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【半年が過ぎて・・・】 高橋

2014年05月22日 | きみさんち

きみさんちで仕事を始めて、半年が経ちました。あっという間に時間が過ぎました。業務には少しずつ慣れてきたものの、肝心の支援についてはまだまだ勉強中です。先輩スタッフの皆さんに、色々と教えて頂いています。
先日のケース会議でのことでした。
管理者の志寒さんから「高橋さんは、日勤でも定時の8時に帰るから時間の使い方が上手なんですね。」と言われました。きみさんちの日勤は、夜8時に勤務が終了します。
「時間の使い方が上手な訳ではなく、子供達が待っているので少しでも早く帰りたくて・・・」と答えました。我が家には息子が2人おりまして、お腹を空かして母の帰宅を今か今かと待っています。
私が帰ってから夕食の支度をするので、少しでも早く帰りたいのです。
ケース会議に参加していた林田さんが、そのやりとりを聞いて私にこう言いました。
「そうだよね、子供が待っているんだから早く帰りたいよね。でも、その自宅に帰りたい。という気持ちを止めているんだよ。」と。
それはAさんについてでした。Aさんには、帰宅欲求がみられ「そろそろ失礼します。」と自宅に帰ろうとします。
欲求が見られた際には、傾聴しながらも話題を変えたり、また時には帰る様子を遠方から見守ったり・・・などの支援をしています。実際に自宅へ帰るのは難しい状況です。
その帰りたいという気持ちを止めている、そのことが私にとっては大きな衝撃でした。
私はなんて残酷なことをしているんだろう。と思いました。林田さんが言われたようなことを、一度も考えたことが無かったからです。
あれからAさんの支援をする際に、その言葉を思い出します。どんな言葉をかけることでAさんの気持ちが楽になるだろうか?私が出来る支援とはなんだろう?と考えています。
答えは見つかってはいません。そんなに簡単なことではないと思います。が、私なりに気持ちをもって今後もAさんの支援をしていきたいと思います。Aさんだけではなく、きみさんちの皆さんにも、気持ちをもって今後も支援をしていきたいと思います。こういうこと考える機会を頂けたことに、感謝します。ありがとうございました。

22:59 | Posted by admin

【春です】 お寺のよこ 谷野

2014年05月10日 | お寺のよこ

春の訪れとともに新しい入居者の方がご入居されて、お寺のよこも、にぎやかになってまいりました。
時には入居者さんどうしで何が食べたいなどと話し合い、時には調理の過程でやり方が違うなどと、もめていることもありますが、それぞれの方が、ご自分の役割をさがしているようで、今後の展開が楽しみです。
夕食を終えると、ゲームやお話をされ、10時を過ぎると、職員にまだやっていても大丈夫ですか?と気にされながらも、にぎやかに楽しまれております。お開きになると、その後は3人でお風呂に入るのが日課
になっております。
入居者様のお互いを気遣い、お互いをいたわり合い、あっという間に交友関係を築き上げる姿を見ていると、人付き合いの苦手な自分には、つくづくたくましさを感じさせられます。
始まったばかりの共同生活では、楽しみ以上に共同生活の難しさや、生活の変化などで辛く思われることがたくさんあるかと思います。私自身も入居者の方の頑張りに、少しでもお力になる事ができるように、気をひきしめていきたいと思います。
私事ですが、「今年の桜が最後かもしれないから、いっぱい桜を見ておくよ。」
と言っていた友人が、来年も桜を見られそうです。桜は偉大ですね。
私も今年の桜をいっぱい見ました。

08:53 | Posted by admin

【それから、4時間後。Kさんの話。】 のんびり家2F 福田

2014年05月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

こんにちは。どっこいしょを書くのは5回目になりました。2012年4月入社ですので、2年と少し。まだまだ、経験不足です。介護の経験自体もですが、なにより人の生死の境に立つことそのものが、今まで数多くあったわけではないのだと、あらためて感じています。
私の担当であった、Kさんのお話です。Kさんははきはきとした、江戸っ子口調と言うのでしょうか、びしっと話される方でした。お寿司などの美味しいものが好きで、コーヒーを好んで飲んでいました。入浴にあまり積極的ではなく「一番風呂が沸きましたよ」と言うと「よかったね、入んないけど」。またあるときは「今日は汗、たくさんかいてますね」に「そうね、でも別にいいわ」。最後は「あせもができたっていいよ」とばっさり。お医者さんが、お風呂はお肌のためにいいんだって、と話して、やっと「そう?なら入ろうかな」。私はお医者様に勝てないのだろうか……と打ちひしがれ、周りの先輩に相談したのもいい思い出です。
そんなKさんは4月下旬、好きなお寿司でさえも食べてはむせ、咳き込んでは吐き出すようになり始めたために食事量が減り、他、体調や栄養状態も考え、入院されました。お見舞いに行ったときは「Kさんのこと、帰って来るの待ってるよ」と話し掛けると笑顔になり、「うん」と返事が聞けました。そうして、ご本人の意向と体調の推移を踏まえ、5月頭に退院されました。酸素の機械を必要としながらも、とろみをつけたポカリスウェットやコーヒーゼリー、ティラミスなどを少量ですが食べ、ブドウゼリーにははっきりと「おいしい」と話していました。退院して数日、私が夜勤に入った日、手を握ればしっかりとした強さで握り返し、話し掛けに対してこちらに顔と目を向ける素振りが見られました。夜間帯もそれほど苦しげではなく、次の日を迎えました。夜勤終わりの朝9時過ぎに「Kさんおはよう、また来るね」と話し掛け、私は帰路に就きました。それから約4時間後、13時に連絡がありました。最期は苦しそうな様子なく、息を引き取ったとのことを。その瞬間には立ち会っていませんが、最後の夜を一緒に過ごしたのは私だったのだな、となんとなく思いました。生活を過ごす間に、笑い合ったり喧嘩したり、学ばせて頂いたり。貴重な時間でした。慣れるものではないと聞きましたが、思い返し、悼む時間を持つ、それに慣れる必要はないのかとも思いました。
Kさんのご冥福を心からお祈りします。

08:40 | Posted by admin

【はじめまして。】 のんびり家3F 浅井

2014年05月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

昨年の12月より、のんびり家3階で働かせて頂いている浅井です。家族介護の経験はありますが、仕事しての介護は、まったくの未経験で、ここのんびり家3階に飛び込みました。
のんびり家に入った当初は、右も左もわからなくて、落ち着いて自分の頭で考える事も出来ず、先輩職員さんの真似をする事で精一杯。真似と言っても、完成度の低い真似なので、上手く行くはずもなく四句八苦。
働き始めて今月で5ヶ月目になりますが、最近やっと、少しだけ落ち着いて、勤務出来るようになった気がします。
少しずつですが、この仕事の楽しさがわかってきたと同時に、考える事や悩む事が増えてきました。
今の私の最大の目標は、利用者さん一人ひとりをきちんと知る事。そして、自分で考え自分の言葉を持つ事です。
人を知るという事は、同時に自分を知る事でもあり、自分にとって都合の悪い自分と向き合う事も多く、ベットに入ってもなかなか眠れない夜もあります。
でもここのんびり家には、未熟な私の悩みに真剣に耳を傾け、一緒に考えて下さる利用者さんと先輩方がいます。今はまだ、利用者さんや先輩方を頼りにするばかりですが、利用者さんや先輩方と過ごす時間を無駄にする事なく、しっかり楽しみ、勉強し、一日でも早く、のんびり家に溶け込めるように、成長していきたいと思います。

08:24 | Posted by admin

【早いもので・・・】 お寺のよこ 岡田

2014年04月10日 | お寺のよこ

去年の8月にお寺のよこに入職してからもう半年が過ぎました。振り返って見ると、去年は入居者様が相次いでお亡くなりになり、中でもKさんは自分が一人夜勤の初日に亡くなられました。この仕事をして8年くらいになりますが、数々の介護を経験して看取るというのは初めてのことなので、自分でもまだちょっと信じられないくらいです。自分が入職してきた時にはKさんはすでに入院していて、退院してからその日その日の体調を見たらこれからが心配で、当日の夜勤日の記録を見てみるとかなり体調が悪い様子だったので、どうなることかと不安が頭をよぎっていたら、予感が的中したので「やっぱりか」と言う気持ちでした。
だけど悲しいことばかりではありません。楽しいこともたくさん経験しました。
秋には駒込学園の文化祭と駒本小のバザーに出掛けたり、暮れの辺りには餅つき大会をして、元日には初詣に行きました。また、去年の忘年会は幹事を任されたので、韓国料理店へ行きました。参加者全員楽しんでくれたので、自分でも良かったと感じています。
本当に色々ありましたが、いよいよ自分にも入居者様の担当の仕事をすることになってケアプランの作成等をするので大変ですが、頑張ろうと思います。

08:53 | Posted by admin

【地域密着というけれど・・・?】 のんびり家2F 新山

2014年04月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家2階の新山です。どっこいしょに書きたいことが色々あり何を載せようかすごく悩みました。
(私が、勤務から帰る途中、近所のパン屋で飲みものを購入した際に、パン屋の方が「どっこいしょ見ましたよ。あれ、新山さんだよね」と笑顔で話しかけられた事がありました。私は、文章能力があまりないのですごく恥ずかしい気持ちと地域の方が、「どっこいしょを読んでくれているんだ・・・」と嬉しい気持ちでいっぱいになった事を覚えています)
今回は、TさんとYさん二人で買い物へ行った時の出来事と地域の方との交流について感じた事を書きたいと思います。
TさんとYさんが近所のパン屋で買い物をしました。私は、遠方見守りでお二人を観察し見守りしていました。のんびり家を出て何やら会話をしながらパン屋へ向かったTさんとYさん。色々な気持ちで少し離れた外から見ていると、二人でパンを選ぶ様子が見受けられました。そこにお店の方が笑顔でお二人に話し掛け楽しそうに会話をしています。
パンを選び会計を済ませお店から出てきたお二人。その姿は、自信に満ち溢れてとても良い表情をしていました。
そのまま、まっすぐ、のんびり家へ歩いて帰る姿を見て、すぐにパン屋へ事情を説明して、お礼を言いました。
この日の出来事が、入居者と地域の方が普通に交流がとれる事の素晴らしさをこの身で感じることができた瞬間でした。
地域密着型って何だろう?と考え続けてきましたが、今回の出来事などの積み重ねなのかな。と感じました。
私たちが普段買い物をする事、入居者が買い物をする事。同じ事です。リスクは多少ありますが、当たり前の事を当たり前に出来る入居者の「力」を信じたい。
これからも、入居者と地域の方への感謝の気持ちを忘れずに日々過ごしていきたいです。
「今」私にできる事は何か考え後悔のない日々だったと思える自分になれるように。毎日の生活の中で大事な瞬間を見逃さないように成長し続けたいです。

08:39 | Posted by admin

【雪の降る町に】 志寒

2014年04月01日 | きみさんち

梅も盛りでずいぶん暖かくなってきましたが、今年の大雪には驚きました。
関東には2度大雪がありましたが、いずれの日も夜勤となり、スタッフルームの窓の外にしんしんと降り積もっていく粉雪になんとも不思議な気分にさせられました。
私の実家は北陸であり、ある程度の雪は毎年のことなので、雪自体は特に珍しくもないのですが、だからこそ粉雪がかなりの低温の目安になることが自然に身についているので、まさか練馬でこの粉雪が?!という驚きを通り越して、まるで別の土地に来てしまったような、パラレルワールドに迷い込んだような不思議な光景でした。
さて、その雪がひと段落すると当然、雪かきの必要性が出てきます。何年かぶりにスコップをふるいましたが、以前にもそこそこの雪が降って、今はお亡くなりになられた男性のKさんが張り切って雪かきをなさっていたのを思い出して懐かしい気分になりました。
「こりゃシャベルだからやりづれぇんだよ!」「シャベルとスコップの違い、わかるか?」そんなことを私に教えながら、きみさんちの前だけではなく、向かいの神社の付近や周囲の道路まで雪かきをなさっておられました。
私だけではなく、雪国出身の皆さんはよくご存知でしょうが、この雪かきというのは、例えばどこまで雪をかくか、かいた雪をどこに積んでおくかなど、なんとなしにご近所に暗黙のルールがあって、トラブルの元にもなったり、もしくは「あそこは良くわかってる、できるウチだ」などと褒められることもある、ご近所づきあいスキルが試されるものだったりします(大げさですが)。
少し足をがに股に摺りながら歩くクセのあるKさん。愛用のスニーカーはさぞゴム底が磨り減っているだろうに、滑らないかしら?とハラハラしながら、一所懸命、雪をかいてらっしゃるそのKさんに、やはり、雪を広めにかく、昔のご近所づきあいの在りようが体に染み付いておられるのだろうなあなんて思ったりもしました。
そんなノスタルジーをかきたててもくれた大雪。とは言え、自然災害であることには違いありません。雪がかき切れず残ったのは、高齢者のみのお宅の前だったり、古い商店の前だったり。残った雪が災害対応の強さ、弱さのバロメーターにもなるのかなぁとも感じました。
梅は咲き、沈丁花が香り、スギ花粉が飛び、利用者さんの血圧も下がる、ようやくきたうららかな春。新年度、新生活が始める季節。利用者さんにとっても、私たちにとっても、皆さんにとっても、よりよい季節になるよう祈っています。

23:00 | Posted by admin

【Nさんとの関係】   お寺のよこ 後藤

2014年03月10日 | お寺のよこ

11月に入居されたNさんと仰る方がいます。Nさんの第一印象は「女性に厳しい方だなあ」です。女性職員のことを「女中さん」と思っているようで、私も他の入居者さんとおしゃべりをしていると「喋ってないで仕事見つけてやりなさいよ!」と怒られることがありました。正直、最初の2ヶ月くらいはNさんに対して緊張して、少し憂鬱の日もありました。
時はすぎて2月になり、新しい入居者さんが入られ、次はそちらの方に緊張していると、Nさんのふとした表情や発言に癒されている自分がいました。時の流れは不思議なものです。
夜勤中にNさんのお手洗いに付き添い、自室までお見送りするのですが、最後にとても優しい顔をしてくださることがあります。癒されるのと同時に、Nさんにとって、私はすこしでも安心してもらえる存在になれているのかなあと嬉しくなりました。
お寺のよこも少しずつ人数が増えてきて居ます。入居される方のほとんどが不安をかかえていると思いますが、私がNさんに癒されているように、私も入居者さんにとってそういう存在になれるよう頑張っていきたいなあと思う今日この頃です。

08:54 | Posted by admin

【きずな】 のんびり家2F 飛鳥井

2014年03月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。どっこいしょ登場も7回目になりました、のんびり家2階の飛鳥井です。
今年の冬は、記録的な大雪に見舞われるなど、日本だけではなく、世界各国で異常気象が続いている様子ですね。日頃から良く報道されている「地球の温暖化」の影響なのでしょうか。私達に出来ることは微々たるものかも知れませんが、地球の環境を少しでも守るために、日頃の便利な生活を見直し、出来ることから始めて行かなくてはならないと考えるようになりました。
ところで、以前の記事にも一度書かせて頂きましたが、昨年の11月に、私が住む足立区にある介護老人保健施設を再訪し、「ゴスペル」を歌わせて頂く機会がありました。一昨年初めて歌わせて頂いた時に、とてものりの良い方がいらして、私たちが歌う曲に合わせて手拍子したり、身体を動かしたり、声を掛けて下さったりと、歌っている私達にとっては、一番嬉しい観客である方が、今回も最前列で車椅子に座りながら、前回と同様に声援を送って下さいました。
今回も、一昨年に歌った「きずな」と言う歌を歌いましたが、今回は、歌いながら私が一番先に泣いてしまいました。
日頃は、自他共に認める「鉄の女、滅多に泣かない女」の私ではありますが、今回はほぼ歌い出しから涙が出てしまい、指揮をしている先生や他のメンバーもびっくりした様子でしたが、自分が一番びっくりしました。
「きずな」と言う歌は、とても歌詞の内容が素敵で、深いのですが、特に2番の歌詞で「とても小さなことが、何故か煩わしくて、誰も要らないなんて思うけど、違うよ。どんな辛い時代も、飢えて寒い夜も、暖めてくれた誰かがいたから今日がある。ありがとう。」と言う部分が共感出来て、私は好きです。
この歌を歌うと、「人は一人では生きて行けない。お互いに助けたり、助けて貰ったりしながら、皆で生きて行くものなのだな」と改めて思います。
介護の仕事を始めて4年目の私ですが、今まで一度も辞めようとか辞めたいと思ったことはありませんが、常に「自分は本当にこの仕事に向いているのかな」と言うことは頭の中にあります。今まで続けて来られたのは、一緒に仕事をしているスタッフを始め、入居者の方々や、そのご家族、近隣の方々など、本当に沢山の皆さんに支えて頂いたからこそだと、改めて感謝の気持ちで一杯です。現状は、ギブ&テイクの「テイク」を占める部分が多い私ですが、これからは少しでも「ギブ」の部分を増やし、「きずな」を大切にしながら、皆さんに恩返しが出来るように、自分なりに努力して行きたいと思います。

08:38 | Posted by admin

【赤鬼と青鬼と仲間たち】 のんびり家3F 柿沼

2014年03月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

お正月を過ぎて数日経ったある日「ねぇ、Kさん年が明けたねぇ。2月って節分があるけど今年豆まきする?」と聞いてみました。
「豆まき?何を撒くんだ?」「う~ん大豆かなぁ?」(反応が今一つ…….…。)
数日後「ねぇKさん、2月に節分があって豆撒きするじゃない?そん時さぁ下の保育園に鬼の格好して2人で行くっていうのはどうかなぁ?」
「2人でか?」「うん、多分2人で」
保育園と聞いた途端、Kさんの目はキラキラ~ン!(Kさんは小さいお子さんが大好き)キラキラ~ン!の目のKさんにすかさず、「青鬼と赤鬼どっちにする?」聞いてみました。
「赤だな!」即答するKさん。(えっ?赤?赤鬼か、以外だなぁ)
後で分かった事ですが、Kさんのイメージだと青鬼は顔色が悪く、弱い鬼らしいのです(笑)
2月3日赤鬼Kさん、青鬼スタッフK、Hさん、スタッフAはかわいい園児に大泣きされつつ保育園で暴れてきたのでした。
最高に笑えて、楽しい1日でした。(近所の方も私たちを見て吹きだしてましたねぇ)
Kさんによると来年は緑(鬼)だそうです。
只今より、来年のご予約を承ります!!

08:31 | Posted by admin

【どっこいしょっと。】 松林

2014年03月01日 | きみさんち

歳を取ったせいでしょうか。
最近、椅子から立ち上がる時や思い物を持ち上げる時なんかに、「どっこいしょ」と言ってしまいます。
「さて」とか「よいしょ」の時もありますが、「どっこいしょ」がかなりのパーセンテージを締めています。

幼少の頃、近所のお婆さんが、座る時も立ち上がる時も、「あ~、どっこいしょ」と言っていたのを思い出します。そして、それを見て笑っていた自分を思い出します。
年齢的には、そのお婆さんには未だ遠い筈ですが、言動が似ている事に危機感を感じてしまいます。

でも、どうして「どっこいしょ」なのでしょうか?
「そ~れ」でも「よっしゃ~」でも良いと思うのですが、何故か「どっこいしょ」なんですよね。

気になったので、調べてみました。
語源とは?
実は、富士山からきているという説があるそうです。

************以下参考文************
富士登山をした方ならば経験もあるかもしれないが、こんな言葉を唱えながら登っている人たちを見かけたことがあるはずだ。
「六根清浄 お山は晴天」
六根とは、目、鼻、耳、舌、身、意の6つで、人間の知覚のことを言い。六根清浄とは、この六根から生じるさまざまな欲望を捨て、清らかになって富士登拝しましょうという意味だ。「富士講」と呼ばれる山岳仏教の行者たちは、宗教的な意味でこれを唱えていたが、近代になって登山が一般化されるにつれて、「六根清浄、お山は晴天」というのは、登山ペースを保つための「かけ声」となっていた。
この「ロッコンショウジョウ」を繰り返しているうちに、息もとだえとだえになり、なまってしまったのが「ドッコイショ」になったといわれている。
太古から日本人にはかりしれない影響を与えてきた富士山は、なんと言葉まで生み出してしまっていたのだ。
************以上************
成程、元々、神聖な言葉だったんですね。

また一節には、何かの動作をする時に、掛け声を発する事で、身体にこれから起きる負担を認識させるアナウンス効果があるとも言います。

確かに、利用者さんを見ていると、椅子から立ち上がるなど、次の行動に移る時に、色々な言葉が発せられています。
そこには、「六根清浄」なる神聖な物が伺えません。

語源としての「どっこいしょ」には、成程、納得ですが、負担を認識させる効果と聞くと、まだまだ、そんな大丈夫ですぅ、と思いたい私がいます。
しかし、冒頭から、「歳をとったせいでしょうか」と、書いている時点でアウトかも知れませんね。

23:01 | Posted by admin

【お互い様】 お寺のよこ 光岡

2014年02月10日 | お寺のよこ

私がお寺のよこに入職して、1年と少し経過してからのことですから、かれこれ7年以上前の話になります。
夜勤で入居者さんの各居室を見回りしていると、女性入居者のSさんが中々寝付けないご様子のようでした。Sさんは普段から饒舌な方ではなく、自分の思いを明確な言葉として発することもお得意ではありませんでしたが、不安そうなご様子であるということは分かりました。
私はSさんと少し話がしたくなって、Sさんに声を掛けました。本来ならSさんが不安に思われていることを私が聞き出していくということが大切なのかもしれませんが、その時は自分が仕事上悩んでいることを聞いてもらうことが主となっていました。
Sさんは一頻り私の話を聞いて下さいました。Sさんが私の話を傾聴して下さったということになりますね。途中でアドバイスを頂けるということもありませんでしたが、Sさんに話を聞いて頂いただけで、私は悩んでいたことが少し抜けていく感覚が分かりましたので、退室することにしました。
その際にずっと話を聞いて頂いたSさんにお礼を言いたくて「Sさん。話を聞いてくれて有難う」とお礼を言うとSさんはとても素敵な笑顔を浮かべられ、その後朝までぐっすりとお休みになられました。
以前「日本人は、殆どの人が自分が困っている時に他者に助けを求めることに対してためらいを覚えるが、他者が困っている時はためらいなく助けたいという思いがある」という趣旨の話を聞いたことがあります。認知症状態にある方も一緒なのでしょうSさんも、私の悩みを聞いて、私からお礼を言われたことで、人の役に立ちたいというSさんの潜在的なニーズが満たされたからとても素敵な笑顔を浮かべられたのかもしれません。
昨年お寺のよこでは数名の方がお亡くなりになりました。思い返してみればその方達も濃淡の差はあれど、「人の役に立ちたい」という思いを持っておられ、それは他の入居者さんやご家族、スタッフや近隣の方、見学者や実習生の方達にも具体的な行動として示して頂いたことが多数あったかと思います。
入居者さんが持っておられる「人の役に立ちたい」「困っている人を助けたい」という思いを自分はどれだけイメージすることが出来ているのだろうか。ややもすれば、入居者さんは庇護されるべき対象であると規定して、入居者さんの前述した思いや力を奪う行為をしていないか。お亡くなりになった方のことを思い出すとそう自分に問い返しま
す。
昨年お亡くなりになったTさんが良く言われていた言葉があります。「そんなの一々礼を言う事じゃないわよ。お互い様よ」。お互い様という意味を深く考え、その対象を広げていくことが出来れば何か素敵なことが生まれそうな気がします。
尚、7年前に私の話を聞いて下さったSさんは今もお元気で、毎日素敵な笑顔と、時折不満そうな表情を変わらず浮かべておられます。

08:54 | Posted by admin

【考える…】 のんびり家2F 石井

2014年02月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

今年の冬もかなりの寒さに身も縮む思いをしていますが、今回はそんな寒い日の外出での出来事を伝えたいと思います。

先日、利用者のYさんがお昼のことで隣のKさんに話し掛けていました。「あなたの今食べているご飯はどこにあるの。」と、そこでKさんはYさんに「おかって見てらっしゃいよ。」と返事を返していました。その一部始終を見ていた私は、その後の動きに注目していました。Kさんに促されたままのYさんは台所に着くと直前のやりとりが少し抜けてしまったご様子でした。さりげなく近くに寄ると「あなたご飯ないのよ。」と問いかけがありました。そこで「ご飯は下にありますよ。」とご飯の在りかを教えると「あなた、これはお米でしょ!すぐに食べられないじゃない。」ということで最終的には買い物に出かけることになりました。
いつも「あー、わかんなくなっちゃったよ。」と口癖のようですが外に出ると一変。「あなた寒いし、お腹空いたわよ。」
としゃきっと背筋も伸びています。そこで、通りの向かいにあるコンビニエンスストアの「鍋焼きうどん50円引き」というポスターに導かれ購入に至りました。のんびり家に帰宅し、1段落した際に調理が始まります。鍋焼きうどんの調理自体に慣れていないためYさんの問いかけに職員が見守りをしながら行っていました。そこで、その様子を見た私は少し見守りをしていた職員の距離感を修正しました。その意図は近くにいることで、Yさんの「有する能力」を発揮する場面を奪ってしまうのではないかと考えたからです。調理に話しを移すと、Yさんは鍋焼きうどんをガス台に乗せ火をかけていました。Yさんは職員を気にかけながらも近くにいないために、Yさん自身で火の調整を見ながら、グツグツと5分は煮込んだであろう鍋の火に四苦八苦しながら消しました。
私は、ぐっと堪えYさんがその熱い鍋をどのように運んでいくのか気になり、他の職員にも待ってもらいました。(もちろんYさんの歩行状態、鍋焼きうどんの重さや熱さ、移動距離・・・・・・様々な事を想定しました。)Yさんは最終的には近くに偶然あったタオルを広げて両手でその鍋焼きうどんの鍋を持ち出しました。持ち上げ数歩移動したところで、さりげなく職員が支援をしました。

この仕事では利用者のために「考えること」がとても大切になります。利用者の疾患のこと、癖のこと、以前の暮らしぶりのこと、以前の趣味のこと・・・・・本当に多岐に渡ります。のんびり家に働き出し管理者を勤めて3年が経過しましたが、新人の頃は「考える」ことに努力していましたが、「考え方」が十分に理解できていなかったと思います。何のために考え、どのように考えていくのかぼんやりしたままであったと今では感じています。利用者の生活していく姿から自分たちはどのようなことを考え、支援に生かしていくのか考え続けながら仕事を楽しんでいきたいと思います。

08:36 | Posted by admin

【信頼関係】 のんびり家3F 渡辺

2014年02月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

3階のベランダから下に生えている木に、水を撒いてしまう利用者さんがいる。ご本人にとっては水遣りのようだ。
一度、通行人に掛ってしまいクレームの電話をいただいた事があった。
まずは木の伐採をした。3階のベランダ近くまで生えていた高い木を切った。これで止めてくれるといいな、と思っていたがそうはいかない。ベランダから下を覗けば、1階にはまだまだ水を欲しそうな木たちが生えているのだから。
1階に入っている保育園の方に、裏の木を伐採しても良いか相談しに行くことにした。
足取りが重い。水を撒いているのを知っていながらその事に関しては触れた事がなかったからだ。ある利用者が水を撒いてしてしまうと説明したところで「ああ・・・」と先生の目が宙を浮き何かを思い出された様子。怒られるかとドキドキしていると「○○さん?」と保育園の先生からその利用者の名前が出た。思わずびっくりして、なんで名前を知っているんですか!?と聞く。すると、去年の敬老会での話しをしてくれた。
子供好きでサービス精神旺盛の○○さんはお遊戯をする園児たちよりも激しく踊っていて、怖がっている園児たちもいた・・・と他職員から聞かされていたが、保育園の先生方は元気で楽しいおじさんと思っていてくれたらしく「○○さんは私たち(一部の園児も含め)の間ではブームなんですよ」と笑いながら言ってくださった。
これを聞いて私は○○さんを抱きしめたくなった!いやいや、そんなことをしたら、胸やお尻を触られるだけなのでけっしてそんな事はしないけど、行きとは反対に心軽く3階に戻ってきた。
そして○○さんの肩をチョン!とこずく。「ん?なんだ?」と○○さん。「ううん、何でもなぁい!」と私。
ホッとした。ご近所との関係を作る前に関係を修復しなければならないと思っていたら、そんな心配はいらなかった。○○さんに助けられたのは私の方でした。もう少し利用者さんを信用しないといけないと思った出来事でした。

08:31 | Posted by admin

【入居者さんに励まされ助けられて】 堀内

2014年02月01日 | きみさんち

まわってきました。どっこいしょ。
きみさんちに入社して現在3 年4 ヶ月です。まだ3年。いや、もぅ3 年。何故続けていられるのか考えてみました。
つい最近の出来事です。
私が落ち込んでいるときに、きみさんちに入居して一番日が浅いAさんに『そんなに悲しい顔してどうしたの?!
私の部屋にきなさい!』と部屋に連れていかれると『何も役にたたないかも知れないけど話してみて。』と。わたしが黙ってると『仕事をするって悔しいこと沢山あるわよね。でもね、どんな人でも失敗して悔しいことを乗り越えているんだもの。これから先も何度となく、そういう場面にぶつかるかも知れない。でもね、何があっても私は絶対にあなたの味方だから。いつも頑張ってるのみてるもの。そんな悲しい顔しないで大丈夫。』と励まされました。私がお礼をいって部屋を出るときに『ありがとう。私の所に来てくれて嬉しかった。』と笑顔でいってくれました。
今回その言葉で私は乗り越えることが出来たのですが、日々入居者さんに励まされ助けられてるから続けてこられたんだと改めて思いました。
もちろんスタッフにも!他にも沢山あるのですが、ひとまずこれで終わりたいと思います。
読んで下さり有り難うございました。

23:02 | Posted by admin