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【入居者さんもチームの一員?】  きみさんち 松林

2016年11月30日 | きみさんち

新人スタッフに仕事を教えていた時のお話です。
その日は、入居者Oさんに入浴して頂きたいと思い、新人スタッフに声掛けをお願いしました。
新人スタッフ「Oさん、お風呂が沸きましたよ。良かったらどうぞ」
Oさんはリビングの椅子に座って、テーブルに置いてある花を愛でながら、「はいよ、ありがとう」と、気の向かない返事をしています。
さて、迷い所です。趣味活動に没頭する事はとても大事に思いますが、清潔も保って頂きたい。どちらを優先させるかの考え時です。
しかし、入浴期間が空いてしまっているため、何とか入浴して頂きたいと思っていました。
そんな思いがある事を新人スタッフに伝えて、一旦、その場を離れようと、他の入居者さんの部屋で、ケアの手順などの話をしていました。
数分後、リビングに出てみると、先程と少し状況が変わっていたので、その事を新人スタッフに説明しました。
「さっきと変わった所分かる?花がテーブル上に置いてないでしょう。多分、志寒さんも同じ事を考えていて、Oさんにお風呂に入って欲しいと思い、Oさんから花を遠ざけたんじゃないかな。これは、チームケアって言って、ある入居者さんに対して、スタッフ同士のケアの方向がブレていないから出来る事なんですよ。また、スタッフ同士がお互い言葉を交わさなくても、それが出来るのはチームワークが出来ているって事なんですよ。」
時は夕方、チーフの志寒さんは、他の入居者さん達と、キッチンやリビングで夕食作りをしていましたので、私と新人スタッフ、Oさんとのやり取りを聞いていて、助け舟を出してくれたのだろうと説明しました。
さあ、今だ。「もう一度、入浴の声掛けをしてみて下さい」
その時です。
「Oさん、水入れ替えたからね」と言いながら、入居者Kさんが花の生けてある花瓶を、先程と同じ所に置いたのです。
Oさん「いや~、ありがと、ありがと」
惜しいひ私「声掛け、もう少し待ってみましょうか」
Oさんの前から花を遠ざけたのは、世話好きの入居者Kさんでした。
後で志寒さんと話をした時、同じ様な事をしようと思っていたが、Kさんの方が早かったと
言っていました。
もしかしたら、Kさんもチームの一員になれるかも知れませんね。

08:43 | Posted by kimisanchi

編集後記 林田

2016年10月31日 | 編集後記

先日、全国グループホーム団体連合会で全国フォーラムが水戸にて行われました。
全国から人手不足の中、多くの方に来ていただきました。本当にありがたく思います。また、東京の仲間やうちの職員もたくさん来てくれて、とてもうれしかったです。
自分の会社のことだけを見ているといろいろ分からないことがありますが、いま、グループホームは大きく二極分化しているように感じます。グループホームとは名ばかりで、入居者さんの意思や思いを理解せずに職員中心に動くところ、もう一つは入居者さんの意思や思いを中心に置き、その方の生きる力を活かして生活を営んでいるところ。
うちの会社は、絶対的に後者を目指しますし実践します。そのことを改めて心に誓う大会となりました。(林田)

23:02 | Posted by kimisanchi

【笑顔】 きみさんち 小澤

2016年10月31日 | きみさんち

ジーパチパチ「うわぁ きれいだねぇ」 玄関先にあるベンチから楽しそうな声が聞こえてきます。7月某日、きみさんち花火大会? が、開催されました。

買ってきた花火を、皆さんが見た瞬間から、にわかに活気づいたきみさんちです。
袋を開け花火を手に取り、「早くやりたいね」 「まだ明るいね」 「明るいうちはだめだよね」 わくわくでいっぱいです。

あたりも薄暗くなり、いよいよベンチに集合! 次々と花火に火が点けられ、皆さんの楽しそうな笑顔が夜の闇に浮かび上がります。
ひとしきり楽しんだ後、「もっとないの」のリクエストで、花火大会は更に続きます。
車椅子の方にもよく見えるように、火のついた花火をそっと差し出す入居者さんの姿に感動してしまいました。

この普通の一軒家が、グループホームだと知ってか知らずか、通りすがりの方も足を止め笑顔で見ていらっしゃいます。
今、皆さんが座っている白いベンチでは、時々、入居者さんとご近所さんが語らったりしています。地域の方々ときみさんちを繋ぐ大切なものです。
この先も、大切な役目を果たしてくれることでしょう。

実は、このイベントに参加されない方がお一人だけいらっしゃいました。
その日は、きっと、そんな気持ちだったのでしょう。
そこに人がいれば、不安や寂しい等の負の感情が存在するものかもしれません。
そんなものが、笑顔で包み込まれることを願ってやみません。

そして、その晩は、いつも不眠がちな方も、静かに夢の中にいらっしゃるのでした。

10:52 | Posted by kimisanchi

【コミュニケーション】  のんびり家2F  飛鳥井

2016年10月31日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。のんびり家2階の飛鳥井です。
今回は、Oさんについて書かせて頂きます。Oさんは、現在食事に介助が必要な方です。食事中には、傾眠してしまうことも多く、その都度声を掛けたり、身体を少し擦ったり、時には一度立位になって頂き、しっかり覚醒してから食事を再開するなどしていますが、中々覚醒せず、食事量が少なくなってしまうこともあります。
そのようなOさんですが、週に3、4回、ベトナムからの留学生のKさんが勤務している時には、少し様子が違ってきます。
Kさんはまだ20代の若い女性で、日本語学校に通いながら、のんびり家でアルバイトをしています。来日してからまだ日も浅いのですが、日本語も上手ですし、職員や入居者の方ともコミュニケーションを上手くとっています。Kさんが勤務の時には、必ずOさんの食事介助をして貰います。Kさんも心得ていて、Oさんが傾眠傾向になると、介助の手を止め、「Oさん、起きて」と声を掛けます。その際、私たち職員が声を掛けるよりも、心なしかOさんの反応が良く、パッと目を開けるように感じます。
Kさんが勤務の日には、私たち職員も朝から「Oさん、今日はKさんが来てくれるよ。お昼ご飯は、Kさんと一緒に食べようね。良かったね」と声を掛けます。
最近は、自ら声を発したり、話をすることが少なくなっているOさんではありますが、前述のように声掛けすると、表情が和らぎ、嬉しそうな様子が見受けられます。Kさんの介助で食事をすると、Oさんも進みが良いように感じます。
Oさんは、Kさんと直接会話をする訳ではありませんが、OさんとKさんの間には、目には見えない不思議な繋がりがあるように思えます。コミュニケーションとは、言葉を介さなくても十分成り立つものだということを、OさんとKさんのお二人から学ばせて頂きました。

10:48 | Posted by kimisanchi

【早いです。】  のんびり家3F 新宮

2016年10月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

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今年もあと3か月。もう本当に一日一日が早く、家賃の督促状に「えっ。もう一ヵ月たったの?」てなもんです。あっという間に人生が終わってしまうと、ちょっと恐怖を感じていました。
一日の終わりに、よくEさんが「一日なにやっとっただ。」と話されます。わたしもそんな気持ちになることがあります。ここ数か月、夜勤で入ることが多く、夕食時は極力入居者さん方と、今日はどうだった?などお喋りしながら過ごすように心掛けています。
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「毎日おなじだよ」「仕事にいっとった」などなど。その時に、ほぼいつもと変わらないお味噌汁を一口すすり「美味しいひ」ご飯を一口ほおばり「うまいな」「作るの大変だったでしょ」など言葉がこぼれ、その場の温度が2,3度上がったような感覚をおぼえます。
いつもと変わらない夕食時。「美味しいの一言で、特別な日になった感じがする」と話す
と、Hさん「どう感じるかは自分次第だねえ」と一言。
いま起きていることを意識して感じていれば特別な日になるよ。それからは、日が経つのが早いことにスコシ恐怖心はなくなりました。

10:32 | Posted by kimisanchi

【受け取ったもの、繋いでいくこと】  お寺のよこ 光岡

2016年10月31日 | お寺のよこ

教えてもらったこと。

私が入職した11年前、お寺のよこに炊飯器はありませんでした。ご飯は鍋で炊いていて、生まれて初めて鍋でご飯を炊く手順を知りました。水の分量や、火加減、どの位で炊き上がるのか等、全て入居者さんから教わりました。
炊飯のみならず、食材の切り方、調理方法、味付け(何の調味料を入れるか、分量、入れる順番)、盛り付け・・・etc.
勉強になることばかり。お陰様で、料理って面白いなと思うようになりました。入居者さんによっては、細かなことには拘らず、大らかに調理をされる方、自分だけではなく、他の方も食べるのだからと細やかな気配りをされる方と、その方たちの料理や他者への思いを垣間見ることが出来ました。

気付かされたこと。

人を思いやるということ。他者に対してさり気ない気遣いを見せること。自分のことを気に掛けてくれる人がいるということが、どれだけ心強いかということ。自分のことは自分で決めるということ。
「教えてもらったこと」は、生活を営んでいく上での具体的な手順。
「気付かされたこと」は、他者と共存しながら、人生を歩んでいく上での心構え。大切なこと。

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これらは、入居者さんから受け取った一端に過ぎません。これからも沢山のことを教えてもらい、一つでも多くのことに気付くことが出来ればと思っています。自分が現時点に立っていられるのは、これらの集積に他ならず、受け取ったものを他者に対して少しずつ繋げていきたいです。

10:04 | Posted by kimisanchi

編集後記

2016年09月31日 | 編集後記

今年は、猛暑、長雨と季節の変化が激しかったです。
水不足が話されていたのは今年のはずでしたが、そのあと長雨が降り続きました。
でも、日本は東西、南北に大変範囲の広い国土なので、西と東や北と南ではかなり気候が違ったようです。
介護の人手不足も、一様ではないようで、東京では介護の働き手が本当に足りないのですが、地方に行くとそうでもないような話も聞きます。
ただ、それは本当にそうでしょうか。
働く場所がほかになくなり、介護が地方の中心の産業になっているという側面もあるのではないでしょうか。
そこにいる高齢者がいなくなると、地方都市では仕事が無くなり、一挙に人口が都市部に集中して、国の体をなさなくなるのではないか。と不安に駆られます。(林田)

10:59 | Posted by kimisanchi

【おじいちゃんの生き方を受け継ぐ孫】  のんびり家2F  新山

2016年09月31日 | のんびり家::のんびり家 2F

私事ではありますが、6月に母方のおじいちゃんが他界しました。
誰に対しても平等に接してくれる自分の事より人の為に行動する偉大なおじいちゃん。骨折しても自力で治してしまうような強いおじいちゃん。
苦労してもいつも笑顔で愚痴一つ言わないおじいちゃん。

そんなおじいちゃんが亡くなったなんて今でも受け止めることが出来ません。

田舎に帰ってから、庭でよくBBQしてもらった事、本家が農家をしているので桃やブドウ、野菜など一緒に取りに行った事、私たち四姉妹に同じお菓子を買ってきてくれた事、色々思い出しました。

まだ気持ちの整理がつかない中ではありますが、おじいちゃんのような生き方を受け継いでいけるように生きていきます。
まだまだ成長途中ではありますが今後とも宜しくお願い致します。

10:56 | Posted by kimisanchi

【久しぶりに】  のんびり家3F 永辻

2016年09月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

少し前に入居者さんのHさんと久しぶりに一緒に美容院へ行って来ました。
片道を歩いて20分ほどかかる道のりを一緒にゆっくりと歩いて行って来ました。天気も良く風も心地良くて、歩いていて気持ち良かったです。美容院に着くと美容師の方に「今日はどうしましょうか?」と聞かれると、Hさんは前もって髪型をスタッフと一緒に相談して決めたショートヘアーの写真を美容師の方に渡して「これでお願いします。」とはっきりと言っていました。髪の色も前までは茶色や紫色などをお願いしていたのですが、最近は黒色がお気に入りみたいで、今回も真っ黒に染めてきました。帰り道に新しい髪型の感想を聞くと、「短くなって、さっぱりして良かった。」と答えてくれました。前に一緒に行った時も帰り道に感想を聞いた時に嬉しそうな表情をしていたことを思い出しました。これから季節は夏になり暑くなりますが、暑さに負けずに出掛けて、これからも一緒に思い出を作って行きましょうね。

10:56 | Posted by kimisanchi

【「お寺のよこ」って・・・】  お寺のよこ 伊藤

2016年09月31日 | お寺のよこ

「お寺のよこ」はとっても賑やかな場所です。出勤して玄関ドアを開けるとまず皆さんの元気な声が聞こえてきます。私は何回も乗り換えて満員電車で通勤するだけでぐったりしますが、その声を聞くだけで一気に元気になります。その後、皆さんの明るい笑顔を見るとますます元気になってしまいます。さあ、今日も一日みんなと一緒に過ごしましょう!!

そんな賑やかな中で、先日Kさんというご入居者様がご自身の居室にてお亡くなりになりました。存在感のある、笑顔が素敵な快活な女性でした。
そのKさんがお亡くなりになる6日前、お寺のよこで行われた運営推進会議に車椅子でご出席されました。出席メンバー各自挨拶の際のKさんの言葉です。
「皆、喧々諤々言いたい事を言い合って、そして協力して仲良くやっていきましょう」
お亡くなりになる僅か6日前です。お寺のよこのご入居者の方々、スタッフ全員へのメッセージを、こんなに素晴らしいメッセージを私達は頂くことができました。

皆、元気です。言いたい事を言っています。やりたい事をやっています。でもその中には他の方への感謝や労い、心配や思いやりがいっぱい詰まっています。家族同様の気持ちを持っていらっしゃるのです。こんな素敵な「お寺のよこ」。私は「お寺のよこ」5年目、今までもこれからも「お寺のよこ」が大好きです。あーここにいられて幸せ!!

10:56 | Posted by kimisanchi

【笑】  きみさんち 田中

2016年09月31日 | きみさんち

雨の日~も
風の日~も 笑顔で動く チョンチョン
仏頂面では良い仕事は出来ません。
やるからには笑顔でやる。
「ハイ」 ハイは1回。

これはある利用者の方が散歩や台所に立った時必ず歌う歌い文句。
自作自唱なのか、どこぞにあった歌を自分なりにアレンジしたものかは分かりませんが、これを聞く度に自分は眉間にしわを寄せ仕事をしていないかなーと考えさせられるのです。
皆さんはどうですか? 眉間にしわが寄っていませんか?
商売をしてきた先輩が言うのだからこの歌い文句に間違いはないはずです。
スタッフの人員不足で何処の事業所も大変だとは思うのですが、多分笑いを忘れたら「疲れる」「大変」「もういやだ」(DAIGOの言葉を借りるならTTMかな)に繋がってしまうのではないでしょうか?
この歌が聞かれるたびに私は一緒に歌います。
時に間違えてお互いの歌が合わなくなることがあります。
その時に笑ってごまかす私がいます。
その繰り返しをしながら、次ぎはどんな歌い文句になるのだろうと、ワクワクしながら聞いています。
因みに、この歌が出ず台所仕事をこなしているといつしかイライラ大爆発に繋がり、他の文句が聞かれるので、彼女にとってはこの歌がイライラバロメーターなのではないかと近頃思うのです。

私が購入した GANBARO-NOTEというノートにもこう書かれていました。

雨にも笑う 風にも笑う
ジメジメ悩まず
ココロ晴れ晴れ

何事にも笑いは大切であるということです。
でも時と場合を間違えると、叱られる事もありますけどね。(笑)

10:55 | Posted by kimisanchi

編集後記 林田

2016年08月31日 | 編集後記

先ごろ、「鼻めがねという暴力」という本を、初めて書かせていただきました。
内容は、虐待やそれにつながる不適切なケアについて、どのように未然に防ぐか、また起きた時にどのような対応をするか。と言う内容を実体験と、それに伴う考察によって構成されております。

虐待がテーマであることと、それにもまして、自分が虐待をしそうになった過去や、うちの事業所で起きた虐待のことを書いておりますので、正直な気持ち、この話が持ち上がった時は、一度お断りをしました。
しかし、世の中では虐待を通り過ぎた事件が起きておりますし、虐待が起きていく背景を細かく書かれた本がありません。自分の体験を書くことにより、少しでも世の中の虐待が減り、そしていつかはなくなることがあればと言う思いで書かせていただきました。
 
当初、本を書くといっても実体験やこれまで考えていたことを書くだけだと思っていましたので、「さほどの苦労もなかろう。」と高をくくっていましたが、それはそれは大変な作業でした。何よりも、自分の過去との闘いをしなければなりませんでした。
さまざま方のご理解とご協力でできた本です。どうぞご一読いただければ。と思っております。

09:57 | Posted by admin

【皆さん はじめまして♪】 お寺のよこ 倉澤

2016年08月31日 | お寺のよこ

梅雨に入り、体調管理が難しい季節になりましたね。お変わりなくお過ごしでしょうか。
テニスとシフォンケーキ作りが大好きな54歳の倉澤恵美子です。
3月までは、10年間駒込の事務所で事務の仕事をしていました。過去に特養で働いた経験があり、昨年介護福祉士を取得。縁があり、今年の4月からお寺のよこで働かせていただいております。入居者の方から学ぶことが多い毎日です。人生の最終章をつつがなく暮らしたいと仰るNさんの思いを叶えられるように環境を整えて一人ひとりのことをよく「知る」こと、そしてその人らしさを尊重し、目にすること、感じること、触れることを大切に過ごし、共通の感性で伝え合って暮らしに楽しみが増えるように努力したいと思いますのでこれからもどうぞ宜しくお願いいたします。

09:56 | Posted by admin

【育児休暇より復帰しました】  のんびり家3F 市川

2016年08月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

皆さん、ご無沙汰しております。市川です。
2015年6月より産休に入り、7月に長女を出産し育児休暇を頂いておりました。10か月間、家族や周りの方に支えら
れ育児に専念することが出来ました。4月より、のんびり家3階に復帰しました。
初めての出産の時は、すべてが分からない事ばかりで大した事の無い事でも眠れないほど気になり、育児本や
ネットで検索をして情報に左右されていました。確かに「なるほど~」と思うことも有りましたが「本当なの?」と思う
ことが多く一喜一憂する日々でした。息子も3歳になり毎日元気に過ごしています。そんなことも有り、今回は本や
ネットの検索は止めて、家族の話や長男の時の事を思い出し、育児をしました。娘を見ていると成長の過程で「こん
なことが出来るようになったんだ。」と驚きと嬉しさを感じることが出来ました。携帯を見るのでは無く目の前に居る
子供を見ることが大事なのだと感じました。
仕事をしながら育児をすることは色々大変だと感じていますが、のんびり家の皆さん
と一緒に働ける事を嬉しく思っています。

09:55 | Posted by admin

【一瞬の想い】  のんびり家2F 石井

2016年08月31日 | のんびり家::のんびり家 2F

この記事を書いているのが6月中旬頃なので少しづつ暑くなってきました。のんびり家が移転をしたのが2010年7月なので丸6年が経過しようとしています。そんな中日々起こっていることで印象深いものを紹介したいと思います。

のんびり家が移転してから入居されているYさんですが、入居当初に比べると年月が経過している分様々なことが時間を要したり、難しかったりすることが増えてきました。6月のある日の服薬時の出来事です。食事を終えてやや傾眠ぎみのYさんに対して「気持ち良く寝ているところ申訳ないな。」と思いながらも服薬の声掛けをしました。(いつも本当に気持ち良さそうに、絶妙なバランスで椅子に腰かけて傾眠する姿を見ると自然に私はそう思ってしまいます。)Yさんの身体に触り「Yさん、飲むのがあるよ。」と声を掛け、薬の袋をYさんの視野に入れるとYさんが手の平を出します。この何気ない一連の動きですが一見当たり前のように思える行為ですがよく考えてみると奥深いものがあります。

服薬の声を掛けた際に可能な限りYさんの視界に入ります。そこで大きな拒否がないということは何となくでも危害を加えられることはないだろう、何となく見たことがある人だな、見かけたことのある人だななどと思ってくれているのかなと判断します。そこで、薬の袋を見せると掌を向けてくることが多いのです。それは、この人が(職員が)何かくれるだろうとの思いから掌を差し出すのだろうと感じます。その一瞬の表情からはどのような想いをもっていらっしゃるのか推測することしか職員は出来ません。そして、入居者のその時々の瞬間の想いを全て知ることは残念ながら不可能だと思います。しかし、不可能だからこそ入居者のことを知ることに終わりはないとも考えられます。グループホームだからこそ、一瞬の想いに考えを巡らせ立ち止まることができるのかなと強く思います。

09:54 | Posted by admin