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【それぞれの世代それぞれの文化】 のんびり家2F 鈴木

2014年09月09日 | のんびり家::のんびり家 2F

どうもどっこいしょ6回目の登場です鈴木です。食欲の秋ですね。食べ物が美味しくて仕方ありません。ちょっとリバウンド気味かもしれません(笑)
今回は好奇心旺盛なYさんについてお話させて頂きたいと思います。
Yさんは新のんびり家開設時から入居されており、国語の先生をなさっていたということで、難しい漢字の読み書きや色々な言葉をご存知で教養が深い方です。
そんなYさんが熱心に夕方のニュースをご覧になっていた時の事です。ニュースの内容を読んでいたYさんが隣に座っていたTさんに「ねぇ見て。あなた『ツィッター』って何だか分かりますか?」と尋ねていました。Tさんも「さぁ分からないわ」とYさんに答え、Yさんが残念そうにしていると偶然私と目が合い「あのぅ。あなた『ツィッター』って何だか分かりますか?」と尋ねました。
私もあまりSNS関係に疎かったので少し説明するのに戸惑っていましたが「そうですね、自分が今思っている事を文章にして呟いて、それをテレビの画面のようなものに出し、他の人に知って貰うコンピュータの道具ですかね?(笑)」と言うと何となくYさんも理解されたようで「へー『ツィッター』って面白いですね」と納得した様子でした。その後もYさんは「『ツィッター』って面白そう」とTさんと話していました。
私は高齢者福祉の現場に携わって今年で7年になりますが、今まで「お年寄りの事を知りたい」と言う想いから、昔流行した歌謡曲や民謡を覚え、お年寄りの方々と歌ったり、テレビでは今まで見なかった時代劇や相撲等を見るようになったり、以前の職場では足踏みミシンを持ってきたお年寄りから足踏みミシンの使い方を教えてもらい、雑巾が縫える位まで上達したりと「お年寄り世代の文化」に触れる事が多くなりました。またそれが楽しくもありました。
しかし私もまだ27歳。お年寄りからしたらまだ若者、そんな私にも「若者世代の文化」はありますが、お年寄りの前ではあまり見せないようにしてきました。
そんな中、私がある女性職員からお年寄り何名かでカラオケに出掛けたときの話を聞いた時の事です。やはり昔馴染みのある曲をお年寄りと歌う事が多かったとの事でしたが、最後にその女性職員がAKBの歌をお年寄りの前で歌ったそうです。女性職員もお年寄りに「どうゆう反応があるか」と思って歌ったそうですが、皆最初は戸惑いが見られたものの、次第にふりに乗り始め手拍子までしてくれ、喜んでくれたとの事でした。
この話を聞いて私も「いくら世代が違ってもお互いの世代の文化に興味を持つことはより良い関係性を築くうえで必要なのかもしれない」と考え、そらからは自分の中で流行していることをお年寄りに発信する事が増えました。
今回のYさんの「ツィッター」の質問を私にしてきたのも、日常で私からYさんと最近の流行の事等を話す、行っている課程からあったからかもしれません。
近い内に私も「ツィッター」の内容を理解してYさんと日頃の思いを呟けたらと思います。

16:09 | Posted by admin

【記憶】 のんびり家2F 飛鳥井

2014年08月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。どっこいしょ登場も8回目になりました、のんびり家2階の飛鳥井です。
今年の夏は猛暑に加え、ゲリラ豪雨があったりと、各地で甚大な被害が出ているところもあり、被災者の方達の心情は図り知れないですね。1日も早い復興をお祈りしたいと思います。
今回は、Yさんについてお話ししたいと思います。
Yさんは大正12年生まれで、現在91歳。のんびり家が開設した時点からのご入居なので、この夏で丸4年を迎え、5年目になりました。
Yさんの家は、日本で唯一の爪楊枝専門店で、ご主人が会長を、息子さんが社長を勤められています。雑誌やテレビでも紹介されている老舗のお店です。
Yさんのご主人は90代も半ばの年齢ですが、とても矍鑠とされていて、時折お一人でYさんを訪ねてきます。
必ず果物やケーキ、サンドイッチなどの手土産を持参され、Yさんとお二人で仲睦まじく自室でお話をされながら、持参したものを召し上がって帰られます。
お二人の姿を見ていると、とても微笑ましく、長年苦楽を共にされた深いきずなを感じます。私はまだ独身ですが、もし将来結婚したら、Yさんご夫婦のようになりたいなと思っています。
Yさんは才女で、理屈が通らないことに対しては、納得するまで話をする方でしたが、ここ最近は、身体状況にも変化が見られ、また様々な認識力も低下してきています。
ある日の夜間に、トイレ誘導した時のことです。お部屋に戻り、椅子に座りながらジュースを飲んでいたときの会話です。
Yさんの視線の先に貼ってある写真を見ながら、「この写真の方は、どなたですか」と聞くと、「私の母よ」「お母様ですか。お母様のお名前はなんとおっしゃるのですか」と聞くと、ご自身の旧姓とお母様のお名前をきちんと答えてくれました。
実は、以前にも同じような状況で、同じように写真を見ながら質問をしたことがあったのですが、このときにもYさんは同じように答えてくれました。
認知症の方は、新しいことを覚えたり、したりすることが難しくなると言われています。
確かに、Yさんも記憶障害が見られ、ほんの数分前の出来事を忘れてしまったりします。このような症状はありますが、過去の記憶は鮮明に覚えていて、こちらの質問にも的確に答えてくれます。
Yさんと接していると、出来ないこと、解らなくなってしまったことを数えるよりも、例え過去のものであっても、ご自身の中に鮮明に残されている記憶を大切にして生活していくことの方が重要であると実感します。
最後になりましたが、Yさんに「生まれ変わっても、ご主人とまた結婚しますか」と聞くと「するわよ」と即答してくださいました。
良き伴侶やご家族に恵まれているYさん。これからも、のんびり家でお元気に過ごされることを願っています。

08:44 | Posted by admin

【Kさんとの日々】 のんびり家2F 石井

2014年07月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

ちょうど蒸し暑い日々が続いていますが(7月中旬なので進行形です)今回は5月の上旬にのんびり家から旅立たれたKさんとのことを思い起こしてみたいと思います。

Kさんとの出会いはのんびり家が引っ越したちょうど4年前に遡ります。
当時は、人を寄せ付けないような雰囲気をかもし出しながら、のんびり家での生活が始まりました。

最初の頃は、居室のドア付近に置いてある椅子に腰掛けながら、周囲の様子を伺っていました。表情からはのんびり家で生活されることに、まったくと言って良いほど納得されている様子は見られませんでした。居室の椅子から、のんびり家の居間をじっと見ていたり、職員の動きやその一挙手一投足を逃さないようにしているような雰囲気さえありました。実際Kさんは、ほとんどのことがお見通しのようでした。

職員が挨拶や声をかけようとするとバタンとドアを閉め、施錠をされ、職員はまともに会話をすることさえ出来ないことも多々ありました。そんなKさんではありましたが、誰でも平等に空腹はやってくるようでした。徐々にのんびり家の生活に慣れてくると、他の入居者との時間、職員との会話も少しづつ増えていきました。

しかし、どうしても入浴には気持ちが傾くことはありませんでした。職員はタイミングを図ったり、医師からのお手紙作戦など試しましたが、どれも決定打がなく、Kさんは慣れてくるとそれさえも上手くかわすようになってきました。

そうこうしているうちに、時間ばかりが経過してしまっていたため、しっかり時間を設けて1度話してみようと思い立ちました。Kさんの居室に入り1時間弱。(その細かい詳細は私だけの宝物となっています。)その時、私は一切先のことを考えず、真正面から意見をぶつけ合ってみようと心に決めていました。案の定、Kさんは大声で「出て行きなさい、私はあんたなんかに用事はないんだから。出て行かないと叩くよ。」と他にも威勢の良い声が聞かれました。そこで、ひるむわけもなく意見を互いにぶつけ合いました。

そこには、支援のあり方など細かいことは一切関係なく、私という人とKさんという人が互いの思いを尊重しながらもぶつけ合うだけの時間でした。

最終的には「あんたみたいなしつこい人間は初めてだよ。もう疲れてうんざりだよ。女の人がいるならお風呂入ってもいいよ。」と返答がありました。数分後、約束通りに女性の職員が対応し入浴されました。

人との関わりを好んでいなかった雰囲気のKさんは、月日が経過し買い物に出掛け、食事を作り、外食にも出掛け、のんびり家の宿泊旅行にも参加されました。Kさんが他の入居者を江戸っこ気質で励まし、他の入居者がそれに呼応する、そんな場面さえ見られるようになっていきました。やがて、脚力が落ち、食欲も落ち、身体機能が徐々に低下をし入院されました。最終的にはKさんの病院から出たいという意思を尊重する形で、のんびり家に戻りました。そして、退院から3日後の昼頃に旅立たれました。

短い4年という月日ですがKさんは私たち職員に色々なことを教えてくれました。人は1人では生きていけないこと、人との関わりが大切なこと、人を信じること、人との信頼関係を築くこと、当たり前のことがとても尊いこと・・・・・。

Kさんは最期まで多くのものを残してくれました。私自身も最期を看取るという経験がありませんでした。
Kさんの容態が日々変化していく中で個々の職員もそれぞれの想いもあったと思います。それでも、Kさんのことを支えたいという揺るがない思いがあったからこそ、色々準備不足な面や反省点はありますが、Kさんとの時間を大切にしていきたいと願ったことがなによりであったなと感じています。

個々の職員がKさんと向き合い、最期を看取り、今後Kさんの残してくれたことを大切にじっくりと考えながら支援に繋げていければと思います。そうすることで、江戸っ子のKさんの「あんた、馬鹿じゃないの、笑っちゃうよ。」という威勢の良い声を、いつでも心の中で聞かれるのだと思っています。

08:43 | Posted by admin

【当たり前】 のんびり家2F 名倉

2014年06月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

こんにちは、のんびり家2階、名倉 章夫です。どっこいしょ4回目の記載になります。
早いもので、のんびり家で働かせてもらって約2年の月日が流れようとしています。2年と言う時間の中で様々な事がありました。入居者の方々と一緒に笑い合えた瞬間、外出、旅行、様々な事を教えて頂いたり、時にはぶつかり合ったり、時には悲しい瞬間、涙が出て来る瞬間だったりと・・・・
時間と言うのは皆平等ですが、人によって時間軸と言うのは違うかと思います。入居者の方々1人1人もやはり時間軸は違うかと思いますが、自分が入居者の方々と2年間と言う時間を関わらせて頂いた中で、どの様に入居者の方達に影響してきたのかなと思い返す今日この頃です。
2年と言う月日の中で1番衝撃と言うか、心に刻み何時までも忘れては行けないと自分に誓った事があります。
2回目のどっこいしょ記載の際にも触れましたが、それは(当たり前))と言う気持ち、考えを、自分自身の考えから捨てていかなければ行けないと。
洋服を着る事、食事を食べる事、朝起きる事、歩ける事、その他色々ありますが自分自身の日常生活に当たって、日々自分が行っている事に対して当たり前と言う考えを捨て、上記の事を出来る事に感謝していかないと行けないと考えるようになりました。
日々入居者の方々を支援させて頂くに当たって思う事は、入居者の方達は1つの事をやり遂げるのに対して、人により差は多少ありますが、1つ1つがとても真剣に取り組んでいて、やり遂げると、とても良い表情が見れる瞬間があります。その笑顔にあるのは、達成感、又は自信でしょうか?そこは人に寄るかとも思いますが。
ただ上記の事に対しての入居者の方々1人1人の共通点は出来て当たり前と言う考えがない事です。だから素敵な表情が出てくるのかなと思います。
人は皆年齢を重ねていきます。自分が入居者の方々と一緒の年齢になったとイメージして今、のんびり家にいる入居者の方達と同じ考えが出ているのかと考えると全くイメージが出来ません。それは自分自身の考えの中に当たり前と言う考えが根強くあるからかなと考えます。
これから先時間は要すると思いますが、入居者の方達を見習い、当たり前と言う考えを少しずつ無くしていけたらと思います。

08:41 | Posted by admin

【それから、4時間後。Kさんの話。】 のんびり家2F 福田

2014年05月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

こんにちは。どっこいしょを書くのは5回目になりました。2012年4月入社ですので、2年と少し。まだまだ、経験不足です。介護の経験自体もですが、なにより人の生死の境に立つことそのものが、今まで数多くあったわけではないのだと、あらためて感じています。
私の担当であった、Kさんのお話です。Kさんははきはきとした、江戸っ子口調と言うのでしょうか、びしっと話される方でした。お寿司などの美味しいものが好きで、コーヒーを好んで飲んでいました。入浴にあまり積極的ではなく「一番風呂が沸きましたよ」と言うと「よかったね、入んないけど」。またあるときは「今日は汗、たくさんかいてますね」に「そうね、でも別にいいわ」。最後は「あせもができたっていいよ」とばっさり。お医者さんが、お風呂はお肌のためにいいんだって、と話して、やっと「そう?なら入ろうかな」。私はお医者様に勝てないのだろうか……と打ちひしがれ、周りの先輩に相談したのもいい思い出です。
そんなKさんは4月下旬、好きなお寿司でさえも食べてはむせ、咳き込んでは吐き出すようになり始めたために食事量が減り、他、体調や栄養状態も考え、入院されました。お見舞いに行ったときは「Kさんのこと、帰って来るの待ってるよ」と話し掛けると笑顔になり、「うん」と返事が聞けました。そうして、ご本人の意向と体調の推移を踏まえ、5月頭に退院されました。酸素の機械を必要としながらも、とろみをつけたポカリスウェットやコーヒーゼリー、ティラミスなどを少量ですが食べ、ブドウゼリーにははっきりと「おいしい」と話していました。退院して数日、私が夜勤に入った日、手を握ればしっかりとした強さで握り返し、話し掛けに対してこちらに顔と目を向ける素振りが見られました。夜間帯もそれほど苦しげではなく、次の日を迎えました。夜勤終わりの朝9時過ぎに「Kさんおはよう、また来るね」と話し掛け、私は帰路に就きました。それから約4時間後、13時に連絡がありました。最期は苦しそうな様子なく、息を引き取ったとのことを。その瞬間には立ち会っていませんが、最後の夜を一緒に過ごしたのは私だったのだな、となんとなく思いました。生活を過ごす間に、笑い合ったり喧嘩したり、学ばせて頂いたり。貴重な時間でした。慣れるものではないと聞きましたが、思い返し、悼む時間を持つ、それに慣れる必要はないのかとも思いました。
Kさんのご冥福を心からお祈りします。

08:40 | Posted by admin

【地域密着というけれど・・・?】 のんびり家2F 新山

2014年04月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家2階の新山です。どっこいしょに書きたいことが色々あり何を載せようかすごく悩みました。
(私が、勤務から帰る途中、近所のパン屋で飲みものを購入した際に、パン屋の方が「どっこいしょ見ましたよ。あれ、新山さんだよね」と笑顔で話しかけられた事がありました。私は、文章能力があまりないのですごく恥ずかしい気持ちと地域の方が、「どっこいしょを読んでくれているんだ・・・」と嬉しい気持ちでいっぱいになった事を覚えています)
今回は、TさんとYさん二人で買い物へ行った時の出来事と地域の方との交流について感じた事を書きたいと思います。
TさんとYさんが近所のパン屋で買い物をしました。私は、遠方見守りでお二人を観察し見守りしていました。のんびり家を出て何やら会話をしながらパン屋へ向かったTさんとYさん。色々な気持ちで少し離れた外から見ていると、二人でパンを選ぶ様子が見受けられました。そこにお店の方が笑顔でお二人に話し掛け楽しそうに会話をしています。
パンを選び会計を済ませお店から出てきたお二人。その姿は、自信に満ち溢れてとても良い表情をしていました。
そのまま、まっすぐ、のんびり家へ歩いて帰る姿を見て、すぐにパン屋へ事情を説明して、お礼を言いました。
この日の出来事が、入居者と地域の方が普通に交流がとれる事の素晴らしさをこの身で感じることができた瞬間でした。
地域密着型って何だろう?と考え続けてきましたが、今回の出来事などの積み重ねなのかな。と感じました。
私たちが普段買い物をする事、入居者が買い物をする事。同じ事です。リスクは多少ありますが、当たり前の事を当たり前に出来る入居者の「力」を信じたい。
これからも、入居者と地域の方への感謝の気持ちを忘れずに日々過ごしていきたいです。
「今」私にできる事は何か考え後悔のない日々だったと思える自分になれるように。毎日の生活の中で大事な瞬間を見逃さないように成長し続けたいです。

08:39 | Posted by admin

【きずな】 のんびり家2F 飛鳥井

2014年03月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。どっこいしょ登場も7回目になりました、のんびり家2階の飛鳥井です。
今年の冬は、記録的な大雪に見舞われるなど、日本だけではなく、世界各国で異常気象が続いている様子ですね。日頃から良く報道されている「地球の温暖化」の影響なのでしょうか。私達に出来ることは微々たるものかも知れませんが、地球の環境を少しでも守るために、日頃の便利な生活を見直し、出来ることから始めて行かなくてはならないと考えるようになりました。
ところで、以前の記事にも一度書かせて頂きましたが、昨年の11月に、私が住む足立区にある介護老人保健施設を再訪し、「ゴスペル」を歌わせて頂く機会がありました。一昨年初めて歌わせて頂いた時に、とてものりの良い方がいらして、私たちが歌う曲に合わせて手拍子したり、身体を動かしたり、声を掛けて下さったりと、歌っている私達にとっては、一番嬉しい観客である方が、今回も最前列で車椅子に座りながら、前回と同様に声援を送って下さいました。
今回も、一昨年に歌った「きずな」と言う歌を歌いましたが、今回は、歌いながら私が一番先に泣いてしまいました。
日頃は、自他共に認める「鉄の女、滅多に泣かない女」の私ではありますが、今回はほぼ歌い出しから涙が出てしまい、指揮をしている先生や他のメンバーもびっくりした様子でしたが、自分が一番びっくりしました。
「きずな」と言う歌は、とても歌詞の内容が素敵で、深いのですが、特に2番の歌詞で「とても小さなことが、何故か煩わしくて、誰も要らないなんて思うけど、違うよ。どんな辛い時代も、飢えて寒い夜も、暖めてくれた誰かがいたから今日がある。ありがとう。」と言う部分が共感出来て、私は好きです。
この歌を歌うと、「人は一人では生きて行けない。お互いに助けたり、助けて貰ったりしながら、皆で生きて行くものなのだな」と改めて思います。
介護の仕事を始めて4年目の私ですが、今まで一度も辞めようとか辞めたいと思ったことはありませんが、常に「自分は本当にこの仕事に向いているのかな」と言うことは頭の中にあります。今まで続けて来られたのは、一緒に仕事をしているスタッフを始め、入居者の方々や、そのご家族、近隣の方々など、本当に沢山の皆さんに支えて頂いたからこそだと、改めて感謝の気持ちで一杯です。現状は、ギブ&テイクの「テイク」を占める部分が多い私ですが、これからは少しでも「ギブ」の部分を増やし、「きずな」を大切にしながら、皆さんに恩返しが出来るように、自分なりに努力して行きたいと思います。

08:38 | Posted by admin

【考える…】 のんびり家2F 石井

2014年02月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

今年の冬もかなりの寒さに身も縮む思いをしていますが、今回はそんな寒い日の外出での出来事を伝えたいと思います。

先日、利用者のYさんがお昼のことで隣のKさんに話し掛けていました。「あなたの今食べているご飯はどこにあるの。」と、そこでKさんはYさんに「おかって見てらっしゃいよ。」と返事を返していました。その一部始終を見ていた私は、その後の動きに注目していました。Kさんに促されたままのYさんは台所に着くと直前のやりとりが少し抜けてしまったご様子でした。さりげなく近くに寄ると「あなたご飯ないのよ。」と問いかけがありました。そこで「ご飯は下にありますよ。」とご飯の在りかを教えると「あなた、これはお米でしょ!すぐに食べられないじゃない。」ということで最終的には買い物に出かけることになりました。
いつも「あー、わかんなくなっちゃったよ。」と口癖のようですが外に出ると一変。「あなた寒いし、お腹空いたわよ。」
としゃきっと背筋も伸びています。そこで、通りの向かいにあるコンビニエンスストアの「鍋焼きうどん50円引き」というポスターに導かれ購入に至りました。のんびり家に帰宅し、1段落した際に調理が始まります。鍋焼きうどんの調理自体に慣れていないためYさんの問いかけに職員が見守りをしながら行っていました。そこで、その様子を見た私は少し見守りをしていた職員の距離感を修正しました。その意図は近くにいることで、Yさんの「有する能力」を発揮する場面を奪ってしまうのではないかと考えたからです。調理に話しを移すと、Yさんは鍋焼きうどんをガス台に乗せ火をかけていました。Yさんは職員を気にかけながらも近くにいないために、Yさん自身で火の調整を見ながら、グツグツと5分は煮込んだであろう鍋の火に四苦八苦しながら消しました。
私は、ぐっと堪えYさんがその熱い鍋をどのように運んでいくのか気になり、他の職員にも待ってもらいました。(もちろんYさんの歩行状態、鍋焼きうどんの重さや熱さ、移動距離・・・・・・様々な事を想定しました。)Yさんは最終的には近くに偶然あったタオルを広げて両手でその鍋焼きうどんの鍋を持ち出しました。持ち上げ数歩移動したところで、さりげなく職員が支援をしました。

この仕事では利用者のために「考えること」がとても大切になります。利用者の疾患のこと、癖のこと、以前の暮らしぶりのこと、以前の趣味のこと・・・・・本当に多岐に渡ります。のんびり家に働き出し管理者を勤めて3年が経過しましたが、新人の頃は「考える」ことに努力していましたが、「考え方」が十分に理解できていなかったと思います。何のために考え、どのように考えていくのかぼんやりしたままであったと今では感じています。利用者の生活していく姿から自分たちはどのようなことを考え、支援に生かしていくのか考え続けながら仕事を楽しんでいきたいと思います。

08:36 | Posted by admin

【日帰り旅行】 のんびり家2F 名倉

2014年01月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

こんにちは。どっこいしょ3回目の登場になります、名倉です。
大分寒さが増してきて今年も終わろうとしていますね。皆さんにとってのこの1年はどんな年だったでしょうか?
又、入居者の方々にとっての1年はどんな年だったのでしょうか?
自分にとってのこの1年間は、とても早く過ぎていった1年でした。
今年は色んな支援をさせて頂きましたが、中でも思い出深い支援について記載します。
今年の9月にのんびり家2階の入居者の方、全8名の方と職員6名で日帰り旅行と称しまして横浜中華街に行かせて頂きました。この日帰り旅行の企画は自分が立て実行させて頂きましたが、初めての企画という事でかなり緊張しましたし、色んな場面に置いてのイメージが中々まとまらず日数が近づくにつれて頭が爆発しそうでした。
そして当日出発の朝が来ました。天気は晴天、気温も暑くもなく寒くもなく絶好のお出掛け日よりとなりましたが、私行かないわと仰っている○○さん、どこ行くのと不安げな○○さん。といつもの感じでのスタートとなりました。
東大前~日吉乗換えで本町中華街まで電車でいきましたが、電車に乗っている時の楽しげな入居者の方々達の表情は普段とは違った笑顔、表情に見えました。
中華街に着き、お店に向かい歩いている時の入居者の方々達の表情、発言も町並みに圧倒されたようで驚いていました。
お店に着き、いよいよ昼食の時間となると、普段あまり目にすることのない食材に美味しそうとの発言があちこちから聞えてきました。
普段は食事を残す○○さん、あまり食が進まない○○さん、共に次から次へと召し上がっていました。この時の表情は今でもはっきり覚えていますが、とても幸せそうで普段のんびり家にいる時には見られない表情に見えました。この時の表情を見せて頂いただけで、大変だった企画もやってよかったと思わせてもらえました。この日帰り旅行は無事全員行って帰ってくる事が出来まして、改善点はありますが、成功と言えると思います。
最後にこの日帰り旅行、10月には山梨への旅行もありましたが、普段の積み重ねがとてもとても大きな事なんだと実感、痛感しました。来年、再来年と出来る限り長い間、日々の支援を大切にし、今のんびり家にいらっしゃる入居者の方々達と又、日帰り旅行、旅行と行きたいと思っています。

08:35 | Posted by admin

【秋の宿泊旅行に行ってきました!】 のんびり家2F 福田

2013年12月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

10月3日から4日にかけてのんびり家総出で、山梨県の山中湖へ一泊してきました。一番の見所として予定していたのは、世界文化遺産にも登録された富士山です。
3日のお昼はお弁当を食べ、夕方にペンションアベニューへと到着。
洋風のかわいらしいペンションの大きさや部屋数から、実質のんびり家の貸し切りとなり、皆さん気兼ねなくゆっくりしていただけたのではないかなと思います。夕食は前菜、スープ、鮭とステーキとご飯、食べ終わるたびに次のお皿が出てくるフルコースタイプだったので、入居者さんの中には途中で「まだあるの?もうお腹いっぱいよ」と苦笑いする方も。とはいえ、最後のデザートのチーズケーキではぺろりと召し上がられ満足そうでした。甘い物は別腹、でしょうか。
次の日の朝は小雨が降っており、東京とは比べられないほどの冷え込みでした。昨日から曇りがちだったために、本当ならペンションからも富士山を見られるはずが、残念。それでも前後の台風に直撃することもなかったので、朝食後には花の都公園へと出発です。駐車場へ着いたときには雨も止み、時間が沢山あったのと景色を眺めるのも兼ね、お昼を予約していたお店までお散歩しました。涼しいと言うよりは肌寒い、という気温の中でも、広がる草原のような場所にあちこちにお花を見ることができ、空気も澄んでいました。
さて、こう寒いとあってはやはり温かい物が食べたくなります。歩き疲れた入居者の方も、歩いた先にお昼ご飯が待っているとなれば思わず気合も入る様子。お店に入れば既にテーブルにずらりと並ぶ、
のんびり家全員分の山梨名物ほうとう鍋です。冷えた身体にホッとする温かさで、その時その場所で食べたからこその美味しさと言うのでしょうか。笑顔で食べている皆さんを見て、ここのお店にしてよかったなーと一安心しました。
富士山を望むことは最後までできず、惜しい気持ちにもなりました。けれど、初めて旅行の企画担当になった中で、宿や運転手付きのバスを調べたり、予約したりといった積み重ねが今日に繋がったのだと思うと、大変でありつつも楽しい気分になります。入居者さん、そのご家族、3階の旅行担当の方と、そして全職員の協力があったからこそ、無事旅行へ行けました。皆様ありがとうございます。

08:31 | Posted by admin

【ダブル90歳と、Yさんと私の価値観の違い】 のんびり家2F 新山

2013年10月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

大正12年生まれのYさんとKさん年齢は90歳です。
普段のYさんの性格は、のんびりとした性格。Kさんの性格は、はきはき物事を言う江戸っ子性格。のんびり家2階での何気ない日常の様子をお話ししますね。
Yさんが食事作りをして食器の置いてある場所が分からず困っていると、Kさんが「後ろにあるじゃない。」と一言。
そして、ある日のYさんが「ごふじょう、どこだっけ~」と言うとKさんが「指をさして、そこよ。あんた、しっかりしなさい」と腕組をして、笑みを浮かべて話す姿を見ました。
そのようなYさんとKさんが、のんびり家2階で支えあう姿に感動しました。
同級生で、強い口調で口論する時もありますが、入居者が支えあう瞬間は本当に本当に素晴らしいなと思います。
その後、Yさんに会話の流れで「Yさんは何している時に幸せを感じますか?高級なお料理を食べてる時ですか?高級な買い物をした時ですか?」と私の質問に対してYさん「幸せ?ふふ・・・なに言ってるのよ、あなた。そんなの普通に生活してたら幸せなことじゃない。」とサラリと答えました。
正直、私は胸中で「えっ?そんなことで?」と思ってしまいましたが、よくよく考えてみるとその何気ない言葉の深い意味がじわじわ感じずにはいれませんでした。うまく伝えられるか分かりませんが、どうしても欲しかった物を購入できた喜び、そんなちっぽけな幸せ。一瞬は手に入れた喜びで幸せを感じるけど、また消えてと繰り返してきりがない幸せよりも、普段の生活の中で幸せや喜びを感じる心。すごく素敵でとても大事なことなのではないかなと思います。ここで私は、価値観の違いを知ることができました。
のんびり家2階へ入社して2年3ヶ月が過ぎようとしています。入居者から偉大な事を教えて頂いた気がします。
こんな、ちっぽけな私ではありますが、これからも宜しくお願いします。

08:24 | Posted by admin

【幾つになっても】 のんびり家2F 飛鳥井

2013年09月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

みなさん、こんにちは。どっこいしょ登場6回目になりました、のんびり家2階の飛鳥井です。
猛暑の毎日ですが、体調崩されていませんか。水分、栄養、睡眠を充分に摂り、この猛暑を乗り切りたいものですね。
今回は、先日観賞した映画について、お話させて頂きたいと思います。
先日の休みに、日比谷の映画館まで「アンコール」というタイトルの映画を見に行ってきました。お話の内容ですが、高齢者の合唱団で歌っていた奥さんが、癌が再発してしまい、やがて亡くなってしまいます。その後、旦那さんである主人公が奥さんの代わりに歌うことになるというお話です。
始めは、周りから勧められて渋々という感じでしたが…孫や仲間に励まされて、次第に意欲的になり、コンクールにも出場することになります。合唱といっても、クラシックではなく、ロックやポップスを歌うので、親しみやすい感じですし、何と言っても、メンバーが皆高齢者なのですが、とてもパワフルで楽しそうに歌っているので、見ている私も、とても楽しい気分を味わうことが出来ました。
コンクールに出場した際に、ちょっとした行き違いで、危機的状況を迎えるのですが…一致団結して、危機を乗り越え、入賞を果たすことが出来ます。コンクールのステージでは、主人公の旦那さんが、亡くなった奥さんに感謝の気持ちを込めて、ソロで歌う場面があり、涙が出てしまいました。また、合唱を始めたことにより、長年不仲であった息子さんとも和解することが出来て、とても良かったと思いました。
この映画から学ぶことは沢山ありましたが、一番に思うことは、人間は幾つになっても、意欲さえあれば、多少の困難も乗り越えて、成長出来るのだなということです。「もう、年だから」とか「いい年をして、恥ずかしい」など、何かを始めるときに、私たちは、年齢を理由に諦めてしまうことがありますが…この映画を見て、そのような考えは間違っている、例え、結果的に上手く行かなかったとしても、幾つになってもやりたいことにチャレンジすることが大切で、素敵なことなのではないかと思いました。
この映画を見て、思い出したことがあるのですが、数年前に、平均年齢80歳超の合唱団「ヤング@ハート」のコンサートに行きました。アメリカの合唱団で、やはりロックやポップスを歌うのですが、日本公演ということで、ブルーハーツの「リンダリンダ」とRCサクセションの「雨上がりの夜空に」を日本語で歌ってくれました。コンサートが始まる際、幕が上がって、合唱団の方達の姿が見えた途端、訳も分からず、涙が溢れてしまいました。私は、日頃、殆んど泣かない性質なので、自分でも驚いてしまいましたが。
高齢者の方達なので、杖歩行の方や、車椅子使用の方もいらっしゃいましたが、皆お元気そうで、パワフルで、元気を貰うことが出来ました。この合唱団の活動は、同名の映画にもなっていますので、機会があれば、是非ご覧になって頂きたいと思います。「アンコール」も「ヤング@ハート」も、どちらも高齢者の方達が主人公ですが、高齢者の方達から学ぶことは、本当に沢山ありますね。私も、幾つになっても、意欲を持ち、自分のやりたいことや興味のあることに取り組んでいきたいと思います。

08:25 | Posted by admin

【入居者との一瞬】 のんびり家2F 石井

2013年08月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

早いものでのんびり家が本駒込から向丘に引越して3年が経過しました。今年の夏の猛暑も入居者の方々と切磋琢磨しながら乗り切っていきたいと思っています。
のんびり家では半身に力がうまく入らない方がいます。以前のように1人で歩くことは難しく必ず職員が1部支えながら移動されています。姿勢が崩れる傾向にあり、様々な手立てを職員側としては考えます。とある日に、隣の公園まで散歩することになりました。いつもと同じように職員が後方より支えながら公園へと移動する際に、Mさんより声をかけられました。「ほら、○○ちゃん見てみなよ。緑がきれいじゃないの。」と私に問いかけました。いつもは身体の痛み等もあり中々前傾姿勢ばかりですが、この時ばかりは目の前に広がる大きな樹木を眺めていました。その時の姿勢というと後ろに反り返ってしまいそうな勢いを感じました。公園の椅子に腰掛けながら緑に目をやったり、おにぎりを食べながら力が入りにくい右手でご飯粒を鳩に向かって一生懸命に投げていました。そして、少しの間ボーとしながら他愛も無い話をし、のんびり家の階段を時間をかけて上って2階に戻りました。
入居者の方々と過ごしていく中で様々なことを学んでいきます。一般的には時間や社会の仕組みの中で私たちは過ごし、暮らしていることになるかと思います。(もちろん、一概には言えませんが)しかし、何か大切なものを知らぬ間に気付けなくなったり、毎日の忙しさの中に埋もれてしまっているようなことを入居者の方々より気付かされることがあります。
隣の公園までの短い散歩ですが、階段を下りる時の力んでいる表情、転びたくないという強い意志、どんな時でも他人を気遣う優しさ、外に出た時の表情の緩み、緑を見るはにかんだ顔・・・・・・・・・。暮らしの中の一瞬の出来事ですがどのような瞬間にもその人の想いがつまっています。そう考えると、日々の一瞬がとても可能性のあるものに思えてきます。今後ものんびり家の入居者の方々と様々な一瞬を共有して思いをめぐらせていきたいと思います。

08:22 | Posted by admin

【初心を持ち続け】 のんびり家2F 名倉

2013年07月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家で働き始め早いもので約1年がたとうとしています。こんにちは。
どっこいしょ2回目の記載になります。名倉です。
今回は自分の今の心境について記載させて頂きます。
1年近くのんびり家で働かせてもらい、1年前の自分と、今現在の自分、何か変わったのか、何か変われたのか。
正直全く分かりません。
変わってないのかも知れないし、何か変われたのかも知れないし、自問自答しています。
正直何に変わりたいのかすら良く分かっていません。ただ入社した時から思っていたのは、職場で必要な存在、又は入居者の方々にとっても必要とされる存在になりたいと言う気持ちだけは、未だにぶれていません。1年近くたって、そう思ってくれている人がいるかどうか分かりませんが、入社した時の上記の思い、初心の気持ちはこの先ずっと持ち続け日々成長して行けたらと考えています。
日々の支援をしていると入居者の方々には色々と教えられます。
その中でももっとも見習わなくてはいけないと思った事を記載します。
入居者の方々は全員80歳を超えている方々です。のんびり家では8名の入居者の方がいらっしゃいますが、ほぼ全員食事を食べるときに(頂きます)と言われます。当たり前の事に聞えるかも分かりませんが、自分は凄い事だと思っています。
自分は歩いているとき、服を着替える時その他もろもろ、多分当たり前だと思っている自分がいます。
ただ思い返してみると、自分はバイクの事故で10代の時全身打撲で2週間の入院を余儀なくされた事がありました。その時は体が全く動かずちょっとでも体を動かそうならば激痛が走りました。
2週間が経ち退院した時は、歩く事が出来る幸せ、自分で服を着替えられる幸せ、その他もろもろ。と凄く体が自由に動かせられる事に感謝、幸せを感じたのを覚えています。ただ残念な事に時間の経過に伴い段々薄れていき当たり前と言う感覚に陥っているのが現状な気がします。そんな自分が入居者の方々を見ていると恥ずかしくなってきます。
自分も後50年後生きていたならば入居者の方々を見習い日々の生活に感謝の念を持っていけたらと思います。

05:18 | Posted by admin

【水族館とファッションショー+ケーキ】 のんびり家2F 福田

2013年06月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

生き物好きなOさんのお誕生日企画で、池袋のサンシャイン水族館に行ってきました。私自身も2011年のリニューアルオープン後からは訪れた事がなかったので、一緒に楽しめたらなとわくわくです。日取りはゴールデンウィーク前の平日なら混んでいなさそう、と当たりをつけていた通り、チケット売り場から並ぶことなくすいすいと「天空のオアシス」に到着。着いて早速始まっていたのがアシカパフォーマンスです。鼻先に乗せた棒の上にはボールを乗せ、演目の最後にはぺこりと一礼。人が少ないので目の前の光景がとにかくよく見え、Oさんも「あら、あれ見てよ」とにっこり。その後のペンギンの飛び込みと、上がる水飛沫には驚き顔でした。色鮮やかな魚の群れに「綺麗よ」と話しつつも、子どもの姿がちらほら見えたそのときばかりは「まあ、小さい子、可愛いねぇ」とお魚そっちのけで子どもを愛でています。水族館内のカフェでマンボウカレーを食べた後、プレゼント選びにサンシャイン内と60階通りを散策しに出発です。
これからの季節、薄手のカーディガンが一枚あると良いのでは、と考えていたのでショップ巡りをしますが「あなたに良いんじゃない」とOさんの反応はいまいち。うーん、中々お眼鏡にかなうものが見つからない、と思っていたところでOさん一言。「これ、あたしのよ」。お店の手前に出ていたカーディガンの裾を掴んでいました。店員さんもご試着できますよ、とのことだったので、全身が映る大きな鏡の前に羽織って立つと、「あら、これ私?いやだ~恥ずかしいわ」と嬉しげ。ボタンを留め、裾をピンと張り、まじまじ眺めて満足そうです。そしてせっかくなのでもう一枚、と探し回って入ったのはサンリオショップでした。キティちゃん柄のTシャツには目もくれず、キキララの柄に「可愛くて良いじゃない」と話します。
サンリオの可愛らしい袋に入れてもらい、足が疲れてきた頃に休憩を兼ね、最後に寄ったレストランで期間限定の桜のモンブランを堪能してから帰宅。
にっこり、にこにこ、ふんわり、同じ笑顔でも様々な雰囲気の表情がたくさん見られた今日は、いつもとちょっと違っていて、大事な時間だったなと思いました。Oさん、お誕生日おめでとうございます。

08:17 | Posted by admin