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【お散歩好きなKさん】  お寺のよこ 佐藤

2026年01月06日 | お寺のよこ

6月にご入居されたKさんは新潟の実家を思い出され出掛ける事が多く、散歩がお好きで多い時は、8回行かれた事もありましたが、洗濯や台所周りの掃除など細かい所に目が届き、洗濯物を干す際にはしっかり叩いてシワを伸ばしてから干したり、夕食後にガスレンジ周りの掃除をしてから明日の朝のお米を研ぐ習慣など、ご家庭でもしっかり家事をされていらしたんだなあと思いました。そのKさんのご主人も10月にご入居され、お二人の関係や帰宅欲求など少し心配ではありましたが、朝はご主人がKさんの部屋へ行き「いつ、帰る?」等と時間や持ち帰る荷物の会話をされた後で一緒に出掛けられます。ご主人の方が歩くスピードが遅いため「置いていかれちゃうんですよ」と一足遅く帰宅されて、再度、Kさんお一人で出掛けてしまった時にはとても心配している様子が見られます。夕食後はKさんが先に入浴しご主人に「お風呂、入ったら」と声掛けされ、ご主人はKさんが使用した「そのバスタオルで良いよ」とご自分のタオルと着替えを持って入浴し、ご主人が居ない間にKさんはご主人の部屋でベッドメイクをされている姿が見られます。お風呂あがりはご主人の部屋でテレビを観ながら会話をしてお二人で過ごし、9時半ごろにKさんが「それじゃあね、寝るからね」とご自分の部屋へ戻って行かれる様子を見ていますと。ご自宅とは違う所で生活し、お二人が家に帰りたいという思いはずっと変わらないと思いますが、このままお二人が良い距離感でご自宅に居たころと変わらない生活を続けて欲しいです。

17:29 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  理事長 志寒

2026年01月06日 | 編集後記

新年あけましておめでとうございます。今年は午年です。午年は躍動・成功・勝負の年になるのだとか。確かに縁起が良い言葉ですが、むしろ何事もない平穏な一年を望みたいと思います。
昨年の“今年の漢字”は「熊」でした。全国で相次いだ熊被害は、人の領域と熊の領域があいまいになり、熊が人の領域に侵入することに慣れてしまったからだといわれています。そして、その原因は山村部の人口減少や、温暖化による環境の変化などが挙げられています。しかし、どちらも突然始まったものではなく、じわじわと進行していたものです。緩やかな、量的な変化だと思っていたものが、突然、ある時点で劇的な、質的変化になってしまう。存外、そうした変化は熊以外にも、今この時点で、多くの分野で進行しているのかもしれません。
日常の変化を見逃さず、些細な出来事を拾い続ける。そんな一年を送りたいと思います。

17:29 | Posted by kimisanchi

【歳の瀬】  きみさんち 田中

2026年01月06日 | きみさんち

本年も残り僅か、このどっこいしょがお手元に届くころには年も明けているでしょうか。
きみさんちの12月はイベントが目白押し、というのは5名のご入居者の内4名が12月生まれ。週替わりでお誕生日のイベントが開催されます。
12月1日はAさん、12月10日はOさんTさん、12月23日はFさんと女性陣は全員が12月生まれという何とも不思議なお誕生会。自分はいつだっけと悩まれる男性Sさん。本当に歳こそ違えど、きみさんちの皆さんはお元気にお過ごしになられています。
そして9日・10日はきみさんちのあります関町で毎年恒例の「関のボロ市」が開催。
お誕生日が終了するとすぐにMerry Christmas!!
そしてクリスマスが過ぎるとすぐにお正月の準備に皆さんと取り掛かります。ある余暇の時間を使い皆さんにお節料理は何が良いですかねと問うと色々なご意見が飛び交いました。
FさんSさんは八丈島のご出身。八丈島のお正月は何が出ていましたかと尋ねると、
Sさん…「さかなかな?」
Fさん…「こぶしめ・黒豆、あとは東京と一緒よ」と。
唯一新潟ご出身のAさんに新潟のお正月はどうやって過ごしていましたかと尋ねると、「おもちかしら」と笑顔で答えておりました。ここで田中はある失敗に気が付いたのです。八丈島って「東京都」じゃんと。それでも地方色豊かなお節が並んでいたに違いありません。
新潟はやはり米処。お正月=御餅で新年を迎えるといった事が鮮明に思い出されていたようです。昨今のお正月と言えばお節料理をご家庭で作るといった事は少なくなってきているのではないでしょうか?入居者の皆さんと考えながら美味しいお料理と共に年を越せたらと只今メニュー作りに奮闘中なのであります。

17:28 | Posted by kimisanchi

【お大事に】  のんびり家2階 飛鳥井

2026年01月06日 | のんびり家::のんびり家 2F

気が付けば、師走も半ばを過ぎ、今年も残すところあと僅かです。
2025年は、公私ともに本当に様々な出来事があり、怒涛の1年でした。
来年はもう少しゆっくり、のんびり家の名の通り、のんびりと過ごしたいなぁと思います。
先日、入居者さんの体調不良があり、救急対応をした時のことです。
救急隊の方が来て、入居者さんが1階まで車椅子で移動し、玄関前でストレッチャーに乗り換えました。のんびり家の前の道が若干狭いため、救急車は本郷通りに停まっています。救急隊の方がストレッチャーを動かし、本郷通りに向かって移動し始めました。私が同乗するため、一緒に歩き出したのですが、その際、たまたま近くに高齢の女性と、小学校に上がるか上がらないかくらいの年齢のお孫さんと思われる男の子がいて、その男の子が私に向かって「お大事に」と言ってくれたのです。思い掛けない言葉でしたが、私は「ありがとうございます。行ってきます」と返しました。
救急車に乗ってから、「あの男の子は、一緒にいたおばあさんや、ご両親にいい育て方をされたのだろうな」と感心しました。思いやりのある、他者の気持ちに寄り添える立派な大人になることと思います。
大人であっても、あの状況下で「お大事に」と声を掛けることは中々出来ないのではないかと思います。私が逆の立場でも、言えなかったと思います。
救急対応という少し逼迫した状況ではありましたが、男の子の「お大事に」という言葉に少しだけ気持ちがほっこりしました。
搬送された入居者さんは、検査入院となりました。一日も早くのんびり家に戻れることを願っています。

17:28 | Posted by kimisanchi

【Kさんとの寿司ランチ】  のんびり家3F 富永

2026年01月06日 | のんびり家::のんびり家 3F

11月某日、Kさんの再検診に付き添った時の事です。
Kさんは姉御肌の料理上手な方ですが、反面、少しだけ気難しい所があります。普段は集団行動が苦手で、静かに一人を好まれる方で外出などもお声を掛けますが拒否される事が多いのです。
病院への道は、口数少なく不穏な表情がありました。そこで健診後は良かったらランチでも召し上がってのんびり家に帰りませんか?と意を決して尋ねると、速攻で行きたくないですとの言葉が帰って来ました。撃沈…。
滞りなく検診を終えて医師からは、そんなに一憂する事はなく大丈夫ですよとのお話がありました。結果を聞いたKさんのお顔がパッと輝きました。そしてスタッフに、やっぱりランチ食べて帰りましょう、お寿司が良いわ、と。
診察結果オーライで不安要因がなくなり、Kさんはお寿司屋さんでお好みのネタを選び美味しいわねとデザートまでたくさん召し上がって頂けました…ヨカッタ。
帰り道はゆっくり歩いて帰りましょうと話され、道すがらご自分が住んでいた街の思い出話をして下さいました…ご機嫌で何よりです。
私もそうですが不安要因があると気分が塞いでしまいますよね。認知症の方も同じです。
これからも一人の時間を大切にしながら、ご入居者さんや私たちスタッフと共に、優しい時間を過ごして頂ければ良いなと感じました。また美味しい物を食べに行こうねKさん!

17:28 | Posted by kimisanchi

【最近の出来事】  のんびり家2階 池田

2025年12月17日 | のんびり家::のんびり家 2F

最近急に寒くなり衣替えなどが間に合わなかったり、温かいお鍋料理がすごくおいしくなってきた今日この頃。残り1カ月半位で今年も終わってしまいますが、最近の出来事などをお話しいたします、今は入居者が2名のみになってしまっています。
Kさんは、最近は居間で傾眠が多くなってきていると思います。急に寒くなって来たからか、いつも何枚も洋服の重ね着をしていましたが、さらにお部屋のクローゼットからコートまで持ち出しては居間で着ています。最近は急に外に出て買い物をしておられたりしています。向かいに座っている他の入居者とも良くお話をしたりしていますし、居間のテーブルに置いたある料理の本などを読んでいたりしています。料理はこちらから声を掛けて作られることも、自分から作られている時もあります。
Ⅿさんは、居間でいつも新聞や料理の本を読んだりをしています。この辺の地域のガイドブックも熱心に読んでいますし、新聞についているクロスワードも熱心に解いています。
時折居間で居眠りをしていたり、真夜中にトイレに行き過ぎて寝れていなかったりしている時もありました。最近では真夜中はしっかりと寝ている時が多いです。日中も少しですがやはり居眠りをしてしまう事もあります。時折、真夜中に急に家に帰らないといけないからと興奮する時もあり、その時はずっと起きて朝になるまで待っていたりした時もあります。奥様の事は特に気にかけていて真夜中に急に奥様がいないから帰るや「探しに行かないと」と言い外に出ようとしたこともあります。
以上が最近の出来事です、もうすぐクリスマス、クリスマスが終わればお正月と早いような遅いようなあっというまの出来事でした。

17:31 | Posted by kimisanchi

【毎日聞いてるニュース】  お寺のよこ 岡田

2025年12月17日 | お寺のよこ

皆さんはニュース番組を見て飽き飽きするほど聞いているニュースは何でしょうか。
私個人としては全国各地で発生している熊の出没です。襲われたり農作物が荒らされたり、または町中に出没してコンビニや旅館に入り込んだり、ショッピングモールの中に立てこもったりとやりたい放題の被害が続いています。その為、地元警察のだけでなく自衛隊までもが警備や駆除に対応すると言う事態になっているので、やがてほぼ全国区に広がってしまう感じではないでしょうか。
こう毎日このニュースを聞いてまたかと言いたくなりますし、熊の住んでいる地域はもちろんの事ですが住んでない地域の人も早く何とかして欲しいと思ってますが、その反面、駆除するニュースを見て熊が可哀想と言っている人もいます。しかし、これは熊の住んでない地域の人が言っても説得力無いですし、何なら熊の出る地域に住んでみろと言いたい気にもなります。
2年位前から熊の出没のニュースは話題になっており、その年は都市部にも出る事からアーバンベアと言うのが流行語にもなって上記に記載してある通り、近年ではひどくなっています。特に山の辺りは危険で都内でも八王子に出没したとの事です。冬眠するまでの辛抱と考えている人もいるでしょうが、最近では冬眠しない熊もいるようで今後も増える可能性も出ている為、年末年始に旅行や帰省する人の不安は募るばかりでしょう。
これからも熊の被害はまだまだ続くようですし、毎年こんな騒ぎになるのでしょうか。

17:04 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  理事長 志寒

2025年12月17日 | 編集後記

仕事の合間に首を回すとパキパキと音が鳴る季節になってきました。冷えが感じることが多くなってきましたね。私は冷えで首や肩が強烈にこる難儀な体質です。一度、整形外科に診ていただいたのですが、首の軟骨がすり減っているうえに、腕につながる神経の出口が狭いとのこと。では、治療法は?とたずねると、治りませんので辛いときは温めては?とアドバイスされました。しかし、厚手のものやハイネック、マフラーを巻くと今度はそれで凝るんですよね。
年齢を重ねることで生じる、後戻りのない、かつ、否定的な変化を老化と定義するそうです。何とも慈悲のない言葉ですが、このパキパキ体質も老化なのでしょう。うまく付き合うしかないと、入居者さんの様子を伺うと、既にチャンチャンコを着こみ、ふわふわのひざ掛けを腰に巻いて重装備。しかも、その格好で床の掃除を入念にしておられます。さすがと感じざるを得ません。
まもなく新年がやってきます。老化と成熟は紙一重、よりよい一年を迎えましょう。

17:04 | Posted by kimisanchi

【真夜中の心理戦です。】  のんびり家3階 伊藤

2025年12月17日 | のんびり家::のんびり家 3F

みなさん、お久しぶりです、のんびり家3階の伊藤です。
最近、めっきり気温が下がってきて、寒いと思う事が増えてきた今日この頃、この間まで真夏日だなんだーって言ってたんですけどね、なんてこった自分の一番好きな季節はどこ行った?です。みなさん体調を崩されないようにご注意下さいね。
さて、今回のお話ですがのんびり家にAさんという男性入居者さんがいらっしゃるのですが、とても笑顔が素敵な働き者の紳士さんです。自分のじいちゃんみたいで大好きです。
日中も元気に過ごされているのですが時折、夜中も元気です。
あれは、天気が良くも悪くもなく気温が高くも低くもないそんな夜勤の事でした。
他の入居者さんが居室に戻られてAさんも眠そうにしているので「お休みになりますか?」と尋ねると「うん」とおっしゃるので就寝支援を行い、おやすみなさいと挨拶すると「おやすみ」と返事をされ、スタッフルームに戻り数分すると「すっ、すっ、すっ…」と足音が聞こえたので巡回すると、どこからともなく冷たい風がふいて嫌な雰囲気です。
Aさんの居室をみるとそこには…  Aさんが元気に体操してました。元気そうで良かったです。稲川淳二の怪談話ができるとこでした。エ~怖いですね~怖いですね~。
眠れなさそうなので居間でしばらく過ごしてから居室に戻ると数分たつと今度は、外で物音がします。何かおかしいなー妙だなーと思い、恐る恐る外をみると…
そこには、Aさんが元気に体操してました(汗)居室に戻ると再度、寝るか尋ねると「寝る」との事で、10分程経ち再度みると寝息が聞こえたので戻ると、すぐに出て来られたので居間で15分程過ごし再度居室に戻り、今度は挨拶をしたあと寝息が聞こえたので戸を閉めたふりをして居室で観察していると、戸を閉めた瞬間に起きて動くところでした。Aさん寝ないのと聞くとバレたか―と言わんばかり満面の笑みです。コントしてるんじゃないんだから~(笑)
ドタバタですが入居者さんの色々な一面がみえて結構楽しいです。心理戦がおきるという事は、元気な証拠。
これからも元気に生活していきましょうね。さあ今夜も心理戦開幕だー。

17:03 | Posted by kimisanchi

【点と点を繋いだ先にあるもの】  きみさんち 松林

2025年12月17日 | きみさんち

『点つなぎ』ってご存じでしょうか?
番号が振られた点を順番に線で結んでいくことで、隠れた絵や文字を完成させるパズルです。
ファイル 731-1.jpgある入居者さんは『点つなぎ』に夢中になりまして、今では専門の雑誌5冊が遊び済みになっています。
順番に点と点を繋いで行くだけの事なのに、何がそんなに面白いのだろうと不思議に思っていたのですが、遊び済みの雑誌を捲ると、そこには、色が施された奇麗な絵が仕上がっていたのです。
ファイル 731-2.jpgファイル 731-3.jpgファイル 731-4.jpgなんと、点と点を繋いだだけでは終わらず、繋いで出て来た絵や文字に、色が塗られて線画から絵画風に仕上がっていたのです。
点を繋いで出来た絵や文字の殆どに色が塗られており、もはや点つなぎを超えた塗り絵となっていたのです。
おまけに、雑誌の後ろの方にある正解のページを見ると、小さな正解の画にまで丁寧に色が施されています。
点が一つだけでは何事も起こらず、もう一つの点と結ぶ事で一本の線が出来、次から次に点と点を結んで行くと、何物かが出来上がる。そして、その何物かに色彩を施す、
どこか人生と似通ってはいませんか?
何かを成し遂げようとするとき、一人よりも複数の力を必要とし、そして生まれたものに彩を与え豊かに育てていく。
入居者さんの何気ない趣味から人生という名の哲学が見えてくる。
深く掘り下げようと思えば出来る物ですが、ちと、強引過ぎましたでしょうか。
深く考えずとも、集中して楽しんでいる様子に心動かされてしまいます。

16:33 | Posted by kimisanchi

【短い季節】  のんびり家3階 永辻

2025年11月15日 | のんびり家::のんびり家 3F

この記事を書いている時はようやく暑さも落ち着き、少し涼しくもなり過ごしやすい季節になりました。
振り返れば今年の夏も去年と同じかそれ以上な暑さが長く続き、本当に体に堪える日々が続きました。
入居者さんは熱中症、脱水症になることなく、今年の夏を乗り切りました。
入居者さん皆さん暑い中、食欲も落ちることなく、本当に良く美味しそうに食べていました。
そのおかげで体力も落ちることなく、暑さを乗り越えられたと思います。
近年は暑い夏が長く続き、少し涼しくなったと思ったら急に寒くなって冬が訪れます。秋の季節が本当に短くなってきていると毎年思います。
出掛けるには最適なこの短い秋の季節に入居者さんと出掛けて外食をしたり、喫茶店でお茶をしたりと思い出を作っていきたいと思います。

16:25 | Posted by kimisanchi

【指導者として】  お寺のよこ 荒野

2025年11月15日 | お寺のよこ

LAドジャースの2連覇凄かったですね。その快進撃を支えたのが大谷、山本、佐々木の3人の日本人選手という事実が、同じ日本人としてとても誇らしく思います。
特に佐々木選手はシーズン序盤に苦しみ、成績を落としてマイナー落ちしていました。そこでも中々結果を出せずにいたのですが、まさかのポストシーズンでの覚醒には本当に驚かされましたが、その陰には並々ならぬ努力があったのだろうと思います。
時として人間が大きく成長するには困難や壁にあたるといった経験が必要となります。
私自身もこれまでの人生や、介護職としての仕事の中でそういった経験が何度もあります。困難に直面した時、どう克服するか悩み、試行錯誤して、無事解決した時には自分自身の成長を確かに感じる事が出来ました。時には周囲の人にアドバイスを請う事もありましたが、まず自分で考え実践することが何より大事だと思っています。
今、私は管理者として指導する立場にありますが、スタッフの力を信じて彼らが困難に直面した時、軽々に口出しはしないよう努めています。自分自身の力だけで解決していく職員もいれば、時としてアドバイスした方がよいだろうというケースもあります。なるべく彼らの成長の機会を奪わないようにしたいと考えていますが、業務上発生しうる事故やリスクに対しても対処しないといけないため、その塩梅に私自身も悩む日々です。この壁を乗り越えた先に、管理者として一回り成長できるかどうか、是非皆さんに暖かく見守っていただきたいと思います。

16:25 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  理事長 志寒

2025年11月15日 | 編集後記

涼しさもすでに寒さに変わり、気が早くクリスマスの装飾の店舗が見られるようになってきました。晩秋と呼ぼうか、初冬と呼ぶか、いささか半端な季節ではありますが、晩秋という言葉で思い出す映画があります。「晩秋~Dad~」はS.スピルバーグ監督が総指揮をとったヒューマンドラマです。仕事一筋だった主人公が母の急病をきっかけに実家に戻り、父のガン発覚と父の生き方の変化と向き合う中で、家族との関係や自身の生き方を見直すといった内容です。その老父を名優ジャック・レモンが演じています。その老父が終末を前にしてアクティブに生き方を変換した姿に、穏やかに終末を迎えてほしい家族が戸惑い、衝突するのですが、その際の老父のセリフが印象的なのです。
『死は誰にでもやってくる。死ぬことは罪ではない。むしろ生きないことの方が罪なんだよ』
死や老化そのものを否定し、それを予兆させる機能の低下に抗うことも生物の本質かもしれません。しかし、それに向き合い、生きることの意味を問い直すことができるのも、心を持った人間の本質だと信じています。朽ちていく落ち葉も目立つこの晩秋だからこそ、噛みしめたい言葉です。

16:25 | Posted by kimisanchi

【前を向いて】  のんびり家2階 飛鳥井

2025年11月15日 | のんびり家::のんびり家 2F

猛暑、酷暑の夏を乗り越え、この記事を書いている今はやっと秋の気配です。
のんびり家2階では、この夏(7月から9月にかけて)は様々な出来事がありました。
入居者さん3名に体調の変化があり、ご入院されました。
3名それぞれ課題はありましたが、療養してのんびり家に戻って来ると信じていたのですが、3名とも継続しての医療的な支援が必要となり、時期を前後してご退去となってしまいました。そのため、この時点では入居者さんが3名となってしまいました。
居間の空間が今まで以上に広く感じられ、心なしか3名の入居者さんも今までより元気がないような?
実際、女性の入居者さんは、外出時下駄箱の中の靴を出し入れする際に、ご自分のお隣に靴がないのを見て、「○○さん、まだ入院しているのかしら?可哀そうにね」と仰っていました。
法人では、ご利用時の条件として、「日常的に医療行為を必要とされない方」となっています。
頭では理解していますが、いざ今回のようなケースになると、「医療面がクリア出来れば、のんびり家に戻って来れたのではないか?」といつも考えてしまい、少なからず葛藤があります。私がどんなに考えても葛藤してもクリア出来る問題ではないことも分かっていますが。
今回ご退去となった入居者さんとは、それぞれ過ごした時間の中で、様々な思い出があります。
女性入居者のSさん。数年前にもう一人女性の入居者さんと3人で昼食を買いに出掛けた時のこと。当時Sさんは90代半ば、もう一人の入居者さんは90代後半だったと記憶していますが、横並び(私が真ん中)で3人で歩いていた時に、Sさんがおもむろに「ごめんね」と仰いました。「何がごめんねなんだろう?」と私が考えていると、Sさんが「ごめんね、両手にばばあで」と仰り、私は大爆笑してしまいました。Sさんの言葉のセンス(両手に花ではなく、ばばあ)や真面目なような少し申し訳なさそうな表情など、今でも時々思い出し笑いをしてしまいます。私にとっては、ばばあではなく、お2人とも立派な「花」ですが。
男性入居者のYさん。数年前に、眼鏡を作り換えるために一緒に出掛けて、昼食にお好きなハンバーグを食べ(私も大好物です)、デザートにアイスクリームを頼みました。それぞれ違う味を頼んだのですが、食べ始めるとYさんが「ちょっと、そっちも少しちょうだい」とご自分のスプーンを伸ばして来ました。私も応じて「それじゃあ、半分こにしましょう」とお互いのアイスクリームを半分ずつシェアして食べました。何てことない出来事かも知れませんが、Yさんと少し距離が近くなったように感じる出来事でした。
女性入居者のIさん。1月にご入居されて、入退院が続き、実際に過ごした時間はあまり長くありませんでしたが、いつも微笑んでいる穏やかな印象の方でした。何かにつけて「ありがとう」と仰ってくださる優しい気持ちの方でした。
そして、今月になってからの出来事ですが、男性入居者さんが体調急変し、救急搬送されましたが、搬送先の病院でお亡くなりになりました。
あまりに急なお別れだったので、未だ実感がなく、私の中で気持ちの整理が出来ていないため、また改めてお伝えしたいと思います。
様々な形での別れがありましたが、いつまでも後ろ向きではいられません。今いる2名の入居者さんともしっかり向き合い、また新たな入居者さんとの出会いを信じて前に進んで行きたいと思います。

16:24 | Posted by kimisanchi

【時の移ろい】  きみさんち 田中

2025年11月15日 | きみさんち

突然の秋の気配に皆さまお身体の調子崩してはおりませんか?
先日のきみさんちでのケース会議で様々な議題が出ていた中、グループホームとは何ぞや??という話が出ていました。
認知症になってもその人がその人らしく地域社会で暮らしていける、ホームの中でも一人一人その人らしい生活が出来る場所の提供、そして出来ない事の支援者として私たちがいる事を改めて思い出させてくれる、そんなお話でした。
私もこの10月を持ちましてきみさんちでお世話になり、はや17年、色々な方とご縁を結び、そしてお別れをして来ました。
14年前に発生した東日本大震災では、初めての災害時における福祉施設の在り方や、コロナパンデミックで外出が困難になってしまった入居者さんとの関り方等、色々と考えさせられる事案が多かったようにも思います。
さて、いまのきみさんちはと言いますと、入居者さんも心機一転お元気にお過ごしではありますが、ここ数年の環境の変化で外に出ると言う事が大変少なくなってしまっている事が見られています。
ファイル 726-1.jpeg ファイル 726-2.jpeg しかし、ご入居者のSさんは、涼しくなってきたからでしょうか、率先して外に出られる事が多くなり、道行く子供に声を掛けたり、お祭りに参加されたりと、楽しみを見つけ出掛けられています。そんな中、近くの神社を散策していると道端に落ちている栗を見つけ、きみさんちに戻られ、これ食べようと一生懸命むいて下さっておりました。
そんな姿を見ていると、昔はもっと皆で旅行に行ったり買い物に行ったり外に出る事で入居者さんも自分自身も楽しいと思える事が沢山あったなぁと思いにふけり、その栗の実を見ていると、拾ってくれたSさんも秋の気配を感じてくれただろうかとふと思う毎日です。
思うばかりじゃ進展は見られませんし、今度は何が出来るか入居者さんと考える段階に来ていると感じ、これからは何が出来るか試行錯誤していこうと思う今日この頃です。

16:22 | Posted by kimisanchi