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【Nさんとの関係】   お寺のよこ 後藤

2014年03月10日 | お寺のよこ

11月に入居されたNさんと仰る方がいます。Nさんの第一印象は「女性に厳しい方だなあ」です。女性職員のことを「女中さん」と思っているようで、私も他の入居者さんとおしゃべりをしていると「喋ってないで仕事見つけてやりなさいよ!」と怒られることがありました。正直、最初の2ヶ月くらいはNさんに対して緊張して、少し憂鬱の日もありました。
時はすぎて2月になり、新しい入居者さんが入られ、次はそちらの方に緊張していると、Nさんのふとした表情や発言に癒されている自分がいました。時の流れは不思議なものです。
夜勤中にNさんのお手洗いに付き添い、自室までお見送りするのですが、最後にとても優しい顔をしてくださることがあります。癒されるのと同時に、Nさんにとって、私はすこしでも安心してもらえる存在になれているのかなあと嬉しくなりました。
お寺のよこも少しずつ人数が増えてきて居ます。入居される方のほとんどが不安をかかえていると思いますが、私がNさんに癒されているように、私も入居者さんにとってそういう存在になれるよう頑張っていきたいなあと思う今日この頃です。

08:54 | Posted by admin

【きずな】 のんびり家2F 飛鳥井

2014年03月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。どっこいしょ登場も7回目になりました、のんびり家2階の飛鳥井です。
今年の冬は、記録的な大雪に見舞われるなど、日本だけではなく、世界各国で異常気象が続いている様子ですね。日頃から良く報道されている「地球の温暖化」の影響なのでしょうか。私達に出来ることは微々たるものかも知れませんが、地球の環境を少しでも守るために、日頃の便利な生活を見直し、出来ることから始めて行かなくてはならないと考えるようになりました。
ところで、以前の記事にも一度書かせて頂きましたが、昨年の11月に、私が住む足立区にある介護老人保健施設を再訪し、「ゴスペル」を歌わせて頂く機会がありました。一昨年初めて歌わせて頂いた時に、とてものりの良い方がいらして、私たちが歌う曲に合わせて手拍子したり、身体を動かしたり、声を掛けて下さったりと、歌っている私達にとっては、一番嬉しい観客である方が、今回も最前列で車椅子に座りながら、前回と同様に声援を送って下さいました。
今回も、一昨年に歌った「きずな」と言う歌を歌いましたが、今回は、歌いながら私が一番先に泣いてしまいました。
日頃は、自他共に認める「鉄の女、滅多に泣かない女」の私ではありますが、今回はほぼ歌い出しから涙が出てしまい、指揮をしている先生や他のメンバーもびっくりした様子でしたが、自分が一番びっくりしました。
「きずな」と言う歌は、とても歌詞の内容が素敵で、深いのですが、特に2番の歌詞で「とても小さなことが、何故か煩わしくて、誰も要らないなんて思うけど、違うよ。どんな辛い時代も、飢えて寒い夜も、暖めてくれた誰かがいたから今日がある。ありがとう。」と言う部分が共感出来て、私は好きです。
この歌を歌うと、「人は一人では生きて行けない。お互いに助けたり、助けて貰ったりしながら、皆で生きて行くものなのだな」と改めて思います。
介護の仕事を始めて4年目の私ですが、今まで一度も辞めようとか辞めたいと思ったことはありませんが、常に「自分は本当にこの仕事に向いているのかな」と言うことは頭の中にあります。今まで続けて来られたのは、一緒に仕事をしているスタッフを始め、入居者の方々や、そのご家族、近隣の方々など、本当に沢山の皆さんに支えて頂いたからこそだと、改めて感謝の気持ちで一杯です。現状は、ギブ&テイクの「テイク」を占める部分が多い私ですが、これからは少しでも「ギブ」の部分を増やし、「きずな」を大切にしながら、皆さんに恩返しが出来るように、自分なりに努力して行きたいと思います。

08:38 | Posted by admin

【赤鬼と青鬼と仲間たち】 のんびり家3F 柿沼

2014年03月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

お正月を過ぎて数日経ったある日「ねぇ、Kさん年が明けたねぇ。2月って節分があるけど今年豆まきする?」と聞いてみました。
「豆まき?何を撒くんだ?」「う~ん大豆かなぁ?」(反応が今一つ…….…。)
数日後「ねぇKさん、2月に節分があって豆撒きするじゃない?そん時さぁ下の保育園に鬼の格好して2人で行くっていうのはどうかなぁ?」
「2人でか?」「うん、多分2人で」
保育園と聞いた途端、Kさんの目はキラキラ~ン!(Kさんは小さいお子さんが大好き)キラキラ~ン!の目のKさんにすかさず、「青鬼と赤鬼どっちにする?」聞いてみました。
「赤だな!」即答するKさん。(えっ?赤?赤鬼か、以外だなぁ)
後で分かった事ですが、Kさんのイメージだと青鬼は顔色が悪く、弱い鬼らしいのです(笑)
2月3日赤鬼Kさん、青鬼スタッフK、Hさん、スタッフAはかわいい園児に大泣きされつつ保育園で暴れてきたのでした。
最高に笑えて、楽しい1日でした。(近所の方も私たちを見て吹きだしてましたねぇ)
Kさんによると来年は緑(鬼)だそうです。
只今より、来年のご予約を承ります!!

08:31 | Posted by admin

【どっこいしょっと。】 松林

2014年03月01日 | きみさんち

歳を取ったせいでしょうか。
最近、椅子から立ち上がる時や思い物を持ち上げる時なんかに、「どっこいしょ」と言ってしまいます。
「さて」とか「よいしょ」の時もありますが、「どっこいしょ」がかなりのパーセンテージを締めています。

幼少の頃、近所のお婆さんが、座る時も立ち上がる時も、「あ~、どっこいしょ」と言っていたのを思い出します。そして、それを見て笑っていた自分を思い出します。
年齢的には、そのお婆さんには未だ遠い筈ですが、言動が似ている事に危機感を感じてしまいます。

でも、どうして「どっこいしょ」なのでしょうか?
「そ~れ」でも「よっしゃ~」でも良いと思うのですが、何故か「どっこいしょ」なんですよね。

気になったので、調べてみました。
語源とは?
実は、富士山からきているという説があるそうです。

************以下参考文************
富士登山をした方ならば経験もあるかもしれないが、こんな言葉を唱えながら登っている人たちを見かけたことがあるはずだ。
「六根清浄 お山は晴天」
六根とは、目、鼻、耳、舌、身、意の6つで、人間の知覚のことを言い。六根清浄とは、この六根から生じるさまざまな欲望を捨て、清らかになって富士登拝しましょうという意味だ。「富士講」と呼ばれる山岳仏教の行者たちは、宗教的な意味でこれを唱えていたが、近代になって登山が一般化されるにつれて、「六根清浄、お山は晴天」というのは、登山ペースを保つための「かけ声」となっていた。
この「ロッコンショウジョウ」を繰り返しているうちに、息もとだえとだえになり、なまってしまったのが「ドッコイショ」になったといわれている。
太古から日本人にはかりしれない影響を与えてきた富士山は、なんと言葉まで生み出してしまっていたのだ。
************以上************
成程、元々、神聖な言葉だったんですね。

また一節には、何かの動作をする時に、掛け声を発する事で、身体にこれから起きる負担を認識させるアナウンス効果があるとも言います。

確かに、利用者さんを見ていると、椅子から立ち上がるなど、次の行動に移る時に、色々な言葉が発せられています。
そこには、「六根清浄」なる神聖な物が伺えません。

語源としての「どっこいしょ」には、成程、納得ですが、負担を認識させる効果と聞くと、まだまだ、そんな大丈夫ですぅ、と思いたい私がいます。
しかし、冒頭から、「歳をとったせいでしょうか」と、書いている時点でアウトかも知れませんね。

23:01 | Posted by admin

【お互い様】 お寺のよこ 光岡

2014年02月10日 | お寺のよこ

私がお寺のよこに入職して、1年と少し経過してからのことですから、かれこれ7年以上前の話になります。
夜勤で入居者さんの各居室を見回りしていると、女性入居者のSさんが中々寝付けないご様子のようでした。Sさんは普段から饒舌な方ではなく、自分の思いを明確な言葉として発することもお得意ではありませんでしたが、不安そうなご様子であるということは分かりました。
私はSさんと少し話がしたくなって、Sさんに声を掛けました。本来ならSさんが不安に思われていることを私が聞き出していくということが大切なのかもしれませんが、その時は自分が仕事上悩んでいることを聞いてもらうことが主となっていました。
Sさんは一頻り私の話を聞いて下さいました。Sさんが私の話を傾聴して下さったということになりますね。途中でアドバイスを頂けるということもありませんでしたが、Sさんに話を聞いて頂いただけで、私は悩んでいたことが少し抜けていく感覚が分かりましたので、退室することにしました。
その際にずっと話を聞いて頂いたSさんにお礼を言いたくて「Sさん。話を聞いてくれて有難う」とお礼を言うとSさんはとても素敵な笑顔を浮かべられ、その後朝までぐっすりとお休みになられました。
以前「日本人は、殆どの人が自分が困っている時に他者に助けを求めることに対してためらいを覚えるが、他者が困っている時はためらいなく助けたいという思いがある」という趣旨の話を聞いたことがあります。認知症状態にある方も一緒なのでしょうSさんも、私の悩みを聞いて、私からお礼を言われたことで、人の役に立ちたいというSさんの潜在的なニーズが満たされたからとても素敵な笑顔を浮かべられたのかもしれません。
昨年お寺のよこでは数名の方がお亡くなりになりました。思い返してみればその方達も濃淡の差はあれど、「人の役に立ちたい」という思いを持っておられ、それは他の入居者さんやご家族、スタッフや近隣の方、見学者や実習生の方達にも具体的な行動として示して頂いたことが多数あったかと思います。
入居者さんが持っておられる「人の役に立ちたい」「困っている人を助けたい」という思いを自分はどれだけイメージすることが出来ているのだろうか。ややもすれば、入居者さんは庇護されるべき対象であると規定して、入居者さんの前述した思いや力を奪う行為をしていないか。お亡くなりになった方のことを思い出すとそう自分に問い返しま
す。
昨年お亡くなりになったTさんが良く言われていた言葉があります。「そんなの一々礼を言う事じゃないわよ。お互い様よ」。お互い様という意味を深く考え、その対象を広げていくことが出来れば何か素敵なことが生まれそうな気がします。
尚、7年前に私の話を聞いて下さったSさんは今もお元気で、毎日素敵な笑顔と、時折不満そうな表情を変わらず浮かべておられます。

08:54 | Posted by admin

【考える…】 のんびり家2F 石井

2014年02月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

今年の冬もかなりの寒さに身も縮む思いをしていますが、今回はそんな寒い日の外出での出来事を伝えたいと思います。

先日、利用者のYさんがお昼のことで隣のKさんに話し掛けていました。「あなたの今食べているご飯はどこにあるの。」と、そこでKさんはYさんに「おかって見てらっしゃいよ。」と返事を返していました。その一部始終を見ていた私は、その後の動きに注目していました。Kさんに促されたままのYさんは台所に着くと直前のやりとりが少し抜けてしまったご様子でした。さりげなく近くに寄ると「あなたご飯ないのよ。」と問いかけがありました。そこで「ご飯は下にありますよ。」とご飯の在りかを教えると「あなた、これはお米でしょ!すぐに食べられないじゃない。」ということで最終的には買い物に出かけることになりました。
いつも「あー、わかんなくなっちゃったよ。」と口癖のようですが外に出ると一変。「あなた寒いし、お腹空いたわよ。」
としゃきっと背筋も伸びています。そこで、通りの向かいにあるコンビニエンスストアの「鍋焼きうどん50円引き」というポスターに導かれ購入に至りました。のんびり家に帰宅し、1段落した際に調理が始まります。鍋焼きうどんの調理自体に慣れていないためYさんの問いかけに職員が見守りをしながら行っていました。そこで、その様子を見た私は少し見守りをしていた職員の距離感を修正しました。その意図は近くにいることで、Yさんの「有する能力」を発揮する場面を奪ってしまうのではないかと考えたからです。調理に話しを移すと、Yさんは鍋焼きうどんをガス台に乗せ火をかけていました。Yさんは職員を気にかけながらも近くにいないために、Yさん自身で火の調整を見ながら、グツグツと5分は煮込んだであろう鍋の火に四苦八苦しながら消しました。
私は、ぐっと堪えYさんがその熱い鍋をどのように運んでいくのか気になり、他の職員にも待ってもらいました。(もちろんYさんの歩行状態、鍋焼きうどんの重さや熱さ、移動距離・・・・・・様々な事を想定しました。)Yさんは最終的には近くに偶然あったタオルを広げて両手でその鍋焼きうどんの鍋を持ち出しました。持ち上げ数歩移動したところで、さりげなく職員が支援をしました。

この仕事では利用者のために「考えること」がとても大切になります。利用者の疾患のこと、癖のこと、以前の暮らしぶりのこと、以前の趣味のこと・・・・・本当に多岐に渡ります。のんびり家に働き出し管理者を勤めて3年が経過しましたが、新人の頃は「考える」ことに努力していましたが、「考え方」が十分に理解できていなかったと思います。何のために考え、どのように考えていくのかぼんやりしたままであったと今では感じています。利用者の生活していく姿から自分たちはどのようなことを考え、支援に生かしていくのか考え続けながら仕事を楽しんでいきたいと思います。

08:36 | Posted by admin

【信頼関係】 のんびり家3F 渡辺

2014年02月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

3階のベランダから下に生えている木に、水を撒いてしまう利用者さんがいる。ご本人にとっては水遣りのようだ。
一度、通行人に掛ってしまいクレームの電話をいただいた事があった。
まずは木の伐採をした。3階のベランダ近くまで生えていた高い木を切った。これで止めてくれるといいな、と思っていたがそうはいかない。ベランダから下を覗けば、1階にはまだまだ水を欲しそうな木たちが生えているのだから。
1階に入っている保育園の方に、裏の木を伐採しても良いか相談しに行くことにした。
足取りが重い。水を撒いているのを知っていながらその事に関しては触れた事がなかったからだ。ある利用者が水を撒いてしてしまうと説明したところで「ああ・・・」と先生の目が宙を浮き何かを思い出された様子。怒られるかとドキドキしていると「○○さん?」と保育園の先生からその利用者の名前が出た。思わずびっくりして、なんで名前を知っているんですか!?と聞く。すると、去年の敬老会での話しをしてくれた。
子供好きでサービス精神旺盛の○○さんはお遊戯をする園児たちよりも激しく踊っていて、怖がっている園児たちもいた・・・と他職員から聞かされていたが、保育園の先生方は元気で楽しいおじさんと思っていてくれたらしく「○○さんは私たち(一部の園児も含め)の間ではブームなんですよ」と笑いながら言ってくださった。
これを聞いて私は○○さんを抱きしめたくなった!いやいや、そんなことをしたら、胸やお尻を触られるだけなのでけっしてそんな事はしないけど、行きとは反対に心軽く3階に戻ってきた。
そして○○さんの肩をチョン!とこずく。「ん?なんだ?」と○○さん。「ううん、何でもなぁい!」と私。
ホッとした。ご近所との関係を作る前に関係を修復しなければならないと思っていたら、そんな心配はいらなかった。○○さんに助けられたのは私の方でした。もう少し利用者さんを信用しないといけないと思った出来事でした。

08:31 | Posted by admin

【入居者さんに励まされ助けられて】 堀内

2014年02月01日 | きみさんち

まわってきました。どっこいしょ。
きみさんちに入社して現在3 年4 ヶ月です。まだ3年。いや、もぅ3 年。何故続けていられるのか考えてみました。
つい最近の出来事です。
私が落ち込んでいるときに、きみさんちに入居して一番日が浅いAさんに『そんなに悲しい顔してどうしたの?!
私の部屋にきなさい!』と部屋に連れていかれると『何も役にたたないかも知れないけど話してみて。』と。わたしが黙ってると『仕事をするって悔しいこと沢山あるわよね。でもね、どんな人でも失敗して悔しいことを乗り越えているんだもの。これから先も何度となく、そういう場面にぶつかるかも知れない。でもね、何があっても私は絶対にあなたの味方だから。いつも頑張ってるのみてるもの。そんな悲しい顔しないで大丈夫。』と励まされました。私がお礼をいって部屋を出るときに『ありがとう。私の所に来てくれて嬉しかった。』と笑顔でいってくれました。
今回その言葉で私は乗り越えることが出来たのですが、日々入居者さんに励まされ助けられてるから続けてこられたんだと改めて思いました。
もちろんスタッフにも!他にも沢山あるのですが、ひとまずこれで終わりたいと思います。
読んで下さり有り難うございました。

23:02 | Posted by admin

【あけましておめでとうございます】 お寺のよこ 田口

2014年01月10日 | お寺のよこ

今年で私が入職して四度目のお正月を迎える事になります。
12月24日はクリスマス会があり、皆さんサンタさんのコスプレを行いチキンとケーキを食べました。
12月30日はお寺のよこで恒例の餅つき大会、あいにく私は当日が夜勤明けで不参加でしたが、事故も無く写真を観る限りでも、充分たのしそうだったのが伝わる餅つき大会でしたね。
12月31日は私が人生で初の御節料理の下ごしらえを行いました。一般家庭でもここまでしないよね?と思いながら皆で試行錯誤しながら作った御節は山程作ったのに三が日も経たずなくなりました。ほんと嬉しい限りですね。
そんでもって個人的なことですが1月は介護福祉士の筆記試験になります。
久々の勉強をして感じたことは、①勉強の仕方が解らない。②知識を取り入れるのは楽しい。③医師ってほんと凄いです。
物事を理論づけるには知識は当然大切ですが経験も大切です。高齢者は魚や煮物なんかより牛肉が遥かに好きだし、一人称で「ワシ」とは絶対言わない。知識より経験で語れる大人になりたいです。
今年も入居者の皆さんと沢山の思い出や経験を重ねたいと思います。

08:55 | Posted by admin

【日帰り旅行】 のんびり家2F 名倉

2014年01月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

こんにちは。どっこいしょ3回目の登場になります、名倉です。
大分寒さが増してきて今年も終わろうとしていますね。皆さんにとってのこの1年はどんな年だったでしょうか?
又、入居者の方々にとっての1年はどんな年だったのでしょうか?
自分にとってのこの1年間は、とても早く過ぎていった1年でした。
今年は色んな支援をさせて頂きましたが、中でも思い出深い支援について記載します。
今年の9月にのんびり家2階の入居者の方、全8名の方と職員6名で日帰り旅行と称しまして横浜中華街に行かせて頂きました。この日帰り旅行の企画は自分が立て実行させて頂きましたが、初めての企画という事でかなり緊張しましたし、色んな場面に置いてのイメージが中々まとまらず日数が近づくにつれて頭が爆発しそうでした。
そして当日出発の朝が来ました。天気は晴天、気温も暑くもなく寒くもなく絶好のお出掛け日よりとなりましたが、私行かないわと仰っている○○さん、どこ行くのと不安げな○○さん。といつもの感じでのスタートとなりました。
東大前~日吉乗換えで本町中華街まで電車でいきましたが、電車に乗っている時の楽しげな入居者の方々達の表情は普段とは違った笑顔、表情に見えました。
中華街に着き、お店に向かい歩いている時の入居者の方々達の表情、発言も町並みに圧倒されたようで驚いていました。
お店に着き、いよいよ昼食の時間となると、普段あまり目にすることのない食材に美味しそうとの発言があちこちから聞えてきました。
普段は食事を残す○○さん、あまり食が進まない○○さん、共に次から次へと召し上がっていました。この時の表情は今でもはっきり覚えていますが、とても幸せそうで普段のんびり家にいる時には見られない表情に見えました。この時の表情を見せて頂いただけで、大変だった企画もやってよかったと思わせてもらえました。この日帰り旅行は無事全員行って帰ってくる事が出来まして、改善点はありますが、成功と言えると思います。
最後にこの日帰り旅行、10月には山梨への旅行もありましたが、普段の積み重ねがとてもとても大きな事なんだと実感、痛感しました。来年、再来年と出来る限り長い間、日々の支援を大切にし、今のんびり家にいらっしゃる入居者の方々達と又、日帰り旅行、旅行と行きたいと思っています。

08:35 | Posted by admin

【家の婆さんと共に】 田中

2014年01月01日 | きみさんち

母が亡くなり1周忌が過ぎた。その辺りから私の家の94歳になる祖母がおかしな事を言い始めるようになった。
精神科に通い、ついた病名がアルツハイマー病。
娘(母)の死から1年余り。緊張の糸がほどけた様に症状が出始めた。
その例を上げてみると・・・
ある日の午後
婆 「・・・」1点を見ている
私 「どうしたの」
婆 「あそこに子どもを抱いた人がいるんだけど声をかけてもうんともすんとも言わないんだよ。」
私 「・・・」 「どこにいるの?」
婆 「あー いなくなっちゃった」
ある日の深夜部屋より大きな物音がするので行ってみると、
婆 「お客さんが来たから布団敷いてやってるんだ」
と押入れからありとあらゆる布団を出し、床に引いている。
こんな幻覚・妄想が毎日繰り返されている。
夜眠れないからと廊下をうろうろするのは日常茶飯事。
危ないからと止めに入ると一旦は止める物の、10分後には同じ事を繰り返す。
これが続くと今度は父がイライラし始め怒鳴り始める。
怒鳴り声を聞くと今度はばあさんがふてくされ部屋から出てこない。と悪循環が続き、これではいけないと思っていたところ、ばあさんの方からデイケアに通って友達を作りたいと言ってきて、現在週2日通所施設に通っている。
居ない間は私・父のホッとできる瞬間でもあり、婆さんもデイケアでの出来事を笑顔で話してくれる。(詳しくはきみさんちHP行きはよいよい帰り路をご参照下さい。)
こんな婆さんでも氷川キヨシの事となると頭が冴える。
今度の中野(サンプラザ)は○月だ。切符とらなきゃなとカレンダーに印をつけ、それを目標に楽しそうに準備を始めるのである。
きみさんちの出来事が婆さんにリンクしてしまう時がある。「あっ!この発言家のばあさんもいってた。」「おなじことをしている。」など等。きみさんちで勉強させてもらっている事がことごとく当てはまり、家の婆さんで実践させてもらっている。
こんな毎日を繰り返していると介護の知識が少しでもあって良かったなあーとつくづく思う今日この頃なのであります。
認知症との付き合い方、玄人・素人問わず、とても重要になってきている時代なのかもしれないですね。

23:03 | Posted by admin

【健康診断】 石川

2013年12月23日 | きみさんち

11月になり、今年ももう終わりだなと思っていたら、年に1回の健康診断の季節になりました。入居者さん達スタッフ共々も病院で検査です。
健康診断なので、血圧上昇や血糖値をあげてはいけないので、朝食を抜かなければいけません。
車でKさんAさんと病院行きました。採血を採ったり、レントゲンを撮り、インフルエンザの予防注射をしたり、いつもとは違った環境もあるかも知れませんが、朝食を抜く事でお腹空いたんですよね。二人ともイライラしてきました。
Kさんが、お腹が空いた~と朝抜いたから~
Aさんが健診だから我慢はしないと、我慢が足らないんですよ、あなたは。とケンカになってしまいました。
一度は止めに入りましたが、白熱してしまい、しばらく2人で口論をしていました。
これもお腹が空いたからいけないんだと思います。
僕もこの1ヶ月前くらいに健康診断に行ったんですが、食事を抜き、久し振りに山の手線にのり駒込にお腹が空きすぎて、一人でやっぱりいらいらして早く終わらないかな~と、必要以上に思っていました。
でもその後の、我慢した分ご飯が美味しいこと、直ぐに無くなってしまいました。
2人の入居者さんも、我慢した分だけ美味しいご飯が食べれたと思います。

00:57 | Posted by admin

【秋の宿泊旅行に行ってきました!】 のんびり家2F 福田

2013年12月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

10月3日から4日にかけてのんびり家総出で、山梨県の山中湖へ一泊してきました。一番の見所として予定していたのは、世界文化遺産にも登録された富士山です。
3日のお昼はお弁当を食べ、夕方にペンションアベニューへと到着。
洋風のかわいらしいペンションの大きさや部屋数から、実質のんびり家の貸し切りとなり、皆さん気兼ねなくゆっくりしていただけたのではないかなと思います。夕食は前菜、スープ、鮭とステーキとご飯、食べ終わるたびに次のお皿が出てくるフルコースタイプだったので、入居者さんの中には途中で「まだあるの?もうお腹いっぱいよ」と苦笑いする方も。とはいえ、最後のデザートのチーズケーキではぺろりと召し上がられ満足そうでした。甘い物は別腹、でしょうか。
次の日の朝は小雨が降っており、東京とは比べられないほどの冷え込みでした。昨日から曇りがちだったために、本当ならペンションからも富士山を見られるはずが、残念。それでも前後の台風に直撃することもなかったので、朝食後には花の都公園へと出発です。駐車場へ着いたときには雨も止み、時間が沢山あったのと景色を眺めるのも兼ね、お昼を予約していたお店までお散歩しました。涼しいと言うよりは肌寒い、という気温の中でも、広がる草原のような場所にあちこちにお花を見ることができ、空気も澄んでいました。
さて、こう寒いとあってはやはり温かい物が食べたくなります。歩き疲れた入居者の方も、歩いた先にお昼ご飯が待っているとなれば思わず気合も入る様子。お店に入れば既にテーブルにずらりと並ぶ、
のんびり家全員分の山梨名物ほうとう鍋です。冷えた身体にホッとする温かさで、その時その場所で食べたからこその美味しさと言うのでしょうか。笑顔で食べている皆さんを見て、ここのお店にしてよかったなーと一安心しました。
富士山を望むことは最後までできず、惜しい気持ちにもなりました。けれど、初めて旅行の企画担当になった中で、宿や運転手付きのバスを調べたり、予約したりといった積み重ねが今日に繋がったのだと思うと、大変でありつつも楽しい気分になります。入居者さん、そのご家族、3階の旅行担当の方と、そして全職員の協力があったからこそ、無事旅行へ行けました。皆様ありがとうございます。

08:31 | Posted by admin

【ご報告と感謝】 のんびり家3F 福田

2013年12月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

突然のお知らせとなりますが、この11月でのんびり家3階の管理者を交代する事になりました。
というものの、この交代については以前から決まっていた事なのですが、管理者になるには様々な要件があり、研修を受ける必要があって、のんびり家で働いて3年が経過した永辻がその要件を満たし、私の後任を引き受けることとなりました。
交代とは言うものの、オープンから13年関わっているのんびり家を離れるのは退職するかのような気持ちになっています。
のんびり家に来た頃はまだ23歳だったのに気付けばアラフォーと呼ばれるお年頃となってしまいました。
最初は管理者という責任のある仕事は私には出来るのか、林田代表はこんないい加減で何も考えていない私に任せるなんて大丈夫なのか?と不安だらけでした。
その頃の私といえば、苦手な人は嫌い、苦手な人とは口を利かない、口を開けば自分の事は棚に上げ人の悪口ばかり等、人と関わる事がとても面倒臭く感じていました。しかも、自己主張はするのに、いざ人に伝えようとすると何が言いたいのか分からずしどろもどろ、悔しいとすぐに泣く…といった具合に自分に甘く生きていました。
そして、そんな私が管理者としてのスタートを切ると、いかに今まで自分がいい加減で、自分に甘いかがこれでもか、というくらい経験させていただく事が出来ました。ここまで来るには林田代表の前で涙が枯れるくらい泣きました。以前にも書きましたが最近では強くなったので泣かなくなりました。次に代表の前で泣く時はお嫁に行く報告をする時でしょうか…。
13年間、様々な経験をさせていただいたことにより自分自身も「変わったな」と感じる事が出来るくらい大きく成長させていただきました。同じ志を持つ仲間と研修に参加したり、時には大人数の前で講義を行ない「人に伝える事とは」を経験させて頂いたり、スタッフをとどう育成していくかを学んだり、入居者さんの支援を通して今の私がいる為の多くのことを学び、経験させていただきました。
本当に至らない所だらけで、未だにスタッフの皆さんにフォローして頂く事も多い管理者でしたが、のんびり家のスタッフ、入居者さん、ご家族の皆さん、法人内スタッフ、仲間になった皆さん…本当に多くの人に支えていただきました。有難うございました。

あれ?
何だか辞めてしまうような内容になってしまいましたが、辞めずに法人内で働きます。また、どこかで皆様にお会いできる機会を楽しみにしております。
12月からは永辻が管理者となります。今後とものんびり家を宜しくお願い致します。

08:25 | Posted by admin

【気づいたこと】 お寺のよこ 谷野

2013年12月05日 | お寺のよこ

先日、Sさんが入院先で体調が急変され、お亡くなりになられました。Sさんの退院を4日後に控えて、心待ちにしている最中の出来事でした。
以前は、自ら職員を誘い、お気に入りの喫茶店にコーヒーを飲みに出かけられたり、気の向くままに、ご自身で食べたいお弁当を買いに行かれていたりされていたそうですが、私が働き始めたころには、歩かれる際に支えが必要となっておられました。
Sさんはいろんなことに、いつも「いいよ。」と引き受けてくださいました。そんなSさんの「いいよ。」の返答に私自身が満足して、Sさんのその時々の気持ちを察する配慮が足りなかったように思います。Sさんと沢山話をして、もっといろんなことをお聞きしたかったです。
Sさんとの不意の別れで、ここでの生活の、その時々がいとおしい時間であることを改めて気づかされました。
夜中に、目を覚まされていると、夜勤でへばっている私を元気にするツボをわかっておられるかのような話をしてくださり、Sさんの心遣いを感じることが度々ありました。
まだ、いつものテーブル席にSさんが座っているような気分が抜けないまま、いろんなことを思い出しています。ありがとうございました。

10:58 | Posted by admin