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【子豚、紅葉、柿、カイロス】 志寒

2014年10月28日 | きみさんち

きみさんちでは10月27日、28日と千葉県のマザー牧場とその近くのオークラアカデミアパークホテルに一泊旅行に行ってきました。
雨こそ無かったものの、残念ながら27 日にマザー牧場に到着したころは、寒冷前線の通過と、南よりの風に運ばれた雲で日が差さず、やや肌寒く薄暗い日よりとなってしまいました。とはいっても、牧場では子豚のレースに笑顔が弾け、ホテルでは練馬よりずっと赤みの濃い紅葉の景色を楽しまれておられました。
幸い、翌日28 日は快晴となり、予定変更をして帰り道で海ほたるに停車し、青々とした海と空を堪能することができ、とても良い笑顔を見ることが出来ました。
さて、私がきみさんちに来て、良かったなと感じることは沢山ありますが、そのひとつに季節感をとても大切できるということがあります。日々の外出の暑さ寒さ、芽吹きや季節の花々、買い物で手
にとる旬の食材。日常の中でご入居者さんと一緒に、そんな季節の移り変わりをじっくりと楽しむ事が出来ます。
「あー!寒い寒い!」「あれぇ、梅の花が咲いてるよ」「暑くてやりきれないから、アイス食べましょお」「さつま芋がこんな安くなるってのは、もう、そんな季節かねぇ」
もし、空調が完璧に効いた屋内で、外出もせず、店先で値札を見つめることもない、そんな生活だったら、ここまで季節を感じ取ることができるでしょうか。
認知症の症状のひとつに、いま、いつ、どこで、どのような状態にあるのかを認識することが難しくなる、見当識障害というものがあります。
例えば、昼夜の区別を見失って夜中におはようと起きてこられたり、季節外れの服装をしておられたり、自分はいくつなのか分からなくなったりすることが時間の見当識障害の表れだったりします。
きみさんちでは、どんな季節でも、折に触れ、やたらと「梅雨の走り」と仰る方がいます。その人がそう仰るときはややうす曇りで雨の匂いがしたり、押入れが湿ってしまって何とかしなきゃと思っているときだったり、血圧の関係でボーっとするときだったりします。もちろん、客観的に見ると、時間の見当識障害であることは間違い無いのですが、もしかして、時間の見当識障害があるがゆえに、季節感のアンテナがむしろ敏感なのかもしれません。
心理学の用語にクロノスとカイロスという言葉があります。
両方ともギリシャ神話の時間の神を由来としているのですが、クロノスは量的な物理的時間、カイロスは質的な心理的時間の事を指します。同じ10 分でも楽しいときはあっという間で、ストレスがあるときは長く感じるように、クロノスとカイロスは決してイコールではなく、心の世界にとってはカイロスの方が重要だといいます。
おそらく時間の見当識を失ったとき、コチコチと無機質な音を立てる時計が刻むクロノスは、さほど意味を持たなくなってしまうのかもしれません。
さて、変幻自在のカイロスに生きるその利用者さん。柿がとっても大好きで、ご入居当初、買い物への意欲を引き出すために「柿は美味しいよね!」「季節もんだから一ヶ月もお店にないよね!」「いまがチャンスだよね!」と声をかけ続けていました。
そして今は柿の季節です。
このところ、毎日毎日、“私”が柿を食べ続けています。どうも柿を美味い美味いと言い続けている内に、自己暗示にでもかかったのか、私のほうが柿が大好きになってしまいました。・・・いや、本当に柿が大好きだったのは、私だったのか、その入居者さんだったのか・・・どうやら私も心が変幻自在になってきたようです。
認知症への理解を促進する活動に認知症サポーター養成講座というものがあります。その講座を受け認知症サポーターとなった人はその証として、オレンジリングを手渡されます。実はこのリング、オレンジとは言っていますが、本当は柿色なんです。江戸時代、酒井田柿右衛門という陶芸家が柿の色をヒントに赤い陶器を作ったところ、世界中で認められる名品となり全世界に広がっていった事にあやかり、柿色としたそうです。
柿と心。変幻自在にどんどん広がっていく、不思議な魅力があるようですね。

22:50 | Posted by admin

【温泉旅行の旅】 お寺のよこ 田口

2014年10月23日 | お寺のよこ

記事を書いているのは現在10月ですけど“どっこいしょ”に掲載する頃には、11月12月位になっているのでしょうか。季節はあっという間に過ぎていきますね。
これからの季節は特にインフルエンザやノロウイルス、二次感染を起こす事にも注意が必要ですね。
我々職員もプライベートでもマスクをつけ狭い空間や人混等を避けたり、小まめに手洗いうがいをする工夫が必要です。
10月の後半はお寺のよこで箱根旅行温泉の旅を行います。
今回は私が企画を担当しています。色々と大変ですがとても楽しみです。
皆さんが万全の体調で参加をしていただいて楽しい思い出が築ければなあと心より願っています。

01:58 | Posted by admin

【ある日の散歩で】 のんびり家2F 柿沼

2014年10月23日 | のんびり家::のんびり家 2F

「何してるの?」通りすがりに、下の方から聞えた小さな声が私達に尋ねる。
「ん?ん?」と見ると、七、五、三の和装をしたかわいい男の子がいた。お母さんの自転車の後ろに乗せてもらう手前で、私達が何をしているのか気になったらしい。
他の人が足早に動く中、5人でゆっくり、ゆっくり歩いていたし、私は一人の入居者さんと手をつないでいた。
なんていい質問なんだろう。(子供だけに直球の質問!)と思いながら、「台風が来る前に皆で散歩とお昼を買いに来たんだよ。おじいちゃん、おばあちゃんは80もとっくに過ぎているから、ゆーっくり歩いてこれから帰るところ」と告げると、「じゃあ、こんなのは出来る?」と首をぐ~んと後ろに伸ばして見せた。傍でお母さんが微笑んでいる。
「う~ん!それは無理だなぁ」「着物かっこいいね!」「年はいくつ?」と男の子と利用者さんのやりとりが始まる。
利用者さん全員、ニコニコしている。
男の子との別れ際、それを言おうか、言うまいか迷っていた時だった。Kさんが大きな声で「遊びにおいで!」と言うのを聞いて、私はよかった、余計な事を言わなくて。と思った。
そう、大事な事は本人に言って欲しい。「私達はここにいるよ」って。
その日の外出はとても楽しかった。

01:02 | Posted by admin

【Hさん】 のんびり家3F 新山

2014年10月23日 | のんびり家::のんびり家 3F

こんにちは。6月上旬から新しく入居者が入居されました。名前は、Hさんです。
初日の夜勤が新山でした。Hさんの情報を少ししか知らず、どのような状態なのか分からなくてとても不安だったのを今でも覚えています。
Hさんが、のんびり家2階に来訪。私は、少ししてからHさんに挨拶をしましたが「え?」って表情をされました。(そうだよね、いきなり誰?と思っているはず。と思い様子をみる)
夕食の献立の時間。試しに料理本を目の前に置いてみる。少しすると右手で料理本をペラペラめくり出す様子。
お肉とお魚を指差して「お肉とお魚どちらが好きですか?」と質問する。と、「嫌い。」と一言。(うーん。と悩む新山)
次に、歌謡曲を流してみる。すると、両手でパンパンと手拍子したり所々歌いだす様子。(あ、歌が好きなんだ。と知る)
ある日、食事作りは出来るのだろうか、と思い、Hさんが座っているテーブル席にまな板とネギと包丁を置く。すると、包丁を手に持ちネギを押さえてザクザク切り出した。(うわ、すごい。切れるじゃんと感動する新山)←(・・・)は新山の心の声です。(笑)
娘さんに、その事を伝えると「えー、料理なんてしたの何十年ぶりかな。すごいじゃん。」と喜んでいるご様子。
更にある日の出来事です。素敵な男性がHさんに挨拶をすると、くしゃっと表情を歪めました。素敵な女性が挨拶をしても表情を変えることはなかったのに・・・不思議です。
今思うと、表情をくしゃっとするのは嫌だからではなく笑顔の表現をしていたのだと。女性は、何歳になっても異性に対して喜びを持つものなのだなと感じました。私も、何歳になっても恋していたいなと思います。
それから3ヶ月後くらいに、Hさんは、のんびり家を退去されました。退去された日、新山は勤務ではなかった為、お別れの挨拶ができませんでした。それがとてもとても残念で仕方ありません。
近々、入居者とHさんに会いにいこうと思います。のんびり家2階で過ごした3ヶ月間、色々なことがありました。数あるHさんについて新山なりに知れたことを少し書かせて頂きました。どこへいってもHさんらしく生活して下さい。また、ご近所で会える日を楽しみにしています。本当にありがとうございました。

01:00 | Posted by admin

【初めの一歩】 浅井

2014年09月20日 | きみさんち

初めまして、6月に入職しました浅井と申します。
3ヶ月が経ち業務の流れは把握できてきましたが、臨機応変に動くことの難しさを痛感し奮闘する日々です。
今回は自己紹介がてら、<きみさんち>で働こうと思ったキッカケを書かせて頂こうと思います。

京都に住む父の叔母がアルツハイマー型認知症と診断されたことが、介護職に就こうと思った動機でした。
最初はデイサービスや訪問介護サービスを受けていましたが、転倒でのケガを機に自宅を離れ老人保健施設に入所することになりました。
知らない場所で暮らさなければいけないストレスを少しでも緩和できればと、土日を使って京都と東京を往復する日々を送る父。旅行に連れていったり母が買った洋服をプレゼントしたりと、少しでも喜んでもらおうと叔母のために動く父を見て、尊敬すると同時に心配にもなりました。

これまで30年以上不動産業のサラリーマンとして働き続けてきた父にとって、介護は『初めまして』の世界です。
平日の仕事や京都までの移動、そして叔母の介護。体力面はもちろんですが、精神面でもかなりの負担の筈です。
そんな生活を続けること半年。その週も土曜に京都へ旅立ち、日曜に家に帰ってきてヘトヘトになっている父に「疲れてる時は行かなくてもいいんじゃない?」と声をかけた時がありました。
「施設の人を信用してないわけじゃないけど、100%信じきれていない部分もあるから、直接顔を見に行かないと不安なんだよ」と父。
それもそうだなあと思うと同時に、会っていない時間も心配しどおしなんだな、と父が日々どれだけ叔母のことを気にしているのかを改めて痛感しました。
そして、介護を受ける方が増えている現在、父と同じような思いを抱えて暮らしている方もたくさんいるんだろうなあと考えました。

日頃から漠然と「誰かの役に立つ仕事がしたい」と考えていたけれど、具体的に何がしたいか決められずにいた私にとって、目指すべき道が見えてきたように思いました。
ふと施設で暮らす家族を思った時に、自分がいなくてもきっと楽しく過ごしているだろう、いつもと変わらず暮らしているだろう、と安心して家族を任せられる介護をしたい。
それが私の目指す「介護」です。

これから色々な方と触れ合い、様々な経験をするなかで目標は変わり増えていくと思いますが、根っこにある今の気持ちを忘れずにいたいと思います。
作文のように畏まってしまった文章になってしまいました。
文章力も鍛えていかなければですね、、、
それでは、今後とも宜しくお願いします!

09:45 | Posted by admin

【それぞれの世代それぞれの文化】 のんびり家2F 鈴木

2014年09月09日 | のんびり家::のんびり家 2F

どうもどっこいしょ6回目の登場です鈴木です。食欲の秋ですね。食べ物が美味しくて仕方ありません。ちょっとリバウンド気味かもしれません(笑)
今回は好奇心旺盛なYさんについてお話させて頂きたいと思います。
Yさんは新のんびり家開設時から入居されており、国語の先生をなさっていたということで、難しい漢字の読み書きや色々な言葉をご存知で教養が深い方です。
そんなYさんが熱心に夕方のニュースをご覧になっていた時の事です。ニュースの内容を読んでいたYさんが隣に座っていたTさんに「ねぇ見て。あなた『ツィッター』って何だか分かりますか?」と尋ねていました。Tさんも「さぁ分からないわ」とYさんに答え、Yさんが残念そうにしていると偶然私と目が合い「あのぅ。あなた『ツィッター』って何だか分かりますか?」と尋ねました。
私もあまりSNS関係に疎かったので少し説明するのに戸惑っていましたが「そうですね、自分が今思っている事を文章にして呟いて、それをテレビの画面のようなものに出し、他の人に知って貰うコンピュータの道具ですかね?(笑)」と言うと何となくYさんも理解されたようで「へー『ツィッター』って面白いですね」と納得した様子でした。その後もYさんは「『ツィッター』って面白そう」とTさんと話していました。
私は高齢者福祉の現場に携わって今年で7年になりますが、今まで「お年寄りの事を知りたい」と言う想いから、昔流行した歌謡曲や民謡を覚え、お年寄りの方々と歌ったり、テレビでは今まで見なかった時代劇や相撲等を見るようになったり、以前の職場では足踏みミシンを持ってきたお年寄りから足踏みミシンの使い方を教えてもらい、雑巾が縫える位まで上達したりと「お年寄り世代の文化」に触れる事が多くなりました。またそれが楽しくもありました。
しかし私もまだ27歳。お年寄りからしたらまだ若者、そんな私にも「若者世代の文化」はありますが、お年寄りの前ではあまり見せないようにしてきました。
そんな中、私がある女性職員からお年寄り何名かでカラオケに出掛けたときの話を聞いた時の事です。やはり昔馴染みのある曲をお年寄りと歌う事が多かったとの事でしたが、最後にその女性職員がAKBの歌をお年寄りの前で歌ったそうです。女性職員もお年寄りに「どうゆう反応があるか」と思って歌ったそうですが、皆最初は戸惑いが見られたものの、次第にふりに乗り始め手拍子までしてくれ、喜んでくれたとの事でした。
この話を聞いて私も「いくら世代が違ってもお互いの世代の文化に興味を持つことはより良い関係性を築くうえで必要なのかもしれない」と考え、そらからは自分の中で流行していることをお年寄りに発信する事が増えました。
今回のYさんの「ツィッター」の質問を私にしてきたのも、日常で私からYさんと最近の流行の事等を話す、行っている課程からあったからかもしれません。
近い内に私も「ツィッター」の内容を理解してYさんと日頃の思いを呟けたらと思います。

16:09 | Posted by admin

【Kさんと荻窪へ】 高橋 

2014年09月08日 | きみさんち

先日、入居者のKさんの誕生日企画で荻窪へ行ってきました。色々とどこへ出かけようか私なりに考えたのですが、最終的に昔から馴染みのある荻窪へ行き、リフレッシュして頂こうと企画を立てました。
駅前からバスで向かったのですが、バスから見る町並みはずいぶんと変わられたようで「すっかり変わったね」と何度も話されていました。
Kさんは食事の話になると「トロが食べたい、一杯飲みながら・・・」とよく話されていたので、回転寿司で食事をしてきました。
最初は廻る寿司をみて驚かれていましたが、マグロを見ると「これいいかな」と御自分でお皿を取り、召し上がっていました。ビールを飲みながら、寿司を食べるなんて幸せだね。と満面の笑みで話され、特に玉子が気に入られたようで「もうひとついい?」と美味しそうに召し上がっていました。
駅前に立つと昔の色々な事を思い出されるようで、駅ビルの事は特に思い出深いようでした。サウナがあったことや、毎日のように地下の食品売り場で買い物をされたことなどを話してくださいました。「食品売り場に行ってもみようよ」と声を掛けると「私が案内してあげるから」と歩きなれた様子で進んで行かれます。八百屋さんへ来ると「いやぁ~久しぶりだね」と店員さんから声を掛けられました。お店にいた店員さん皆さんが、Kさんのことを御存知でした。「ずいぶんと痩せたけど、元気そうで安心したよ」と言われ、「覚えていてくれただ」と話も弾んでいました。
何とも楽しそうにおしゃべりしているKさんの横顔を見て、少しだけ昔のKさんの生活が見えたような気がして私までが温かい気持ちになりました。
その後も懐かしんでか、何度も食品売り場を歩き回りました。「今日は本当にいい日だった。久しぶりに楽しかった」と帰りのバスの中でお礼を言ってくださったKさん。
「こちらこそ、楽しい一日をありがとうございました」とお礼を伝えました。
この一年も、Kさんにとって素敵な一年になりますように・・・。

16:08 | Posted by admin

【ゆれる】 お寺のよこ 光岡

2014年09月01日 | お寺のよこ

お寺のよこでは、今年の2月中旬から4月初頭に掛けて4名の方が新たにご入居されました。
4名の方は、それぞれ新しい環境に戸惑い、迷いながら日々過ごしておられるようにも感じます。慣れない共同生活に、自分なりの方法で折り合いをつけたり、バランスを取っておられる姿を見ると、その方の人間性や逞しさを感じるとともに、我々職員が出来ることは何なのかとても考えさせられます。以前からご入居されていた方達にとっても、見慣れない方が期間をおかずに複数ご入居されてきた訳ですから、戸惑われている方もいらっしゃるようです。
以前どっこいしょの記事に書いたことがありますが、昨年お寺のよこでは長年生活をされてきた入居者の方が相次いでご逝去されました。昨年は、6月と11月にご入居された方が2名いらっしゃいます。1年間の中で入居者の方が2/3入れ替わったこととなります。
恐らく、お寺のよこがオープンした平成13年以降、これだけの変化が起こったことはこれまで無かったかと思います。入居者の方は勿論ですが、職員も日々手探りで、ともに生活を創っているところです。
環境が新しくなるとこれまで、当然のように思われてきたこと、深く考えることもなく、行なってきたことが、「本当にそれは当たり前なのか」「もっと深く考えるべきではないのか」と突きつけられる瞬間が多く、改めて人を支えるという仕事の難しさ、難しさ故の楽しさ、おこがましさ(この表現は語弊があるかもしれませんが)を感じさせられることが多くなりました。
前回のどっこいしょの記事で田口が書いておりましたが、新たにご入居された方の誕生日の際に、入居者の方々が口々にお祝いの言葉を述べて、ごく自然にもらい泣きをされていた方が複数名いらっしゃったようです。ある職員がそのことについて「自分の人生の中で、人の為に泣くということがあったかどうか(これからもあるかどうか)。入居者さんは凄いですね」と言っていたことが印象に残っています。ご入居されて間がなかったとしても、その方の存在を他の方達が十分に認めて、ともに記念の日を心から祝う。当たり前のようでいて、実は中々出来ないことなのかもしれません。
ふと見落としてしまいそうな入居者さんの他者を思いやる力。戸惑い、迷っておられることはありながらも、日々の営みの中で、入居者の方は逞しく生活されておられます。我々職員も入居者の方と日々迷い、ゆれながら、ともに過ごしていくことが出来ればと思います。
最後に、前述した誕生日会が素敵なものになるように色々と考えてセッティングをしたスタッフ達の影なる力に、少しばかりの拍手をさせて頂ければ幸いです。

16:10 | Posted by admin

【1年目と移り変わり】 お寺のよこ 岡田

2014年08月10日 | お寺のよこ

お寺のよこに入職して8月でもう1年目・・・いや、まだ1年目と言うべきでしょうか。月日が経つのは早いと感じている時と、そうでない時がありますが、1年となるとそうでないと感じてしまいます。
でも、たとえ1年と言っても、あれからそれくらい経ったと考えてしまうと、やっぱり早いと感じてしまいますし、場合によってはもう10年経ったと感じてしまう人もいると思います。
入職した時は入居者様が9名の定員ではありませんでしたが、今年の2月に1名、3月に2名、そして4月に1名の方が入居されて、今年になってようやく活気にあふれてきたと感じました。
ただ、4月に入居されたNさんが、7月に脳梗塞で搬送され、8月いっぱいまで入院するとの事だったのですが、お寺のよこに戻るのが難しいと判断され、9月で退去するとの事なので、お寺のよこがまた少し変わっていく様子でした。
職員の方もパートですが1名入職された一方、常勤の職員1名が8月いっぱいで退職する事になったので9月から忙しくなりそうです。
2年目になりましたが、今後、お寺のよこは一体どうなることやらと思う今日この頃でした。

08:50 | Posted by admin

【記憶】 のんびり家2F 飛鳥井

2014年08月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。どっこいしょ登場も8回目になりました、のんびり家2階の飛鳥井です。
今年の夏は猛暑に加え、ゲリラ豪雨があったりと、各地で甚大な被害が出ているところもあり、被災者の方達の心情は図り知れないですね。1日も早い復興をお祈りしたいと思います。
今回は、Yさんについてお話ししたいと思います。
Yさんは大正12年生まれで、現在91歳。のんびり家が開設した時点からのご入居なので、この夏で丸4年を迎え、5年目になりました。
Yさんの家は、日本で唯一の爪楊枝専門店で、ご主人が会長を、息子さんが社長を勤められています。雑誌やテレビでも紹介されている老舗のお店です。
Yさんのご主人は90代も半ばの年齢ですが、とても矍鑠とされていて、時折お一人でYさんを訪ねてきます。
必ず果物やケーキ、サンドイッチなどの手土産を持参され、Yさんとお二人で仲睦まじく自室でお話をされながら、持参したものを召し上がって帰られます。
お二人の姿を見ていると、とても微笑ましく、長年苦楽を共にされた深いきずなを感じます。私はまだ独身ですが、もし将来結婚したら、Yさんご夫婦のようになりたいなと思っています。
Yさんは才女で、理屈が通らないことに対しては、納得するまで話をする方でしたが、ここ最近は、身体状況にも変化が見られ、また様々な認識力も低下してきています。
ある日の夜間に、トイレ誘導した時のことです。お部屋に戻り、椅子に座りながらジュースを飲んでいたときの会話です。
Yさんの視線の先に貼ってある写真を見ながら、「この写真の方は、どなたですか」と聞くと、「私の母よ」「お母様ですか。お母様のお名前はなんとおっしゃるのですか」と聞くと、ご自身の旧姓とお母様のお名前をきちんと答えてくれました。
実は、以前にも同じような状況で、同じように写真を見ながら質問をしたことがあったのですが、このときにもYさんは同じように答えてくれました。
認知症の方は、新しいことを覚えたり、したりすることが難しくなると言われています。
確かに、Yさんも記憶障害が見られ、ほんの数分前の出来事を忘れてしまったりします。このような症状はありますが、過去の記憶は鮮明に覚えていて、こちらの質問にも的確に答えてくれます。
Yさんと接していると、出来ないこと、解らなくなってしまったことを数えるよりも、例え過去のものであっても、ご自身の中に鮮明に残されている記憶を大切にして生活していくことの方が重要であると実感します。
最後になりましたが、Yさんに「生まれ変わっても、ご主人とまた結婚しますか」と聞くと「するわよ」と即答してくださいました。
良き伴侶やご家族に恵まれているYさん。これからも、のんびり家でお元気に過ごされることを願っています。

08:44 | Posted by admin

【自慢話】 のんびり家3F 渡辺

2014年08月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

ここ数年夏の暑さがとてもキツイ・・・。今年は思ったより短い夏のような気もしました。季節はずれですが、お正月のお話をさせてください。
グループホームは365日休みなく運営されていますが、日々の利用者さんの顔も365日違うわけで、未だ知らない顔もあったりします。今年のお正月は私がのんびり家に来て2回目のお正月でした。
恒例の?お寺のよこの方たちにお呼ばれされて、お餅つき大会に参加しました。
2階の利用者さんとえっちらおっちら、なかなか合わない足並みをみんなで頑張って合わせながら歩いていきました。
Hさんは唯一、毎日買い物に行かれる方です。他の方のように「なんでもいい」とは言いません。Hさんには買いたい物があるのです。それが、毎日同じ物であろうとも・・・。
雨の日も風の日もリュックを背負い買い物へ。好きな物を買いすぎてしまった時は重くて大変そうです。のんびり家に着く頃には腰に手を当てながら歩いています。
そんなうしろ姿を見ながら過ごして2回目の今年のお正月です。
鍬を、天井をぶちぬくのではないか!?というぐらい振り上げてお餅をつくHさん。疲れ知らずのように、何度も何度も振り上げては餅をつく。あんな姿勢の良いHさんを見たのは初めてでした。そして、とても楽しそうな顔をしています。どうだ!というような。
こんな自慢すべきところがあったのか!と私も嬉しかった。知らないことってまだあるのだなぁと思いました。どうぞ、Hさんの勇姿をいつか見に来てください。

08:29 | Posted by admin

【本】 堀内

2014年08月09日 | きみさんち

きみさんち 堀内です。入社して9月で丸4年になります。改めまして、どうぞ宜しくお願い致します。
きみんさんち4年になりますが、未だ慣れません。(いい意味でですよー。)入居者さんと過ごす1日に同じような日がなく、本当に毎日新しいことだらけです。嬉しいこともあり私、向いてないかも!って思うこともあり色々な感情がぐるぐると。

そんな私のストレス解消方を今回は載せたいと思います。

私は、嫌なことや落ち込むことがあると、空いている時間は全て読書・映画を観る時間に注ぎます。
本は、他の人の人生に関われた気がしたり、新しい考え方を教えてくれるからマイナス思考になったときには、とにかく読みふけります。私は基本的に悩むのは苦手で、考えることは好きなタイプ。

そんな私が、ここ最近前向きになれた、本にあった言葉を御紹介したいと思います。
自分が介護の仕事向いてないなぁと思ったときに、医者の話なんですが、「心配しなくても、あなたみたいな医者は世の中に溢れてる。日々の診察に追われて、どんどん最新の情報からとり残されていく医者。よりタチが悪いのは、それでも自分は出来ると思い込んでいる連中かしら。」「医者って言うのはね、無知であることが、すなわち悪なの。私はそういう覚悟で医者をやっているのよ。」「この仕事は続けることが一番大事だよ。」なんだか、自分のことを言われているようでした。

介護の仕事を向いてるか向いていないかを悩むよりも、やるべきことが、まだまだあるなと。知識不足の私が、色々なことを勉強して現場で役立てることが大切だし、悩んでも答えは出ないと吹っ切れました。
続けることが大事という言葉にも、まさにそうだなと共感しました。ぼーっと悩むよりも本を読んで解決。これで私はストレスがなくなります♪皆様はどういったストレス解消をしているのでしょうか?気になります・・

以上、きみさんちどっこいしょでした。私事の話で申し訳ありませんでした。次回は入居者さんのことを載せます。

16:08 | Posted by admin

【東京駅でランチブッフェ】 お寺のよこ 後藤

2014年07月10日 | お寺のよこ

社会人になってから、1日1日があっという間に過ぎていきますが、最近は特に時間の進みが早い気がします。
去年あったことを思い返すと、「あれからもう1年たったのか」としみじみ考えることがあります。お寺のよこで働き始めてから2年経たない今年5月に、外出企画で東京駅に行きました。ホテルでのランチブッフェと、皇居散策です。昨年の宿泊旅行が中止になったための企画だったので、「楽しんでもらえるようにがんばろう」と思う反面、自分が仕切る立場になることは今までの人生でほとんど無かったことなので、とても緊張しました。
当日は、思いもよらないハプニングが多々あり(「私は行かない」とおっしゃる方がいたり、逆に1時間以上早く外出している方もいたり)、移動時間も思っていた以上にかかりましたが、最終的にホテルでの昼食は、皆さんでいただくことが出来ました。
いつもと違う雰囲気の中、いつもよりたくさん召し上がるSさんや、食べたいものを食べたいだけ選んでいるみなさんの楽しそうな表情を見ていると、企画が出来てよかったと、うれしくなりました。その後時間が無く、皇居散策は出来ませんでしたが、東京駅をバックに撮った記念写真は宝物です。(残念ながら全員で撮ることは出来ませんでしたが)10月には宿泊旅行を予定していますが、どんな表情を見ることができるのでしょうか。今からわくわくしています。今年は中止になりませんように。

08:51 | Posted by admin

【Kさんとの日々】 のんびり家2F 石井

2014年07月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

ちょうど蒸し暑い日々が続いていますが(7月中旬なので進行形です)今回は5月の上旬にのんびり家から旅立たれたKさんとのことを思い起こしてみたいと思います。

Kさんとの出会いはのんびり家が引っ越したちょうど4年前に遡ります。
当時は、人を寄せ付けないような雰囲気をかもし出しながら、のんびり家での生活が始まりました。

最初の頃は、居室のドア付近に置いてある椅子に腰掛けながら、周囲の様子を伺っていました。表情からはのんびり家で生活されることに、まったくと言って良いほど納得されている様子は見られませんでした。居室の椅子から、のんびり家の居間をじっと見ていたり、職員の動きやその一挙手一投足を逃さないようにしているような雰囲気さえありました。実際Kさんは、ほとんどのことがお見通しのようでした。

職員が挨拶や声をかけようとするとバタンとドアを閉め、施錠をされ、職員はまともに会話をすることさえ出来ないことも多々ありました。そんなKさんではありましたが、誰でも平等に空腹はやってくるようでした。徐々にのんびり家の生活に慣れてくると、他の入居者との時間、職員との会話も少しづつ増えていきました。

しかし、どうしても入浴には気持ちが傾くことはありませんでした。職員はタイミングを図ったり、医師からのお手紙作戦など試しましたが、どれも決定打がなく、Kさんは慣れてくるとそれさえも上手くかわすようになってきました。

そうこうしているうちに、時間ばかりが経過してしまっていたため、しっかり時間を設けて1度話してみようと思い立ちました。Kさんの居室に入り1時間弱。(その細かい詳細は私だけの宝物となっています。)その時、私は一切先のことを考えず、真正面から意見をぶつけ合ってみようと心に決めていました。案の定、Kさんは大声で「出て行きなさい、私はあんたなんかに用事はないんだから。出て行かないと叩くよ。」と他にも威勢の良い声が聞かれました。そこで、ひるむわけもなく意見を互いにぶつけ合いました。

そこには、支援のあり方など細かいことは一切関係なく、私という人とKさんという人が互いの思いを尊重しながらもぶつけ合うだけの時間でした。

最終的には「あんたみたいなしつこい人間は初めてだよ。もう疲れてうんざりだよ。女の人がいるならお風呂入ってもいいよ。」と返答がありました。数分後、約束通りに女性の職員が対応し入浴されました。

人との関わりを好んでいなかった雰囲気のKさんは、月日が経過し買い物に出掛け、食事を作り、外食にも出掛け、のんびり家の宿泊旅行にも参加されました。Kさんが他の入居者を江戸っこ気質で励まし、他の入居者がそれに呼応する、そんな場面さえ見られるようになっていきました。やがて、脚力が落ち、食欲も落ち、身体機能が徐々に低下をし入院されました。最終的にはKさんの病院から出たいという意思を尊重する形で、のんびり家に戻りました。そして、退院から3日後の昼頃に旅立たれました。

短い4年という月日ですがKさんは私たち職員に色々なことを教えてくれました。人は1人では生きていけないこと、人との関わりが大切なこと、人を信じること、人との信頼関係を築くこと、当たり前のことがとても尊いこと・・・・・。

Kさんは最期まで多くのものを残してくれました。私自身も最期を看取るという経験がありませんでした。
Kさんの容態が日々変化していく中で個々の職員もそれぞれの想いもあったと思います。それでも、Kさんのことを支えたいという揺るがない思いがあったからこそ、色々準備不足な面や反省点はありますが、Kさんとの時間を大切にしていきたいと願ったことがなによりであったなと感じています。

個々の職員がKさんと向き合い、最期を看取り、今後Kさんの残してくれたことを大切にじっくりと考えながら支援に繋げていければと思います。そうすることで、江戸っ子のKさんの「あんた、馬鹿じゃないの、笑っちゃうよ。」という威勢の良い声を、いつでも心の中で聞かれるのだと思っています。

08:43 | Posted by admin

【自宅で生活する母、グループホームで生活する入居者さん】 のんびり家3F 竹田

2014年07月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

夏休みは私事ですが、新盆でもあり家族3人で実家に帰省して墓参りをしてきました。
一人住まいになった母親は、幸いにも(気丈にも)葬儀後のシュンとした様子とは打って変わって食事の用意をしたり何でもやる気を出して案外元気でした。
夏まつりでは夕方家を出て獅子舞を楽しんだらしい。夜に打ち上げられた花火も堪能したというから驚きだった。
当初一人暮らしになってしまうことが不安でした。しかし町の福祉課職員のサポート、介護保険での訪問支援、社会福祉協議会からの支援、そして何よりも隣近所の方々のお世話になりながらどうにか一人暮らしが維持できるようなサポート体制が整いました。
介護度もランクが下がり、訪問回数は減らされたものの、身体状況は改善していることにほっとしました。
何と言っても今まで通り自宅で生活ができることが一番で、夫である父が居ない寂しさは当然でしょうが、自宅で生活していく決意と覚悟みたいな気迫が感じられたのが救いでした。父がやっていた庭の雑草を刈ってやり植木の剪定をしてやり、なすやトマトなど畑の作物を収穫して3度の食事の世話などをして帰りました。
「秋に庭木の雪囲い(雪吊り)はどうする? お前にできるか?」などと先のことまで心配しているくらいだから認知症の症状など心配することはなさそうである。
さて、東京にもどるとすぐにグループホームの仕事に就きました。ここで生活する入居者様はそれぞれの事情で家族のもとを離れて共同生活をされているわけですが、心のどこか隅に「自宅で暮らしたい」「家族と暮らしたい」という気持ちがあると思います。共同生活では制約もありますが、少しでも元の自宅での生活の延長線の生活ができるような支援に心がけていきたいと思います。

08:42 | Posted by admin