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【アーティストKさん】  のんびり家3F 山浦

2012年10月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

のんびり家に勤めて1年…そして、この夏入籍し、新たな人生の門出を迎えた山浦です。
そんな自分と同じく8月よりのんびり家の3階で新生活を送る事になった入居者Kさんについて今回は書かせていただきます。
Kさんは小柄でガッシリした体格の男性です。入居された初日から、ご飯はどんぶり飯!寝る時はパンツ一丁!
うん!まさに男の中の漢、最近の言い方に変えるならワイルド(だろぉ)な方です。
そんな豪快そうなKさんですが、元々デザイン関係のお仕事をされていたとの事で、実は几帳面でとても繊細な方なんです。
ご入居された際、Kさんがデザインされた物を幾つか持って来られました。
駄菓子などのパッケージに使われていたデザイン画、女性の顔…等等…その中に漫画があったのです!!漫画にはかなり精通している自分ですが背景もきちんと描かれており、スクリーントーン(影や柄などに貼る細かい点々)も綺麗に貼ってあったのです!!
柔道技を操るハードボイルドな刑事の物語、本格派ボクシング物語など。分かりやすい設定と主人公とお色気のあるヒロイン魅力のあるキャラクター達。更に、デザイン関係のお仕事をされていたので新聞も普通にご覧になっているのかと思えば、よくある新聞の一番下にある広告の欄を見て「これは明朝体だろ、こっちはゴシック体」など印刷の際の文字の形などを細かくご覧になっています。
そんなKさんと会話をしていた際「ここが本職の方だなぁ」と思ったのが、何気なく漫画を見せてもらおうと「Kさんの書いた漫画見せてください」とお願いをすると「漫画?そんなのないよ」との事…この時、自分の中で閃きこう返しました「すみません、そちらにある原稿を見せてください」そうしたら「この原稿ね、いいよ」と快く見せてくださいました。確かに、ご自分の作品ですし漫画や絵と言うくくりではなく全て「原稿=作品」って事なんだと、改めてアーティストな方なんだと思い知らされました。
まだ入居され間もありませんが、Kさんの事をもっと知り、沢山の出来事や思い出を作りながら支援が出来ていければと思います。

07:46 | Posted by admin

【母親Yさん】 のんびり家2F 新山

2012年09月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

お久しぶりですどっこいしょ2回目の登場、鈴木です。初どっこいしょの時に公約した、「1年で10キロ痩せる」果たすべく、先月からジムに通い始めました。1ヶ月経ち4キロ痩せることができました。「よし!もっと頑張るぞ。」
話しは変わりまして、先日Yさんの誕生日企画で「エプソン品川アクアスタジアム」という品川にある水族館に行って来ました。以前から「生き物を見るのが大好き」というYさんのリクエストで企画されたもので、いざ水族館に入った際には、大きな水槽に泳ぎ回る海の生き物を見て「凄い大きいね」「少しおっかないよ」と驚かれた発言も見られましたが、ペンギンや小さな熱帯魚を見て居る時は目を輝かせながら「綺麗ね」「かわいい」と少しずつですが、楽しまれている様子が見られました。
そんな中で、世間は夏休み真っ最中、都内でも人気の水族館であることから、子供達がいっぱいで「わーわー」「きゃーきゃー」と館内あちらこちらを走り回っています。そんな様子を見てYさんも「うるさいわね、もっと静かに出来ないの」と次第に眉間にしわを寄せて言います。私も「夏休みですからね」と言うことしか出来ずにいました。そしてYさんがペンギンを見ているとき、騒いでいた子供達がYさん見ている目の前を「わーきゃー」言いながら走り過ぎたときでした。Yさんは堪忍袋の尾が切れたようで、子供達に「うるさいよ」と一喝、その様子を見て駆けつけた子供達の母親にも「しっかり親が見てなきゃ駄目だよ」とこちらにも一喝されました。私もその様子を黙ってみている事しか出来ませんでしたが、その後は特に衝突もなく、母親も子供達も反省したようでした。
その時は、私も「Yさん言いすぎでは」と思っていましたが。良く考えてみるとYさんも同じ母親として4人の子供を育ててきた身として母親に子供をしつける事の大切さを伝えたかったのかもしれませんし、今の世の中、こうもはっきりと物事を言う人も少なくなってきた中で、Yさんが子供達の母親に言うということは、人としてとても大切なことなのかもしれません。
その後も子供達の騒がしさを気にしつつも、イルカショーや海中トンネル等を楽しまれたYさん、のんびり家の中では見る事の出来ないYさんの新たな一面が見られて、大成功な誕生日企画でした。

07:46 | Posted by admin

【1年が経ちました】 のんびり家3F 君塚

2012年09月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

のんびり家3階で皆さんと一緒にお仕事をさせて頂くようになってから既に1年が経ちました。本当にあっと言う間でしたが、振り返ってみると確かに色々な出来事があったことが思い出されます。1年という一つの節目を迎え、介護職のプロとしての自覚を今まで以上にしっかり持ち、これからも入居者さんとの関わりの中で多くの事を学ばせて頂きながら成長できればと思います。
さて、今回はのんびり家3階の入居者さんのHさんについてお話ししたいと思います。Hさんは毎朝誰よりも早く起床されて、皆さんのご飯と味噌汁を作ってくれる「のんびり家3階のお母さん」的存在です。とても早起きが好きな方で、朝の4時台に居間に来られて夜勤のスタッフを驚かせることもしばしばあります。Hさんが就寝されるのはだいたい23時頃ですので、のんびり家3階の入居者さんの中では最も睡眠時間の短い方となります。そんなHさんに毎朝早起きをされて眠くないのか聞いたことがあるのですが、やはり「眠いよ」とのことでした。
また、私が夜勤をしていたある夜のことです。Hさんは深夜の1時を指している目覚まし時計を手に持ち「これ、あってる?」と私に聞いてきました。その時計が正確な時間を示していることを伝えると「あー、これあってるんだあ。」と時計をまじまじと見つめながら二人で笑い合いました。Hさんは、起床する時間のはずなのに時計は1時を指していたため、時計が故障しているのではないかと思われたのでした。実は、この時間の感覚を正確に認識できないというのは認知症の症状の一つであり見当識障害と呼ばれています。この症状は放っておくと生活のリズムを狂わせ体調を悪化させる原因になるため軽く考えてはいけないのですが、夜の1時を指した時計を手に持ち二人で笑い合っていると、これも個性の一つとして受け止め、笑い話で収まっているうちはそれほど深刻に悩むことでもないのではないかと、そんな考えも一方では湧いてきました。
Hさんはごく普通の優しい女性で、入居者さんに対しても優しく話し掛け、色々教えて下さいます。そしてスタッフである私に対しても、片付けをしていると「ご飯一緒に食べよう。」とか、夜勤明けの私に「ご飯(お米)は食べないの?」とか(夜勤明けは食欲無くおかずのみ口にしてます)声を掛けて下さり、Hさんがどれだけ周囲を良く見ているか、その観察力には驚かされます。ある時私が台所に立ち一緒に料理を作っていると、突然Hさんが「私、邪魔じゃあない?」と聞いてきたのです。私はその瞬間「驚いた」というよりは「背筋が凍る思いがした」という方が正確かもしれません。私達スタッフの仕事は、入居者さんに気付かれることなく入居者さん主体の生活(環境)を作り出すことです。にもかかわらず、入居者さんに自分達が邪魔になっていないかと思わせるということは、スタッフの立ち居振る舞いがそれだけ未熟だということです。一方ではそれだけ入居者さんに気配りされるのだからしっかりとした信頼関係が築けている証拠という見方もできなくはありません。しかし、自分の仕事の不手際が入居者さんに伝わっていることは確かですし、何より自分の身のこなしが入居者さんの生活に完全に溶け込めていないことになります。
私はこの1年間入居者さんを「観る」ことばかりに気を取られ、「観られる」ことにはほとんど意識がいきませんでしたが、Hさんの言葉は、その誤りを私に気付かせてくれたのでした。
「認知症の方は何もできない、わからない」という誤った見方があるのは悲しい現実ですが、認知症の方は失われた能力が大きいほど周囲の人々に様々な教えや学びの機会を与えて下さいます。その教えや学びに気付くかそうでないかは、私達一人ひとりの心掛けであると思うのです。

07:45 | Posted by admin

【最近、感動した事。】 のんびり家2F 新山

2012年08月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

こんにちは。のんびり家で働いて、約1年目になりました。
今回は、感動したことを伝えたいと思います。
7月上旬、私は入居者と(Kさん・Yさん・Tさん)巣鴨まで遊びに行ってきました。
車椅子での電車旅行は初めてということもあり、不安と緊張色々な事をモヤモヤ考えながら外出しました。東大前の駅にて切符を購入し駅員さんに「巣鴨まで行きたいのですが初めてで。」と伝えると「分かりました、では案内します。」と笑顔で対応してくれました。ホームへ下りて車椅子の乗り場を発見。今まで、意識して電車に乗っていなかったので車椅子専用の電車乗り場を見つけた時は感動しました。
巣鴨に着くまで、各駅員さんが親切に対応、電車の乗り降りする時も台のような板を使用して詳しく説明してくれた
おかげで電車移動がスムーズにいきました。しかし巣鴨に着くまでの距離がやけに遠く感じましたね。(笑)巣鴨に着くと車椅子に乗っているKさんYさんTさんの表情がみるみる笑顔になり「懐かしいわ、久しぶりの巣鴨だわ」と入居者同士話しながら笑っていました。
巣鴨周辺を観光しながら買い物や外食をして、入居者と楽しんできました。
帰りの電車では「楽しかった、また行きたいわね」と話しているのを聞いて嬉しかったです。
今日、車椅子の方でも安心してどこまでも電車を利用して行ける事を知り本当に感動しました。グループホームで勤めていなかったらこのような体験で感動する事もなかったのだろうと思います。今回の経験を活かし次に繋げていきたいです。
そして車椅子で電車に乗りどこでも行ける事を知っているようで知らない方もいると思うのでまわりの方に語っていきたいです。
グループホームで1年勤めて決して楽しい事ばかりではありませんでしたが、これからも考え続ける事や学ぶ事、色々な事に興味を持つ事を止めない自分でありたい。
最近、自分の壁にぶつかりモヤモヤしていましたが、また新しい感動ができて良かったです。

07:44 | Posted by admin

【春~梅雨~夏へ】 のんびり家3F 福田

2012年08月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

Dさんありがとうございました。
6月19日、のんびり家3階の入居者のDさんがお亡くなりになられました。81歳でした。
本駒込時代ののんびり家から2年9ヶ月。こうして年月を書くと短く感じられますがDさんはエプロンを着け「何かやることありますか」の言葉から1日が始まり、買い物の時は率先して重い荷物を持って下さり、時には白山駅前のドラックストアまでお一人で日用品を買って来て下さるなど、スタッフも入居者の皆さんも頼ることが多かった方でし
た。研修に来た方の中にはDさんがのんびり家スタッフだと思われた方も居たくらいです。
Dさんに「いつもありがとうございます」というとDさんは「いやぁ、おじん(Dさんがご自分を呼ばれるときの呼称)歩くの好きだから…」と照れ笑いをされた顔はとても素敵でした。
運営推進会議にはほぼ毎回出席し、おなじみの自己紹介をされ、好物だと仰り夕食におでんと鰤を選ばれることが多かった事(春先は出身地で捕れるホタルイカも良く召し上がっていました)赤提灯のお店を見ると「あなたコレ(お酒を飲む仕草をしながら)いけるんでしょ。行きましょうよ。」とお誘いも受けました。高校野球を見て感動の涙
を流される等、過ごした年月は短いですが沢山の思い出があります。
葬儀の日、棺の中には愛用の帽子とエプロンが納められていました。ご家族の方が「いつも出掛ける時は帽子を被っていて、のんびり家に居る時はエプロンを着けていたので父親といえばこれと思ったんですよ。」と仰っていました。
今頃、愛用の帽子を被り、大好きなネオン街に繰り出し赤提灯でいっぱい飲んでいることでしょう。
最後に…Dさんから伝授された親父ギャグ使い続けます(笑)

07:17 | Posted by admin

【K・Yさんのこと】 のんびり家2F 飛鳥井

2012年07月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。梅雨真っ只中のこの時期、いかがお過ごしでしょうか?
どっこいしょ登場も4回目になりました、のんびり家2階の飛鳥井です。
今回は、K・Yさんのことをお話したいと思います。K・Yさんとの出会いは、忘れもしない2年前の7月で、のんびり家2階開設時にご入居されて来ました。
ご入居当初は、自室で殆んどの時間を過ごされ、居間にいるのは食事の時間くらいでした。自室のドア付近にある椅子に座り、居間の様子をじっと伺い、「ぴしゃっ」と言う感じで、ドアを閉めてしまうことが多かったように思います。今にして思えば、とても警戒心の強い方で、新しい環境に慣れるのにご苦労なさったのでは?とも思えます。
K・Yさんの出身地は、江東区の門前仲町(ご本人は、深川と仰います)で、チャキチャキの江戸っ子です。子どもの頃は、花街があったため、近くの銭湯に行くと、お座敷前の芸者さん達がいて、水おしろいを塗っていたこと。一回り違いのお姉さんがいて、一緒に三味線等を習っていたこと。若い頃は、旧海軍省で、タイピストの仕事をしていたこと。また、大阪で喫茶店を経営していたこと。以前は馬主で、ダービーなどに出走する馬を持っていたこと(私は、競馬のことは分からないのですが、結構名前の知られた馬であったとのこと) など、次第にのんびり家の生活に慣れるに従って、ご自身のことをお話して下さるようになりました。
K・Yさんの好物は「お寿司に天ぷら。果物ならメロン」と本当の贅沢を知っている方です。調理も、「面倒くさい」とあまり積極的になさらないこともありますが、実はとても料理上手で、目分量で味付けをしても、ぴたっと味が決まります。昔摂った何とかと言いますが、やはり若い頃に身につけたものは、幾つになっても、例え認知症であっても衰えることはないのだと、K・Yさんから学ばせて頂きました。
K・Yさんは、とてもしっかりした方で、話の内容も明確ですし、理路整然としていて、お話をしていると、一瞬K・Yさんが認知症であることを忘れてしまうくらいです。しっかりしている上に、気が強い方なので、時には他の入居者と衝突することもあります。私とも、意見が合わずに「あんた、あたしに喧嘩売ってるの?」と江戸っ子らしい啖呵を切ることもあります。そんな時、私もK・Yさんに負けず劣らず気が強いものですから、「喧嘩を売っているつもりはありませんが、売られた喧嘩なら買いますよ」と言い返してしまいます。
傍から見ていると、成り行きにハラハラしているかもしれませんが、これがK・Yさんと私のコミュニケーションのとり方なのだと、自己満足かも知れませんが、私は思っています。
ご入居当初は、あまり他の入居者とも職員とも交流を持たないK・Yさんでしたが、実はとても面倒見が良い方で、他の入居者が困っていると助け舟を出したり、職員にも労いの言葉を掛けてくれる等、とても優しい方です。
K・Yさんは、とても整ったお顔立ちで、若い頃は相当もてたに違いありません。今も十分その名残があり、啖呵を切る時のきりっとしたお顔も好きですが、笑った顔がとてもチャーミングで、私は好きです。
ご家族曰く、「若い頃は、相当気が強い人だったが、最近は随分大人しくなって、いいおばあさんになった」のだとか。大正12年生まれで、今年89歳になったK・Yさんですが、いつまでも今の潔さとチャーミングなところを失わず、お元気で生活して頂きたいと思います。
K・Yさん、いつまでもお元気でいて頂くために、私も売られた喧嘩は、いつでも買いますよ。

07:16 | Posted by admin

【春~梅雨~夏へ】 のんびり家3F 永辻

2012年07月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

関東地方も梅雨入りしましたね。この雨が続く日の中でふと思ったことがあります。
今年は桜が咲き誇ったのがいつもより遅かった気がします。ようやく満開に咲いた桜も、一週間ほどで全て散ってしまいました。散ってしまった桜木を見ると何だか切なくなりました。
その後は気温も上がり温かくなりましたが、いつもは暑いなと感じていて半袖のTシャツを着て過ごしていたゴールデンウィークも今年は少し寒かったので長袖を着ていました。その後も気温もあまり上がらずに梅雨入りをしました。今年は春らしい春が短かったと感じます。
梅雨もあと1ヶ月ほど続きますが、終われば暑い夏の季節がやって来ます。今年も猛暑なのか気になっていて、熱中症には十分に気をつけようと今から考えています。

07:15 | Posted by admin

【日常生活において】 のんびり家2F 石井

2012年06月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

昨年度末の2月の下旬に右足の靭帯損傷してしまい、のんびり家の入居者、職員に迷惑をかけてしまいました。
現在では、完治とまではいきませんが歩くのには支障はない程度になりました。怪我直後は、松葉杖を使用していたこともあり、様々なことを考えるきっかけとなりました。
とにかくあらゆる日常生活、動作に時間を要するということです。外出するまでの支度から移動まで回り道ばかりです。エレベーターの場所を確認したり、階段の昇降にも通常の倍くらいの時間がかかりました。どれだけ今までの自分がスムーズに「意思決定」をしてきたのか改めて実感することができました。そして、今まで考え続けていることの確認をすることもできました。
最近ではのんびり家の入居者のTさんYさんがお昼の時間を気にする、または気づくことが増えてきました。居間の椅子に腰かけているとTさんとYさんが「あら、もうこんな時間、時間が経つのは早いですね。」と話が始まり「もうお昼ですね。何か買いに行きましょうか。」と会話が進んでいました。そこから重い腰を上げ、支度に入りました。
それぞれお手洗いを済ませ、それぞれのお部屋に向かい支度を進めます。そこで問題が生じました。「買い物に行こうと思ったけどお金がないのよ。」と。
そこまでの様子を何気なく見ていた職員が「のんびり家の食費のお金があるのでどうぞ。」とお財布と携帯電話を預けます。そうすると苦笑いしながら「恥ずかしいけど、貸しておいてね。」と2人で買い物に出かけられました。
最初にお昼と気づいた頃からは既に30分以上が経過していました。職員が2人に気付かれないように動向を確認していると、のんびり家から本郷通りに出るとすぐパン屋さんがあります。2人で左右を確認し悩みながらも相談しパン屋に入っていきました。店内でも相談を重ね最終的には同じものを購入されたようです。帰りものんびり家から近いこともあり迷わずにのんびり家に帰ってきました。そして、他の入居者から「あなた、それどうしたの。」と聞かれ「今自分で買ってきたのよ。あなたも行って来たら。」と返す2人でした。
時間をかけてでも自分たちで物事を解決しようとする姿が逞しく見え、日頃から自分たちが行っている支援の在り方を考えます。日々の日常生活において色々な面で時間が作用することが多いですが、入居者の日々の生活を間近で感じると時間とともに大切なものがあるのだと改めて感じることが出来ます。その瞬間で様々なことが起こり対応に苦慮することもありますが「有する能力に応じた自立」を考え続けていくこと、常に疑問を持ち続けて入居者との時間を大切にしていきたいと思います。

07:15 | Posted by admin

【嬉しい瞬間】 のんびり家3F 山浦

2012年06月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

どっこいしょ2回目の登場、山浦です!
のんびり家に来て、約半年…自分が嬉しかった瞬間の一部を紹介します。
先ずは、自分(山浦)と入居者Dさんと自分のよくする、やり取りを読んでください。

山浦:いやぁ~自分の田舎だとこんな事中々起こらないですよ。
Dさん:あれ?田舎って確か長野だったよね?
山浦:そうですよ。
Dさん:長野の河東線って言ってたよね?
山浦:自分は長野でも佐久って辺りなんですよ。
Dさん:あぁ~鯉こくで有名な
山浦:そうです。よくご存知ですね。
↓この会話も半年をすると
山浦:いやぁ~この前田舎に帰った時、やっぱり
Dさん:あれ?田舎って確か長野だったよね?
山浦:そうですよ。
Dさん:佐久って言ってなかったっけ?
山浦:そうです、鯉こくとか有名なんですよ。
Dさん:鯉こくって有名だもんね。
以前、自分と同じ長野県出身のスタッフが居て、そちらの記憶だけ残っていた様なのですが、Dさんの中の自分のイメージが長野→河東線から長野→佐久になってくださったのです。
こんな何気ない会話の中でも、「自分の事を憶えていただけた」と言うこの事実に自分で感じられた瞬間、感動とこの仕事を始めて何か自分も出来た!!と言う達成感を感じる事が出来ました。他の方からしてみたら、他愛も無い小さな事だったとしても、自分とDさんとの関係を半年間で自分は何かを築けたと思っています。
この仕事を今後…半年…一年…三年…何年後も…今の気持ちをいつでも新鮮に感じられるような人間でいたいと思います。

07:14 | Posted by admin

【初めまして】 のんびり家2F 福田(春)

2012年05月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

2012年2月11日からのんびり家の一員として、そして4月1日からは正式に入社となりました、福田春菜と申します。今までは文学部人文学科、近代日本文学専攻で夏目漱石や谷崎潤一郎などを学んでいました。そのため、介護業界は全くの未経験です。
のんびり家での生活が一ヶ月程経った頃、入居者の方と
「もう慣れた?」
「まだまだですかねー」
「あらーそうよね。でも私はあなたのことちょっと見慣れてきたけど」
といったやり取りに嬉しくなったりもしました。
これからは一人夜勤も始まるので、私にできるだろうか、本当に大丈夫だろうか、との不安は消えませんが、まずは安全第一に、入居者の方々と楽しめればなと思っています。

07:14 | Posted by admin

【ようやく春ですね】 のんびり家3F 君塚

2012年05月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

ずいぶんと長く感じた冬が終わり、ようやく春らしくなってきました。私が今の仕事を始めて9ヶ月が経ちましたが、今回は、昨年の11月に入居されたTさんについて書いてみたいと思います。
Tさんは長身で優しい目をした知的な紳士というのが、初めてお会いした時の印象でした。私が名前を言い自己紹介をすると「そういえば昔、同じ名前の同級生がいたなあ。」と遠くを見つめながら懐かしそうに答えてくれました。
Tさんはレビー小体型認知症と診断されているそうですが、当時のまだ経験が浅い自分には会話をしていても食事作りをしていても、それらしい特徴を見受けることができず戸惑ったことを覚えています。
また一緒に買い物に行くと他の入居者さんは「自分は好き嫌いが無いから何でもいいですよ。」と答える方が多い中で、Tさんは「今日はこれが食べてみたいなあ。」と毎回違う物を選び嬉しそうな表情をされていました。
私達が行なっている認知症状態にある方を支援する仕事は決して楽なものではないですが、このように入居者さんの喜びに繋がる支援ができ入居者さんの笑顔を見ることができた時、お金では買えない貴重な経験をさせてもらったと感じるのは、きっと私だけではないでしょう。
Tさんはユーモアのセンスもあり、女性スタッフに何かを指摘されると「鼻クソ付けるなよ~」と冗談まじりに反論し、周囲を笑わせても下さいました。
今年の元旦にはのんびり家の2階、3階と合同で根津神社まで初詣に行きました。神社の敷地内では猿回しの大道芸が行なわれていたり、出店が多く出されていたりと普段とは違うお祭りのような雰囲気の中で、その場にいた入居者さん全員が楽しまれている様子でした。神社の本殿の前に行くと長い行列ができており「すごい人だなあ。」という声があちこちから聞こえてきました。私達も最後尾に並び、冷たい風が吹く中一歩ずつ前へ進んで行きました。そしてお賽銭を投げてお参りを終えた時、私はTさんに肩をたたかれました。見るとTさんが手を差し出し「これはとっておいて下さい。」とお賽銭の残りを渡してきました。Tさんは渡された3枚のお賽銭のうち1枚しか投げておらず、このようなお祭り気分の中でもお金に対する感覚が少しもルーズになることなく自己管理がしっかり行なえる人なんだと、Tさんに対する認識を改めると共に、Tさんの新しい一面を発見でき嬉しくも思いました。
最近のTさんは腰痛が原因で外出されることはほとんどありませんが、お元気になられたら、また皆さんと一緒にいろいろな場所へ行くことができればと思っています。

07:13 | Posted by admin

【初めまして!】 のんびり家2F 鈴木

2012年04月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆様、初めまして!昨年の12月よりのんびり家2階で入居者の方々と一緒に生活させてもらっている鈴木 真一(すずき しんいち)と申します。
もうかれこれ、のんびり家での生活も3ヶ月目になりますが、のんびり家の入居者の方々の「たくましさ」には私も圧倒され、日々驚くばかりであります。また入居者全員、そしてスタッフもほとんど女性で、肩身の狭い事もありますが、そこは唯一の男手、石井さんと2人で盛り上げていこうと思います!
さて、話変わって、私自身介護の現場は、のんびり家が3つ目で、以前は特別養護老人ホームに2年、介護付きのケアハウスに2年勤めていました。どちらも介護者としてたくさんの事を学ばせていただきました。
しかし今までの私の支援が、入居者の生活の中で、食事の配膳、下膳にしろ、居室の掃除にしろ、何でも私自身「入居者の為」と思い、手を貸していたという事がありましたが、のんびり家に来てからは、入居者自身が考え、時間を掛けてひとつひとつ行なっていく姿を見て、私自身とても新鮮な光景であり、最近では、「あぁ、いままでは、なんでも手を出しすぎていたなぁ」と思う事が多々あります。
また入居者ひとりひとりを「知る」と思う事がとても大切であり「この人はこうすればどうするだろうか?」「こうきっかけを持って行けばこの人は出来るんだ」と気付きも増えました。
でもまだまだ知らない事も多く、余計に手伝ってしまうという支援もまだあるので、もっと入居者ひとりひとりを深く知って行きたいと思います。
最後に、今年の目標を!ひとつ目は先ほど話したように「入居者ひとりひとりをたくさん知る」事。そして、ふたつ目は、私自身体が大きく、少しこわもて…なので、入居者に威圧感を与えないよう、笑顔絶やさず、出来るだけ体を小さく、入居者と同じ目線で話すよう心がけているのですが、最近「お兄ちゃん大きいねー」ならまだいいのですが、「お腹が出てるね」「(お腹の)中になにはいってるのー?」と入居者の方々から言われる事が多いので、今年こそ「夢の70キロ台」を目指しダイエットできたらなと思います。
こんな私ですが皆様今後とも宜しくお願いします。

07:09 | Posted by admin

【防災の意識】 のんびり家3F 福田

2012年04月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

あの大震災から1年が経ちました。
1年前はスーパーから品物が無くなり、デマが流れたりなど混乱している中、原発の事故。この先一体どうなるのか…という日々。のんびり家でも食料が買えず、数日間は食事が質素になりました。
定期的に行っている避難訓練も、現状の訓練は『ホームに居るとき』を想定し行なう事が多いのですが、のんびり家の入居者さんの中にはお一人で出掛ける方がいらっしゃいます。また以前は入居者さん同士で出掛ける方もいらっしゃいました。もし、その時に地震が発生したらどうするのか…。グループホームでの生活では想定できることです。
先日、毎日新聞の社説にこんなことが書いてありました。NHKでは津波注意報が発令されたとき従来の落ち着かせる口調から命令調・断定調の口調に改めたそうです。緊迫感を感じさせる為だとの事です。
震災後、東京でも地震が何度も発生しています。避難誘導を行う私たちがまず、落ち着いた行動を取る必要がありますが、認知症状態にある方たちには非常事態が伝わらない可能性もあります。
また、パニックを起こし1人で飛び出される可能性もあります。地震発生時の各入居者さんの様子やこちらからの非常事態を伝える言葉はどのような口調、言葉が伝わるのか…。こういったことも知っておく必要がるのでは無いでしょうか。
某、巨大テーマパークでは2日に1度のペースで避難訓練を行っていたそうです。アルバイトの方も多く働いているそうですが、マニュアルには無い行動を取り、あの大震災の日に多くのお客さんの安全を確保できたそうです。
避難訓練の方法や、想定する場所、想定できること。入居者さんにどう非常事態を伝えるか、スタッフはマニュアルや避難訓練だけに頼らずにいざという時に、非常時には自分で判断しなくてはいけない事もあります。こういったことも含めた防災の意識を高めていかなくてはいけないなと改めて考えさせられた日でした。

07:08 | Posted by admin

【節分】 のんびり家3F 新城

2012年03月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

2月3日、のんびり家でも2階3階で一緒に節分の豆まきをしました。
夜に行ったので参加できなかった入居者も居ましたが、参加された方々は思い思いに楽しまれたようです。
3階からは、DさんYさんHさんが参加されました。HさんとYさん女性2人、豆を何度も何度も鬼に投げ2階の入居者さんととても楽しまれておりました。Dさん、参加された中ではお一人の男性です。Dさんは、豆まきよりも豆を食べる方が良かった様で豆まきを1回行い後は豆をずっと食べられておりました。
のんびり家で働き、入居者のみなさんと行事を一緒に過ごす時間はとても楽しいです。
2012年始まったばかり、今年も沢山の行事を一緒に楽しく過ごしていきたいと思います。
昨年の震災後から、世の中いつ何が起こるか分からないとゆう事を改めて思い知らされました。日々後悔しないように、大切に皆さんと過ごしていこうと思っています。

07:07 | Posted by admin

【お久しぶりです。】 のんびり家2F 新山

2012年03月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

入社して間もなく、8ヶ月が経とうとしている中、私は入居者の事を、どれだけ知る事ができたかな・・・?今、自分にできる事は何だろう?
今まで以上に更に色々悩む事が増えてきました。悩んでも悩んでも一日は、アッと言う間に過ぎますけどね。(笑)
さて、今回は入居者と共同生活をして喜びを感じた時の体験を一話だけ紹介します。
(Kさんとの出来事。)
Kさんは、なかなか私に心を開こうとしなかった方で、普通に話しかけてもムシされ、外へ誘っても何度も断られ続けました。
何でだろう?毎日、傷つきながらも自問自答する日々。
そして、何気ない挨拶から始め対話を重ね、何度、断られても諦めずに笑顔で誘い続けた、ある日。
コーヒーが好きだと話していたKさんは昼時に「もう、こんな時間?コーヒーが飲みたいわね」とボソッと、つぶやいたのです。
私は、今だ。と思い「Kさん、下まで買いに行きませんか?」と声をかけました。すると「近いの?遠くは行かないよ、近いなら行ってみようかな」とKさんは笑って席を立ってくれました。
その瞬間、「やったあーーーーー」と心の中で、喜び叫びました。
初めてKさんと買い物へ行く事ができた時の、あの喜び?嬉しさ?は今でも忘れられません。
この体験を通して、声を掛けるタイミングって大事なのだと感じる事ができました。決して自分都合ではなく、相手の立場になり常に考え抜き接する事。これが、簡単なようで難しいのであります。
のんびり家の入居者、全員の笑顔を見られて私は幸せ者です。

07:07 | Posted by admin