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【好物】  のんびり家3F 永辻

2020年02月24日 | のんびり家::のんびり家 3F

ある日の天気が良いお昼に入居者さんのUさんと近くのうどん屋に行って来ました。
Uさんはのんびり家での食事量は日によってばらつきがあるので、外ではどのくらい食べるのかも知りたくて散歩も兼ねて行って来ました。
席に着いてメニューを見ると品数はたくさんはなかったので、少し考え「天ぷらと温かいうどんのセット」を選ばれました。料理が運ばれてくると天ぷらもうどんも量が多いことに驚いていました。「天ぷらは好きですか?」と聞くと、「そうね。好きよ。」と言い、塩をかけて食べ始めたので、塩をかけるなんてツウだなと思いました。サクサクといい音をたてながら早い時間で天ぷらは全部食べました。うどんは少し残しましたが、最後はうどんのお汁をズルズルと美味しそうにゆっくりと飲んでいました。
お店を出るとお腹がいっぱいで満足そうな表情が印象に残りました。
人はいくつになっても好きな物はたくさん食べることを改めて思いました。
今度はのんびり家で天ぷらや揚げ物料理を一緒に作りましょう。

09:11 | Posted by kimisanchi

【2020年 年頭に】  のんびり家2F 佐藤

2020年02月24日 | のんびり家::のんびり家 2F

新しい年が明け暫く経ちますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?
さて、半年振りにこのどっこいしょの記事を書くに当たって、何を書こうか暫く考えていたのですが…、前回同様、今回も文献の力を借りることにしました。
今回は、書店の売上ランキングでも暫く上位の、脳科学・AI研究者の黒川伊保子氏著「妻のトリセツ」。
世の男性陣は、こんなにも妻の扱い方がわからないのだろうか?と思わなくもないですが(苦笑)、女性と男性の考え方の違いには以前から興味があった為、この本を手に取りました。
著書の中には、女性脳の特徴から、男性が妻に対してどのように接していけば「うまくいくのか」、とても具体的に綴られています。そもそも、「トリセツ」という表現が、男性が好みそうな表現です(笑)。
中でも印象に残った箇所は、「過去の体験記憶を臨場感たっぷりに想起し、何十年分もの類似体験記憶を一気に引き出す力は、女性脳が子育てのために備えている標準装備だ。人類は一個体が残せる子どもの数が少ないので、子育ては常に「新しい問題」に直面する。それを何百世代にもわたって培ってきた女性脳は、いつからか「新たな命題に対して、人生の記憶を総動員して瞬時に答えを出す機能」を備えるようになったと考えられる。(中略)特に、怖い、辛い、ひどいといった危険に伴う体験記憶は、子どもを守るために「とっさに発動すべき」第一級重要情報であるがゆえに、それを引き出すネガティブトリガー(引き金)は、周産期(妊娠、出産)と授乳期に格段にパワーアップする。だから、この時期の夫の無神経な発言や行動は、一生残る辛い記憶、傷となって、繰り返し持ち出され、いつまでも消えることがない。」
そうなんです、女性脳の標準装備なんです。結婚して10年程になりますが、もう少し早めにこの本に出会いたかった(苦笑)。
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そして改めて、夫婦に限らず相手の事を「知る」「知ろうとする」事は、対人関係や社会の中に於いて、とても重要な事だと感じました。
ともすると、私たちは先入観や自分の価値観で、どのような相手かと安易に判断してしまいがちです。しかし、まずは色々な手段を駆使し、相手を知る事。どのような人物なのかを知る事で、相手の見方や関わり方に変化があるのではないかと思います。
また、認知症の方に対しても、同じようなことが言えます。
認知症の原因になる疾患は、脳の器質的変化である事が多い為、ご本人の意思とは関係なく症状が現れます。入社したばかりの頃、その人のことを知り、何ができて何が難しいのか見極めることが大切だと教え込まれました。更に、「知り続ける事」が大切だとも教えられました。認知症の症状が進行するからと
いう事もありますが、何事も「知ったつもり」が恐いものです。そして、知り続ける事で、その人との信頼関係を結ぶ事が一番大切な事です。
日々の流れの中で、時々立ち止まって考えなければいけないと改めて考えさせられた一冊でした。今度は「夫のトリセツ」を読みます(笑)。

09:11 | Posted by kimisanchi

【様々な問題について】  のんびり家2F 石井

2020年01月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家に復帰させていただき早くも半年が経とうとしています。様々な事情が絡み一旦は退職をしてしまいましたが、幸運にも再度のんびり家で働いています。一旦は退職し他の法人の有料老人ホームで数か月ですが働きました。そこで、感じたことを書きたいと思います。
私が勤務したのは大手の有料老人ホームでしたがサービス形態が異なる為安易に比較してはいけないと思います。しかし、多くの矛盾や問題点が垣間見えました。まず、有料老人ホームでは高額な入居金を払い高齢者は利用されています。しかし、利用者はほぼ自立されている方から認知症の方まで幅広く利用されています。そこで、食事の時間や内容がほぼ決まっており、レクリエーションも時間で決まっています。職員は1日入浴対応など細かく仕事が分業されています。1日の生活がかなり合理化され、システムありきの生活になります。その生活というのも利用者が生活をしているというものではなく職員が「生活をさせている。」というニュアンスがより正確でしょうか。
サービス形態がそもそも異なる点、職員の人員配置に限界があるのは十分に理解できます。しかし、職員は常勤の職員、非常勤の職員など多岐に渡りましたが話をすると様々な問題を抱えていると感じました。「しょうがないよね。」「そんなことやっていてもね・・・。」「もう少しで定年だから荒波立てずに、このままで・・・。」といった具合に何かを諦めている発言が多く聞かれました。認知症状態にある方への理解も乏しく、そもそも時間的な余裕もないため表面上取り繕い、職員は走り回りながら勤務時間が終える前までに「仕事」を終えなければいけません。私自身はこの福祉の業界に勤め研修なども含めて多くの現場を見ているわけではありませんが、様々なミスマッチが生じているのだと痛感しました。やる気のある職員も1部には存在をしていることはあるものの様々な職員の立場がありチームには中々ならないこと、そして何よりも利用者の適正なサービスが受けられていないことなどです。私自身も何度も利用者の諦める姿や言葉を聞きました。

現在でも様々な介護現場では人員不足により常勤職員だけではとても運営出来ないのが現状です。
介護報酬などの財源の問題も重くのしかかってくるでしょう。今後、団塊の世代が後期高齢者になる頃にはより多くの問題が生じてくる可能性があります。先日、ふと携帯を無意識にいじっていると本など出版されている女性のコラムに目が留まりました。(内容はなんとなく覚えていますが、残念ながら名前までははっきり覚えていません。)その女性は保育や介護という広い範囲での福祉としての話をされていました。内容としては「人は人の中で産まれ育ち人は人の中で最期を迎えるべきもの」というものでした。保育現場にはあまり合理性を求めていない(若干の語弊もありますが)にも関わらずに介護では合理性が強く求められすぎているというものでした。このコラムを読んだ時に確かに介護の現場では様々な機械の導入が検討されているなと世間の保育と介護のイメージも関係しているのではないかと思いました。確かに労働力人口の減少により介護だけでなく様々な分野で弊害が出てくるのでしょうが。人は産まれてから平等に年を重ねていきます。私自身もこの仕事に携わっていなければ深く物事を考えなかったかもしれませんが、「人が成長し生活し、やがて最期を迎える」ということを学び、考えるという機会が義務教育でなくてもどこかであると他人事ではなく皆が当事者として様々な問題に対して取り組んでいけるのかなと強く思った数か月でした。そして、今は他の職員と対話を重ねながら「入居者の自立した生活」について丁寧に時間をかけながら、何度も立ち止まり考えていきたいと思っています。

17:53 | Posted by kimisanchi

【池袋サンシャイン水族館です~誕生日企画です~】  のんびり家3F 伊藤

2020年01月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

みなさんお久しぶりです。のんびり家3階の伊藤です。寒い季節が到来です。
自分は寒いのが苦手で風邪はひかないのですがとにかく苦手です。この記事を作成しているのが12月の末で、この時期に必ず入居者さんとの話題になるのが「一年経つのが早いね~。この間まで夏だったのにあっという間に正月だね~。」です。早いんですよねー、楽しい時間は早く過ぎるとも言うし、早く歳をとってしまうって言うのもありますけど、何はともあれみなさん無事、健康で年を越せるのだからよかです。寒い季節ですが、地域のみなさんも体調に気を付けて、感染症にも充分に注意して良い年越しをお迎え下さいね。
さて話は変わりまして、自分が担当しているEさんと誕生日企画として、池袋サンシャイン水族館に決定し、行って来ました~。まずタクシーで池袋に向かい、昼食を食べてから水族館にレッツラ、ゴーです。ちなみにご飯は、本人の希望で天丼です。エビ旨っ。笑顔いただきっす。
さあ、目的の水族館です。見渡す限りの魚です、本人「うまそうだなー」と感想あり、すかさず「食べちゃーだめだよ」とツッコミいれさせて頂きました。Eさんはエイが気になっていました。なかなか愛嬌のある顔です。その後に、アシカやペンギン、カワウソのショーをみました。特にアシカショーがお気に入りです、アシカが芸を披露すると同じ動きをしてご満悦。拍手喝采です。
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そんなE さんですが、その日一番喜んでいたのが魚でなく、アシカ、ペンギン、カワウソでもなく、館内にたくさんいた子供達です。子供がいると頭を撫でて御満悦です。その笑顔が見られたら自分も達成感バリバリっす。お年寄りは子供好きな方が多いですが、自分もEさんと同じ歳になったときに子供をみたら可愛い過ぎて泣いてしまうかもしれないな~と納得しました。そんな人間味があるEさんが大好きです。
これからも元気に楽しく生活してくださいね。これからもよろしくお願いします。

17:50 | Posted by kimisanchi

【こんにちは】  のんびり家2F 池田

2019年12月18日 | のんびり家::のんびり家 2F

この業界に入ってもう3年目になります、最近は新しい入居者さんが入ってきて、こののんびり家も賑やかになってきました。入ってきた人はAさんという入居者さんで口髭がとてもダンディーで、カッコいい人だと思います。
Aさんは食事をよく食べる方で、丼で1杯は食べてしまいます。また、お酒が好きでよく飲むお方です。
買い物の際はお酒を必ず買って、開けたらその日に半分以上を飲んでしまうお方です。
Aさんはパスタがお嫌いらしく、以前お出した時に嫌いと言われてしまいました。ですがパスタ以外の麺類は好物らしく良く食べていました。
杖を突いているのですが、きりきり歩いたり、自分から入浴したいと言って来たりする、とても元気なお方です。見ているだけで笑顔になり元気を頂く事があります。
話は変わりますが、9月17日に日帰り旅行に行って来ました。江戸東京博物館に行って、江戸の頃の事や東京になってからの事などを展示していました。自分の対応はKさんでした。江戸や東京の初めの頃にとてもいろんなことに興味があったのか、駆け足位の感じで次々に見て行くので、付いて行くのがやっとでした。他の入居者さん達も、思い思い楽しんでいましたし、また江戸東京博物館の7階にあるレストランでは、皆様美味しいと言って食事をしていました。

08:08 | Posted by kimisanchi

【早いですね】  のんびり家3F 新宮

2019年12月18日 | のんびり家::のんびり家 3F

今年もあと1ヶ月。1ヶ月しかないと思うか、あると思うか、人それぞれですね。
北区にある、ぶなの実のスタッフルームの一部整理と片付けをお手伝いしました。
要不要に分ける作業はもとより、他人の所有物を自分の基準で判断し、なんとかすることはやってはいけないことです。
ですが、部屋を久しぶりに見たら、何とかした方が良い、なんとかしたいと感じました。何のためにかというと、目に見える物から整えていくと、時間、お金、思考など整理しやすくなるからです。ここまで終わらせよう。と目標をたてたのはよかったのですが、目的を見失ってしまい迷子になることもあり、何のためか意識を繰り返し。最後にスッキリしました。と感想を頂きうれしいかぎりです。
スッキリ、の感じ方も人それぞれですね。

08:08 | Posted by kimisanchi

【私の仕事】  のんびり家2F 荒野

2019年11月30日 | のんびり家::のんびり家 2F

今回お話しさせていただく事は、職員の誰しもが一度は経験したであろう「あるある話」です。
ある日の夕飯時、準備が整い入居者さんに「ご飯炊けたようです。」とだけ声を掛けました。この声掛けには、
1、ご飯を今食べるかどうか。2、食べるならば配膳という行動に考えが至るか。3、出来上がった料理を認識し、盛り付けに必要な器の選択と用意が出来るか。Etc…
入居者さんに残された能力を見極め、力を発揮してもらう意図があります。
それはさておき、ある入居者さんがご飯を食べるという意思をもって台所に来たものの、料理をよそう適当な器の選択にとまどい「私わかんないんだから、あんた達がちゃんとやってくれないとダメだよ!」と仰いました。この入居者さんには料理を認識し、それに対する器を選ぶ能力がある事を知っていた私は、「自分の分は自分で用意してください。」とハッキリ言いました。仮にみそ汁椀にご飯を盛ってもいいのです。大事なのは正しい器に盛りつけるという結果ではなく、自分で考えて配膳するという過程です。
結局、「そんなの聞いたことないよ。」と文句言いながらも、お皿にご飯を盛り付けご自分で配膳が出来たのですが、ここからが本題。
私は全介助の方の食事介助を行っていたのですが、それを見た先程の入居者さんがこう仰いました。
「その人はやってもらってるのに、あたしたちはやってもらえないの?そんなのおかしいよ。」
いつかは言われるだろうと思っていました。おそらくほとんどの職員がこの類の事を言われた経験があると思います。正直、至極当然のご意見だと思います。その人の能力に見合った支援を、というこちらの考えをご理解されているかどうかに関わらず、人間だれしも楽を出来る方がいいに決まっています。
口には出さねど同様の事を思っている方が他にもいらっしゃるはずです。
さて、なんと答えるべきなんでしょうか。私はその日の勤務が終わって家に帰ってからも考えました。そして思いました、なんと答えるかではなくて、そもそも入居者さんにそう言わせてしまった事が問題なのではないのかと。
私たちの仕事は可能な限り自立した生活を送れるようにサポートすることです。具体的には入居者さん自身が自発的にやる気を起こすような環境整備、仕掛け、声掛けをするという事が含まれています。
要するにやりたくない、面倒くさい事をやりたくなるようにするという事です。入居者さんが器選びにとまどったあの時、例えば一緒に配膳をする仲間がいたならどうでしょう。二人で協力しあってもっとスムーズに出来ていれば不満を漏らすこともなかったかもしれません。
入居者さんの1つ1つの生活動作にどう関わっていくのか常に考えていくのが私たちの仕事であると再認識させられた出来事でした。

08:41 | Posted by kimisanchi

【脳と身体の不思議な関係】  のんびり家3F 松山

2019年11月30日 | のんびり家::のんびり家 3F

ある日の夜勤明けの朝の出来事です。
Kさんは、左麻痺で左手が石のように全く動きません。
ですので、いつも就寝支援の際には、衣服の袖を通すのに細心の注意を払います。
私は、パートという立場にかまけて不勉強なこともあり、Kさんの腕は固まってしまってもう全く動かないものだと思い込んでいました。

いつもより早めに目覚めて起床されたKさんは、早番の吉田さんが出勤時刻には、朝食の途中にもかかわらず、ぐっすり眠ってしまっていらっしゃいました。

ところが「松山さん、ほら、こっちにきてKさんの腕をさわってごらん。」と熱心に促され、Kさんの腕を触ってみました。なんと驚きです。「わあ!軽い、柔らかい、ブラブラだ!動く!」と感嘆の声をあげてしまいました。

腕が動かないのは、脳からの信号が、そういう命令を発しているからで、熟睡している場合はその信号がでないので、腕の硬直が無くなるのだそうです。
だから腕を触ることで、熟睡しているか否かの判別ができるとのこと。

実は以前、私は様々な難病も改善できる!という不思議な整体の先生に支持して学んでいたことがあます。先生から「殆んどは脳からなんだよ。動かないとか痛いとかは思い込みや錯覚だ。」とのお話しを伺っていました。時間的に余裕がなくなってしまい、全く体得できないまま、足が遠退いてしまいましたが…。今回の体験で、あれは本当なのだなと納得することができました。

事故による怪我や手術で、肉体が衝撃を受けた時の記憶や、お医者様から何らかの病名を言われた時の刷り込みが、肉体の不調や痛みを招いている原因であるとしたなら、現代の対処療法的な医療のアプローチ以外に、もっと有効な方法があるに違いない!と心身の真の健康の追求をライフワークとしている代替療法大好き人間としては、とてもわくわくした体験でした。先輩の皆様、いつもご指導ありがとうございます!

08:40 | Posted by kimisanchi

【小さなお子さんはいるの?】  のんびり家3F 吉田

2019年10月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

のんびり家3階の吉田です。
タイトルの質問ですが、ある入居者さんに連日質問されます。場合によっては数分おきに質問されます。
そのたびに、いないですと答えるのですが
続けて「あらぁ、作りなさい一人ぐらい」と残念そうな口調で諭されます。
さて、ここからは質問される入居者さんとは直接関係のない話しなのですが、私は結婚して7年になります。
7年間、意図的に子供を作ってきませんでした。最初に話しておきますが、これは私個人の話しでして皆さんが同じような環境なわけではないと思います。
30歳を過ぎて介護の仕事を始めて来年で10年になりますが、月に6回前後ある夜勤の手当がなかったら給料は18万程度です。最初の5年間は毎年昇給がありましたが、それ以降はありません。
頼みの綱は月額にすると1万円程度になる処遇改善手当だけです。退職金もなく、体が壊れたら終わりのお仕事です。
妻は事情があって働くことが難しい状況でもあったので、夫婦2人で楽しく暮らすことができればいいと思って7年間過ごしてきました。
そんな中、一昨年ぐらいから月額8万円程度の特別処遇改善手当の話が出てきました。
月額8万などという大きな金額であったので、眉唾物だと思っていたのですが現実的になりました。
そもそも8万という設定は、介護職の平均給与が全国の平均給与より8万程度少ないということから来ていたそうで、しかも該当する介護士は勤続10年以上の介護福祉士資格を持って働いているという条件でした。
これが現実のものとなったのですが、施行されるものは条件の大幅に緩くなったもので、介護福祉士資格を持っていて勤め先で能力があると判断されている。だけで良くなってしまいました。
8万円という金額も、最低一人だけ8万円程度の増額を行えば他は問われない仕組みですので、おそらく管理者かそれに準ずる方が対象になる事業所が多いと思います。
しかも会社もそれなりの金額を負担することになりますので、のんびり家のようなNPO法人だったり、小さな会社では生活が楽になるような金額は見込めないかも知れません。
しかし、手当てが増えるのは間違いないと思います。
そこで最初の話しに戻るのですが、「小さなお子さんはいるの?」
この質問に最近はこう答えています。
来年からお給料が上がりそうだから、作ろうと思ってます。
「そうよ作りなさい、一人ぐらい」と凄く嬉しそうに返されます。
実際子供を作れるとしたら、自分と妻の年齢的に後一二年だと思います。今年の夏は妻の両親にも事情を話し、年齢も35を越えているし高齢出産になるから、もし子供が出来ても最悪は娘さんの体がどうにかなってしまうリスクもある。それでもいいかと相談しました。
応援すると言ってもらえました。
ずっと諦めていましたが、頑張ってみようと思います。そして一年後か二年後か
「小さなお子さんはいるの?」と聞かれたら今年生まれましたと答えることが出来たらいいなと思っています。
この入居者さんは91歳になられましたが、私の迷っている背中を間違いなく少し押してくれました。その時まで元気でいてくださいね。

08:46 | Posted by kimisanchi

【繰り返している】  のんびり家2F 石川

2019年10月31日 | のんびり家::のんびり家 2F

この仕事を始めて3回目の冬を迎えようとしています。
嬉しい出会いもあれば悲しいお別れもあります。
今まで圧倒的に女性に出会う事が多く男性は本当に少ないです。
今から書く事はほんの一例ですし私が感じたことでもあるので全員がそうとは言い切れませんが書かせてください。
出会った頃の女性の入居者さまは夕方になると「家に帰らなきゃ」「子供たちがお腹を空かせて待っている」と言います。
数か月後のある日の夕方に「こんな時間まで外に居たら怒られる」「ご飯作らなきゃ」「お父さんが会いに来た」と言います。この時の「お父さん」は「旦那さん」の事です。また子供の事は勿論ご自分の両親や兄弟姉妹の事も心配したりもしています。
更にその数か月後は「お父さんとお母さんに会いたい」「お父さんが会いに来た」「お姉ちゃんに会いたい」とも言います。この時の「お父さん」は「父親」の事です。
愛情いっぱいに育てられた「娘」は素敵な人と出会って「妻」となり子宝に恵まれて「母」となり毎日を奮闘してきた事と思います。
そして子供たちも独立し大好きな旦那さんも少しだけ先に旅立って行きました。
認知症はあまりいいイメージはないかもしれませんが「母」から「妻」になり そして「妻」から「娘」になって時空を超えて旦那さんに会ったり生まれ育った故郷に帰って両親や兄弟姉妹に会う事が出来るのは少し羨ましいと思ったりもします。
縁があってグループホームで過ごされています。
残りの時間もゆっくりのんびりと大好きな人に沢山会えて そしてまた「娘」として過ごして数十年後にまた私と出会って一緒に過ごす事が出来たらいいな…なんて思ったりしていま
す。
その時はもう少し私は仕事が出来るようになっているといいなぁ…。

08:46 | Posted by kimisanchi

【今日も一日】  のんびり家2F 飛鳥井

2019年09月30日 | のんびり家::のんびり家 2F

どっこいしょに記事を書くのは久しぶりです。のんびり家2階の飛鳥井です。
今回は、Nさんについて書かせて頂きます。
Nさんは、大正10年生まれで、のんびり家2階では最高齢の97歳の女性です。
ご入居時はとてもお元気で、ご自身で何でもこなされる方でしたが、2018年4月の夜間に廊下で転倒し、左大腿骨を骨折してしまいました。それ以来、車椅子での生活となりました。
元々何でもご自身でされていたこともあり、生活のあらゆる場面、例えば排泄時の介助などをする際にも職員に向かって「申し訳ないね」と仰ることが多々あります。そんな時、私たちは「困っている時は、お互い様ですから」と言うと、Nさんは時に涙ぐみながら「ありがとう」と仰います。
そんな涙脆い一面のあるNさんですが、骨折以来ご自身の思うように利かない身体に対して腹立たしい気持ちがあるご様子で、「悔しいね」と思いの丈を口にされることもあります。
Nさんは、自分のことは自分で。人様の手を煩わせるのは申し訳ないと言う気持ちが人一倍強いように感じます。それは、持って生まれたNさんの気質によるものと、大正生まれできっとご両親から(恐らくご両親は明治生まれでしょう)厳しく躾けられたことも影響しているのではないかなと想像しています。
Nさんを見ていると、「自立心」と言う言葉が浮かんできます。
夜勤の際、Nさんの就寝介助をしますが、車椅子からベッドに移乗する際に、「ほっぽり投げていいよ」と半分笑いながら仰ることがあります。そんな時、私は「本当にほっぽり投げていいんですか」と敢えて聞き返しますが、Nさんは更にいたずらっぽく笑いながら「いいよ」と仰います。そして「あんたのことを恨んだりしないからね」とも仰います。このようにユーモアのあるNさんでもあります。
このようなやり取りをしながら、ベッドに横になって頂きますが、私がNさんの耳元でやや大きな声で(Nさんはやや難聴のため)「Nさん、今日も一日」と言うと、Nさんは必ず「お疲れ様でした。ありがとう。」と言って下さいます。そして「おやすみなさい」と言うと、「あんたも早く休んでね」と労って下さいます。Nさんがご入居された当初はこのようなやり取りをしていた記憶がありませんが、いつの頃からか自然にこのようなやり取りをするようになりました。
そして、特に最近思うのですが、いつまでNさんとこの「今日も一日」と言うやり取りが出来るのだろうか?と。残念なことですが、Nさんとの時間は永遠ではありません。限りのある時間、Nさんと共に過ごせるこの瞬間、一日一日を大切に過ごさなければならないなと改めて思います。

09:29 | Posted by kimisanchi

【外食】  のんびり家3F 永辻

2019年09月30日 | のんびり家::のんびり家 3F

ある日のお昼に入居者さんのKさんと近くの中華料理屋に行って来ました。
席に着いてメニューを見るとたくさんの料理に迷ってしまい、「これなんだ?」などと分からない物には説明しながら、注文を決めましたが、頼んでからも料理が気になる様子で真剣にメニューを見ていらっしゃいました。いざ料理が運ばれてくると写真よりも量が多く、食べられるかなと心配しましたが、自分のペースで、ゆっくりとほぼ全部食べられました。
お店を出ると「ご馳走になってすみません。また行こう。」と言ってくれました。その言葉だけで一緒に外にご飯を食べに来て良かったと思いました。
のんびり家で食事をしている様子とやはり違う表情が見られて、私も楽しかったです。
こちらこそありがとうございました。

09:28 | Posted by kimisanchi

【後ろ・・・・とは】  のんびり家2F 石井

2019年08月16日 | のんびり家::のんびり家 2F

先日、入居者Tさんの入浴対応をしていた時の事です。入浴後に衣類を着ている姿を見ていつも思う事がありました。現在はリハビリパンツを着用されているのですが、どうして前後を間違えないで履いているのかという素朴な疑問です。確かにリハビリパンツの後方には「うしろ」とシールが貼ってあります。椅子に腰かけながらリハビリパンツを手に取り前後を交互に何度も見ているTさんを見ていると、私たちは「うしろ」と記載されているシールを見てそれを「うしろ」に反対側を「前」にと考えます。しかし、Tさんの様子を入浴の度に見ていると私たちと同じように判断を下しているだけではないような感じを受けました。なぜかというと、毎回リハビリパンツを入念に触り何度もひっくり返していることがあるためです。そして、ある時の入浴対応時の仕草でどのようにリハビリパンツの前後を間違えないで履いているのかはっきりとわかりました。
Tさんはリハビリパンツを履く際に前後を頻繁にひっくり返していました。それは リハビリパンツの表面積を確認されていたようでした。単純な話で通常女性の下着は前よりも後方、つまりお尻側がしっかり隠れるように設計されています。Tさんはリハビリパンツの前後をよく確認して表面積が大きい方をご自身の後方にして履いているようでした。そのため、毎回リハビリパンツの前後を間違えることなく履くことが出来ていたのです。日頃から「頭がパーになっちゃったからわからない。」ということが口癖のようになっているTさんですが、垣間見せる姿はとても逞しいお姿です。今後も日常に溢れる些細な事を注視していきながら立ち留まり考えていきたいと思います。
一度は1月をもって退職をしましたが紆余曲折あり、ありがたいことに再度のんびり家で働かせて頂くことになりました。また、頑張りますのでよろしくお願いします。

07:49 | Posted by kimisanchi

【好きな物は好きなんです】  のんびり家3F 伊藤

2019年08月16日 | のんびり家::のんびり家 3F

みなさんお久しぶりです、のんびり家3階の伊藤です。暑い季節がやってまいりました、熱中症には、みなさん十分に注意して下さい。梅雨が明ければ、本格的に夏ですよー。海や花火、祭りやら楽しみですねー。クーラーのきいた部屋でコロコロしてんのも好きですけど、みなさん十分に楽しんで下さいね。
さて、今回のお話しですが、自分が担当しているEさんとお買い物に行ってきたお話をしようと思います。
暑い季節も近づき、新しい夏物衣類を買いに、いざ、オリンピックへ。まずは夏物のシャツやTシャツなどを見てみる事に。Eさんと一緒に見ていると「この服なんてどうですか?」と黒のシャツを渡してみると、「あかん、暗すぎる」との事。そうして本人が選んだのが白のボーダーのシャツです。大人コーデで落ち着いた感じだわーと感じました。昔、デザインの仕事をしてらっしゃったのでピカイチのセンスです。さすがです。続いて、ズボン選びです。自分がいい感じのズボンを渡すと「あかん、高すぎる」そうです、買い物は値段も大切です。そして吟味し、本人が納得して選んだ服を購入し、Eさんもご満悦です。帰りにお茶して帰ってきました。
買い物は、服だけでなく、食べ物や小物などでも好きな色やデザインなど楽しく納得し、購入する事は、当たり前だけどとても大事なことだと感じました。生活にもメリハリができていいと感じました。でも一番は、本人の笑顔がとても良かったです。こういう時間を一緒に楽しめる仕事が出来てうれしいです。この仕事の醍醐味だと感じました。これからも元気に楽しく生活していきましょうね。

07:43 | Posted by kimisanchi

【早いですね】  のんびり家3F 新宮

2019年07月27日 | のんびり家::のんびり家 3F

5月に、2017年10月にご入居されました、素敵な女性Qさんのお誕生日お祝いで、谷中銀座に出かけ、ドライブや、お蕎麦屋さんで食事、笑吉で指人形劇をみたりして、共に楽しみました。Qさんの息子さんもご一緒でしたので、そこはかとなく安心されているご様子もあり、その夜は、すやすやと穏やかな寝顔がみられました。
Qさんは、言葉でのコミュニケーションが難しく、また耳も聞こえ辛い方です。今回の、外出先について、色々と、写真を見てもらったり、筆談で身振り手振りで表現されたりしてOKサインで教えて頂き、谷中銀座に決まり行くことになりました。当日、息子さんから、谷中に馴染みがあることを話され、そうだったんだ、と深く頷きました。あれこれ選択肢を出すことはよろしくないと感じることもありますが、「これ好き」とはっきりと感じる何かあったのだと思い、ほっとしました。
どこの家族でも、私の両親も含め、家族のあいだには、優しさだけしかないんだなあと、しみじみ感じた時間でした。離れて暮らされている入居者さんのご家族は、どんな些細な事でも話したいし聴いてもらいたい気持ちが常に心にあるのだと、改めて大切さを感じました。
わたしは、両親に思いやりから、あれこれ口うるさい感じで言ってしまうので気を付けたいと思います。

17:02 | Posted by kimisanchi