記憶に新しいスーパーなどの店頭から米が消えたあの騒動。お寺のよこ近くのスーパーなどでも、商品棚から綺麗さっぱり無くなって「明日炊くお米がない!」という事態に陥ってしまいました。職員が自宅周辺のスーパーでお米を探し、買って持ってくるなどして凌いでいたのを思い出します。
そんな中で、「実はお米はまったく不足していない。ただメディアがニュースのネタに危機感を煽っているだけ。」という情報が耳に入りました。たしかに外食業では普通に提供されていますし、価格高騰など値段に反映されることもありません。しかし実際にお米は依然として手に入らず、どうしたものかと悩んでいたときに、ふと思い出したことがありました。
「そういえばのんびり家近くにあったお米屋さんにはないだろうか?」、早速状況を教えてもらうためのんびり家に連絡すると、「普通に買えますよ。」との事。しかもスーパーなどでは購入制限がある中で、お米屋では特段の制限はなく何kgでも買えると。
驚きました。実際に米が不足していたかどうかの真偽はともかく、案外大手チェーンなどよりも、この時代にも生き残っている個人商店のほうが確かな仕入れ先を持っているものなのかもしれません。
ところで個人商店というのはグループホームにとっても生活の中で欠かせないものです。
地域に根ざしているところから顔なじみになり易く、入居者さんたちが安心して利用し易いという点があります。お寺のよこにも50mほどの距離に十数年来のお付き合いをしていた個人経営のスーパーがありましが、残念ながら人手不足から閉店されてしまい、お寺のよこの生活に大きな影響がありました。
今の時代、個人商店の数もめっきり減ってしまい、尚且つ、利用し易い距離でとなると中々ありません。そんな中、最近1つのお肉屋さんによくお世話になるようになりました。入居者さんの足で行って帰って15分から20分、ガラス ケース越しに店主の方とやり取りできる昔ながらのスタイルでお肉の品質もよく、値段も大手スーパーより安いときます。道順も通りをまっすぐ進むだけなので迷うことなく行けて、今ではお一人で買い物に行かれる入居者さんもいらっしゃいます。
地域の一員として生活することを目指すグループホームにとってはこういった個人商店は本当にありがたい存在です。これからも末永くお付き合いさせていただきたいと願うばかりです。