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【言葉の使い方】 のんびり家2F 石井

2011年03月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家が引越しをしまして早いもので半年が経過しました。2ユニットになり新しい職員が増え日々入居者の方と様々な時間を悪戦苦闘しながら過ごしています。半年が経ち入居者の方々ものんびり家の生活に徐々に慣れてきたご様子です。日々、色々なことを教えていただいています。
先日、無意識に「全然・・・・・・・ですね。」と話していると、それを聞きつけたYさんが「あなた、それは日本語になっていないじゃないの。おかしいわよ。全然というのはね、否定するときに使うものなのよ。若い人はどうしようもないね。」とご指導いただきました。その後改めて広辞苑で「全然」という言葉について調べてみました。何気なく日々無意識に使ってしまう言葉ですが、接続詞や語尾などで意味合いが変わってしまったり、意味をなしていないこともあるのだと改めて認識することが出来ました。
日々、入居者とのやりとりで言葉を交わします。その時に「今の言葉は適切であったのだろうか。」「もっと良い表現はなかったのだろうか。」「今の声かけは先回りしすぎてしまっていないか。」と振り返ることが度々あります。入居者それぞれに合わせた言葉かけが出来ているだろうかとその一瞬を振り返ること、考え続けていくことがとても大切なことだと思っています。のんびり家に入社した際に「入居者をよく知ること」と何度も教えていただきました。「知る」とはどういうことなのか、どうやって「知っていくのか」と日々考え支援を行っています。自分たちの支援の在り方を振り返りながら入居者との時間を大切に共有できたらと思います。

06:28 | Posted by admin

【私が学生だった頃】 のんびり家3F 福田

2011年03月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

のんびり家には2月上旬から福祉専門学校から実習生さんが来ています。皆さん緊張されている様子が伝わってきます。しかし、緊張の中にも「まじめさ」や「誠実さ」「一生懸命」という気持ちを皆さんどれも持たれている事が共通しています。
私も遡ること16年前…実習生さんと同じく都内の専門学校に通っておりちょうど1年生のこの時期に3週間の実習がありました。
実習場所は町田市内の山の中、ということで宿泊の実習でしかも自炊をしなくてはいけない状況。帰れるのは週末。宿泊先は特養と繋がる職員寮の1室。しかも、同時に実習をする他校の学生と同室(3校一緒でした)当時は携帯電話ではなくポケベルの時代。しかし、ポケベルに連絡が入っても連絡が出来ないという、「ええーーーー」という状況での実習でした。
しかし、若さゆえの特権なのか他の学校の実習生ともすぐに仲良くなり最後の夜は鍋パーティを行いその後一度、皆でお泊り会を開くまでに仲良くなり、日々の食事については当時の私はまともに料理が出来なかったので、一緒に実習を受けたクラスメイトに助けられ乗り切りました。
で、実際の実習はというと…「まじめさ」「誠実さ」「一生懸命」で取り組みました。ただ実習記録をみると反映されているのか、と聞かれるとそうとは言い難い内容なのですが…。強く思い出に残っているのはあまりの緊張に外出付き添いの帰りに職員さんの運転する車に酔い、降りた途端に車を飛び出したのは言うまでもありません…。
私が実習を受けた頃は、ある程度業務を覚えたらいかにその業務に気づいて動くかがポイントだと言われていて少し立っているだけで「実習生!」と注意を受けることがありました。
のんびり家では早く気づいて、業務を行われてしまうと入居者さんの生活の妨げになることもあるので、一緒にのんびりと過ごすことが多いのですがのんびりと過ごす中で入居者の皆様からいろいろ学んでいただきたいと思っています。
学生時代の実習は今後、この仕事に就く上で良い影響、悪い影響、自分の仕事に対する考えなど様々な影響があると思います。残るのであればもちろん「良い影響」であって欲しいのですが、実習生さんの皆さんがのんびり家の入居者さんの生活を知って何か一つでも響けるよう、私たちも伝えることが出来るようにしていきたいです。と言うのも実は私自身、学生時代のこの時の実習が一番心に響き今に繋がっているのです。

06:28 | Posted by admin

【私が学生だった頃】 のんびり家3F 福田

2011年03月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

のんびり家には2月上旬から福祉専門学校から実習生さんが来ています。皆さん緊張されている様子が伝わってきます。しかし、緊張の中にも「まじめさ」や「誠実さ」「一生懸命」という気持ちを皆さんどれも持たれている事が共通しています。
私も遡ること16年前…実習生さんと同じく都内の専門学校に通っておりちょうど1年生のこの時期に3週間の実習がありました。
実習場所は町田市内の山の中、ということで宿泊の実習でしかも自炊をしなくてはいけない状況。帰れるのは週末。宿泊先は特養と繋がる職員寮の1室。しかも、同時に実習をする他校の学生と同室(3校一緒でした)当時は携帯電話ではなくポケベルの時代。しかし、ポケベルに連絡が入っても連絡が出来ないという、「ええーーーー」という状況での実習でした。
しかし、若さゆえの特権なのか他の学校の実習生ともすぐに仲良くなり最後の夜は鍋パーティを行いその後一度、皆でお泊り会を開くまでに仲良くなり、日々の食事については当時の私はまともに料理が出来なかったので、一緒に実習を受けたクラスメイトに助けられ乗り切りました。
で、実際の実習はというと…「まじめさ」「誠実さ」「一生懸命」で取り組みました。ただ実習記録をみると反映されているのか、と聞かれるとそうとは言い難い内容なのですが…。強く思い出に残っているのはあまりの緊張に外出付き添いの帰りに職員さんの運転する車に酔い、降りた途端に車を飛び出したのは言うまでもありません…。
私が実習を受けた頃は、ある程度業務を覚えたらいかにその業務に気づいて動くかがポイントだと言われていて少し立っているだけで「実習生!」と注意を受けることがありました。
のんびり家では早く気づいて、業務を行われてしまうと入居者さんの生活の妨げになることもあるので、一緒にのんびりと過ごすことが多いのですがのんびりと過ごす中で入居者の皆様からいろいろ学んでいただきたいと思っています。
学生時代の実習は今後、この仕事に就く上で良い影響、悪い影響、自分の仕事に対する考えなど様々な影響があると思います。残るのであればもちろん「良い影響」であって欲しいのですが、実習生さんの皆さんがのんびり家の入居者さんの生活を知って何か一つでも響けるよう、私たちも伝えることが出来るようにしていきたいです。と言うのも実は私自身、学生時代のこの時の実習が一番心に響き今に繋がっているのです。

06:28 | Posted by admin

【繋】 お寺のよこ 光岡

2011年03月05日 | お寺のよこ

Kさんはお風呂に入るのをあまり好まれません。入ってしまうと気持ち良さそうにされていますが、お風呂に入るという行為が面倒なのかスタッフ側から入浴の声掛けをしても進んでお風呂に入ろうとされる事はありません。いつも「いいです」「入りません」と言葉少なに仰られたり、表情が硬くなったりします。そんなKさんの意思を尊重・・・したいのはやまやまですが、Kさんの身体のこと、衛生面のことも気掛かりです。スタッフは無理強いはしないながらも、あれやこれやで何とか入浴まで漕ぎつけます。言葉のやり取りで分かって頂くというよりも、何となく雰囲気や流れで入って頂く事が殆どかと思います。
ある日のことKさんに入浴の声掛けをしたところいつもの如く「入りません」との答え。時間を置いて再度声を掛けても同様でした。ただ、その「入りません」という言葉の返し方がいつもと違う・・・というかいつもよりご自分の意志を明確に仰られていたように感じた為、何故入りたくないのか私は尋ねてみました。
「入りたくないんだよ」「勝手だろ」やや語気を強めに言われます。確かにお風呂に入りたくないのは個人の自由、勝手は勝手なのですが、普段見せない表情と言葉に(こう書いてしまうと失礼にあたりますが)この時のKさんに俄然私は興味を持ってしまいました。
結局お風呂に入らないと身体が良くないこと、臭いが身体についてしまうこと等を何度も伝えると憮然としながらも「じゃ、入るよ」と服を脱ぎ始められました。あんなに入るのを嫌がっていたのに入る前には湯温を確認して「よし」とご満悦のご様子。その後は気持ち良さそうに入浴をされていました。
書いてしまうとたったこれだけの出来事かもしれませんが私はとても嬉しくなりました。ただ入浴されたから嬉しかったのではありません。いつもは硬い表情で黙り込んだり、言葉少なく入らないことを表現されていたKさんがこれまであまり聞いたことのないような言葉で明確に意思表示された事や、その時の力強い表情。Kさんと時間を掛けて会話をし、憮然とではあるもののご本人が納得されて入浴されたことが嬉しかったのです。いや、結果入浴されなかったとしてもあの時のKさんの意思的な言葉や表情が見られたことが何より嬉しかったのだと思います。
以前きみさんちの志寒さんが「どっこいしょ」の記事で、入居者さんに次に何を行なうか(選ぶか)選択肢を与えているようでスタッフ側の都合の良い方に答えを誘導してしまうことの危険性と、その際に入居者から明確にNOを突きつけられる事の有り難さを書かれていました。今回のKさんのことがそれに当てはまるかどうか分かりませんが、ふとその記事のことを思い出しました。
また、以前のんびり家3階の福田さんが法人内の研修で「入居者さんが見せる貴重な瞬間を逃さないように」と仰られていたことも思い出しました。
「繋がる」とはこういうことなのかと思います。以前誰かが言っていた(書いていた)印象的な言葉、その時は感覚的に捉えていたり、意味が分からなかったことが、ある体験を基に明確に繋がる時。それはとてもダイナミックな瞬間です。今回は同一法人内他事業所スタッフの方の言葉ではありますが、お寺のよこでも至らない私を指導して下さった先輩スタッフや、現在ともに働いているスタッフの言葉からも同様の「繋がる」体験はしています。勿論入居者さんの言葉や生活しておられる姿からも。
「繋がる」ことは言葉と体験が繋がることでもあるし、それが基になり自分がここに居る意味に繋がることでもあるし、自分と他者、社会が繋がることでもあるのかなと思います。
何故Kさんが今回のような表情、言葉を表出されたのか分かりません。ただ、Kさんの言動から私は色々なことが「繋がり」ましたし、「繋がる」ことの大切さを教えて頂いた気がしました。もしかしたらKさんも何らかの「繋がり」を欲しておられたのかもしれません。
今後もこの「繋がる」ということを大切に出来るよう、自分の中の引き出しを多種多様にしていければと思います。

10:13 | Posted by admin

【布団】 石川

2011年02月22日 | きみさんち

年も明けて寒さが骨身に染みます。毎日布団から出るのがきつい日が続いています。まだ眠い、後5分‥10分‥なんだかんだでそろそろ出勤しなくてはいけない時間に布団の魔力は恐いですね。きみさんち石川です。きみさんちに勤務して早6ヶ月になりました。楽しく毎日を過ごしています。
いつも思うのですが何を書いて良いか分からないどっこいしょ。考えまして、少し昔の話をしようと思います。布団で思い出したのですが、僕は4年前に国分寺に住んでいたんですが、すぐにお金を衝動買いやパチンコにバンバン使ってしまう自由な生活をしていました。バイトしたお金がなくなるまで何かにとり憑かれたようにパチンコを打ってました。その代償は高くつくんです。その年の冬、年末ぐらいにコテンパンにパチンコにやられてしまいまして、なんと家のガスが止められました。お風呂がホントに好きな僕はどうしようと迷ったんですけどその時の僕は、水風呂でもなんとかいけるんじゃないかな~と(今思えば何を考えていたんでしょうか) 冷たい冷たいでも身体は洗わないと、頭も、すぐに布団の中に潜り込むという生活をしていました。(よく無事でいられたもんです) 普通危ないです。4年前の僕は凄い無謀だったな~と思います(今考えられませんもん。どんな生活してたんでしょうか‥‥若かった若気の至りです。) お金は大切だと教えてもらった、その年の冬の話でした。これからもきみさんちでがんばっていこうと思います。よろしくお願いします。

23:32 | Posted by admin

【こんにちは!】 のんびり家2F 依田

2011年02月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

初めまして!!のんびり家2Fの依田(よだ)と申します。
私が、初めてお仕事した時のことをお話したいと思います。
もう、10年以上前の事ですが、ヘルパーの資格を取り(ボランティア)で、あるお宅を紹介され伺いました。そのお宅は、一軒家の2階建てのお宅でした。きれいな白髪の小柄な70歳のおばあちゃんが、お1人で住まわれておられました。少し、心臓がお悪いとおっしゃっておられましたが、特に、どうこうということもなく、いつお会いしても、元気にしておられました。
私は、おばあちゃんに、言われるがままに、2時間の間に、(タイムリミットです。)普段おばあちゃんが出来ない所をお掃除したり、料理の手伝いをしたり、広いお庭があったのですが、一緒に、落ち葉を拾い庭掃除をしたりと(ホントは、庭掃除は、その当時、支援には含まれていませんでした。)楽しく、お仕事をさせて頂いてました。お庭も、断れなくって、いつも、お手伝いしておりました。
そして、いちばん、困ったことがありました。それは、帰る時間が近づくと、おばあちゃんは、お食事を作りだすんです。そして、私に、(食べていきなさい!)と言われ、しつこく(ごめんなさい!)勧めます。断りきれなくて、食べるのですが、次に、行くところがあり、遅れてはいけないので、大急ぎで食事をしていたのを思い出します。有難いことなのですが、とても困りました。おばあちゃんは、生活支援より、一緒にお食事する人がほしかったんだと思います。お二
人の娘さんがおられるそうなのですが、遠方にいるため、中々会えず、久々に来られても泊まらないで帰るから(そんなんだったら、来ないでほしい!)と怒って言っていたのを、思い出します。
今、のんびり家2Fの入居者の方々は、皆で、ご飯食べるとおいしいね!と和やかな雰囲気に食も進みますが、そんな光景を見ていると、初めてお世話させていただいたおばあちゃんの事が思い出される今日この頃です。
このことで、私は、とても貴重な経験をさせていただきました。それは、訪問介護での介護支援とは、案外、不便なものだなぁ~ということです。決まりを守ると、(痒いところに手が届かないというか?)そこのところを、どうしたら良いのかと?悩みました。
のんびり家でも、あのときの体験や悩んだことを活かしていきたいと思います。そして、改めてあのときの、おばあちゃんに、ありがとう!そして何時までもお元気でとお伝えしたいです。

06:27 | Posted by admin

【自己紹介】 のんびり家3F 池田

2011年02月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

初めまして池田です。
10月17日からのんびり家3階で働いて、もう3ヶ月が経ちます。本当あっという間に月日は経って行きますね(汗)
毎日ありきたな生活ではなく色々なことが起きて、悩んだり、考えさせられたりと変化があってとても面白いと思っています。もちろん毎日笑いが絶えず、辛いだけではないのがこの仕事の楽しい所だと思いました。
ここで自己紹介をザックリと。。
中学校がつまらなくて、高校行くなら働こうと思い16歳からモスバーガーで働きました。それこそ凄いスピードで10年が経ち(その間に掛け持ちで、色々な仕事をした時もあります)もう覚えることも無く、ただ毎日が過ぎてしまい「このままじゃ、モスで人生が終わる。笑」と思い自分の大好きなもつ焼き屋で働きました。訳あって、2年で辞めることになりましたが、巡り巡ってこの仕事に就くことになりまし
た。
普段は一人が大好きなので、本を読んだりボーっとしたり、ふらっと店に入ったりしています。焼き鳥、もつ焼き、回転寿司、焼肉が特に好きです。こんな所で自己紹介を終わります。

06:27 | Posted by admin

【お寺のよこのマジカルな日】 お寺のよこ 橋本

2011年02月05日 | お寺のよこ

空気が冷たい季節です。気温が低い日が続いていますが、皆さんはお風邪などひかれておりませんか。
お寺のよこでは少し前に風邪が流行して、利用者さん職員とも鼻水を垂らしながら生活をしておりました。現在は、ほぼ緩和されていますが、まだ鼻をぐずぐずさせている利用者さんもおります。
普段は、散歩や買い物などに出かける事を、日常の生活の中でメインの活動にしていますが、このように体調不良者が多い時は、最小限の食材の買い物のみを行い、レモネードや甘酒を飲んで身体を温めながら、体調の回復を心掛けて、ゆっくりと屋内で過ごされています。
そのようなある日の事。物静かなS男さん(風邪をひかれていない数少ない方の一人)に昼食の買い物のお誘いをして一緒に玄関に出たところ、突然その場でランニングの足踏みをされている。「走っていきますか?」と尋ねると、笑顔で頷かれ、そのまま近所のスーパーまでランニング。歩行さえもやや不安定な時がある方なので、一緒に走りつつ私の内なる声は「転ばないで。お願いだから転ばないでね」と、極力ゆっくりと走れるように伴走を行いました。
自ら何かをやりたいといわれる事は殆ど無いので、この時にS男さんの意思表現を見る事ができ、そして一緒に走る機会が持てて嬉しかったです。転倒しないかとドキドキしながらではありましたが。
そして同じ日の事。今度はY子さんの話です。食事中に動き出す事がまったくない方ですが、突然立ち上がって歩き始める。何年か前には見られた尿意による立ち上がりと同じ様子に見えました。そこでトイレに行くと、スカートを捲り上げようとされている。上手には出来ない為にお手伝いし、座って貰うと直ぐに排尿がありました。自ら尿意を、素振りででも知らせる事はもう出来なくなったと思っていたのに、びっくりです。素振りはこの時1回のみでありましたが、普段訴えとして現れなくても、実はまだ尿意が潜んでいるのかもしれません。
またまた同じ日の事。外出欲求のあるT子さん。普段は一人で外に行かれようとするのに、S男さんを「行きましょう」と誘って玄関へ。「この靴履きなさいよ」と他の利用者さんの靴を勧めているが、S男さんは我関せずと玄関の鍵を締めてしまう。お寺のよこでは、個々の性格によるものや認知症の重度化により利用者同士の関わりが少ないのが現状です。この時はそれ以上に関係が発展しなかったとはいえ、利用者さん自らが関係を取ろうとした事が嬉しく感じました。
当日、一緒の勤務だった職員に「今日は、いろいろ驚く事があったね」と言うと、「きっと夜間にでも利用者が密かに集まって職員を驚かせてしまおうという相談をしてたかも」などと冗談が返ってきました。
職員が意図する支援とは別のところで、利用者さん自らの動きが見られた事が、同じ日に続いてしまったのが何だったのかは、実際のところ判りませんが、風邪症状の利用者が多いとはいえ、高熱を出している方もなく、職員も利用者さんもゆったりとしたペースで過ごす事ができていた為かもしれません。職員など居なくとも雰囲気さえ整えば、利用者の力は発揮できるのかもしれないと感じた1日でありました。
こうして認知症の方と関わる仕事をしていると、このように普段とは違った姿を見せてくれる事が、時々あります。その出会いが嬉しくて、楽しくて面白い。この仕事をやっていて良かったと思う瞬間ですね。底知れぬパワーを見せてくださるご老人達に感謝します。

10:13 | Posted by admin

【歌から蘇るもの】 松林

2011年01月22日 | きみさんち

最近、よく曲を聴きます。それはポップスだったりブルースだったりロックだったり。その歌詞の中で多いのが恋愛の話。現在進行形のもの、片思いのもの、過去の恋愛を歌ったものなど、ジャンルと次元が様々です。そんな歌詞の中でどうしても共感してしまうのが、過去の恋愛を歌ったものだったりします。破れてしまった恋の話。。。
自分も幾つか経験があるからでしょうか、そんな歌詞を聴くとその時々を思い起こし、苦い思いや甘い思いが胸を押し上げてきます。その時はその時の感情でしかなかったものが、今思い起こすとドラマチックに感じるのは、年齢のせいでしょうか?
でも、音楽から思い起こされる感情は、恋だけに留まらないでしょう。怒りや恨み、屈辱、軽蔑、、、、、。
その人の人生の中で味わってきた思い、時代背景などが思い出される瞬間があるものです。
音楽とは、不思議な素材です。少し前、利用者さんに『ムード歌謡』なる恋の曲を聴いて頂いたときに、私よりさらなる遠い眼をして「色々あったよなぁ」と仰っていました。それはきっと、恋なんてものよりももっと過酷な出来事を体験された思い出が、恋の思い出とともに蘇った瞬間だったのかもしれません。自分の浅さを知った瞬間でもありました。
曲や映像と通じる自らの記憶。これは自分だけのものです。共感できる人はいるかもしれませんが、まったく同じものではありません。いつまでも大切にとっておけるものにしたいものだなと強く感じました。それが苦くても甘くても。

23:31 | Posted by admin

【はじめまして】 のんびり家2F 飛鳥井

2011年01月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

みなさん、はじめまして。6月に入社し、7月から新規ののんびり家で働いています飛鳥井智子と申します。埼玉生まれの埼玉育ち、現在は足立区に住んでいます。前職は、大学病院の病棟で5年ほど看護助手の仕事をしていました。とてもやりがいのある仕事でしたが、幅広い年齢層の患者さんと接するうちに、自分が特に高齢者が好きであることを意識するようになりました。自分に祖父母がいないことも影響しているかもしれません。そして、介護の仕事に関心を持つようになり、手始めにヘルパー2級の資格を取得し、就職活動をしてのんびり家への採用が決まり、今日に至ります。
介護の仕事を実際にしてみて、毎日様々な事が起こり、自分自身も「この介助の方法で良かったのだろうか」「あの言葉遣いで正しかったのだろうか」などと毎日が自問自答の繰り返しです。「介護の仕事は、不正解はあっても正解はない」と以前に聞いたことがありますが、まさにその通りであると実感しています。また、ヘルパーの講座の講師から「人間は、生まれてきた以上は必ず何かの役割がある」と教えられましたが、入居者の方達の役割を見極めていくのが私たち介護者の仕事であると思っています。同時に、私自身の役割もまだ模索中ではありますが、介護の仕事を通して、自分自身の役割を見つけたいと思っています。未熟者の私ですが、今後とも、どうぞよろしくお願いします。

06:26 | Posted by admin

【よろしくお願いします】 のんびり家3F 小山

2011年01月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

はじめまして、のんびり家で勤務している 小山 拓実(こやま たくみ)と言います。8月の半ばからアルバイトとして勤務をし始め、10月から正規職員になり気が付けばもう4ヶ月たちました。入居者さんやスタッフの皆さん、とても良い人達に囲まれて毎日楽しく過ごしています。
初「どっこいしょ」なので簡単に自己紹介をします。
1988年3月16日生まれの22歳(男)です。山の自然が自慢な長野県で生まれ育ちましたが、虫が苦手なので山には近づけません。
そして、今年の6月に東京に出てきて今は一人暮らしをしています。
今年もあと少しで終わりますが、風邪など引かないように気をつけこれからも楽しく頑張っていこうと思うのでよろしくお願いします。

06:26 | Posted by admin

【お元気でしょうか】   お寺のよこ 谷野

2011年01月05日 | お寺のよこ

はじめて働いた介護施設でSさんの担当をさせていただいたのは、Sさんが99歳の時でした。年をとると個性がより強くなるといわれますが、本当に頑固な方でした。
生活習慣の改善…。Sさんは海苔の佃煮は3日くらいで食べきってしまうし、柿の種はあればあるだけ食べてしまうし、カルピスが薄いと「こんなの、飲めねーよ。」と、はぎれのいい口調で言い放ちます。僕の力量では、駄目だと言っても聞き入れてくださるわけもなく、このじいさんはしょっぱいものを必要以上に食べたからってこんなに長生きしている、大丈夫まだまだ長生きするはずだと自分に言い聞かせて、常に逃げ腰でした。
しばらくして、Sさんは足がむくむからと足元に布団を何段にも重ねて眠っていました。上げすぎだったのですが、崩れないように紐で束ねて差し上げたのですが…、それだけの事なのですが、そのことがあってからSさんは、こんないいかげんな自分に、なにかと相談をして下さるようになりました。
100歳をこえた頃には歩行も不安定になりますが、そんなお年で杖を使えと言われても、いつもどこかに置いてきぼりです。奥様を腸閉塞で亡くされたからか、101歳になっても下剤の調節はご自分で考え、カレンダーにしるしを付けてされていました。
Sさんの担当を2年近くさせていただき、その施設を夜勤明けで辞める朝に、Sさんの顔を見に行くと「あんたじゃなくちゃ、だめなんだよ。」と、最上級の気の利いたねぎらいの言葉をかけてくださいました。
あなたの5年以上も前の、さりげない一言におどらされて、今日もなんとか働いています。お元気でしょうか。

10:12 | Posted by admin

【自己紹介】  のんびり家3F 永辻

2010年12月23日 | のんびり家::のんびり家 3F

初めまして、こんにちは。7月からのんびり家で勤め始めた永辻宇康(ながつじ たかやす)です。勤め始めて5ヶ月、夏の暑い頃から働き始め、もうすぐ冬にさしかかるこの季節。時間が過ぎるのはとても早いと感じております。
初「どっこいしょ」なので少し自己紹介をしたいと思います。
1984年5月1日生まれの26歳です。東京都の病院で生まれ、すぐに大阪府に引っ越して幼稚園まで過ごします。大阪府の記憶はあまりありません。関西弁も喋れません。小学校から大学までは神奈川県の横浜市で過ごします。
青春時代を過ごしたこともあって思い出の地になっています。ちなみに横浜市内を三回引っ越しております。大学を卒業後、東京都に戻って来て4年ほど経ちました。
この5ヶ月はスタッフのみなさん、利用者さんのみなさんに支えられてここまで来ることが出来たと実感しています。本当にありがとうございます。
これからも日々勉強、日々楽しくをモットーに少しずつ頑張っていくので、よろしくお願いします。

09:59 | Posted by admin

【初めまして】 のんびり家2F 千葉

2010年12月23日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家で働き始めて4ヶ月が経ちました。入居者様と洗濯物を干しにベランダに出て「大きな柿がなっているねー」と風にあたりながらその場の空気に身を任せている時、すごく居心地がいいなと思います。入居者様は日頃から色んなものに興味を抱き、ひとりひとり重視する視点がはっきりしていて皆素直です。嫌だと思うことも好きだと思うことも言葉や行動を通じて伝えることができます。そのような所に人間らしさを感じていいなと思うのです。
仕事をしていて思うことは、自分はどうしたいのかということです。色々な人がいて色々な考え方があり、こう自分は接したいというやり方がひとりひとり違ったり同じだったりします。もちろん職員だけでなく入居者様も同様だと思います。
私はひとりひとりの人間らしさに気付いていき、尊重できるようになりたいなと思います。そこから、自分の仕事について考えを広げられるように、自分のやり方を信じていけるように頭の片隅にイメージしながら努力していきたいです。

01:21 | Posted by admin

【皆さんどう思いますか?】 田中

2010年12月22日 | きみさんち

最近暖かさと寒さが同居しているようなそんなお天気が続いていますが皆さんお身体だいじょうぶですか?
9月頃の話しになるのですが、専門学校時代の同窓会が開かれ、それに参加したときのお話を書こうと思います。
私は10数年前に福祉系の専門学校を卒業し今の福祉業界に足を踏み入れたわけですが、その時の面子が16人ほど吉祥寺のある居酒屋に集結。施設運営をしている人や、主任になっている人。1数年経つと皆変わるもんだと思いつつ福祉談義をしていました。
と、その時私たちの後ろの座席に4~5名ほどの大学生らしき集団が就職活動の話をしているのが耳に届いてきました。
学生Aさん 「就活どうするの。」
学生B・Cさん「どうしようかな」
学生Dさん 「私し老人ホームで働こうと思うんだけど・・・」
田中一同 「うんうん(頷く)」
Dさん 「おじいちゃんやお婆ちゃんの面倒見るだけでしょ」
田中一同 「ん?・・・」
Dさん 「簡単そうだしリストラもなさそうだから(笑い)」
一同 「・・・・・ん????」
こんな会話が聞かれた時皆さんだったらどう思われますか?
私しの思いは、この人がもし本気で福祉の道に足を踏み入れるとしたら考えを改めてほしい。このままだと一緒にいるのが苦痛で仕方ないといった感じになってしまうのでは・・・?と思うのです。確かにリストラはないと思いますが面倒を見る?簡単?言葉一つでも難しさをきみさんちで感じている私にとっては、「?」マークだらけの内容でした。
最後に友人が言った一言「ジーちゃん・バーちゃんなめんじゃねーぞ」しかも大声で。
まあ、場所が場所だけに入っている物もアルコールな訳でお互い笑ってご愛嬌。一緒に飲もうよという事で新しく福祉の道を歩むであろう男女といつしか合コン状態になっていたのでした。

23:30 | Posted by admin