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【コロナ禍に思う事】  のんびり家2F 佐藤

2021年02月25日 | のんびり家::のんびり家 2F

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$file1何回か前のどっこいしょの記事に今のスマホを7年使っていると書きましたが、今年の春ついに買い換え、とても快適な通信環境になりました。その為、気づいたらいつもスマホを見てばかり。
これはちょっとまずい、本を読もうと思いながらも中々ピンとくる本との出会いがなく、暫くして書店で目に留まったのが、その時の記事にも書いた鴻上尚史氏の本でした。
佐藤直樹氏との共著で、タイトルは「同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか」。
著者は、元々日本にあった「同調圧力」が、新型コロナによってはっきりとしたかたちに、それも凶暴で陰湿なかたちになって現れてきたと感じているようです。
数人の小さなグループや集団のレベルで、職場や学校、PTAや近所の公園での人間関係等、その時の多数派や主流派の集団の「空気」に従えという命令が「同調圧力」で、日本は世界で突出して高い国との事。
「同調圧力」を生む根本に「世間」と呼ばれる日本特有のシステムがあり、「所与性」(変わらないこと・現状を肯定すること)を求める「世間」に、苦しむ事がある。その為に「世間」の正体を知ることが大切な一歩だという事です。
ただ、日本に「世間」はこの先もずっと残ると両者は考えており、「世間」の風通しを良くする為に「社会」を見つける。強い「世間」ではなく「弱い」世間に複数所属して自分を支えたり、「社会」と気軽に繋がって自分を支えたりして、方法を見つける事。要は、自分をたった一つの強力な「世間」で支えようとしないという事が肝心のようです。
私自身は、マイペースであまのじゃくなところがあるので、そういった事はあまり感じず、むしろ抗って過ごしてきたような気がしますが、世の人がいかに空気を読み、読み過ぎるが故に息苦しくなっている理由が良く解りました。また、自分で気が付いていないだけで、よく考えもせず空気を読んで行動している事が多くあったかもしれません。
現在の自粛や感染対策は、自身や周囲の人が新型コロナウイルスに感染しない為のものだったのに、いつの間にか世間のルールを守り白い目で見られない為、保身の為のものに変わっていっているような気がしていました。
でも、本質は、自身や周囲の人、社会の人が感染しないように、仮に感染してもすぐに対処して拡大させないようにする事。特に私達の場合、高齢の入居者の皆さんに感染させないことが一番重要です。
厳しい日々が続きますが、入居者の皆さんと「コロナが落ち着いたら、温泉でも行きたいね」と話しながら、その日まで皆が健康に過ごせるようにしたいと思っています。

08:33 | Posted by kimisanchi

【やれば何だって出来るのよ・・・。 】  のんびり家2F 石井

2021年01月28日 | のんびり家::のんびり家 2F

1度、短期間ですが退職した期間を除いて(苦笑)これまでどっこいしょの記事をどれくらい書いてきたんだろうと少し考えてみました。直ぐに忘れてしまうため、以前記事にしたのではないかといつも考えてしまいます。以前の記事内容でも、この仕事に就いて直ぐに辞めようかと思っていたことは書いたことと思います。まったく畑違いのところに来てしまったと若干の恐怖心もあったように思います。たまたま空いたのんびり家にポツンと入職する形になり日々、頭の中がグチャグチャでよくわからない感じでした。当時ののんびり家は東大前ではなく本駒込近くにありましたが、自分の入職後にのんびり家の入居者が数名入れ替わりました。そして、歳月は過ぎ、3年くらい経ったところでのんびり家の宿泊旅行を計画することがありました。計画内容自体が脆弱なものでしたが当時の管理者と仲間に支えられ何とか無事に宿泊旅行を終える事が出来ました。
その旅行の最中でカラオケをする機会があったのですが カラオケの最中に女性のSさんが満面の笑みを浮かべて「やれば何だって出来るのよ・・・・。」と力強く豪語しました。結局、カラオケ後にその女性の方は興奮してしまい、その翌日まで寝ないで過ごすことになるのですが・・・・・・。とても素敵な言葉でその旅行で、その瞬間にその言葉を聞くことが出来て今でもこの仕事を続けていられるのだろうなと思っています。新人の頃の自分でも、今後何年経ったとしても色褪せることなく刻まれていることなのだと思います。

17:22 | Posted by kimisanchi

【節目の3年目】  のんびり家2F 荒野

2021年01月06日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家の隣の公園には生垣に金木犀が植えられており、この季節になり芳醇な香りを漂わせています。コロナ禍で世界中の生活の有り様が一変しましたが、自然は今年も変わらぬ姿を見せていると感じる事が出来て少し心がほっとします。
さて、私がのんびり家に入職して8月で2年が経ち、3年目に突入しました。この3年目というのは介護の仕事をする上で一つの節目になります。
というのも、私のように福祉系の学校を出ていない人間は「介護福祉士」の受験資格を得るためには3年の実務経験が必要になるからです。
私は来年度にようやく条件を満たし受験する予定です。そこで、現時点での到達度を計るために過去問に挑戦してみることにしました。
介護福祉士の試験は制限時間120分で1問1点の125問マークシート方式で、合格ラインはおよそ60%程度と言われています。
ちなみに4年前までは筆記試験に加えて、実技試験があったそうですが現在は実務者研修を修了していると免除されます。
この実技試験は5分前まで問題が伏せられ、考える間もなく「はい、やってください。」というものだったらしく、緊張しいの私は免除になって心底良かったと胸をなでおろすばかりです。
話は戻って、過去問に挑んだ結果は…65点でした。ちょうど合否ラインの微妙な結果です。介護福祉士というと高齢者福祉を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は大きく分けて「高齢者福祉」「障害者福祉」「児童福祉」の3つがあります。
当然、職務上、高齢者福祉の問題は分かるのですが障害者福祉と児童福祉の問題が全くわかりませんでした。試験は1年に1回なので万が一にも不合格になるわけにはいきません。   今回過去問をやって自分の弱点を明確化出来て本当によかったと思います。
これからの1年をかけてじっくりと課題を克服して、来年のどっこいしょで無事合格した事をご報告出来るよう頑張ります。

11:05 | Posted by kimisanchi

【9月までの出来事 】  のんびり家2F 池田

2020年10月13日 | のんびり家::のんびり家 2F

先月はとても暑い日が続きとてもクーラーなしでは過ごせませんでした、さらにコロナや台風といろんな事が重なり嫌になってしまいます。
新しく入った入居者がいれば去っていった入居者も居てあっという間に今年の半分以上が過ぎてしまいました。
新しい入居者が入ってきました。名前をKGさんと言います。何とこのお方、大正生まれの100歳越えをしているお方で、ご飯もしっかりとお召し上がりになりますし、更に、杖なしで歩いていて、とてもお元気なお方です。テレビが好きなようで色んなチャンネルを見ています。特にサスペンスが好きなようで良く見ています。夜遅くまで見ていることもあります。お風呂にも一人で入っていただけます。身体を洗う際は念入りに洗っています。少しふらつくこともありますが、一人何でもできるお方です。
逆に去っていった入居者も居ます。名前はNさんです。自分が担当をしていました。兎に角元気なお方でした。食べ物や飲み物に強いこだわりを持っており、自分の食べたくない物や今まで食べたことのない食べ物などは絶対に食べませんでした。そればかりか、飲み物も嫁いびりをしている姑のごとく、ついさっきまでいいと言っていたのに、いざ出すと、これには毒が入っているから飲まないなどと、良くも悪くもとても元気なお方でした。自分の生きてきた人生に誇りを持っており、急に馬鹿にするななどと言ってくることもあります。
亡くなる前日まで自分が対応をしていたので信じられませんでした。元気にご飯を食べて、元気に飲み物を飲んで、元気に自分の主張を押し通すお方でした。まだ介護の仕事を始めて4年目程度ですが、とても印象に残っているお方です。
これからもこの仕事を続けて行きたいので、皆様コロナに気をつけて、暖かい目で見守っていただければ幸いです。

19:22 | Posted by kimisanchi

【Nさんと過ごした時間】  のんびり家2F 飛鳥井

2020年09月14日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。のんびり家2階の飛鳥井です。
新型コロナウイルスの猛威は留まるところを知りませんね。
一体日本は、いや世界はこの先どうなってしまうのでしょうか?
このような不安な毎日ではありますが、日常生活は続いて行きます。
そんな中、のんびり家2階では悲しい出来事がありました。
8月8日の朝、ご入居者のNさんがご逝去されました。享年99歳でした。
当日の朝、背中の痛みを訴えられ、身体状況が急変し、救急要請しました。
救急隊の方が心臓マッサージなどの蘇生を行ってくれましたが、搬送先の病院でお亡くなりになりました。
前日は暑い中買い物に出掛け、入浴もされていつも通りに就寝されました。
Nさんですが、前号のどっこいしょに佐藤さんが書いた記事に登場していた方です。また、以前に私が「今日も一日」というタイトルで書かせて頂いた方です。Nさんがお亡くなりになったことはあまりにも突然であったため、私たち職員も未だに実感が湧きません。前日一緒に買い物に出掛けた入居者の方や、居間でいつもNさんのお隣に座っていた方にはNさんがお亡くなりになったことをお伝えしました。お二人ともNさんの不在を分かっていらっしゃるご様子でした。
Nさんはとても偏食気味の方で、召し上がるのはほぼ和食中心でした。そのNさんが、昨年ののんびり家合同日帰り旅行で、横浜中華街に出掛けた際には、中華のコース料理を箸が止まらない勢いで誰よりも沢山召し上がり、私たちは事あるごとに「あの時のNさんは凄かったね」と笑い話になるほどでした。
また、入浴の際に湯船に浸かっていると、「私は水泳をしていたの。指ヶ谷小学校にプールがあってね」と実際に泳ぐ仕草をしながら良く話してくださいました。
Nさんはとても自立心の強い方で、「誰にも迷惑を掛けたくない」と言う気持ちが人一倍あったように思います。ご入居後に転倒して足を骨折され、車椅子の生活となっていましたが、支援をする職員に対して「あんたに迷惑かけて済まないね。ありがとう」といつも労いの言葉をかけてくださる優しい方でした。
職員が「Nさん、お互い様ですから」と答えると涙ぐむこともありました。
Nさんの就寝支援をする際、「今日も一日」と私が言うと、Nさんが「お疲れさまでした。ありがとう。あんたも早く休んでね」と言うやり取りをしていましたが、もうそれが出来ないと思うととても寂しいです。
Nさんは最期の時まで「誰にも迷惑を掛けたくない」と言う気持ちを貫かれたようで、Nさんらしい最期の迎え方であったなと思います。今は、Nさんが苦しまずに最期の瞬間を迎えられたのであるならと思わずにはいられません。
Nさんがのんびり家で過ごされた時間は2年半ほどですが、私にはそれ以上に濃密な時間に思えます。Nさんから沢山のことを学ばせて頂きました。もっとNさんと沢山の時間を共有したかったのでお亡くなりになったことは残念ですが、教えて頂いたことやNさんとの思い出を忘れないようにしたいと思います。
Nさんと過ごした時間は、私にとってとてもかけがえのないものです。 
最後になりましたが、Nさんのご冥福を心よりお祈り致します。

09:36 | Posted by kimisanchi

【「当たり前」の有り難さ】  のんびり家2F 佐藤

2020年08月11日 | のんびり家::のんびり家 2F

Nさんは先日99歳のお誕生日を迎えられた、生まれも育ちも「東京の人間」です。ご本人の話では、ご自宅にいた頃、近所の某天丼チェーン店によく出掛けていたとの事。のんびり家にご入居してからも、おいしいのはもちろんの事、「安いのよ」が口癖で、何度も出掛けて美味しい天丼を頬張ってきました。
ですが、この状況下。出掛けたい想いは募りますが、入居者の皆さんのご年齢を考え、皆さんと一緒の買い物や外食は暫く控えていました。
6月、対策をしながら、近所の買い物に出掛けることを少しずつ再開しました。
下旬、混雑していない時間を狙い、久し振りにNさんを某天丼チェーン店にお誘いしました。Nさんにとって本当に久し振りの外食です。二つ返事で出掛けることになりました。
店内に入り、いつもの天丼を注文して暫くした後の事。Nさんが穏やかな笑顔で「心が躍る。あんたと来られて嬉しい」との言葉。そして、「今度はお母さん連れて来なさいよ!」と。
こんな状況になり改めて、自由に往来できた世の中の有り難さを感じます。私も心が躍りましたよ、Nさん。
まだまだ油断ならない状況ではありますが、また空いている時に天丼食べに行きましょうね!

11:49 | Posted by kimisanchi

【自分で・・・・】  のんびり家2F 石井

2020年07月13日 | のんびり家::のんびり家 2F

 のんびり家も長く1室が空き状態でありましたが、ようやく男性の入居があり久々に8名揃いました。現在、のんびり家は女性が5名、男性が3名の8名です。偶然か必然かわかりませんが、たまたま男性の方は頭文字がKさんです。(時折、様々考えながらお名前を呼ぶ時に間違えてしまうことがありました、申し訳ありません。)

 話をのんびり家に戻しますが、女性のTさんですがいつもの口癖が「私はパーになっているからやってください。」と話されることが多いです。しかし、食事の場面ではその都度違いますが女性のKさんと相談、言い合い(?)のようなやりとりをし最終的には調理をされることが多いです。何もわからないと豪語するTさんですが、魚を焼く姿は真剣そのもので、隣で女性のKさんが「もういいかしら。」と話しても身体を少し横に傾けながら火の調節をしながら「まだよ。」と一括。最終的には焦げ目がつくまで焼いていました。 
 まだ入居されて間もない男性のKさんが、ある日食事の時間帯で片腕を高く上げている事がありました。それに、気づいた私ですがそのKさんの心理状態を周囲の環境も含めてある程度理解が出来ていた私は気づかない振りをして様子を見ることにしました。すると、隣に座っていた「私はパーになっているから」が口癖の女性のTさんがKさんに一言告げました。「ここはね、誰もやってくれないから自分でやらないと駄目だよ。」と神妙な面持ちで。私は気づかない振りを継続し、その後男性のKさんは自身で立ち上がり台所に向かい何やら作業を始めました。いつもは、ご自身が眉間にしわを寄せながら「やってくれたらいいのに。」と口癖のTさんですがのんびり家での「先輩」らしい姿を垣間見る事が出来ました。

10:30 | Posted by kimisanchi

【一世紀前】  のんびり家2F 荒野

2020年05月26日 | のんびり家::のんびり家 2F

先日、のんびり家に新たにご入居された男性がいらっしゃいます。私が入職した当初、入居者さんは全員女性でしたが、今は男性が3人と時の移り変わりを実感します。
 さて、こちらの男性ですが、なんと御年101歳。大正7年生まれです。なんでものんびり家に限らず、法人内でも過去最高齢でのご入居になるそうです。大正7年で調べますと、日本では米騒動が起き、世界に目を向ければ第一次世界大戦が終結した年でもあります。学校で近代史として歴史の授業で習う時代です。同じ年に生まれた有名人では元内閣総理大臣の田中角栄や中曽根康弘といった昭和という時代を作った方たちの名前が挙がります。
 そんな御年101歳のKさんから何度か「一世紀生きてきたからね。」というお言葉が聞かれます。一世紀…、実際に過ごしてきた方の口から出ると、言葉の重みが違います。これからKさんの壮大な一世紀に自分がどう関わっていくのかを考えると身が引き締まる思いです。Kさん、色々勉強させていただきます。
 ところでKさんはいい意味で101歳とは思えません。多少足元がふらつく事はありますが、矍鑠(かくしゃく)と歩くお姿や鏡を前にきちんと身支度を整える様は、自分の100歳像を覆すものでした。何と言いますか、5年後もお元気な姿をイメージ出来るほどに心身ともにしっかりしていらっしゃいます。もしかしたら、ここのんびり家から男性の世界最高齢者が誕生!なんて日がくるかもしれません。

10:26 | Posted by kimisanchi

【朝顔が咲きました!】  のんびり家2F 石川

2020年05月06日 | のんびり家::のんびり家 2F

Aさんはひとりで動く事ができなくてベッドでの生活です。
余り声を発する事はないのですが、時々「おはよ!」と返事をしてくれるので、何かと話し掛けながら介助をしていました。
特に朝になると「Aさんおはようございます!」とカーテンを開けて「いい天気ですね!」や「今日は七夕ですよ!」と、お天気の事やその日の出来事を話し掛けたりしていました。
2年前のある夏の日の朝、いつもの様にAさんの部屋のカーテンを開けると、ベランダに濃い紫色の朝顔が3つ咲いていました。
「Aさん!朝顔が咲いていますよ!見えますか!」とベッドの上半身を少し高くして話し掛けると、目をぱちぱちさせて、何も言わずにじっと外を眺めていました。
時が流れてまた夏が来ました。いつもの様にAさんの介助をしていましたが、もやもやした気持ちのまま数日間過ごして気が付きました。夏なのに何故か朝顔が咲いていなかったのです。「Aさん今年は朝顔が咲かないですね」と、いつもの様に介助をしていると、真っ黒な澄んだ瞳で私をじっと見つめてきました。(朝顔を気にしているのは私だけでAさんは興味ないのかな?)と少し寂しくなっていました。
ある日、Aさんが入浴している間にベッドメイキングをしながら何となく外を見ると、ベランダに濃いピンク色の朝顔が2つ咲いていました。普段介助している私からは少し見えにくいのですが、ベッドの上半身を高くするとAさんからは良く見える所に咲いていたのです。
私の顔をじっと見つめてきたのは、もしかしたら「朝顔は今年も咲いているよ!」と言っていたのかもしれません。
その数日後、Aさんは体調が優れず入院してしまいました。
痰が絡んで咽ていたら慣れない手つきで吸引をしたり、Aさんの身体がベッドの端に行ってしまっても力が無くてベッドの中央に戻せなかったり、パット交換が手早くきれいに出来なかったりと、私が介助する事でAさんに負担を掛けていた事も多々あったと思います。それでも最後まで一緒に居られたら…という気持ちはありました。
医師や看護師からの指示があれば、介護士でも医療的な事をする事が出来ますが限られていますし、Aさんの体調面を考えるとここでは限界なのかな…と。
Aさんとの事を考えると『介護士って無力だなぁ』と思いました。
Aさんが入院して暫くしたある日、出勤してくると玄関に朝顔の花が落ちていました。その朝顔を見ていたら、Aさんから「頑張れ!私の事忘れないでね!」と言われている様でした。
介護の世界は毎日変化があって、のんびりしている私には追い付かない事ばかりですが、世の中が落ち着いたら新しい施設で過ごしているAさんに会いに行きたいです。
そして、朝顔を見てAさんが私の事を思い出してくれたら嬉しいです。

10:23 | Posted by kimisanchi

【こんにちは】  のんびり家2F 池田

2020年04月07日 | のんびり家::のんびり家 2F

この記事を書かせて頂いてもう3回目になります。今年の3月までに色々なこともありました。
 この仕事にも慣れてきたかなーと思う事もありましが、時々起こるアクシデント等にあった時に、まだ少しパニックになってしまう事もあり、まだまだ出来ていない事もありますし、周りからもまだまだだと言われてしまいます。声を掛けなくていいところで声を掛けてしまったり、手を出さなくっていいところで出してしまったりしてしまいます。
 今はコロナウイルスのせいで中々外出が出来ませんが、Kさんはとにかく外に出たいお方なのでついていくのが大変です。1人でも出掛けてしなう事もあります。外食も好きで近くにある王将に自分から餃子を食べたいと言ってくることもあります。物知りでもあり自分たちが知らない事を良く話してくれます。
 Aさんはどことなく自分の祖父に似ています。良く食べる所やお酒を飲むところなどはそっくりでしたし雰囲気がそっくりです。Aさんは3月まで入院していたのですが、入院を感じさせないくらいご飯を良く食べています。
 皆さんもコロナウイルスに気を付けて、手洗いうがいを忘れずにするようにしてください。

15:25 | Posted by kimisanchi

【Kさんの優しさ】  のんびり家2F 飛鳥井

2020年03月13日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。半年ぶりにどっこいしょの記事を書きます。のんびり家2階の飛鳥井です。
今回は、Kさんについて書かせて頂きます。
Kさんは男性で、81歳の方です。昨年の4月にのんびり家にご入居されたので、まだのんびり家では一番新しいご入居者の方です。
Kさんはご入居前の脳梗塞の後遺症で、お身体の右側に麻痺があります。室内では4点杖を使用し、ご自身で歩行されています。杖と手摺を上手く持ち替えながら、部分的に職員の介助が必要な場面もありますが、それでもご自身で歩こうという意志の強い方です。他にも、食べ終わった食器を積み重ね、下膳されることもあります。片方の手に積み重ねた食器を持ち、杖を使用したり或いは使用しないでガス台や調理台のところを伝い歩きされたりしています。
更衣の際、ご自身でタンスから衣類を取り出し、ベッドに座位になり、時には上半身を大きく反らせながら、時間を掛けて着替えをされています。
ご入居時からKさんの担当となり、日頃色々とお話をする機会もあります。
Kさんは、新聞の折り込み広告、特にデパートでの催し物をいち早く見つけ、職員に「行こう」と声を掛けてくださいます。Kさんは思い立ったら即実行の方なので、職員が戸惑っていてもお構いなし。「行こう」と出掛ける気満々でニコニコしています。当日の職員の勤務体制や天候などで残念ながら出掛けられないこともありますが、これまでに池袋のデパートにいちごスイーツや北海道物産展で海鮮丼などを食べに出掛けています。この時に、Kさんがいちごが大好きということが判明しました。今で言うところの「スイーツ男子」でしょうか?Kさんは特に女性に優しく、例えば廊下で行き会ったりすると女性の入居者の方に「どうぞ」と道を譲ってくださるなど、紳士的で気遣いをされる方ですが、独身を貫いて来られたそうです。
先日、ご家族とお話をする機会があったため、思い切って「これまでに、Kさんにも良いお話があったのではないですか?」と尋ねてみたところ、「あったみたいだけどね、ほら、高齢の母の面倒を見ていたでしょう。しかも認知症があったから」とのことでした。ご兄弟などがお母様の施設への入居を勧めても「自分が最後まで面倒を見るから」と頑として受け入れなかったそうです。それでも、ご自宅の近くに良い施設が見つかり、Kさんが仕事前や仕事帰りにも立ち寄れるとのことで、ご入居になり、1ヶ月で看取りをされたとのことでした。
お母様の看取りまでなさったKさんが、お母様と同じ認知症になるということは、本当に神様は意地悪だなと思わざるを得ません。
その一方で、Kさんとこうして巡り合えたことも不思議なご縁なのかなと思っています。Kさんの意志の強さ、時には頑固な一面も垣間見えますが、それは何でもお一人で決めてお一人でなさって来た人としての強さや優しさなのだと改めて感じました。
Kさんは、先日心臓のカテーテル手術を終えて退院されたばかりです。
そして、実はこの記事を書いている今現在、体調を崩されて再度ご入院されています。Kさんが一日も早く回復されて退院し、また「行こうよ」と誘って下さる日を心待ちにしています。

15:00 | Posted by kimisanchi

【2020年 年頭に】  のんびり家2F 佐藤

2020年02月24日 | のんびり家::のんびり家 2F

新しい年が明け暫く経ちますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?
さて、半年振りにこのどっこいしょの記事を書くに当たって、何を書こうか暫く考えていたのですが…、前回同様、今回も文献の力を借りることにしました。
今回は、書店の売上ランキングでも暫く上位の、脳科学・AI研究者の黒川伊保子氏著「妻のトリセツ」。
世の男性陣は、こんなにも妻の扱い方がわからないのだろうか?と思わなくもないですが(苦笑)、女性と男性の考え方の違いには以前から興味があった為、この本を手に取りました。
著書の中には、女性脳の特徴から、男性が妻に対してどのように接していけば「うまくいくのか」、とても具体的に綴られています。そもそも、「トリセツ」という表現が、男性が好みそうな表現です(笑)。
中でも印象に残った箇所は、「過去の体験記憶を臨場感たっぷりに想起し、何十年分もの類似体験記憶を一気に引き出す力は、女性脳が子育てのために備えている標準装備だ。人類は一個体が残せる子どもの数が少ないので、子育ては常に「新しい問題」に直面する。それを何百世代にもわたって培ってきた女性脳は、いつからか「新たな命題に対して、人生の記憶を総動員して瞬時に答えを出す機能」を備えるようになったと考えられる。(中略)特に、怖い、辛い、ひどいといった危険に伴う体験記憶は、子どもを守るために「とっさに発動すべき」第一級重要情報であるがゆえに、それを引き出すネガティブトリガー(引き金)は、周産期(妊娠、出産)と授乳期に格段にパワーアップする。だから、この時期の夫の無神経な発言や行動は、一生残る辛い記憶、傷となって、繰り返し持ち出され、いつまでも消えることがない。」
そうなんです、女性脳の標準装備なんです。結婚して10年程になりますが、もう少し早めにこの本に出会いたかった(苦笑)。
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そして改めて、夫婦に限らず相手の事を「知る」「知ろうとする」事は、対人関係や社会の中に於いて、とても重要な事だと感じました。
ともすると、私たちは先入観や自分の価値観で、どのような相手かと安易に判断してしまいがちです。しかし、まずは色々な手段を駆使し、相手を知る事。どのような人物なのかを知る事で、相手の見方や関わり方に変化があるのではないかと思います。
また、認知症の方に対しても、同じようなことが言えます。
認知症の原因になる疾患は、脳の器質的変化である事が多い為、ご本人の意思とは関係なく症状が現れます。入社したばかりの頃、その人のことを知り、何ができて何が難しいのか見極めることが大切だと教え込まれました。更に、「知り続ける事」が大切だとも教えられました。認知症の症状が進行するからと
いう事もありますが、何事も「知ったつもり」が恐いものです。そして、知り続ける事で、その人との信頼関係を結ぶ事が一番大切な事です。
日々の流れの中で、時々立ち止まって考えなければいけないと改めて考えさせられた一冊でした。今度は「夫のトリセツ」を読みます(笑)。

09:11 | Posted by kimisanchi

【様々な問題について】  のんびり家2F 石井

2020年01月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家に復帰させていただき早くも半年が経とうとしています。様々な事情が絡み一旦は退職をしてしまいましたが、幸運にも再度のんびり家で働いています。一旦は退職し他の法人の有料老人ホームで数か月ですが働きました。そこで、感じたことを書きたいと思います。
私が勤務したのは大手の有料老人ホームでしたがサービス形態が異なる為安易に比較してはいけないと思います。しかし、多くの矛盾や問題点が垣間見えました。まず、有料老人ホームでは高額な入居金を払い高齢者は利用されています。しかし、利用者はほぼ自立されている方から認知症の方まで幅広く利用されています。そこで、食事の時間や内容がほぼ決まっており、レクリエーションも時間で決まっています。職員は1日入浴対応など細かく仕事が分業されています。1日の生活がかなり合理化され、システムありきの生活になります。その生活というのも利用者が生活をしているというものではなく職員が「生活をさせている。」というニュアンスがより正確でしょうか。
サービス形態がそもそも異なる点、職員の人員配置に限界があるのは十分に理解できます。しかし、職員は常勤の職員、非常勤の職員など多岐に渡りましたが話をすると様々な問題を抱えていると感じました。「しょうがないよね。」「そんなことやっていてもね・・・。」「もう少しで定年だから荒波立てずに、このままで・・・。」といった具合に何かを諦めている発言が多く聞かれました。認知症状態にある方への理解も乏しく、そもそも時間的な余裕もないため表面上取り繕い、職員は走り回りながら勤務時間が終える前までに「仕事」を終えなければいけません。私自身はこの福祉の業界に勤め研修なども含めて多くの現場を見ているわけではありませんが、様々なミスマッチが生じているのだと痛感しました。やる気のある職員も1部には存在をしていることはあるものの様々な職員の立場がありチームには中々ならないこと、そして何よりも利用者の適正なサービスが受けられていないことなどです。私自身も何度も利用者の諦める姿や言葉を聞きました。

現在でも様々な介護現場では人員不足により常勤職員だけではとても運営出来ないのが現状です。
介護報酬などの財源の問題も重くのしかかってくるでしょう。今後、団塊の世代が後期高齢者になる頃にはより多くの問題が生じてくる可能性があります。先日、ふと携帯を無意識にいじっていると本など出版されている女性のコラムに目が留まりました。(内容はなんとなく覚えていますが、残念ながら名前までははっきり覚えていません。)その女性は保育や介護という広い範囲での福祉としての話をされていました。内容としては「人は人の中で産まれ育ち人は人の中で最期を迎えるべきもの」というものでした。保育現場にはあまり合理性を求めていない(若干の語弊もありますが)にも関わらずに介護では合理性が強く求められすぎているというものでした。このコラムを読んだ時に確かに介護の現場では様々な機械の導入が検討されているなと世間の保育と介護のイメージも関係しているのではないかと思いました。確かに労働力人口の減少により介護だけでなく様々な分野で弊害が出てくるのでしょうが。人は産まれてから平等に年を重ねていきます。私自身もこの仕事に携わっていなければ深く物事を考えなかったかもしれませんが、「人が成長し生活し、やがて最期を迎える」ということを学び、考えるという機会が義務教育でなくてもどこかであると他人事ではなく皆が当事者として様々な問題に対して取り組んでいけるのかなと強く思った数か月でした。そして、今は他の職員と対話を重ねながら「入居者の自立した生活」について丁寧に時間をかけながら、何度も立ち止まり考えていきたいと思っています。

17:53 | Posted by kimisanchi

【こんにちは】  のんびり家2F 池田

2019年12月18日 | のんびり家::のんびり家 2F

この業界に入ってもう3年目になります、最近は新しい入居者さんが入ってきて、こののんびり家も賑やかになってきました。入ってきた人はAさんという入居者さんで口髭がとてもダンディーで、カッコいい人だと思います。
Aさんは食事をよく食べる方で、丼で1杯は食べてしまいます。また、お酒が好きでよく飲むお方です。
買い物の際はお酒を必ず買って、開けたらその日に半分以上を飲んでしまうお方です。
Aさんはパスタがお嫌いらしく、以前お出した時に嫌いと言われてしまいました。ですがパスタ以外の麺類は好物らしく良く食べていました。
杖を突いているのですが、きりきり歩いたり、自分から入浴したいと言って来たりする、とても元気なお方です。見ているだけで笑顔になり元気を頂く事があります。
話は変わりますが、9月17日に日帰り旅行に行って来ました。江戸東京博物館に行って、江戸の頃の事や東京になってからの事などを展示していました。自分の対応はKさんでした。江戸や東京の初めの頃にとてもいろんなことに興味があったのか、駆け足位の感じで次々に見て行くので、付いて行くのがやっとでした。他の入居者さん達も、思い思い楽しんでいましたし、また江戸東京博物館の7階にあるレストランでは、皆様美味しいと言って食事をしていました。

08:08 | Posted by kimisanchi

【私の仕事】  のんびり家2F 荒野

2019年11月30日 | のんびり家::のんびり家 2F

今回お話しさせていただく事は、職員の誰しもが一度は経験したであろう「あるある話」です。
ある日の夕飯時、準備が整い入居者さんに「ご飯炊けたようです。」とだけ声を掛けました。この声掛けには、
1、ご飯を今食べるかどうか。2、食べるならば配膳という行動に考えが至るか。3、出来上がった料理を認識し、盛り付けに必要な器の選択と用意が出来るか。Etc…
入居者さんに残された能力を見極め、力を発揮してもらう意図があります。
それはさておき、ある入居者さんがご飯を食べるという意思をもって台所に来たものの、料理をよそう適当な器の選択にとまどい「私わかんないんだから、あんた達がちゃんとやってくれないとダメだよ!」と仰いました。この入居者さんには料理を認識し、それに対する器を選ぶ能力がある事を知っていた私は、「自分の分は自分で用意してください。」とハッキリ言いました。仮にみそ汁椀にご飯を盛ってもいいのです。大事なのは正しい器に盛りつけるという結果ではなく、自分で考えて配膳するという過程です。
結局、「そんなの聞いたことないよ。」と文句言いながらも、お皿にご飯を盛り付けご自分で配膳が出来たのですが、ここからが本題。
私は全介助の方の食事介助を行っていたのですが、それを見た先程の入居者さんがこう仰いました。
「その人はやってもらってるのに、あたしたちはやってもらえないの?そんなのおかしいよ。」
いつかは言われるだろうと思っていました。おそらくほとんどの職員がこの類の事を言われた経験があると思います。正直、至極当然のご意見だと思います。その人の能力に見合った支援を、というこちらの考えをご理解されているかどうかに関わらず、人間だれしも楽を出来る方がいいに決まっています。
口には出さねど同様の事を思っている方が他にもいらっしゃるはずです。
さて、なんと答えるべきなんでしょうか。私はその日の勤務が終わって家に帰ってからも考えました。そして思いました、なんと答えるかではなくて、そもそも入居者さんにそう言わせてしまった事が問題なのではないのかと。
私たちの仕事は可能な限り自立した生活を送れるようにサポートすることです。具体的には入居者さん自身が自発的にやる気を起こすような環境整備、仕掛け、声掛けをするという事が含まれています。
要するにやりたくない、面倒くさい事をやりたくなるようにするという事です。入居者さんが器選びにとまどったあの時、例えば一緒に配膳をする仲間がいたならどうでしょう。二人で協力しあってもっとスムーズに出来ていれば不満を漏らすこともなかったかもしれません。
入居者さんの1つ1つの生活動作にどう関わっていくのか常に考えていくのが私たちの仕事であると再認識させられた出来事でした。

08:41 | Posted by kimisanchi