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【おじいちゃんの生き方を受け継ぐ孫】  のんびり家2F  新山

2016年09月31日 | のんびり家::のんびり家 2F

私事ではありますが、6月に母方のおじいちゃんが他界しました。
誰に対しても平等に接してくれる自分の事より人の為に行動する偉大なおじいちゃん。骨折しても自力で治してしまうような強いおじいちゃん。
苦労してもいつも笑顔で愚痴一つ言わないおじいちゃん。

そんなおじいちゃんが亡くなったなんて今でも受け止めることが出来ません。

田舎に帰ってから、庭でよくBBQしてもらった事、本家が農家をしているので桃やブドウ、野菜など一緒に取りに行った事、私たち四姉妹に同じお菓子を買ってきてくれた事、色々思い出しました。

まだ気持ちの整理がつかない中ではありますが、おじいちゃんのような生き方を受け継いでいけるように生きていきます。
まだまだ成長途中ではありますが今後とも宜しくお願い致します。

10:56 | Posted by kimisanchi

【久しぶりに】  のんびり家3F 永辻

2016年09月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

少し前に入居者さんのHさんと久しぶりに一緒に美容院へ行って来ました。
片道を歩いて20分ほどかかる道のりを一緒にゆっくりと歩いて行って来ました。天気も良く風も心地良くて、歩いていて気持ち良かったです。美容院に着くと美容師の方に「今日はどうしましょうか?」と聞かれると、Hさんは前もって髪型をスタッフと一緒に相談して決めたショートヘアーの写真を美容師の方に渡して「これでお願いします。」とはっきりと言っていました。髪の色も前までは茶色や紫色などをお願いしていたのですが、最近は黒色がお気に入りみたいで、今回も真っ黒に染めてきました。帰り道に新しい髪型の感想を聞くと、「短くなって、さっぱりして良かった。」と答えてくれました。前に一緒に行った時も帰り道に感想を聞いた時に嬉しそうな表情をしていたことを思い出しました。これから季節は夏になり暑くなりますが、暑さに負けずに出掛けて、これからも一緒に思い出を作って行きましょうね。

10:56 | Posted by kimisanchi

【育児休暇より復帰しました】  のんびり家3F 市川

2016年08月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

皆さん、ご無沙汰しております。市川です。
2015年6月より産休に入り、7月に長女を出産し育児休暇を頂いておりました。10か月間、家族や周りの方に支えら
れ育児に専念することが出来ました。4月より、のんびり家3階に復帰しました。
初めての出産の時は、すべてが分からない事ばかりで大した事の無い事でも眠れないほど気になり、育児本や
ネットで検索をして情報に左右されていました。確かに「なるほど~」と思うことも有りましたが「本当なの?」と思う
ことが多く一喜一憂する日々でした。息子も3歳になり毎日元気に過ごしています。そんなことも有り、今回は本や
ネットの検索は止めて、家族の話や長男の時の事を思い出し、育児をしました。娘を見ていると成長の過程で「こん
なことが出来るようになったんだ。」と驚きと嬉しさを感じることが出来ました。携帯を見るのでは無く目の前に居る
子供を見ることが大事なのだと感じました。
仕事をしながら育児をすることは色々大変だと感じていますが、のんびり家の皆さん
と一緒に働ける事を嬉しく思っています。

09:55 | Posted by admin

【一瞬の想い】  のんびり家2F 石井

2016年08月31日 | のんびり家::のんびり家 2F

この記事を書いているのが6月中旬頃なので少しづつ暑くなってきました。のんびり家が移転をしたのが2010年7月なので丸6年が経過しようとしています。そんな中日々起こっていることで印象深いものを紹介したいと思います。

のんびり家が移転してから入居されているYさんですが、入居当初に比べると年月が経過している分様々なことが時間を要したり、難しかったりすることが増えてきました。6月のある日の服薬時の出来事です。食事を終えてやや傾眠ぎみのYさんに対して「気持ち良く寝ているところ申訳ないな。」と思いながらも服薬の声掛けをしました。(いつも本当に気持ち良さそうに、絶妙なバランスで椅子に腰かけて傾眠する姿を見ると自然に私はそう思ってしまいます。)Yさんの身体に触り「Yさん、飲むのがあるよ。」と声を掛け、薬の袋をYさんの視野に入れるとYさんが手の平を出します。この何気ない一連の動きですが一見当たり前のように思える行為ですがよく考えてみると奥深いものがあります。

服薬の声を掛けた際に可能な限りYさんの視界に入ります。そこで大きな拒否がないということは何となくでも危害を加えられることはないだろう、何となく見たことがある人だな、見かけたことのある人だななどと思ってくれているのかなと判断します。そこで、薬の袋を見せると掌を向けてくることが多いのです。それは、この人が(職員が)何かくれるだろうとの思いから掌を差し出すのだろうと感じます。その一瞬の表情からはどのような想いをもっていらっしゃるのか推測することしか職員は出来ません。そして、入居者のその時々の瞬間の想いを全て知ることは残念ながら不可能だと思います。しかし、不可能だからこそ入居者のことを知ることに終わりはないとも考えられます。グループホームだからこそ、一瞬の想いに考えを巡らせ立ち止まることができるのかなと強く思います。

09:54 | Posted by admin

【自己紹介】  のんびり家3階 小原

2016年06月14日 | のんびり家::のんびり家 3F

初めまして、今年の二月に入社致しました。小原久仁彦と申します。過去の介護経験は施設などで一年ほど介護技術や考え方や大切なことを学びました。
入社致しまして感じたことは前に勤務していました施設に比べ、入居者さん一人ひとりにケアが行き届くところに魅力を感じました。例えば、特養では入居者さん20人に対して1人の介護職員という状況でして、とても一人ひとりに介護サービスを提供するというところまでは行き届きませんでした。それに比べてこちらのグループホームでは一人ひとりに介護サービスが行き届き皆さん安心してご入居されているように思います。職員の方も入居者さん主体の介護サービスで極力ご自身でしていただくということに考えられていると思いました。
まだまだ一年程度の経験で学ぶこともたくさんあると思いますが、先輩方からいろいろ学び取り、介護福祉士の資格も今後目指していき、精進していきたいと思いますので、よろしくお願致します。

09:33 | Posted by admin

【繋がり】  のんびり家2F 飛鳥井

2016年06月14日 | のんびり家

皆さん、こんにちは。ご無沙汰しています。のんびり家2階の飛鳥井です。
今回は、入居者さんのご家族について書かせて頂きます。
私が担当していたKさんは、昨年の7月にご逝去され、早10か月になりました。
時折過去の生活記録を読み返したり、写真を見ては思い出していたのですが、先日Kさんの息子さんに久し振りに連絡をし、あることをお願いしました。あることとは、「傾聴ボランティア」です。以前に「母は亡くなってしまいましたが、これからも何か協力出来ることがあれば致します」という有り難いお言葉を頂いていました。その言葉を思い出し、今回傾聴ボランティアを引き受けて頂ければと思い、依頼をしました。Kさんの息子さんは、「お引き受けしたいと思いますが、心配なことがあります。傾聴ボランティアの経験も、介護に関しての知識もない私でも、大丈夫でしょうか。」と仰いました。私は「経験や知識はなくても大丈夫です。気楽な気持ちで、お話しをして頂ければと思います。」とお答えしました。Kさんの息子さんは、「それなら、お引き受けします」と快く引き受けて下さいました。
6月から始まる予定ですが、のんびり家で、入居者さんと洗濯物を畳んだりしながらお話をして頂こうと考えています。傾聴ボランティアは、のんびり家2階開設以来初めての試みです。
今回は、ご家族のご協力があって、実行出来る運びとなりました。退去されてからも、のんびり家のことを気にかけて下さり、今回の依頼を快く引き受けて下さったことに本当に感謝しています。また、ご家族と新たな繋がりを持つことが出来たことは、とても嬉しいことだと思います。
日々忙しさにかまけて、感謝の気持ちを忘れがちになることがありますが、入居者さんやご家族、近隣の方やスタッフなど、周りの方達あっての自分だと改めて感謝の気持ちを忘れずに、精進して行きたいと思います。

09:28 | Posted by admin

【女優】  のんびり家2F 新山

2016年05月15日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家2階に(Sさん)が入居されました。
初対面で挨拶をした時の出来事です。「はじめまして、新山です。よろしくお願いします。」と元気に笑顔で挨拶しました。
Sさんは「・・・あら。あたな何か気が強くて怖そう。」と一言。
初対面で、そんな風に言われた事がないので正直、ショックが隠し切れません。
その日からずっと考えています。
数日たち、一緒に買い物へ行く機会がありました。Sさんとの買い物帰りに近所の公園でカフェオレを飲みながらベンチに座り色々語り合いました。
すると「あなた・・・話すといい人ね」ニコリ。と、笑ってくれました。
その瞬間、心がフワッと軽くなり何だか照れくさいような嬉しかったのを覚えています。
生活の中で「みんな女優ね。」とSさんの言葉が気になり考えています。
女優・・・何かの役を演じる女優。それ以来、考えている途中ですが、(そっか・・・。女優なんだ。)と納得した私です。
さて、今日は何の女優を演じようかとおもしろおかしく自分に言い聞かせてのんびり家の玄関ドアを開ける私でありました。

11:31 | Posted by admin

【知ってわかって出来ること】  のんびり家3F 新宮

2016年05月15日 | のんびり家::のんびり家 3F

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新しいお仲間です。
ずっとここに暮らされている感じでどっしりと落ちついた雰囲気のKさん。知っていることはわずかですが、ゆっくりとわかりあっていきましょうね。
整理、収納の本質やノウハウを知ってわかったことが沢山。

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おかえりなさい、市川さん。
職場復帰 初日から頑張っている図

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フラワーアレンジの基礎を知ってやってみるとわかってきたこと「行き当たりばったりではだめだね」
箱に花をいけてます

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ふくらはぎ筋膜ケアの講習を受けて筋膜のこと少し知りましたよ。
体感しわかって、びっくりぽん。
イメージです
これ知ってるよ~が、
わかってるよ~、に変わっていくには、実際に動くしかないね。
わかったことが出来るよ~に変わるには、行動し続けるしかないね。

11:24 | Posted by admin

【おかえりなさい】  のんびり家3F 吉田

2016年04月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

のんびり家3階にはもうすぐ95歳を迎える入居者さんがいます。
背が小さく元気なおばあちゃんだったのですが、去年の冬が始まる頃に脳出血で入院生活となってしまいました。
ちょうど私が出勤していた時で、先生やご家族に治療しない方針を説明され、これでお別れになってしまうのかと残念な気持ちになっていたのですが、状態が安定されて救急病院から転院されて様子を見ていく状態となりました。
しばらくすると、退院出来るほど安定されているとの知らせをうけ、のんびり家の職員みんなが驚くと同時に、万全の体制で迎えることができるよう話し合いをし、退院の時期を心待ちにしておりました。
そして現在、退院されて2か月が経ちます。
挨拶に応じて声を出してくれたり、声掛けに応じて動いてくれたりすることも日常的になり、今までとは違うのんびり家での生活を過ごされています。
この一年間は介護現場での事件など多く報道されたり、のんびり家3階も深刻な人員不足に陥ったりして、介護職という仕事について考える時間が多い一年でした。
そんな中で、こういった入居者さんの退院のような出来事はとても励みになります。
もう少しここで頑張ってみよう、この方たちと一緒にそういう気持ちになりました。
ありがとう、そしておかえりなさい。

16:03 | Posted by admin

【申】  のんびり家2F 福田

2016年04月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

暫く停止していたものの、今年一番初めのどっこいしょ記事となります。少し遅くなりましたが、今年もよろしくお願い致します。
今年と言えば、申年ですね。2000年のときは「水が止まる!?」など何だか騒いでいたようなおぼろげな記憶が……(結局特に問題は起きませんでした)。その区切りから早16年も経ってしまいました。
申年とは言うものの、あの「猿」とはまるで関係ないようです。読み方も本来は「しん」だとか。ただ「さる」とした方が誰でも読みやすいからとの理由から付いたようです。意味としては、「草木が伸びきり、果実が成熟して堅くなっていく状態」を表しているとのこと。今までの成長が実になっていく時期ですね。
人に当てはめれば、自分の頑張りが形になる年。というならば、私はいったい何かあるかな、と考えたところで思い出したのが、資格試験でした。今年初めて介護福祉士の受験資格が手に入り、1月24日に試験を受けました。受かっていると良いな、とは勿論思いますが、結果がどうであるにしろ、勉強した分がなくなるわけでも、ましてや無駄になることなんかはありません。
参考書を読んだり、机に向かったりする姿勢は、またなにか受験するときには大いに意味があると思いますし、日々の仕事で目に見える変化はなくても、どこかで役に立つ瞬間があるかもしれません。
さてはて、結果はどうなることやら。
皆様の努力も、今年、形になりますように。

16:00 | Posted by admin

バイキング】  のんびり家3F 永辻

2014年12月09日 | のんびり家::のんびり家 3F

この前、のんびり家合同の日帰り旅行で品川プリンスホテルまで行って来ました。
お昼はバイキングだったのですが、洋食や中華など美味しそうな料理がたくさんあって、本当に目移りをしました。
グルメなTさんは1品ずつ料理を見極めて食べたい料理だけをお皿に乗せていました。メインにローストビーフが出たのですが、ローストビーフの専用のソースをかけてナイフとフォークを使って、食べやすい大きさに切って食べていました。食べ終わると、「これが一番だね。」と一言。美味しい料理がたくさんあっていつもよりも食べたTさん。食べ終わって食後のコーヒーを飲んでいる時に満足そうな顔をしていたので、一緒に来られて良かったです。
また美味しい物を食べに行きましょう。

08:07 | Posted by admin

【向き合う姿勢】  のんびり家2F 石井

2014年12月09日 | のんびり家::のんびり家 2F

先日、のんびり家の日帰り旅行が無事実施することが出来ました。当初の予定では10月でしたが、天候の問題で延期となり何とか11月と寒い時期ではありましたが実施することが出来て本当に良かったと思います。ほぼ、毎年形を変えながら実施していますが、このような計画が始まると以前自分自身が計画した日光の宿泊旅行を思い出します。
当時はのんびり家に勤め始めて数年が経過していましたが、ずぼらな性格のため旅行の計画を立てるのに四苦八苦しました。
どのような視点で宿を選ぶのか、部屋の構造は、料理内容は、エレベーターはどのような広さなのか、入浴の場所はどうなっているのか……(この記事で詳細まで記載することは書ききれないくらいの量になります、ほぼ不可能なのでこのくらいにしておきましょう。)
当時は考えているようで、細かな部分がまったくといっていいほど考えられていませんでした。
日光の旅行では移動中の車の中で経管栄養をしたり、宿に吸引器を持ち込んだり、想定を遥かに超えることもありました。
薬やお金の管理も全て担っていた私はとても焦りましたが、当時の管理者や経験豊富な周囲の職員の力により何とか無事に旅行を終えることが出来ました。
そのバタバタした旅行の最中にカラオケを実施したのですが、そこで繰り広げられた光景は今でも鮮明に覚えています、というよりも強烈に脳裏に焼き付いています。
軽快なステップを披露してくれたNさん。いつもは足が痛いはずなのに…。
そして、カラオケの機械のマイクなんて関係ないくらいの大声で歌うSさん。その姿に圧倒されながら、Nさんと寄り添いステップを踏み、その度に「違うわよ。」と私の肩においた手で叩かれ怒られました。その際に、Sさんは大声で眉間にしわを寄せながら「やれば、出来るのよ。」と歌をうたいながら豪語していました。
この言葉はSさんが発した言葉なのですが、その後この法人で仕事をしていくうちに、この言葉がとても大切なことに気付きました。「やれば、出来る。」という言葉の中には様々なことがイメージすることが出来ます。まるで、Sさんは全てを代弁しているかのようにすら思えてきました。
それは、様々な疾患があろうが、認知症状態にあろうが互いに向き合っていくことが何よりも必要なことなのだろうと感じました。互いに人として尊重し、信頼し合いながら関係性を築いていくこと。そのためには、何事にも「向き合う姿勢」が重要ではないかと思っています。
短絡的に何かが出来たから良し、出来ないから駄目ではなく、個々がどのようなことを感じて、どのように向き合うのかがとても重要なことだろうと思います。職員と入居者という垣根を越えて時間をかけて向き合っていく中でその時々の価値観に触れながら仕事に努めたいと思います。という風に記事を書いていると、脳裏に新しく入居されたばかりのKさんの「どっこいしょのしょ。」と歩く姿が浮かんできます。

08:07 | Posted by admin

【旅行前夜】  のんびり家2F 福田

2014年11月26日 | のんびり家::のんびり家 2F

11月12日はのんびり家2階と3階合同で、品川プリンスホテル内のランチと、アクアスタジアムへの日帰り旅行を企画していました。その前日の11日から12日の朝までの夜勤が私でした。当日の出発時刻を考えても、やはり人によってはいつもより早めの起床になるので、次の日を楽しむためには、出来ればある程度の時間で就寝できるような雰囲気と支援が大切かなとは考えていました。
「明日はここと、上の階の方と一緒にホテルのレストランでビュッフェですって」と話すと皆様「?」状態に。…はっ!「…バイキングですって!」と言い直すと「ああ、良いわねぇ」と言う方もいればまだきょとんとした方も。「……食べ放題ですよ!楽しそう!」「あらーそうなの」と変換三段階に。
皆さんの中では就寝が早めのOさんにまずは声を掛けてみようと側に寄ると、おや…机の上になにやら義歯が…。乾燥はあまり良くないので、置いてあるのは預かりますね。
その他就寝前にお腹がスッキリする方もいれば「まだ(寝ない)」と首を振る方も。少し時間を開け、再度Kさんに「明日水族館でイルカショーも見るんですよ」と話題にすると「イルカね。食べたことある」。
「えっ。…鯨はどうですか?」
「鯨は食べたことない」
そんな話をしながらも、自室で横になったときには直ぐ目を閉じて眠りについていました。
夜間帯はしっかり休まれているようで一安心。そして待ちに待った日帰り旅行当日です。バスにも乗りますし、お昼ご飯が豪華なので、一杯食べられるよう朝は質素に。まあ、品川プリンスホテルのランチバイキングと比べたらなんだって質素に見えそうではありますが。
さて。楽しんで来て下さいね!お土産話とたくさんの写真を見るのを楽しみに、行ってらっしゃい~。

14:35 | Posted by admin

【はさみ】  のんびり家3F 浅井

2014年11月26日 | のんびり家::のんびり家 3F

のんびり家でお仕事をさせて頂くようになってもうすぐ1年。
業務はそれなりに覚えたものの、 肝心の支援は?というと・・・。
相変わらず、考えながら悩みながらの日々です。
仕事を終え、のんびり家を出て家に着くまでの時間が反省タイムです。
でも家に着いたら仕事の事は一旦忘れ、今度は祖母との触れ合いタイムです。
突然ですが、我が家は、私の祖母(もうすぐ95歳)と、主人と私の3人暮らしなのです。
つい先日、祖母の服薬の介助と見守りをしていた時、ふと、いつも当たり前のように薬の袋を開けてから渡してい
るけど、まだ自分で開けられるのかな?と思い、袋のまま渡してみました。
すると祖母は、動かしにくくなっている指先で一生懸命開けようとしています。
暫く悪戦苦闘するも開けられず、顔に苛立ちが見え始めました。そろそろ「開けて!」と言ってくるか「もういや!」と放り投げるか、 どちらかだろうと思って見ていたら、祖母はこう言いました。
「はさみどこ?」
これは私にとって予想外の答えでした。 はさみを渡すと、不器用ながら薬の袋を切りました。
あれ、まだはさみ使えたんだ? じゃあなぜ、薬の袋を開けて渡すようになったんだっけ? なにか理由があっての事だったっけ?
思い返してみたら、理由はありました。
[袋を開けずに渡すと見守りに時間が掛かるから]
祖母側の理由じゃありません。私側の都合でした。
今よりも更に無知だった私の祖母に対する介護は、自立支援なんていう発想自体が皆無で、安全を最優先にしてきたつもりだったけれど、 合理性が最優先であった事を思い知らされました。
[祖母は自分で薬の袋を開けられるのか?]
のんびり家の一員になっていなかったら、きっとそんな事に興味を持てていなかったと思います。私もこの1年で、ほんの少しは成長出来たのかな?
知った気にならない事。勝手に諦めない事。決め付けて思考を停止しない事。見ようとしなければ見えないものがある事を忘れずに。2015年は、もう少しスピードを上げて成長したいと思います。

14:33 | Posted by admin

【ある日の散歩で】 のんびり家2F 柿沼

2014年10月23日 | のんびり家::のんびり家 2F

「何してるの?」通りすがりに、下の方から聞えた小さな声が私達に尋ねる。
「ん?ん?」と見ると、七、五、三の和装をしたかわいい男の子がいた。お母さんの自転車の後ろに乗せてもらう手前で、私達が何をしているのか気になったらしい。
他の人が足早に動く中、5人でゆっくり、ゆっくり歩いていたし、私は一人の入居者さんと手をつないでいた。
なんていい質問なんだろう。(子供だけに直球の質問!)と思いながら、「台風が来る前に皆で散歩とお昼を買いに来たんだよ。おじいちゃん、おばあちゃんは80もとっくに過ぎているから、ゆーっくり歩いてこれから帰るところ」と告げると、「じゃあ、こんなのは出来る?」と首をぐ~んと後ろに伸ばして見せた。傍でお母さんが微笑んでいる。
「う~ん!それは無理だなぁ」「着物かっこいいね!」「年はいくつ?」と男の子と利用者さんのやりとりが始まる。
利用者さん全員、ニコニコしている。
男の子との別れ際、それを言おうか、言うまいか迷っていた時だった。Kさんが大きな声で「遊びにおいで!」と言うのを聞いて、私はよかった、余計な事を言わなくて。と思った。
そう、大事な事は本人に言って欲しい。「私達はここにいるよ」って。
その日の外出はとても楽しかった。

01:02 | Posted by admin