肩を並べてだらだらよもやま話をしながら、ただ並んで流し仕事をしています。
どちらも誰かのためにするのではなく、ただ頭や手が動くままに、自分がやりたいから。
もちろん、手助けがあった方がいいときもあります。さっきまで手に持っていたスポンジを見失ったり、食器洗剤のプッシュ容器の使い方を忘れたり、同じものを何度も何度も洗っていたり。そんなときでも「あれ」「そっかそっか」で通じます。余計なものは足さない、大切なものは引かない。ただそれだけのやり取り。
信頼しているから、それで通じるのでしょう。
自分がやりたいことをやってるだけなので、取り立てて「ありがとう」の感謝の言葉も、ましてや「よくできました」と大げさに喜ぶ必要もありません。
そうして、流し仕事がすすんでいきます。介護や支援と名付けるのも烏滸がましすぎる、そんなどうでもよさそうな生活のひととき。
そんなひとときが、一番好きです。