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6月号の「のんびり家2F」の記事はありません

2018年06月30日 | のんびり家::のんびり家 2F

6月号の「のんびり家2F」の記事はありません

08:09 | Posted by kimisanchi

編集後記 林田

2018年05月31日 | 編集後記

イメージで話をしてしまうこと。本当に多いと思います。多いというより、世の中のほとんどのことはイメージを言語化したもので、判断されているように思います。
その結果、そのイメージに苦しむ人がどれだけ多いことか。また、間違った情報に踊らされることがどれだけ多いことか。
確かに、すべてのことにイメージを排除したら、そのほとんどの会話や芸術などは無くなってしまうと思うのです。
創作活動にイメージは絶対に必要です。また、生きていく中で、出会いや別れなどにもイメージはつきものでそのことにより、その人生が彩られていくと思います。
そこで、イメージをどのようにコントロールするか。これに、かかっているのではないかと思います。
イメージをする際に、人や物事に対して負のイメージだけを持つことや悪い面だけを想像することをしない。これだけで、自分の心が楽になると思いますし、周りの人も不快なことが減ると思います。
実際、人に対して負のイメージを持つときは、その想像を先にすることで万が一そのようなことが起きた時に不意打ちを受けないように、心のガードをしているのだと思います。
この心の作業自体は、ある程度やらざるを得ないこともあると思うのですが、そのような時にこそ、その人のことを理解しようと思っているのか。一方的な見方をしていないか。など理知的に自分に問いかけることが必要だと思います。そして、その自分の心の動揺が収まるまでは、その人や人たち等について感想などを言うことを控えてみるとよいと思います。
なんでも、イメージしたことをつぶやき、なんでもイメージしたことを写真に撮る時代ですから、人への言葉だけでも、イメージの意味していることを理解してから表現するようにしてもよいのではと思います。(林田)

08:43 | Posted by kimisanchi

【おめでとうございます】  きみさんち 田中

2018年05月31日 | きみさんち

きみさんちの利用者Yさん。
2018年2月5日になんと102歳のお誕生日を迎えました。
きみさんちにご入居したのが2000年の4月。
17年と1ヶ月間きみさんちで生活されており、きみさんちの歴史を熟知されている方です。
2度の脳梗塞を患い、今は口からの食物摂取が難しくなってしまわれましたが、胃ろうになられる前は食事が大好きだった事も踏まえ、細心の注意を払いながらハチミツやジャム、またケーキのクリームなど味見をなされ、美味しいときには「あー」と声を出され、自分の好みではないものには無言であったり、咳払いをされたり。
言葉を発する事は難しくてもYさんの気持ちを察しながら日々変化する環境の中でスタッフは見守り、Yさんは生活を営んでいます。
胃ろうになったからといって外出が出来ない事はなく、昨年は秩父までぶどう狩りに行きぶどうを味見。2015年3月には山頂の景色を眺めに高尾山へと色々な所に出かけています。医療的支援の必要な方なのでそれなりの準備が前もって必要になってきますが、Yさんも他の皆さんも思い出に残る日帰り旅行を企画し出かけています。
この世に生を受けて102年、今までも色々なドラマがYさんの中であったに違いありません。これから先どんなドラマが待ち受けているのかYさんよりも私の方がドキドキしている今日この頃です。
改めまして「お誕生日おめでとうございます。」そしてこれからもどうぞ宜しくお願い致します。
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08:38 | Posted by kimisanchi

【早いですよ】  のんびり家3F 新宮

2018年05月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

「米が炊けてないなんて」と怒りながら出て行かれたAさん。あれから5か月。
早いですよ。
今現在では、怒って出て行かれることはありませんが、所在を確認する為に後方から見守りを続けています。
大体、「ここは落ち着く」と上野公園のベンチや、花壇のふちに腰かけ、柔らかい表情で遠くを眺めています。そのうちふらっと立ち上がり、別のベンチに腰かけ景色を眺め。
私も隣りに座ります。すると後方から音がするので振り向くとネズミがチョロ。足元をみるとアリや見たことのない
虫たちがニョロウヨ。頭上からは鳥のフンがペチャ。
日が暮れる前からカップ酒を飲んでる男の人二人が目の前で茶番をはじめたり。私の隣で弁当を食べ始めたおじさんが何も言わずに缶コーヒーを手渡されたとにおびえたり。
いままでみたことの無いようなこと事が次から次へとおこり、早くここから立ち去りたいなあと思いました。
これが非日常的かと思っていましたが、何度かその場所にいくと毎回おなじような光景がみられました。
それをAさんに話すと「いつも大体そうだよ。みんな同じだよ」「ここはいいよ。見てごらん空がきれいだよ」と話されたAさんはいつも顔をあげられ、私はというとAさんの足元や下ばかりみていたことに気がつきました。

08:35 | Posted by kimisanchi

【当たり前であるように】  お寺のよこ 光岡

2018年05月31日 | お寺のよこ

つい先日のこと。朝のバタバタとした時間帯に、入居者のHさんが、買い物にお一人で出掛けて行くことに気付かずに、買い物先の店員の方から「先程Hさんが買い物に来られましたが無事に帰られましたか?」という電話を頂いたことがありました。程なくHさんが帰宅されたので、事故もなく無事で良かったと一安心しましたが、同時に電話を掛けて来て下さった方に対して感謝の思いで一杯となりました。
数年前には、Tさんに、入居者の皆さんで食べる昼食のうどんを買って来て下さるようお伝えをして、お一人で買い物に出掛けて頂いたことがありました。私はTさんがどのようにして買い物をされるのか興味があったのでTさんに気付かれないように少し後から付いていって様子を伺っていたのですが、いつも買い物に行くお店とは違う方向へ向かって歩かれて行きました。どうするのかな?と思って後をつけて行くと、良く散歩に出掛けるお寺さんのある場所の方へ行かれて、その先の商店(そのお店は今はありませんが、日用品を購入する時に良く利用しており、食料品も置いていました)に入って行かれました。Tさんは、暫くどうして良いか分からず迷われていましたが、店主の方にうどんを買いたいことを伝えて、うどんの場所を教えてもらっていました。私は店の外からそっとそのやり取りを見ていたのですが、店主の方が私に気付いて「今、うどんの場所をどこにあるか聞かれて選んでおられる所です」とそっと教えて下さいました。
HさんもTさんもお寺のよこにご入居されている入居者であるということ、その入居者の方が認知症状態にあるということ、認知症状態にあるということはどういうことか、また、お寺のよこでは入居者の方にどのような対応を行っているのか、認知症状態にあっても日常的に買い物に行くことが出来、かつそういった力を持っておられるということ。そういった諸々を地域の方が理解して、そっと見守って下さっているということは、グループホームで認知症状態にある方々を支援している私達スタッフにとってとても心強いことであると再認識しました。
それはこれまでお寺のよこにご入居されていた入居者さん、スタッフが日々当たり前のように地域に出向いて行き、当たり前の日常生活を営んできた蓄積でもあると同時に、そのような日常を通して地域の方々が色々と感じ取って頂きさり気なく力を貸して下さった賜物でもあります。
これからも認知症状態であったとしても普通に買い物、散歩、外食、イベント参加等地域での生活を営むことが出来るよう、スタッフ一同で何が出来るのか、何をすべきかを考えていければと思っています。

08:29 | Posted by kimisanchi

5月号の「のんびり家2F」の記事はありません

2018年05月31日 | のんびり家::のんびり家 2F

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08:23 | Posted by kimisanchi

編集後記 林田

2018年05月05日 | 編集後記

今年は、冬が厳しく、また寒暖の差が激しいせいか暖かさに体が慣れるのに時間がかかっている気がします。
寝ても寝ても眠いですし、「仕事したくない病」にもすぐにかかってしまいます。
そんなある日、私の親しい友達から「しばらく沖縄に行こうかな。」と話をされました。
最長3か月程度行くということなので、想定外でした。私は、てっきり数日のはなしだと思っていました。
同じ時代にグループホームを立ち上げ、頑張ってきた友達のこの発言にかなりびっくりして、機会を変えて3回話を聞きました。
最初は、燃え尽き症候群になって、もう経営をしていくことに疲れたのかと思いました。
会社の規模も同じぐらい、同じような課題や問題を抱えてきて、そのことを相談しあってきた友達です。ここ数年、本当に職員が足りず、また、入職してもあっという間に辞めていく。と言うことの繰り返しで、私たちもほとほと疲れましたし同じような境遇の仲間と話すと、いつもこの話になります。
ですので、燃え尽きるのも仕方ないと思いました。
しかし、話を聞くとそうでもないのです。彼が言うには「これから10年15年と頑張るためには、ここで、ゆっくり今後のことや自分のことを考えたい。」とのことでした。
彼は、いつも仲間が周りにいる人です。しかも、一人暮らしをしたことが無く、一人の時間がどうしてもほしくなったようでした。
学生の時に一人暮らしをして、人恋しさや寂しさを味わった私からすると、「??」と思うことですが、彼は真剣でした。
家族もいて、会社もある中で一大決心だと思います。
孤独を味わいながら、「人を支える。」というこの仕事のことを考えるのは、確かに必要だと思います。
これから先、まだまだ問題は解決できないでしょう。しかし、粘り強く対応して行くには、本当に自分たちが行わなければならないことを私も考えて行動しなければならないと強く考えます。
その友達が、元気な顔で考えてくれたことを楽しそうに話してくれるのを楽しみに待ちたいと思います。(林田)

08:09 | Posted by kimisanchi

【食事の風景】  きみさんち 志寒

2018年05月05日 | きみさんち

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私は食べることが大好きです。
気を抜けば体重が気にかかってしまうくらい、ついつい食べて過ぎてしまうほど。
子どものころは母や祖母に「浩二は本当に美味しそうに食べるねぇ」と褒められていました。
自我が目覚めて恥じらいが出たころには、自分の食べる姿が気になってしまい、人前で食べるのが苦手になってしまいましたが。それももう、恥じらいも薄れるこの歳になれば怖いものなし、“美味しそうに食べる浩二”は復活しています。
小学校低学年になるまでは食が細く、体調を崩しやすい、面倒をかける子どもでした。母や祖母は、そんな私の食事を励ますために褒めていたのかもと思っていましたが、やはり自分もこの歳になると“美味しそうに食べる”姿を愛でる気持ちが分かってきました。といっても自分の子はいませんので、きみさんちで皆さんの食べる姿を楽しませていただいています。
シチューの素になじみの薄い年代のKさんは、シチューを作ると「これは美味しいね~、素人じゃこの味は出せないねっ!!」と喜んで下さいます。
前の晩から水に浸して作った煮豆を一口食べたNさんは「これ・・・誰が作ったの?出来合いじゃあないね。え?あんた?なかなかやるじゃない」と仰いました。新人のころでしたので、ちょっとこわもてと感じていたNさんに認められた気がして、とても嬉しかった覚えがあります。
Eさんは一緒に天丼を食べたとき、天ぷらと天つゆのしみたご飯を食べたあと、わずかに残った白飯を差し出しながら「あたしももう歳だから~」と苦笑いをされていました。
Yさんはパンが大好きで、紅茶にパンを浸して食べるときに、小指がぴんと立っていました。薄手の真白なブラウスで、とてもノーブルなお姿でした。
男性のKさんはさすが自分も料理上手だけあって“味の分かる男”でした。好物のそばが上手く茹で上がると、ニコニコしながら手繰っていました。
食事介助の必要なTさんは、上手く仕上がったオムレツや、ナポリタンを召し上がったときには目を見開いて、眉がくいっとあがっていました。言葉が殆ど発せられない状態でしたが、その食べる姿になによりも気持ちが伝わってきました。
誤嚥を心配しながらの一口もありました。はかない命がたえぬよう祈りをこめた一口もありました。いつも笑顔で気楽な食事だけではありませんでした。
ですが、やはり思い返すのは、嬉しそうな、美味しそうなお顔ばかりです。
一つ一つの食事の風景、全てがかけがえの無い記憶です。
私自身が美味しそうに食べる姿を見せてきた分だけ、美味しそうな姿を見る権利をもらったのではないかなと、思っています。

08:06 | Posted by kimisanchi

【ほっこりとした気持ち】  のんびり家3F 松山

2018年05月05日 | のんびり家::のんびり家 3F

最近、排泄の失敗が多くなり、自力での処理を見守っていると、自室での汚染が大変なことになってしまうEさん。
先日も自室での処理を見守っていると、今回は大変だと思い、お布団を整え、着替えの手伝いをさせて頂きました。
すると、Eさんから「すまないね。お金を払わなくちゃだな」や「今度食事をご馳走するよ」とのお言葉をいただき、この様なことを言っていただいたことに私は驚きました。
そして、Eさんのこの心遣いに、私はほっこりとした気分になり、優しい気持ちになりました。仕事とはいえ、自分のしていることが、人のお役に立てるのだと実感出来るのは嬉しいものですね。

08:04 | Posted by kimisanchi

【朝食】  お寺のよこ 元谷

2018年05月05日 | お寺のよこ

時が過ぎるのは早いもので、お寺のよこに入職してから1年半が経ちました。
一年半が経ち、当時の入居者様はもちろん、僕自身もだいぶ変化がありました。
入職したてのころは、夜勤の勤務が特に大変で、毎度毎度入居者さんの対応に四苦八苦していました。
意外なところで悩ましかったのが、朝食作りだったのを今でも覚えています。
そもそも僕自身があまり朝食を作る、更にいえば食べる習慣がなく(ぎりぎりまで寝たい。)、母親も弁当を作るのに大変で、パンで間に合わせることが多かったので、日本的な朝食をあまり摂ったことがありませんでした。
諸事情があり、パンは禁じ手とされており、時間がないなかでやむを得ず、朝食でそうめんを出したところ、入居者さんから「朝からこんなもん食わせんじゃねえ」と、激怒されたのを今でも覚えています。
さすがにこれには懲りて、入居者様から朝食は何がいいのか?希望を募ることにしました。
結果、煮物、納豆、卵焼き、ほうれん草のお浸し、シラス、味噌汁、焼き海苔、ひじき煮、、、など、色々なものが出てきました。
希望を聞いてみたものの、あまり作ったことがないので、結局、困ってしまい、悩みながら作ったところ、これも「美味しくない。
不味い!」と激怒されました。
あまりにも怒るので、「今度味見をして欲しい」と懇願するも火に油。
この状況で、日勤に引き継いでもらうのも心苦しいものがありました。
仕様がないので、この入居者様に朝食の味見をしてもらい、味を整えることにしました。
別の方で、料理の得意な入居者様がいらっしゃったので、毎朝、朝食の作り方を教えてもらうようになりました。
味見をする方と、料理の作り方を教えて下さる方が、鉢合わせをしてしまって、私が朝食を作ると喧嘩になることもしばしばありました。
そういう経緯を得て、朝食を美味しいと評判を頂くようになってからは、もう手伝う必要もないと思われたのでしょうか、味見にくることも少なくなり、作り方を教えて下さった方も徐々に早くに起きることも少なくなりました。
いつのまにか一人で朝食を作るようになりました。
時は過ぎ、仕事上あまり朝食に時間をかけることがこのごろ難しくなってきました。
前と比べ、手順を抜いて料理をしているので、明らかに味は落ちてしまったので、怒られるだろうなと思っていると、やはり「美味くない!まずい!」と入居者様が仰いました。
いつも味見をしてくださった方でした。以前のように怒ってはおらず、今度味見をして欲しいと伝えると「分かった」と少しだけ笑いました。

08:00 | Posted by kimisanchi

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2018年05月05日 | のんびり家::のんびり家 2F

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07:10 | Posted by kimisanchi

編集後記 林田

2018年03月28日 | 編集後記

先日、あるYouTubeを見ていたら、「その職業を選んだ理由は楽だから。」と話している人がいました。確かに、長時間働くことが良しとされた時代ではありませんし、私も長時間労働をただ行うことは反対です。
しかし、楽という概念を上位に挙げていくことは、少し立ち止まらなければならないかなと思うこともあります。
楽と言う言葉の中には、思考をしない。と言う要素も入ってきます。考えるということは、実は非常に疲れる行為であり、体力も必要とします。
人間は、他の動物と比較して大脳を進化してきました。その代償として大脳のエネルギー消費率は、他の器官よりとびぬけて大きなものになっています。つまり、燃費が悪いのです。
燃費が悪いということは、お腹が空きやすいのです。日本人が飢餓から脱却したのは戦後の話です。それに引き替え
飢餓は何万年も続いてきました。ですので、人間の脳は、お腹が空くことを避けるために必要でなければ考えることをしなくなるのです。
しかし、これからは考えずに済むということが世の中を大きく変える可能性があります。
AI(人工知能)の存在です。
せんだって、AIに関する二つの番組を見ました。一つは将棋の世界、もう一つは機械が故障した時の対応に関する話でした。
どちらとも、AIの対応は人間と同等もしくは人間以上の能力を発揮するようになっています。どちらのAIも当然自己学習能力がついています。それを開発した方々が話をされていたのですが、どのようなプロセスで、どのような考えで、実際の行動(将棋では指し手、故障の対応でしたら必要な物品の選択)を取ったのか、説明ができません。と言われていました。
つまり、人間が考えることをしなくても、AIが考え対応してくれる時代はそう遠くないのです。そしてその対応力は、すでに人間以上の能力を持ってきているのです。
そうしたら、楽(考えずに済む)を基準にしたら、そのほとんどをAI任せにしていくことになります。
私たちが、認知症対応型共同生活介護という事業に対し、「有する能力に応じた自立」を目的に2000年から方針転換をしたときに感じたことがあります。
考えなくてよい生活は、入居者さんたちにとって楽なのだと。しかし、自分で考えて行動することを奪われた入居者さんは、生きているのではなく、生かされているように見えます。
人間は、飢えと闘いながらもなお、考え行動し生き抜いてきました。それは、命をつなぐことであり、その対価として満腹の幸福感のほかに、達成感や協力する喜びを得てきたのだと思います。
AIが生活に入ってくることは避けがたいでしょう。しかし、自分で考え行動するということの重要さと喜びを決して忘れてはいけませんし、まして、自分が、支援者であるにもかかわらず、人が考え行動することを奪うことは許されません。
AIが一般化するなかで、本当の意味で人間らしい仕事というものは、私たちのような職業に残っていくのではないかと思っています。(林田)

19:29 | Posted by kimisanchi

【Sさんのこと】 きみさんち 金井

2018年03月28日 | きみさんち

冬に入りたてのころ、2階のベランダで洗濯物を干し終わり、さて居間に下りようとした時、お部屋から出てくるSさんの背中が見えました。なんとなく気配を絶ち、後ろから様子を見ていると、私に気づくことなく階段のごみを拾いながら下りていきました。
ある日は外での喫煙後、前の神社の赤松が道路中に落とした松葉を、竹箒で全部掃き掃除して下さっていました。誰に言われるでも、誰かの真似をするでもなく。
きっと今までお一人で生活されていた時もそうやって周囲に気を配っておられたことが想像できます。
歌を歌うときも、目の前で歌わずにいるKKさんに歌おうと誘うのもSさん。皆におやつ出さなきゃと棚を見るのもSさん。
ふとした時に周りへの気遣いを見せるところが、Sさんの幾つかあるうちの最大の美徳だと、同じ女性として感服しているこのごろです。

17:39 | Posted by kimisanchi

【8年目の新人】 のんびり家3F 吉田

2018年03月28日 | のんびり家::のんびり家 3F

8月で勤続年数がまる8年となります。のんびり家3階の吉田です。
この仕事についてぶなの実で約3年、人員不足の事業所の応援として約2年、のんびり家3階で約3年、一つの事業所にずっといたわけではないので、その分沢山の認知症状態にある方に関わることが出来ました。
同時に、どんな状態の方であってもある程度は上手に接することが出来るし、入居者さんが伝えたいことや考えていることもそれなりに理解出来るつもりでした。
そんな自信を昨年末にご入居された方に挫かれてしまいました。
もうすぐ8年目だというのに、どのように関わるのが一番なのかまったくわからず、まるで新人のときの心境でした。
それは或る日の昼、ここを出ていくと言って荷物をまとめるその方の姿から始まりました。
理解力や会話する力は充分な方でしたので、年末年始であることを説明したり、不満を聞いたりした結果「出てはいかない、荷物おいて散歩に行って来る」ということになり、それならということで外出されました。
勿論それが真実でないことは分かっています、気持ちを刺激しないよう気づかれないように遠方見守りでついていきました。
追跡から2時間、千石の住宅街を右へ左へと歩いた後、巣鴨駅前にたどり着きました。
大晦日の前日ということもあって人も多く、油断すると見失いそうです。
すると次の瞬間、パチンコ店の中へ入っていったのです。
これはまずいと思って大急ぎで自分も店内へ、通路をうろうろされていたので、〇〇さんと肩を叩いて声をかけました。
「なんで来たんだよ」表情が険しくなりました。
それからはちょくちょく後ろを振り返ったり、信号を渡るとみせかけて引き返してみたり、点滅してから走って横断したり。着いてきているというストレスをかなり強く感じている様でした。
落ち着いてもらおうと思って距離を取り、西ヶ原の住宅街を歩いていたのですが、飛鳥山の交差点の信号で止まる様子もなく、歩く速度も緩めず17号線を横断しようとしたのです。
慌てて駆け寄り、道路に少し出た○○さんの襟を後ろから掴むことが出来ました。
間に合わなければ間違いなく事故にあっていたと思います。
これには肝を冷やしましたので遠方見守りは止めて、少し後ろをついていきました。
この入居者さんですが、路上生活の経験をお持ちです。
そのため自分一人でやっていけるという自信や、人の世話になりたくないと言う気持ちがとても強いようでした。
そんな背景もあり、17時を回って暗くなっても全くへこたれる様子がありません。
途中で何度か足を休めている最中、なんとか心を許してもらえないものかと色々な話しをしてみましたが、「大丈夫ですから帰ってください」の一点張りでした。
18時、19時、外出してから既に7時間が経っています。
疲労とストレスもだいぶ溜まっているのでしょう、声をかけても「金魚の糞みたいについてきて、覚えてろよ」などと返ってくる言葉も荒っぽくなってきてしまいました。
次の日は夜勤を控えていることや、今の状態では戻ってもらうことは難しいということになり見守りを交代してもらい、22時過ぎにようやく戻っていただけたようでした。
この一日を経験して、自分の経験では上手く行かないことがまだまだあることを思い知らされました。
10年目を迎えるころには、この日のようなシチュエーションでも対応できるような人間になっていたいと思うし、〇〇さんと8時間歩き回った日のことを思い出話としてできたら良いなと思います。
〇〇さんはまだ70代前半ですので、90代になるころには自分も60近くなっているはずです。お互い爺さまとなってどんなやりとりをしているのか、楽しみが一つ増えました。

17:37 | Posted by kimisanchi

【恒例の餅つき大会】 お寺のよこ 伊藤

2018年03月28日 | お寺のよこ

年末の12月30日、「お寺のよこ」では毎年恒例の年末餅つき大会を開催いたしました。
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ここ数年は「お寺のよこ」内の居間にて実施してまいりましたが、皆で話し合い、屋外でやってみようということになりました。
「お寺のよこ」の玄関前は近隣のお寺様の参道になっています。いつも「お寺のよこ」のことではご理解をいただき、ご協力いただいているお寺様です。今回もご好意により参道を使わせていただきました。
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季節感を取り入れた行事は、ご入居者様にとっても興味のそそられる出来事のようです。私たちスタッフも季節を感じていただきたくて、一年を通して季節の行事は大切にしています。
当日は心配していた天候にも恵まれ、外は寒かったですが、楽しい時間を過ごしました。皆さんおひとりおひとり順番に杵を持ち、餅をついていきました。
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例年、同じグループ内の他事業所の方にもご参加いただいていますが、今年は体調が思わしくない方がいらっしゃったので、人数的には少し寂しい感じもしましたが、寒い中参加できた皆さんには餅つきを楽しんでいただけていればと思います。
搗いた餅は家の中に持っていき、皆で一緒にお鏡餅を作りました。たくさん出来上がりました。これを飾って新しい年を元気に迎えましょう。
久しぶり、何年かぶりでの屋外での開催で、告知等もなかったため、近隣の方にもあまり知られていなくてご参加いただいた方はいらっしゃいませんでしたが、これからは是非とも近隣の方たちにもご参加いただいて活気のある餅つき大会になっていくといいなと思っています。
「お寺のよこ」は地域の皆様に支えられ日々を送らせてい
ただいています。いつも感謝しながら、これからももっと皆様と関わりあいながら暮らせていけたらと願っています。

17:34 | Posted by kimisanchi