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【はじめまして】 お寺のよこ 岡田

2013年11月05日 | お寺のよこ

皆さん、こんにちは、今年の8月からお寺のよこに入職した岡田祐也です。
入職をして2ヶ月たちまして、仕事もかなり慣れてきました。ですが、まだまだ新人という身なので、これからも色々と覚えなければいけない事もあるので不安は少々ありますが、そこは仕事を通じて、お寺のよこの職員や入居者様と和気あいあいと仲良くして乗り越えられたらいいなと考えています。
短いあいさつではありましたが、お寺のよこの職員として、皆さんの期待に応えられるように頑張りたいので、是非ともよろしくお願い致します。

10:58 | Posted by admin

【きみさんち Who am I?】 志寒

2013年10月23日 | きみさんち

Who am I?・・・「私はだあれ?」という英語のゲームを、遥か昔、中学校の外国人の英語講師に教えてもらいました。簡単なゲームで、ある人がとある「誰か」になったと設定して、その人がその「誰か」の特徴をヒントとして出していき、他の人は質問をしながら、それが「誰か」を当てるというものです。
例えば、『私は泳げます』『あなたは魚ですか?』『いいえ違います』『日本に住んでいますか?』『野生では住んでいません』『淡水、海水、陸地、どこにいますか?』『・・・たいてい海水と陸地ですかね。ただし、凍った淡水の上にも。』『あなたには羽根がありますか?』『あります』『あなたはペンギンですね!』という具合。
そのヒントと質問が英語でなされるため、楽しみながら英語のトレーニングが出来るという遊びでした。また、なるべく早く当てるには、上手く対象を絞れる質問を考える必要があって、推理力が鍛えられ、頭の体操になった覚えがあります。
認知症には見当識障害という症状があります。私たちは時間や場所や人間関係を、客観的な現実に従い認識する能力があります。見当識障害になるとその認識が現実から離れてしまい、夜中なのに昼間だと思っていたり、馴染みのはずの家や道が見知らぬ場所になったり、自分の子どもを自分の親と思っていたり。その状況や程度はとても変動しやすいのですが、それが強く出ている時には、現実からかなり離れた主観的なその人だけの世界に浸っておられることもあります。ですが、あくまでもその人にとっては、その世界が紛れも無い現実。それが強い不安や社会との軋轢など害を及ぼさなければ、最大限尊重されるべきだと思っています。(一方で環境調整やさりげない声かけなどで、客観的な認識を手助けすることもあります)
さて、支援の中で時折、その人だけの世界に“参加”することがあります。
例えばお風呂をお勧めしたいときに、きみさんちは旅館だと思われているときには、即席に旅館の従業員になってお風呂の用意ができたことをお知らせしたり・・・。そうした場合、その方の世界を邪魔せず壊さないように尊重し、その中で情報を集め、自分はその中でどういう存在であるか、いかにさりげなく把握できるかが鍵になります。
ああ、今は旧姓を使っておられるので、多分、女学生に戻られているから、きっと私のことを先生と思っているな?とか、掃除道具を持った私に「あら、遅くまでごくろうさま。もうお休みください」と仰ったので、ここはご実家で、私はそこの従業員と認識されているなとか。
それはまるで、台本も渡されず即興劇に立たされ、私はだれ?と問いかけられているような・・・。そしてそれは、私にとってはとてもとても楽しいひとときなのです。
なにせその方の、大事な舞台に抜擢されたわけですから。
どなたかのエッセイで読んだのですが、その方が美輪明宏さんにお会いするたびに、美輪さんは去り際に突然「愛しているわ」と仰るそうです。そしてその瞬間に、現実から引き離され、美輪さんの豪華絢爛の舞台に突然立たされたような気分になると。
「私はだれ?」と利用者さんに問いかけられるとき、その見当識障害と呼ばれる現象に飛び込んだとき、私はその美輪さんの「愛しているわ」を心の片隅で思い出すのです。
さて、パソコンがお好きな方はご存知かもしれませんが「アキネイター」と検索してみてください。ランプの魔人相手に「Who am I?」とできますよ?

00:56 | Posted by admin

【ダブル90歳と、Yさんと私の価値観の違い】 のんびり家2F 新山

2013年10月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

大正12年生まれのYさんとKさん年齢は90歳です。
普段のYさんの性格は、のんびりとした性格。Kさんの性格は、はきはき物事を言う江戸っ子性格。のんびり家2階での何気ない日常の様子をお話ししますね。
Yさんが食事作りをして食器の置いてある場所が分からず困っていると、Kさんが「後ろにあるじゃない。」と一言。
そして、ある日のYさんが「ごふじょう、どこだっけ~」と言うとKさんが「指をさして、そこよ。あんた、しっかりしなさい」と腕組をして、笑みを浮かべて話す姿を見ました。
そのようなYさんとKさんが、のんびり家2階で支えあう姿に感動しました。
同級生で、強い口調で口論する時もありますが、入居者が支えあう瞬間は本当に本当に素晴らしいなと思います。
その後、Yさんに会話の流れで「Yさんは何している時に幸せを感じますか?高級なお料理を食べてる時ですか?高級な買い物をした時ですか?」と私の質問に対してYさん「幸せ?ふふ・・・なに言ってるのよ、あなた。そんなの普通に生活してたら幸せなことじゃない。」とサラリと答えました。
正直、私は胸中で「えっ?そんなことで?」と思ってしまいましたが、よくよく考えてみるとその何気ない言葉の深い意味がじわじわ感じずにはいれませんでした。うまく伝えられるか分かりませんが、どうしても欲しかった物を購入できた喜び、そんなちっぽけな幸せ。一瞬は手に入れた喜びで幸せを感じるけど、また消えてと繰り返してきりがない幸せよりも、普段の生活の中で幸せや喜びを感じる心。すごく素敵でとても大事なことなのではないかなと思います。ここで私は、価値観の違いを知ることができました。
のんびり家2階へ入社して2年3ヶ月が過ぎようとしています。入居者から偉大な事を教えて頂いた気がします。
こんな、ちっぽけな私ではありますが、これからも宜しくお願いします。

08:24 | Posted by admin

【貴重な経験】 のんびり家3F 君塚

2013年10月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

今年の夏は例年以上に暑く、また雷雨なども激しかったことから外出する機会が少なくなってしまいましたが、幸いのんびり家では入居者さん、スタッフとも大きな事故はなく無事乗り切ることができました。
季節の変わり目では大雨や竜巻などの恐れがあるため、今後も気を緩めることなく入居者さんの体調管理はもとより天候の変化や自然災害等にも十分注意を払いながら自立支援を行なっていきたいと思います。
さて、今回は入居者さんのお一人であるKさんのことについて書きたいと思います。Kさんは活動的で声が大きく、とてもエネルギッシュな男性です。
天気が良い日にはベランダに出ていることが多く、布団干しや植木の水遣りなどをされています。入居されて間もない頃は仕事のことを心配されたり、以前住んでいた家のことを気にされたりして比較的遠距離の外出が多かったのですが、最近はのんびり家での生活に馴染まれて少しずつ落ち着きを取り戻しながらKさんらしい生き方を見つけられているという印象を受けます。
Kさんは体力もあり日常生活においてもかなり自立されている方なのですが、Kさんに対して私自身が未だに解決できていない課題があります。
Kさんは普段は明るくおちゃらけていることが多いのですが、根は真面目で仕事熱心な方です。そのため夕方になると「今日は一日何しとっただあ?」とか「なんでこんな所(のんびり家)にいるだあ?」とよく自問をされていることがあります。また夜間に多いのですが、自分が次に行動しようとした内容を忘れて「おかしいなあ、わけ分かんなくなっちゃったよ。」などと言いながら苦悶されているのです。
このような姿を目にするたびに何とかしてあげたいとは思うのですが、今のところスタッフが話し掛けて一時的に気をそらしてあげるような支援しかできていないのが現状です。
Kさんのように認知症の症状がそれほど進行していない状態の方は自分の考えを覚えている時と忘れている時が交互に来るような感覚だと思うのですが、自分の中で何かがおかしいと感じながらそれが何だか分からない状態というのはとても苦しくつらいものだと思います。
このような状況を目の当たりにしながら自分の納得がいく支援の方法が見つからず、私はそれまでには感じることがなかった自分の無力さや支援の限界のような「壁」を経験することになりました。
私自身がまだ解決できていない課題とはこの「壁」を乗り越えることですが、このような貴重な課題を与えてくれたKさんに感謝し、少しでも解決の糸口が見つけられるよう意識しながら業務に取り組んでいきたいと思います。

08:16 | Posted by admin

【Sさんとのお別れ】 お寺のよこ 後藤

2013年10月05日 | お寺のよこ

8月末に私が担当していたSさんがお亡くなりになりました。いつも元気に歌っていて、表情豊かでおしゃべりが好きな女性でした。
いつも勤務に入ると、笑顔で迎えてくれたSさん。よく職員や他の入居者さんのことを気に掛けてくださり「大丈夫?」「くたびれてない?」等声を掛けてくださる優しい方でした。
「Sさん、くたびれましたー」と言うと、ソファの隣の席を空けてくれ、よく一緒に並んでおしゃべりをしました。入居者さんを支える仕事をしていますが、私はSさんの笑顔と優しさにいつも支えられ癒されていました。
最後にお会いしたときは私が夜勤の日でした。夜勤明けの日、Sさんに「また明々後日ね」と握手をしたとき、にっこりと笑ったSさん。その二日後にお亡くなりになりました。
もう会えないんだなあと思うと、心に穴があいたような寂しい気持ちです。もう少し元気になったら、また一緒に散歩したいなあ、なんて思っていたのですが、それも出来なくなってしまいました。
この仕事をしていく以上、別れは避けられないことだと身にしみて感じています。仕事をしていく上で、「今日がこの入居者さんと最後かもしれない」と後悔しないように、入居者さんを支えていきたいと思いました。

10:58 | Posted by admin

【力。】 堀内

2013年09月23日 | きみさんち

入居者さんがそれぞれ持っている力。極一部ですが書きたいと思います。
今月はTさん。きみさんち新聞に写真載せてもいいですか?と尋ねると、最初はハニカミ→ゆっくりではありますが徐々に顔がカメラの方に→そして最後は決め顔!→良い写真が撮れましたよと声をかけると、ホッと一息の笑顔。普段はご自分の思った方に顔を向けることや表情を作る事がやや難しい方ではありますが、写真を撮る。そして新聞に載ると意識されて普段以上の力を発揮されました。
そして歩いている時も、少し疲れてきてフラフラと不安定になってきたころに「さすが!80歳とは思えない良いバランス!!姿勢も最高に良いですよ」と声を掛けるとニッコリと笑顔になり足取りも姿勢も自然と良くなるんですね。
頑張ってくださいと声をかけるよりも遥かに頑張ってくれます。(時と場合によりますが・・・) 些細なことで当たり前の様なことですが少しの事で、こんなにも力を発揮してくれます。
色々見つけて更に毎日を楽しみたいと思います。

00:56 | Posted by admin

【幾つになっても】 のんびり家2F 飛鳥井

2013年09月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

みなさん、こんにちは。どっこいしょ登場6回目になりました、のんびり家2階の飛鳥井です。
猛暑の毎日ですが、体調崩されていませんか。水分、栄養、睡眠を充分に摂り、この猛暑を乗り切りたいものですね。
今回は、先日観賞した映画について、お話させて頂きたいと思います。
先日の休みに、日比谷の映画館まで「アンコール」というタイトルの映画を見に行ってきました。お話の内容ですが、高齢者の合唱団で歌っていた奥さんが、癌が再発してしまい、やがて亡くなってしまいます。その後、旦那さんである主人公が奥さんの代わりに歌うことになるというお話です。
始めは、周りから勧められて渋々という感じでしたが…孫や仲間に励まされて、次第に意欲的になり、コンクールにも出場することになります。合唱といっても、クラシックではなく、ロックやポップスを歌うので、親しみやすい感じですし、何と言っても、メンバーが皆高齢者なのですが、とてもパワフルで楽しそうに歌っているので、見ている私も、とても楽しい気分を味わうことが出来ました。
コンクールに出場した際に、ちょっとした行き違いで、危機的状況を迎えるのですが…一致団結して、危機を乗り越え、入賞を果たすことが出来ます。コンクールのステージでは、主人公の旦那さんが、亡くなった奥さんに感謝の気持ちを込めて、ソロで歌う場面があり、涙が出てしまいました。また、合唱を始めたことにより、長年不仲であった息子さんとも和解することが出来て、とても良かったと思いました。
この映画から学ぶことは沢山ありましたが、一番に思うことは、人間は幾つになっても、意欲さえあれば、多少の困難も乗り越えて、成長出来るのだなということです。「もう、年だから」とか「いい年をして、恥ずかしい」など、何かを始めるときに、私たちは、年齢を理由に諦めてしまうことがありますが…この映画を見て、そのような考えは間違っている、例え、結果的に上手く行かなかったとしても、幾つになってもやりたいことにチャレンジすることが大切で、素敵なことなのではないかと思いました。
この映画を見て、思い出したことがあるのですが、数年前に、平均年齢80歳超の合唱団「ヤング@ハート」のコンサートに行きました。アメリカの合唱団で、やはりロックやポップスを歌うのですが、日本公演ということで、ブルーハーツの「リンダリンダ」とRCサクセションの「雨上がりの夜空に」を日本語で歌ってくれました。コンサートが始まる際、幕が上がって、合唱団の方達の姿が見えた途端、訳も分からず、涙が溢れてしまいました。私は、日頃、殆んど泣かない性質なので、自分でも驚いてしまいましたが。
高齢者の方達なので、杖歩行の方や、車椅子使用の方もいらっしゃいましたが、皆お元気そうで、パワフルで、元気を貰うことが出来ました。この合唱団の活動は、同名の映画にもなっていますので、機会があれば、是非ご覧になって頂きたいと思います。「アンコール」も「ヤング@ハート」も、どちらも高齢者の方達が主人公ですが、高齢者の方達から学ぶことは、本当に沢山ありますね。私も、幾つになっても、意欲を持ち、自分のやりたいことや興味のあることに取り組んでいきたいと思います。

08:25 | Posted by admin

【真夏日】 のんびり家3F 永辻

2013年09月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

例年より2週間ほど早く梅雨が明けて、明けた途端に30℃を越える真夏日が続いていますが、正直に言うと体が参りました。こんなに早く梅雨が明けるとは思っていなく、夏を受け入れる準備も全くしていなく、急に来られたので驚きました。
ところが数日真夏日が続くと、今度は梅雨が戻ったかのように雨や曇りの日が続いて、本当に梅雨明けしたのかなと思う日が続きました。この気温差に体がついて行けなくなりそうな日もあり、改めて体調管理は自分で管理しないといけないと思いました。8月に入るとまた30℃を越える真夏日が続いていますが、夏にも暑さにも熱中症にも負けずにこの夏を乗り越えようと思います。

08:16 | Posted by admin

【どんどん季節は流れて】 お寺のよこ 冨所

2013年09月05日 | お寺のよこ

この文章を書いている現在は夏真っ盛りです。以前にも書いた通り、私は夏が大の苦手。
うんざりするような暑い夏でした。以前から体調が優れず、この夏は医者通いの夏となりました。
10月で、お寺のよこの一員となって6年になります。色々な皆さんと出会い、別れ、そしてまた出会ってきた6年間でした。
新人職員に厳しくて、私にとって最初の壁になったSさん。
息を荒げながら、買い物や食事作りに一生懸命取り組んだIさん。
マイペースな日々の過ごし方に、個人的に共感を覚えたKさん。
大きな声としっかりした足取りに、こんな90代も居るのかと驚いたTさん。
故郷の方言「ばかんづら」が口癖で、小さい子どもと犬が大好きだったKさん。
歌が好きで、一緒に歌ってくれたり、合いの手を入れたりしてくれたTさん。
笑顔が素敵で、「はい、はい」と頷きながら、食材の買い出しを頑張ってくれたMさん。
うつむきがちな入居者さんの事を気遣い、気が乗らない用事を巧みに断る様子に感心させられたTさん。
散歩が好きで、真面目かと思っていたら実はひょうきんだったKさん。
素敵な声で歌い、花や鮮やかな果物を見ると、「これかわいいよ」と喜んだSさん。
犬や猫が大好きで、嬉しいと体を縦に揺らして喜びを表現したWさん。
美味しいものやお得な情報に目がなく、毎日のように出かけて行ったKさん。
何かお手伝いすることはありませんかと職員を気遣ってくれたKさん。
多くの方と出会いました。何人かの方とお別れしました。
政権が変わって、震災に遭って、また政権が変わりました。
どんどん季節は流れて、お寺のよこも、私を取り巻く環境も、私自身も少なからず変わりました。
それでもこの仕事を始めた時から抱いていた思いは、多分今も残っています。
この先迷う事があっても、その思いが私の進むべき方向を照らしてくれると信じます。

10:57 | Posted by admin

【最近の出来事】 石川

2013年08月23日 | きみさんち

今の時代、みなさんアイフォンやアイパットを使っています。
ずっと旧携帯を使っていたので、今に追いつこうと、嫁はアイフォンを購入しました。僕は、携帯をあまり使わず、友達が少ないので、ネットを見るときは大きな画面の方がよいとの店員さんの助言と、アイフォン1台持つよりは~アイパットと携帯両方持っていても同じ値段なんですよ。と言う言葉にのり僕はアイパットを購入しました。
契約の時に色々と説明を受けました。結構長い時間だったので4ヶ月になるうちの息子がダダをこね始めました。泣くは泣くはで大変でした。
家の息子は何故か電波に反応してよく泣きます。嫁が携帯を近くで操作していて、もの凄く熟睡していても突然起き泣きます。携帯の電波にネットにつないだ時に、微弱電流を感知して泣くので携帯ショップならなおさらなきます。
外にでるとピタと泣き止みます。最初泣かなかったので我慢の限界に達したようで早々に戻ってきました。
店員さんの説明をあまり聞けず家に戻ってきました。
夕食を食べ子供を寝かせた後、よしやろうと、今時の人に近づくぞと意気込み、操作を開始しました。
僕は説明書を見ない人なので、我流でどんどん進めていきました。嫁は説明書を見る人なので、ちょっとずつアプリをダウンロードしたりしていました。以外に簡単と思っていたら、嫁がここが分からないからやってと渡され、説明書をみないんで何を思ったか適当に操作したら、嫁の携帯のアドレスを全部消してしまいました。
まあ怒る怒る、偉い目にあいました。
説明書はみましょう。

記念に写真一枚貼っておきます
ファイル 68-1.jpg

00:50 | Posted by admin

【入居者との一瞬】 のんびり家2F 石井

2013年08月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

早いものでのんびり家が本駒込から向丘に引越して3年が経過しました。今年の夏の猛暑も入居者の方々と切磋琢磨しながら乗り切っていきたいと思っています。
のんびり家では半身に力がうまく入らない方がいます。以前のように1人で歩くことは難しく必ず職員が1部支えながら移動されています。姿勢が崩れる傾向にあり、様々な手立てを職員側としては考えます。とある日に、隣の公園まで散歩することになりました。いつもと同じように職員が後方より支えながら公園へと移動する際に、Mさんより声をかけられました。「ほら、○○ちゃん見てみなよ。緑がきれいじゃないの。」と私に問いかけました。いつもは身体の痛み等もあり中々前傾姿勢ばかりですが、この時ばかりは目の前に広がる大きな樹木を眺めていました。その時の姿勢というと後ろに反り返ってしまいそうな勢いを感じました。公園の椅子に腰掛けながら緑に目をやったり、おにぎりを食べながら力が入りにくい右手でご飯粒を鳩に向かって一生懸命に投げていました。そして、少しの間ボーとしながら他愛も無い話をし、のんびり家の階段を時間をかけて上って2階に戻りました。
入居者の方々と過ごしていく中で様々なことを学んでいきます。一般的には時間や社会の仕組みの中で私たちは過ごし、暮らしていることになるかと思います。(もちろん、一概には言えませんが)しかし、何か大切なものを知らぬ間に気付けなくなったり、毎日の忙しさの中に埋もれてしまっているようなことを入居者の方々より気付かされることがあります。
隣の公園までの短い散歩ですが、階段を下りる時の力んでいる表情、転びたくないという強い意志、どんな時でも他人を気遣う優しさ、外に出た時の表情の緩み、緑を見るはにかんだ顔・・・・・・・・・。暮らしの中の一瞬の出来事ですがどのような瞬間にもその人の想いがつまっています。そう考えると、日々の一瞬がとても可能性のあるものに思えてきます。今後ものんびり家の入居者の方々と様々な一瞬を共有して思いをめぐらせていきたいと思います。

08:22 | Posted by admin

【13回目の夏】 のんびり家3F 福田

2013年08月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

「何で福田さんは13年ものんびり家で働いているの?」
「良く続くよね~」
「大変でしょ~」
仕事に関する話をすると返ってくる返答ベスト3です。
おかげさまでのんびり家で13回目の夏を迎える事が出来ました。ここまで続ける事が出来たのはのんびり家での沢山の出会いがあったから、と思っております。
13年の間には本当に色々な事がありました。その中で13回ものんびり家で夏を迎える事が出来た出来事が2つあります。ひとつは今から約10年前、入居者さんの要介護度数が最も高い時期があった時です。
当時はスタッフが入居者さんに代わってスタッフが生活全般を支える事が殆どでした。やることが多い大変さも正直あったのですが、一番悩んでいたのが入居者さん主体での生活が送ることが出来ないもどかしさでいっぱいでした。
その情けない気持ちを自分の技量不足、未熟さに気づかず「この状況を改善できない会社がいけないんだ!」とまで思ってしまいました。それが、後にどれだけ無責任な考えであり、入居者さんに対して失礼であったかはその時に生活をされていた入居者の皆様から教えて頂いたのは言うまでもありません。
もうひとつは、代表からとことん質問攻めにあった事です。この質問攻めで知恵熱が出たり、悔しくて多くの涙を流しました。今はそう簡単には泣かなくなってしまいましたが…それだけ強くなったのでしょうか(笑)
質問攻めにあった理由は入居者さんに対する声かけが無駄に多かったり、思いつきだったり、入居者さんに対する支援について質問された時に答えられない…と言った事が理由でした。資格を持つ専門職としては失格です。
食事や買い物に行くと店員さんは私たちの質問に答える事が出来るのに、私はこれが出来なかった時、自分はプロと言う自覚がなかったのでしょう。
現在のんびり家3階では、生活を支えて行く上でどうするべきかと言う声がケース会議等で上がってきます。人の生活を支えているのですから正解が一つでないので、様々な考え、多くの意見がでます。様々な考えは入居者さんの支援の幅を広げます。それが、この仕事の面白さであったり、自分自身が成長するきっかけにもなるのではないか、と思っております。
考えること、入居者さんと向き合うという当然の事をおざなりにしない様、これからも入居者さんとの生活を楽しみながら支えさせていただきたいと思います。

08:18 | Posted by admin

【これからも】 お寺のよこ 光岡

2013年08月05日 | お寺のよこ

7月9日、10日と近所の光源寺というお寺で、ほおずき市(四万六千日)が開催されました。境内には所狭しと食べ物、雑貨、ほおずき、風鈴等を売る屋台が設置され、音楽のライブ演奏等催し物が満載の楽しいお祭りです。
毎年お寺のよこからも入居者の皆さんが多数参加されておられます。今年は、8名中6名の入居者さんが参加されました。
私も2日目に参加させて頂きました。始めは人ごみが多い中、やや緊張気味の方、事態が今一つ把握出来ない方もおられたようですが、境内を巡っていく内に、また、ライブ演奏を聞き入っておられる内に場の雰囲気に慣れて次第に表情が綻んでこられるご様子が手に取るように分かりました。もしかしたら普段とは異なる表情を見せてくれていたかもしれません。
地域の催し物に参加する度に思うことですが、地域の皆さんのご理解や温かいお言葉に支えられていることを実感します。また、入居者さんが参加出来るように段取りを組み、付き添ったスタッフ、参加した際に様々な表情を見せて下さる入居者さん、その何れもが尊いものだと思います。
その尊さに包まれながらとても幸福な時間を過ごすことが出来ました。地域の皆さん、スタッフの皆さん、入居者の皆さん有り難うございました。
今年は8月に同じく光源寺境内で盆踊り大会があります。願わくば一人でも多くの入居者さん、スタッフに幸福な時間を共有してもらい、地域の皆さんに我々の存在をより多く知って頂ければこれに勝る喜びはありません。
そして来年も再来年もこれからもずっと、このような機会に参加出来る喜び、有り難さを噛み締めていければと思っています。

10:57 | Posted by admin

【感動×∞(無限大)】 松林

2013年07月23日 | きみさんち

仕事中にふと思った事がありまして。

綺麗な椿の花を見ている利用者さんが、私に声を掛けてくれました。
「見てみろ、この花、綺麗だぞ!」と。
「本当に綺麗だね、こんな綺麗な色に咲くんだね」と私。

その数分後に「見てみろ、この花、綺麗だぞ!」と。

その後も何度も声を掛けられ、その都度、綺麗な花の事を告げられている。

私がきみさんちに来たばかりの頃であれば、その声掛けに、ずっと付き合っていたかもしれません。
慣れてきた頃には、その思いを違う所に切り替えていたかもしれません。
そして、今、その言葉に、ずっと付き合っている私がいます。

それはどうしてなんだろうと、ふと、考えてみました。

認知症の利用者さん、言動を直ぐに忘れてしまいます。
ですが、そのときは、単に忘れて何度も同じ事を言っている様に聞こえなかったのです。
そして、そこに感じたものは、綺麗な花に向けた感動でした。
言動を忘れてしまうという事実は、さぞや驚異を伴うことでしょう。
しかし、ひとつの出来事を何度も体験できるという『特権』もあるのかもしれないな、と思いました。
何時も新鮮な思い。何度も感動できる出来事。

そんな思いでその方の言葉に付き合っていたら、本当に何度も良い笑顔を向けて「見てみろ、この花、綺麗だぞ!」と言っています。

忘れてしまうことは残念な事かもしれませんが、忘れるがために楽しめる現実は山ほどあります。
そんな現実を作って行くのが、私の仕事なのかなと、深く思った「見てみろ、この花、綺麗だぞ!」のセリフでした。

そのセリフを5・6回聞いた後、急に「最近、あの人見掛けないな。どうしたんだ?」と、数ヶ月前に亡くなられた利用者さんの事を聞かれました。
「どうしたんだろうね?」で良いのかも知れませんが、事実を述べました。
するとまた数分後、「最近、あの人見掛けないな。どうしたんだ?」と聞かれます。

マイナスイメージに対しては、流石に話を切り替えました。
「この花、綺麗に咲いたね。蕾もまだまだあるから楽しみだね」
「ホントだな、綺麗だな」

するとまたまた数分後「見てみろ、この花、綺麗だぞ!」と。

感動とは至る所に存在致します。

00:49 | Posted by admin

【初心を持ち続け】 のんびり家2F 名倉

2013年07月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家で働き始め早いもので約1年がたとうとしています。こんにちは。
どっこいしょ2回目の記載になります。名倉です。
今回は自分の今の心境について記載させて頂きます。
1年近くのんびり家で働かせてもらい、1年前の自分と、今現在の自分、何か変わったのか、何か変われたのか。
正直全く分かりません。
変わってないのかも知れないし、何か変われたのかも知れないし、自問自答しています。
正直何に変わりたいのかすら良く分かっていません。ただ入社した時から思っていたのは、職場で必要な存在、又は入居者の方々にとっても必要とされる存在になりたいと言う気持ちだけは、未だにぶれていません。1年近くたって、そう思ってくれている人がいるかどうか分かりませんが、入社した時の上記の思い、初心の気持ちはこの先ずっと持ち続け日々成長して行けたらと考えています。
日々の支援をしていると入居者の方々には色々と教えられます。
その中でももっとも見習わなくてはいけないと思った事を記載します。
入居者の方々は全員80歳を超えている方々です。のんびり家では8名の入居者の方がいらっしゃいますが、ほぼ全員食事を食べるときに(頂きます)と言われます。当たり前の事に聞えるかも分かりませんが、自分は凄い事だと思っています。
自分は歩いているとき、服を着替える時その他もろもろ、多分当たり前だと思っている自分がいます。
ただ思い返してみると、自分はバイクの事故で10代の時全身打撲で2週間の入院を余儀なくされた事がありました。その時は体が全く動かずちょっとでも体を動かそうならば激痛が走りました。
2週間が経ち退院した時は、歩く事が出来る幸せ、自分で服を着替えられる幸せ、その他もろもろ。と凄く体が自由に動かせられる事に感謝、幸せを感じたのを覚えています。ただ残念な事に時間の経過に伴い段々薄れていき当たり前と言う感覚に陥っているのが現状な気がします。そんな自分が入居者の方々を見ていると恥ずかしくなってきます。
自分も後50年後生きていたならば入居者の方々を見習い日々の生活に感謝の念を持っていけたらと思います。

05:18 | Posted by admin