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【お風呂のこと。】  のんびり家3階 富永

2025年04月17日 | のんびり家::のんびり家 3F

最近、ご入居されたご入居者さんは、お風呂が余りお好きではない様子。
入浴前にバイタルを計り、正常値が出ればお風呂場へ誘導するのですが、スタッフが、「〇〇さん、お風呂に入りましょうか?」などと声掛けを行うと、それまで穏やかなお顔が一変し、恐怖のどん底に突き落とされたような表情をなさいます。
此れはシマッタと思い、なだめすかして気持ちをほぐすようにしますが、お相手も手強く「お風呂」「入浴」との言葉に敏感になり、なかなか首を縦に振ってはくれません。痺れを切らしていると、見るに見かねた他のご入居者さんが、「あなた、お風呂は気持ち良いわよ、入っていらっしゃいよ」と助け船を出して下さいます。
やっとのことで脱衣所に誘導し、湯船に入ることを説明すると、今まで強張っていた表情がとたんに明るくなるのです。
そしてご入浴...「お湯は気持ちいいねぇ~」と話されます。一体今までの拒否は何だったんだろうと考えます。「お風呂、入浴」という単語だけ話しても何だかわからず不安で、実際の湯船や湯桶を見て頂いたら安心して入浴されるのでは?と思いました。
それからは入浴する際は、最初に必ず湯船を見て頂き、「一番湯ですよ~いいお風呂ですよ~」と声掛けを行って入浴して頂きます。
スタッフは入居者さんからの「いい湯だったわ~ありがとう」の言葉が何より嬉しいものです。毎回汗だくですが、入浴三助やっていて良かったと思います。

09:48 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  理事長 志寒

2025年04月17日 | 編集後記

ある事業所を訪れた際、とある入居者さんが「お酒が飲みたい~」と仰っていました。「おつまみは何にしますか?」「お酒は何がいいですか?」という職員の問いかけに、はっきりとご意見を仰っています。

そのやり取りについ参加してみたくなった私は「日本酒はどうですか?」とご質問すると「日本酒も美味しい」とのこと。そして「昨日も飲んだ!」と続けます。「誰と飲みました?」と尋ねると「知らない人!でも仲良くなった!」と。「桜も咲きましたのでお花見ができますね」との言葉には「昨日も花見したよ!」と返ってきました。

これらは必ずしも現実に起きたことではありません。ですが、いまこの会話のひと時、美味しいお酒、素敵な飲み仲間、美しい桜が咲き乱れる風景が、この方の心の中に広がっているのでしょう。それが客観的であるかどうか、事実であるかどうかなど、どうでも良いことと感じさせるくらいの幸せな光景。そしてその光景を生み出したのは豊かな感性、心の力です。

認知症当事者の佐藤雅彦さんは「認知症は不便だけど、不幸じゃない」と仰っていました。私たちの幸不幸、人生の在り様を決める主体は、私たち自身である。当たり前のことかもしれませんが、改めて学ぶことができました。

09:48 | Posted by kimisanchi

【2025年3月11日を迎えて】  のんびり家2階 石井

2025年04月17日 | のんびり家::のんびり家 2F

仕事をしているとどのような仕事であってもあっという間に時間が経過していきます。今回は日々の支援などから少し離れてみたいと思います。

夜勤中にふと振り替えると3月11日でした。東日本大震災から10年以上の歳月が流れてきました。震災の日、私は夜勤明けで帰宅し、家族と買い物に出掛ける予定でした。その時にあの大きな地震がありました。あの時の光景は今でも鮮明に覚えています。家族の無事を確認して原付バイクでのんびり家に急いで向かいました。その時の光景は異様なほどで今でも鮮明に覚えています。当時ののんびり家含め法人全体でも常勤職員の数も多かったですが現在では半分は派遣社員などがいるような現状です。10年以上前では考えられないことでしたが、常勤職員を募集しても年単位で募集がないような状況です。人員不足は福祉に限った事ではありません。おそらく、皆さんの近隣のバスなど減便が起きていることと思います。バスの運転手だけでなく、電車、運送ドライバー、や様々な飲食店、警察官や自衛隊など公的なものも例外ではありません。全ては少子高齢化が1番の要因になってきていると容易に考えられます。その中で、物価高で賃金上昇しているところに人は流れて行くことは理にかなっています。福祉職の賃金は法律などで規定されていることもあり他の分野のようにはいきません。介護保険制度開始以降、初めて福祉職員は減少になったようです。介護報酬減算の訪問介護などを中心に倒産や廃業も増えてきているようです。
 今後も少子高齢化は改善する見込みは現状では見られず、今後益々働き手が少なくなり、住む地域や自治体によっては必要な福祉サービスの供給は難しいと思われます。需要はあっても供給側は減少していくことになるため福祉だけでなく様々な分野で合理的な判断や法改正がなされることになっていくのだろうなと時間の流れを見ながら立ち止まって考えてしまいますね。

09:47 | Posted by kimisanchi

【春の訪れを知る】  きみさんち 松林

2025年04月17日 | きみさんち

暖かな風が頬をかすめた時、道端や庭先に色彩豊かな花を見付けた時、道行く人々の服装が軽やかになっているのを見た時など、春の訪れを感じます。
そして、今年のきみさんちでは、もうひとつ、春の到来を感じさせてくれる入居者さんがおりました。
冬の間、夜は勿論、日中も布団に入ってぐっすり休まれていた男性入居者Sさんですが、暖かな日が続いた3月の中旬には、居室の窓を開ける音が何度も聞こえ、リビングに降りて来られると、リビングの窓を開けて「良い天気だね」と外を眺め、玄関のドアを開けて「散歩でも行こうかな」と仰っていました。
やはり、あの部屋籠りは冬眠だったに違いありません。
冬眠されて、十分に体力を温存され、春の訪れを体感されて、冬眠から目覚めたのでしょうね。
その日辺りから食欲もあるようですし、活気も漲っている様に見受けられます。
さあ、桜も咲く時期です。
沢山出掛けて、思い出を沢山作りましょう。

09:46 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  理事長 志寒

2025年03月11日 | 編集後記

ファイル 692-2.jpeg立春も1か月を過ぎ、日の長さを感じるようになりました。春は名のみの風の寒さにも関わらず、この日が長くなる時季を光の春と呼ぶそうです。とても好きな言葉です。この言葉の源流はユーラシア大陸北部とのこと。厳しい寒さの中で春を待ち望む、そんな北国の心情が感じられますね。
「お寺のよこ」の近くの駒込大観音で有名な光源寺さまは、梅の名所でもあることから、梅の大観音としても知られているそうです。境内を訪れてみるとまさに咲きこぼれるような花盛りでした。福寿草、水仙、蝋梅、そして梅。寒さが厳しい固いつぼみの時季でも、じっと春への思いを大切に抱えているようで、早春の花は、けなげな中に秘めている強さを感じさせます。決して楽なことだけではなかったであろう入居者さんの人生に思いをはせるとき、私はいつも、梅の花のイメージが心をよぎります。

09:22 | Posted by kimisanchi

【料理修行中です。】  のんびり家3階 伊藤

2025年03月11日 | のんびり家::のんびり家 3F

みなさん、元気でお過ごしでしょうか。のんびり家の伊藤です。
まだまだ寒い日やインフルエンザも流行っているので十分に注意して元気にお過ごしくださいね。
そういえば季節は、冬なのに暖かい日があったりと不思議な気候です(自分は、寒いのが苦手なので助かります)。
さて今回のお話しですが、のんびり家の入居者さんで前職が栄養士の方がいて、私は、その入居者さんに料理を教わり修行中です。
献立をみなさんと考えたり、栄養面で食材を考えたり、料理の味付けや調理法を教えてもらっています。入居者さん一人一人の好きな味や好きな物、食べられない物などを把握して、食事を考えてくれています。さすがです。熟年の技を感じます。
料理の手順や効率洗い物まで完璧にこなされています。さすがっす師匠。
入居者みなさんで元気に楽しく生活できるように、これからも是非教えてください。よろしくお願いします。

09:18 | Posted by kimisanchi

【最近の出来事】 のんびり家2階 池田

2025年03月11日 | のんびり家::のんびり家 2F

年が明けて、あっという間に2月になりました。早いような遅いような、寒くて何枚も着てしまったりをしています。特に足先指先が冷たくなり大変な事ばかりです。
熱いお風呂などが気持ちよく体の芯まで温めに行きたいと考える今日この頃です。
最近はお鍋が美味しい季節でついつい食べ過ぎてしまう事も多々あります。
新しい出会いがあれば、寂しい別れもあります。
新しく入居されたIさんは、のんびり家に以前、入居されていたⅯさんのご家族のお母様で、とても元気な方です。自分の物を探してはご自身で持って行ったりしています。お風呂なども自分で入っていますし、居間ではテレビを見ながら隣に座る入居者さんのKさんといろいろなことをお話になられます。
来る人もいれば去る人もいます。
2月11日にTさんがお亡くなりになりました。かなり急にお亡くなりになられたので、今も信じられないと思っています。ついこの前まで色んな冗談を言ったり、他の入居者さんと話をしては手を叩いたり、壁やベッドの手摺を叩いたりしていました。とても残念です。
今年も始まったばかりですが、皆様、体調などに気をつけてお過ごしください。

09:14 | Posted by kimisanchi

【確かに居た】  お寺のよこ 光岡

2025年03月11日 | お寺のよこ

ファイル 690-1.jpegHさんは陶芸創りがご趣味です。
いや、趣味の域を超えて、生業に近いようなものでもありました。
お寺のよこにご入居後は、毎週土曜日に、地域の陶芸教室に通われて、作品創りに勤しんでおられました。毎年11月には、地域交流館で陶芸教室の作品展が行われ、Hさんの作品も出展されていたことから、Hさん、他入居者のOさんとともに、作品展を見に出掛けたこともあります。
陶芸には一家言持っておられて、縁が厚手のものよりも薄手のものを好まれたり、作り手の個性が滲み出るところが陶芸の魅力で、決められた鋳型から産み出される既製品には魅力を感じないとも仰っておられました(陶芸は自分の気分が乗っている時に創るもので、他者から強制されて創るものではないとも)。
そのような言葉一つ一つに、Hさんの人となりやどのようなことにこだわりを持ち生きて来られたのか、その一端を伺い知るような気がして嬉しくなったりもしました。
Hさんは、年末から体調を崩されて先日旅立たれました。
お寺のよこには、Hさんが創られた陶芸作品が遺されており、お皿や湯呑みやカップ等、日常的に入居者さんが使われているものも多数ございます。
先日Hさんがお亡くなりになったことを陶芸作品展に一緒に行かれたOさんにお伝えしたところ、Hさんと作品展に行ったこと(一年以上前の話です)やHさんの人となりを、かなり具体的に話されていたことに感嘆しました。
Hさんはお亡くなりになりましたが、その作品は遺り当たり前のように日常的に使われていること、Hさんが居たことを明確に憶えておられる方がいらっしゃること。
その事実はHさんが確かにお寺のよこに居た証として遺り続けていきます。
その証を胸に刻みながら、私達スタッフがお寺のよこで出来ることは何なのか、日々、自問自答し続けていきたいと思います。
Hさん。ありがとうございました。

09:14 | Posted by kimisanchi

【いよいよ日本を離れます】  きみさんち ラン

2025年03月11日 | きみさんち

私が日本で過ごした日々は、本当に特別な思い出でいっぱいです。日本に来た当初は不安もありましたが、惣菜屋さんでの仕事を始めたことで、すぐに温かい雰囲気に包まれました。毎日おいしい料理を作ることができて、たくさんのお客様の笑顔も見られたのがとても楽しかったです。日本の食文化に触れながら、料理の腕も少し上がった気がしますし、忙しい日々の中でお客さんや同僚と会話をすることで、色々な文化や習慣についても学べました。
そして、介護の仕事でも素晴らしい時間を過ごしました。高齢者の方々と接する中で、彼らの人生や経験を聞くことができ、本当に感動的でした。お年寄りとのおしゃべりやふれあいを通じて、人とのつながりや思いやりの大切さを改めて感じました。時には大変なこともありましたが、その分、お互いに感謝し合える瞬間がたくさんありました。
今、私は日本を離れる準備をしています。皆さんと過ごした時間は、私にとって宝物です。特に、介護の仕事を通じて出会った皆さんには、本当に感謝しています。共に働く中で、笑い合ったり、支え合ったりした日々を忘れません。これからの皆さんのご活躍を心から応援しています!
これらの経験を通して、日本の文化や人々の優しさを深く感じることができました。これからもこの素晴らしい思い出を大切にしていきたいと思います!さようなら、そして本当にありがとうございました!

08:59 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  理事長 志寒

2025年02月04日 | 編集後記

- 庭先掃除をして春を迎えましょう -
ファイル 687-1.jpeg心なしか寒さのゆるむ日がみられるようになってきました。気が早いですが沈丁花のつぼみに春の訪れを感じます。ところが、そうなってくると気になるのが、スギ花粉です。今年はすでに飛散が始まっているようで、私も肌荒れや口の中のいがらっぽさ、鼻のムズムズが始まりかけています。
一昔前は、花粉症は若者特有のものなんてイメージもあり、免疫機能が老化してくると花粉症もおさまるなんて言説もありました。私もそこそこ良い歳になってきましたが、おさまる気配はありません。それどころか、花粉症のご入居者さんもいらっしゃいます。どうもその言説もあやふやなものだったのでしょうか。
日本国民の4割以上といわれるスギ花粉症。もはや国民病といわれるまでになったのは、戦後の住宅需要にこたえるため、スギの大量植林が行われたからだといわれています。高度成長期、これからは人口が増え続け、経済も伸び続ける。その高揚の夢のあとがこのスギ花粉症なのでしょう。今になると、その高揚がうらめしいような、うらやましいような複雑な思いになります。
スギと共に咲く花々もあります。ましてやスギも何も人間を苦しめようと花粉を飛ばすわけでもないでしょう。人口減少社会が叫ばれて久しい現代。その情勢の中で、花粉症も認知症も、うまく付き合っていく必要があることには変わりありませんね。

10:57 | Posted by kimisanchi

【Tさんとの思い出】  のんびり家2階 飛鳥井

2025年02月04日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。のんびり家2階の飛鳥井です。
今回は、Tさんについて書かせて頂きます。
2024年12月13日、Tさんがご逝去されました。享年101歳でした。
ご家族のご意向もあり、のんびり家で看取りをしています。
Tさんは、2018年6月にのんびり家にご入居されました。穏やかな性格で、あまり多くを語らない方でしたが、時折ご自分の意思を主張されることもありました。動物や小さい子供がお好きで、とりわけご自分で飼っていたこともあり、猫がお好きでした。テレビに猫が映ると、「可愛いねぇ」とニコニコしながら仰っていました。誕生日企画で、「猫カフェ」に行った際には、Tさんが飼っていたのは黒猫だったのですが、どの猫にも「○○ちゃん」と飼い猫と同じ名前で呼んでいて可笑しかったと同行した職員が話していました。
Tさんは、元々あまり食事を沢山食べない方で、米所の新潟生まれの影響もあるのか?ご飯と味噌汁があれば満足、おかずはあまり食べない方でした。
秋頃から、元々少ない食事や水分量が更に少なくなって来ました。体重も減少し、歩行も不安定になりましたが、それでも職員が少し介助し、頑張って歩かれていました。お亡くなりになった13日の数日前には、シルバーカーを押して(職員が後方から支えて)、のんびり家の隣の公園のところまで少し歩くことが出来ました。
最後の方は、ご自分で飲食することが難しくなり、職員が介助していましたが、それでも立派だったと思います。
13日当日は、午前中から昏睡状態となりました。職員に出来る事は限られていて、呼吸の様子を確認するくらいしか出来ませんでした。ご家族のご意向で、延命措置をすることなく、自然な形で最期を迎えられました。
この文章を書いていて一番に思い出すのは、Tさんの穏やかな笑顔です。足が痺れる(Tさん曰く、ビリビリする)と言いながらも、シルバーカーを押しながら買い物に出掛けたり、脚力維持のために階段昇降をしたり。食事作りでは、ご飯が大好きなTさんにお米研ぎをして頂くことが多かったのですが、いつも丁寧に研いでいました。何をするにも、いつも真剣な表情のTさんが印象に残っています。大正、昭和、平成、令和と4つの時代を生きたTさん。今頃は、天国でご主人やお子さんと再会していることと思います。終末期になってからお亡くなりになるまでがあっという間だったので、未だ実感がありませんが、Tさんとの思い出は沢山あります。Tさんと過ごした時間は、私にとってかけがえのないものです。最後になりましたが、Tさんのご冥福を心よりお祈り致します。

10:51 | Posted by kimisanchi

【年越し蕎麦】  のんびり家3階 永辻

2025年02月04日 | のんびり家::のんびり家 3F

クリスマスも終わり、入居者さんとお節料理や年越し蕎麦をどうするか話していると、
『買って来ると高いし、売っている天ぷらは衣が多いとのことで、年越し蕎麦の具材は買って来て、ここで揚げましょう』
という話になり、大晦日当日に皆様からリクエストがあった具材のサツマイモ・カボチャ・ナスを買いに行き、夕方から具材を切って準備を始めました。揚げる担当の入居者さんが「天ぷら粉に少し片栗粉を混ぜるとふっくら揚がる」と仰り、実際揚げあがるとふっくらとしていて、とても美味しかったです。
入居者さん皆様と美味しい年越し蕎麦を食べられて、皆様が美味しいと笑顔で言っている顔を見ると、今年一年も素敵な年を過ごせて良かったなと思いました。

10:51 | Posted by kimisanchi

【散歩】  お寺のよこ 倉澤

2025年02月04日 | お寺のよこ

ちょっと出かけてきますと言って図書館や根津神社まで散歩を習慣にしておられるOさん。
冬の季節になると、青い空がきれいだねと自然と触れ合うことで副交感神経が活性化され、視点を自分の内側から外界に向けることで感情が落ち着き客観的に物事を捉えられるようになりますね。また、10分程度の散歩でも幸福感を与えてくれるホルモンのセロトニンやドーパミンが分泌され、ストレスホルモンの1つとされるコルチゾールが減少するそうです。そして、神経科学の研究では散歩をすることで脳内の血流が改善し、脳の実行機能、つまり仕事への集中や予想外の出来事への対処などを司る機能の働きを助けることがわかっています。その結果、歩いている間に創造的なアイディアが下りてくるのです。
なるほど、Oさんは料理や食器の後片付けなども丁寧にきちんと行うことが出来る上に、ユーモアが溢れていていつも職員にジョークを飛ばして笑わせてくれるのです。
歩くことにデメリットはありません。健康面、メンタル面に好影響があり、手軽でお金もかからず、これだけで感情や物事の捉えかたを整えてくれるのです。
私もOさんを見習って、まずは休日の朝に近くの公園を深呼吸しながら散歩しようと心に決めました。

10:51 | Posted by kimisanchi

【寄る年並…】  きみさんち 田中

2025年02月04日 | きみさんち

一段と寒さが増してまいりました。
巷ではコロナに続きインフルエンザも流行っているようです。
皆さん大丈夫ですか??
昨年の話になってしまいますが、12月31日大晦日、父と2人で成田山新勝寺までお札を収めに行ってきました。父と2人での外出なんて何年ぶりの話でしょう…90近い父と共に参道を歩いていると、突然立ち止まり足を摩っている様子。帰宅すると、「非常に疲れた、もう行けないかもしれないな」と、淋しそうに言っていました。
父は昭和の集団就職組。消防官と言う仕事を経て今現在に至っているわけですが、仕事中は訓練の日々、火災が起こると現場に出動と言った、身体を張った仕事をしていた父の事です。私はいつも元気でいるのが当たり前のように感じていました。
そんな仕草を見てしまうと「寄る年波には屈強な人もダメなのかしら?」と、老いに対する淋しさを考えてしまう出来事でした。
かくいう私も、この原稿を書いている前日に一つ歳をとりました。
皆平等に一つづつ歳を重ねていく、それが早いか遅いかの違いだけ。
それでもバリバリに動けていた頃の父と比べてしまうと、歳をとる事の淋しさ、切なさが身に染みる、そんなお正月でありました。
こんな事年明け早々に書くものじゃないのかもしれませんが、これが独居の人だったら、老いの淋しさと共に一人でいる事の不安などを抱えて日々過ごされているのかなと思うと、父との時間の過ごし方、仕事であれば利用者さんとの時間の過ごし方を大切にしていかなければいけないなと、考えさせられるお正月でありました。
*父「お前も婆さんになったな」
 私「大じじに婆さん言われたかないよ」そんな会話を楽しみながら、いつまで歳をとって行けるのか楽しみでもある、今日この頃です。

10:50 | Posted by kimisanchi

【12月がお誕生日のKさん】  お寺のよこ 佐藤

2025年01月06日 | お寺のよこ

2014年に入職し入居者さんの中で1番最初のお誕生日を、お祝いしたのがKさんでした。
12月Kさんへ、お祝いの言葉を伝える事が出来ました。
Kさんは髭が似合うダンディなとても優しい方で、お寺のよこの入居者さんの中で1番長く生活をされていらっしゃいます。
10年前のKさんは、何でもご自身で行い、駒込の作業所へ仕事へ行かれたり、朝早くに作業所のお友達から電話がかかってきて、寝ていても「はい」と優しく電話口に出ていた事や、お友達に誘われて出掛けていたことを思い出されます。今もお元気でいらっしゃいます。
毎年、12月になるとKさんと会話する事があり「Kさん、もうすぐお誕生日ですね。私が、とっても若い中学生の頃に片思いをしていた、同じクラスで野球部の彼が同じ誕生日で、思い出すんです。Kさんの誕生日は絶対に忘れないですよ」と伝えると、毎年、やさしい笑顔で「そうですか。同じ誕生日ですか」と仰ってくださります。
12月に入ると、私が若かった頃にときめいていた感情を思い出したり、お寺のよこに入職して1ヶ月が過ぎ、クリスマス、餅つき大会、大晦日、お正月とイベントが多く、慣れない中で出来ない事だらけでしたが、精一杯やっていたなぁと、思い出したりするのが12月です。
また同じような事を会話し、Kさんの来年のお誕生日も笑顔でお祝いしたいです。

10:48 | Posted by kimisanchi