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【何が起きるか分からない】お寺のよこ 岡田

2022年12月31日 | お寺のよこ

ワールドカップが開催され、世界中で盛り上がりました。その中で、日本代表が優勝経験のあるドイツとスペインを下して1位通過した時は、日本中大盛り上がりでした。残念ながらベスト8は今回も逃しましたが、日本代表なりには良い大会だったと感じている事でしょう。
サッカーのみならず、勝負の世界では数々の番狂わせがあるから、本当に何が起きるか分からない展開が、一番盛り上げてくれると思います。あの時あの試合の驚きと興奮、または、感動を見せてくれて大いに喜んだ人が何人もいますし、自国の事じゃなくても、あの場面が、心に残った試合が、数知れずあります。
私はスポーツには興味はありませんが、皆さんはスポーツを通じて興奮した事、感動した事が多々あると思いますが、その事を思い出してあの頃は良かったと感じてみてはいかがでしょう。

10:43 | Posted by kimisanchi

【散歩】  のんびり家3F 永辻

2022年12月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

また一段と寒い季節になりましたが、天気が良い日に入居者さんのAさんと一緒に近所を散歩して来ました。
Aさんは外に出るとスタスタと自分のペースで歩かれます。外の景色を見ながら、話しながら大概笑顔で散歩をしています。しばらく歩くとだんだんと歩くペースが遅くなり、姿勢が前傾姿勢になり、自分から「少し休みましょう。」と言い、休憩出来る場所を探して腰を下ろします。Aさんから「少し休みましょう。」と2~3回言われたら、疲れた合図として帰ります。Aさんがいつもの散歩を自分の足でいつまでも出来る様に支援して行きたいと散歩の道中にいつも思います。
これからが冬本番ですが体調を崩さずに、暖かい服装をしてAさんまた一緒にいつもの散歩に行きましょう。

10:03 | Posted by kimisanchi

【お歳を召した子供】  きみさんち 松林

2022年12月31日 | きみさんち

ある日の夕方のお話です。
午後3時頃から2階の居室で眠ってしまったTさん。
何時もなら、一時間もすると起きられて、トイレに行かれたり、リビングに下りて来られて、お茶を飲んだりされるのですが、その日は、朝からリビングの掃除をされたり、昼食にゴマ味噌が食べたいと仰って、スタッフとゴマ味噌を調理したりと、積極的な活動をされたせいか、ぐっすり眠っておりました。
夕方6時頃、リビングに夕食時の準備が整い始めたので、様子を伺いに行くと、横になったまま目を覚ましていました。
「Tさん、お目覚めですか。良く寝ていましたね」と声を掛けると、布団を跳ね除け、素早くベッドに座り「あ~ん、嬉しいよ、会いたかったよ~」と、両腕を大きく広げました。
その言動が、私の子供(3歳)のものとオーバーラップされて、思わず私も両手を広げて、抱っこをする形になりました。
そして、背中をポンポンしながら、「どうしたのTさん。夢でも見たの?」と言うと、「ああ~ん、違うよ、寂しかったんだよ~」「気持ち良さそうに寝ていたから、、、」「今起きたら、あんたが居たから嬉しかったんだよ~。良かったな~」
どうやら、グッドタイミングの訪室だった事がかなり嬉しかった様で(寝起きの半覚醒が大きいとは思いますが)、オメガスーパーコピー抱っこの状態から開放してくれません。
仕方なく、その状態のまま「そろそろ夕食が出来るみたいだよ。食べに行きますか」「うん、食べたい。連れてってよ」「え!何?子供みたいに甘えて。お幾つになったんですか?」「昭和
13年12月10日生まれです」
暫く笑って立ち上がれませんでした。
こういう瞬間って、たまらないですね。

10:02 | Posted by take

【初めまして】  のんびり家3F 長島

2022年11月30日 | のんびり家::のんびり家 3F

皆さまこんにちは。のんびり家3階の長島裕作と言います。
昨年12月からのんびり家3階で勤務しています。簡単に自己紹介をします。
自分は昭和47年生まれの50歳になります。神奈川県川崎市出身です。
介護のお仕事は10年前に多少経験ありましたが、その後飲食関係、販売のお仕事をして、10年ぶりに介護のお仕事にもどりました。のんびり家3階に勤務して最初は久しぶりの仕事で全然分からない所が多くて大丈夫かなと思いましたが、入居者様、スタッフの皆様に助けられ何とか仕事もできるようになりました。
のんびり家3階には男性4名、女性2名の合計6名の入居者様が暮らしています。最初は全然コミュニケーションが取れなく悩みましたが、人生の大先輩の入居者様から声を掛けて頂き徐々に会話をしていき今では冗談も言えるようになりました。
これからは気温が下がり、乾燥する季節になります。入居者様の体調管理はもちろん、自分もより一層体調管理には気を付けて、皆様と楽しく過ごしていきたいと思います。
まだまだ未熟者ですがよろしくお願い致します。

17:06 | Posted by kimisanchi

【その人のために、を考える】  お寺のよこ 荒野

2022年11月30日 | お寺のよこ

私がのんびり家からお寺のよこに異動してきてあっという間に半年が過ぎ去ってしまいました。まさに光陰矢のごとしを肌で実感しております。お寺のよこで新たにご入居者を支援していく中で、改めて支援のあり方について考える日々です。
特に大事にしているのは、ご入居者の「したい、やりたい」の実現に力を尽くす事と、職員側の都合で支援しないという考え方です。
入居者のOさんはご入居当初から一人で自由に外に行きたいというのが望みでした。
しかし我々職員からすると、外に出て迷わずに帰ってこられるのか、信号や通行人や車などから身の安全を守れるのか、困ったときに回りに助けを求める事が出来るのかなど等、あらゆるリスクが頭をよぎります。そこで何かと理由をつけて同行を申し出て見守ろうとするわけですが、Oさんは言います。『なんで一人で出ちゃいけないの。』と。これと同様のことを同じく入居者のKさんもよく仰います。『いい大人がなんで一人で外に出ちゃいけないんですか。』と。確かにその通りだと私は思いました。日ごろからその人の尊厳を守る事を強く意識しながら仕事をしていますが、結局、「認知症だから」という目線で考えている事に気づかされました。
しかしながら、前述したリスクは現実問題として存在します。「わかりました。じゃあいってらっしゃい。」では、ただの無責任なわけです。そこでご本人が一人で散歩するにあたり、どんなリスクがあるのか、こっそりと後ろから見守りながらアセスメントすることにしました。毎回、散歩したルートを帰宅後に「今日はどんなところを散歩したんですか。」と自然な感じで尋ねます。そして記憶と実際に歩いた道とに違いはないのか、そして本人がしっかりと意図して通った行程なのか、たまたまうまく帰ってこられただけなのかを検証し、同時にルート上で想定しうるリスクの洗い出しを行い、回数を重ねてアセスメントの確度を上げていきました。そしてデータを積み上げること3ヶ月、お一人で外出されても大丈夫と判断するに至りました。それをご家族に説明し、同意を得たほか、万が一の備えとしてGPSでの位置確認サービスの導入をし、晴れてOさんは自由に外出を楽しまれるようになりました。そしていまやOさんは毎日散歩に出かけられています。帰ってきて、今日の散歩の話をされる時はいつも饒舌です。たまに職員も一緒に誘ってくれる事も出てきました。
介護業界は慢性的に人手不足です。そしてそのせいで安全確保を優先するあまり、ご本人のニーズに対して職員の都合で諦めてもらうことが往々にしてあります。これ自体の是非はケースバイケースですし、一概には言えませんが、「どうすれば諦めてもらえるか。」よりも、「どうすれば実現できるか。」に知恵を絞っていきたいものです。

17:06 | Posted by kimisanchi

【ちょっと寄り道】  きみさんち 田中

2022年11月30日 | きみさんち

先日、夜勤出勤時あまりにも早く武蔵関についてしまったため、きみさんち近くにある武蔵関公園まで時間つぶしのため足を伸ばしました。
溜池の周りにはベンチがたくさんあり、その一つで缶コーヒーを飲みながら時間をつぶしていますと、通りかかったお婆さんが、良い天気ですねと声をかけてくれました。
その方はご近所に住んでいる方のようで、昔話を話してくれていましたが、娘さんであろう女性の方が来られ、「お母さんかってにいかないでって言ってるでしょ」と、言いながら、その女性を連れて帰ろうとしました。「ごめんなさいね、変な事言っていなかった?もう認知症が進んでいて、道もわからなくなるのに・・・」と、ぼやきながらお母さんの手を引き、帰って行かれました。仕事柄、そんなに言わなくても大丈夫なのになと思いつつ、ふと、きみさんちの事を考えていました。何も集団でいるからといって、他人に合わせなくても良いきみさんちでの時間の流れって、とても大切なものなんだなと。
きみさんちに新しく入られたFさんは、きみさんちに来る以前の利用施設で、時間の決められた生活を送っていたのでしょう。所々で「前のとこはこうだった」と仰ったり、何かを使おうとすると、「これ勝手にもっていって良いんですか?」と聞いてくる事があります。
生活の習慣は、すぐに変わるものではないのかもしれませんが、もっと自由に時間や物を使っていただける声かけや環境作りが必要なんだなと、改めて思いました。
公園には色々な人がいます。ランニングをしている人、ベンチで読書をしている人。
みんな違ってそれで良い。公園でのひと時で仕事を振り返ることが出来た、2022年の秋でした。

17:05 | Posted by kimisanchi

【高齢者の時間】  お寺のよこ ホアン

2022年10月31日 | お寺のよこ

Oさんのお寺のよこでの生活は、少し退屈そうな時もありますが、明るく平和です。これが今年80歳を超えたOさんの年相応の生き方だと思います。若い頃はインドネシアに2回、それぞれ半年以上、何度にもヨーロッパに出張に行っていたそうです。 50年以上仕事をされ、彼が休憩する時が来たのだと思います。
しかし、私の母国ベトナムを含む発展途上国では現代化の波により、若者は自分自身や家族のために使える時間が少なくなっています。これにより、これらの国の高齢者は、自分の子どもたちに代わって孫の世話をするという仕事が現役引退後も担っています。
多くの高齢者にとって、育児は大したことではないかもしれませんが、それ以上に心配なのは、子どもたちの不満や、親と一緒に過ごせない寂しさです。
ベトナムにいる母は兄夫婦と同居しています。両方ともビジネスマンで、早朝に家を出て帰宅も遅いです。毎日、母は午前 6 時に起き、孫に食事を与え、洗濯をし、家を掃除し、昼食を準備します。午後、私が寝ているとき、彼女はよく夕食を作っていました。4時に、彼女は一番上の子を幼稚園に迎えに行きました。夕方になると料理を作り、子供たちに食事を与え、入浴し、片付けをして、午後9時に就寝します。低血圧で働き続けていた母は、2度倒れたことがあります。父に実家に帰るように促されたものの、「都会は保育料が高いし、見知らぬ人を雇うのは危険」という理由で兄夫婦の家に居続けたといいます。どんなに疲れていても、彼女は自分の子供や孫を助けようと自分に言い聞かせました。ベトナムでは、祖父母が孫の世話をする事に関する具体的な調査や統計はありませんが、実際にはこの数は少なくありません。2020年に発表された人口健康開発研究所の最新の調査によると、全国の高齢者の約61%が少なくとも1人の孫と暮らしています。
一緒に暮らし、子供たちを助けるために孫の世話をすることは、ほとんど避けられません。
専門家によると、祖父母が彼らの健康を維持しながら孫の世話をする場合、彼らには特定の時間枠のみを割り当てて、自由に休む時間を与えるべきという意見があります。
祖父母が年金を持っていなかったり、お金があまりない場合は、少額でも与えるべきだと私は思います。
人生を一生懸命に頑張ってきたと思うし、高齢者の生活は引退したら伴侶の隣でゆっくりと過ごさせてあげたいと私は思います。小さな子どもを中心に生活を展開すべきではありません。「自分の子供は自分で世話をしなければならない。」と思います。

17:21 | Posted by kimisanchi

【長い間、本当にお疲れ様でしたです。】  のんびり家 伊藤

2022年10月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

みなさんお久しぶりです。のんびり家の伊藤です。
季節も秋ですね、肌寒い日も増えてきました。体調崩される事ないよう注意し手洗い、うがい行って感染予防していきましょう。
秋は、少し寂しい気持ちになることもありますが食べ物がおいしい季節です。
おいしい物いっぱい食べて元気、元気で生活していきたいと思います。自分は、食欲の秋が優先です。どの季節でもおいしいですけどね。(笑)
今回のお話ですが先日、今の建物でなく、のんびり家がまだ引っ越す前から働いている先輩スタッフが、ステップアップの為に退職されました。
自分は、その方と5年程働かせてもらいましたが、入居者さんとの対応、自立支援の行い方や考え方など、たくさんの事を教わりました。
やはりそれぞれの特徴はありますが、特別養護老人ホームや老人保健施設との仕事と違い、入居者一人一人に深く、細かく関われるのがグループホームだと思うのですが、最初に感覚を感じるのに時間がかかりました。今でも満足ではありませんが、支援や考え方、働き方の指針になる事、学ばせて頂いた事を糧にして頑張りたいと思います。
本当にありがとうございました。長い間本当にお疲れ様でした。のんびり家の基盤を作って下さりありがとうございます。
一緒に働けなくなる事は寂しいですが、先輩スタッフならどこでも働けると思いますのでこれからも頑張って下さい。

17:20 | Posted by kimisanchi

【それぞれのマイウェイ】  きみさんち 志寒

2022年10月31日 | きみさんち

きみさんちでは入居者さんはそれぞれ思い思いに家事をなさっていますが、背負ってきた人生が違う分、おのおののやり方が違います。茶碗を洗うなら、一つ一つ食器を洗ってはゆすぐか、全て洗ってから一度にゆすぐか。服も洋服たたみをするか、袖たたみにするか。たとえば、ナスの味噌炒めなら輪切りにするか、乱切りにするか、短冊に切るか。それぞれご本人としては当たり前のことなので、自分こそがスタンダードなやり方だと思ってらっしゃるわけですが、そこは亀の甲より年の功。「あら、あなた、そんなことするの?」「へぇ~、勉強になったわ」と、やんわりと違和感を主張するわけです。
傍で見ている私もそれぞれのやり方、しぐさが興味深く『この切り方だとナスが油を吸って柔らかいからお好きなのかな?』などと想像しながら楽しんでいます。たいていはこちらの想像の範囲内での違いなのですが、中には驚くものものあります。私がきみさんちに入った頃は、洗濯物は洗いあがって濡れたものを一度、全て畳んでから干していました。なんでも、しわにならないからとか。ベランダの洗濯機から濡れた重い洗濯物を居間に持って来て、真剣な形相で畳んだと思ったら、またベランダにそれを干しにいく。かなりの手間なのですが、さもみなが当然のこととしてやっていました。また、秋になると思い出すのが、男性のKさん。秋刀魚を焼くとき、目を菜箸でくり貫き、魚体全体を折り曲げて、そこに尾を通して輪っか状にするのです。見た目は正に秋刀魚のドーナツなのですが、Kさんいわく、こうして焼くと食べるとき身離れが良くなるからだとか。確か宮城県にいらしたことがあったと思いますが、秋刀魚の有名どころならではなのでしょうか?
さて、若い入居者さんのNさんが階段をモップで掃いていたのですが、右端から真ん中まで掃き、今度は左端から真ん中まで掃き。最後に真ん中に集めたゴミを下段に掃き降ろす。なかなかの拘りっぷりですが、なんだか酷くデジャブーを感じました。そしてふと気が付きました。学校の掃除の時間にこの方法を習った覚えがあります。実はNさんと私は同世代。もしかして、これは同世代ならではなのでしょうか?
人は十人十色、家事も十人十色ですね。

17:19 | Posted by kimisanchi

【習慣】  お寺のよこ 倉澤

2022年09月30日 | お寺のよこ

人生百年時代。4月に私は還暦を迎えました。現状維持を大切に過ごしています。
今選んでいることが20年後の自分を作るという意識。毎日同じことを行う習慣を持って自分の変化に気づくことが大切ですね。テニスが大好きなので週1回のペースで練習しています。テニスは少人数でプレーが出来て年代や性別問わず誰もが一緒に楽しめるのが大きな特徴です。また集中力、論理的な思考力、強い精神力を養うことが出来るのも魅力のひとつですね。先日、左足の股関節の痛みがあり整形外科に通院しました。結果医師から股関節のストレッチを勧められました。無理のない範囲内で毎日ストレッチを続けて股関節のまわりの筋肉を緩める努力を重ねたいと思います。運動のほかにストレス解消として汗をかきながらの草むしりも気持ち良いですね。腰が痛くなるのが玉に瑕ですが。
仕事においては日常のささいな違和感を楽しむように心がけています。観察力(思いを知ろうとする姿勢)、想像力(理解しづらい言動もふと想像力を働かせる)、共生力(今ここを受容し同じ舞台を生きること)この3つの力をしっかりと養いながら入居者さんたちが仲良く安心して毎日過ごせるように良い問いかけを習慣にしたいですね。

11:49 | Posted by kimisanchi

【なぜ介護を選びましたか?】  きみさんち ラン

2022年09月30日 | きみさんち

こんにちは。
はじめまして。私の名前はランです。きみさんちで働いてちょうど5ヶ月になりました。前職はお惣菜屋さんで働きました。実習生制度終了後、帰国して両親の営業を手伝おうと思っていましたが、一緒に日本へ来た友達のアドバイスを聞いてから、介護職に興味を持ちまして、短期間でN3の日本語能力証明書と介護特定技能外国人の証明書を受けて、介護職を応募しました。そして、きみさんちの面接を受けて、林田社長に「きみさんちで働きたい」という思いを伝えました。
しかしこの理由だけではありません。ご存知無いかもしれませんが、ベトナムの平均結婚年齢は25~26歳です。私は今年ちょうど25歳になりましたので、親から「あなた帰って、結婚しなさい」などの発言が多くてちょっと怖かったのです。
将来は誰にもわからないですが、私は日本語の能力を高めて、日本にもっと長くいて、きみさんちの皆様と一緒に頑張りたいと思います。

11:48 | Posted by kimisanchi

【大切になさっているように感じるのです】  のんびり家3F 新宮

2022年09月30日 | のんびり家::のんびり家 3F

今月、入居して1年を迎えられるMさんが、急な体調の変化があり、1週間ほど入院され、無事に退院されました。
ややお痩せになり、歩行も思うようにいかないご様子でしたが、周囲の方々にちょっかいをだされたり、話しかけられたり、退院のお祝いをささやかながら皆さんに囲まれ、戸惑いながらも、時折照れくさい表情で下を向かれておられました。
皆さんやスタッフのお顔や、ご自分のお部屋。入居当時からご本人なりにしっくりするのでしょう、居間のいつもの定位置は何となく馴染みがあるような印象で、かすれ声で「ありがとうございます」とお礼を言われ、この時も恥ずかしそうに笑みがこぼれていたのが印象的でした。ただ、テレビや、何らかの声掛けに対して「分からない」「何を言われているのか分からない」と首をかしげられることが多くみられるようになりました。また、ご自分の生まれ故郷の出来事だったのでしょう、そのお話を何度も何度も話してくださる度に、微妙に登場人物の数が増えたり等、楽しそうに話されていたのが、今はまだ思い出すのに時間がかかる様子です。
「なんとなくでかかってます」と。このお話下さっているエピソードは実際は分かりませんが、Mさんが、「大切」になさっていることなのではないかと思わせるほどの笑顔です。同じ内容をお話されているようで、同じではないのですよね。正確には同じような、お話ですね。また、思い出されてお話してくださる日がくるよう、祈っている今日この頃です。

11:48 | Posted by kimisanchi

【笑顔の素敵な入居者さん】  お寺のよこ 佐藤

2022年08月31日 | お寺のよこ

昨年の12月にご入居されたHさんは、大学を卒業し20代前半から3年間、航空自衛隊でパイロットをされておられ、当時の話を聞くと「楽しかったよ。あのころの仲間とも連絡してるよ。自動車より飛行機の方が運転は楽だよ。
空には人も自転車も車もいないからね」と仰り、そのころの写真を見せて下さります。
映画俳優さんの様な男前で笑顔の素敵なHさんです。
管制官とのやり取りを英語でしていたと話し「英語は話せないけど管制官とはね、記号のようなもんだから」とスラスラと言葉が出てきていらっしゃいます。
陶芸がご趣味で、陶芸の前は鋳物もやっていたと、作品の写真を見せながら作り方などを説明して下さり、とても素敵な作品ばかりです。
そのHさんにご入居後、始めてお風呂へ入っていただき、髪の毛を乾かしているときの事ですが「良い湯加減で、とっても気持ち良かった。私がもう少し若かったらモーションかけるんだけどな。」と素敵な笑顔で仰られ、ビックリしましたが、こちらもそんな、モーションなんて言葉を聞けた事が幸せで、その気持ちを素直にお伝えしました。
Hさんは携帯電話をいつも持っておられ、7月に91歳のお誕生日を迎え、お誕生日には「お誕生日おめでとうございます。」と色々な方からメールや電話があり、素敵な笑顔のファンの方が沢山いらっしゃるんだなと、改めて思いました。
日々、Hさんから笑顔の大事さを教えていただきましたので、Hさん含め他入居者さんもお元気で笑顔の多い毎日を過ごしていただきたいです。

11:04 | Posted by kimisanchi

【一人暮らしの老人を狙った詐欺電話に要注意】  のんびり家3F 松山

2022年08月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

今日から8月。なんと本日の昼は40℃近い気温でぐったり。
とても温帯気候の日本とは思えない感じです。
只今夜勤中ですが、利用者様が脱水症にならないようにちょこちょこと水分補給をしていただいています。
さて話は全然変わりますが・・・
先般、安部元首相の暗殺というあるまじき事件がありましたが、それにとどまらず、日本はずいぶん治安が悪くなったなあと感じています。
実は3日前に一人暮らしの87歳の義母に家に詐欺の電話がありました。
彼女はとてもしっかりしており、過去に2度ほど、オレオレ詐欺の電話があった際には撃退できたのですが、今回はしっかりしているからこそ、詐欺師の誘導尋問にすっかり引っかかってしまったのです。そして、なんと一人暮らしであること、住所、銀行の口座番号、暗証番号、残高までしゃべってしまいました。当初、主人は個人情報を洗いざらい喋ってしまった義母に対し、あきれて怒っていたのですが、事の次第を詳しくヒヤリングしてみましたところ、その詐欺師の巧みに練りあげられた手法を知り、それは引っかかっても仕方ない、と感じたようです。
相手はチームを組んでいました。まずは市の職員を装い、税金の割戻金があり、書類を何度も送っているのだけど、返信がないので振り込みができない、と連絡。そしてその後に銀行を装い、口座に関し、様々なことを確認する電話をかけてきたとのこと。そして義母に考えるすきを与えることなく、言葉巧みに質問をつぎつぎと投げかけてきたようです。
そうして、洗いざらいしゃべってしまい、電話を切ったあと、ふと我に返り不安になり銀行に電話したところ詐欺だと気づいたそうです。
幸いにも、いつも使用している口座には20万程度しか入っていなかったので、金銭的な被害はなかったのですが、オートロックもない住まいに一人暮らしなのに住所まで話してしまって、強盗にはいっても大丈夫ですよ、と詐欺師を招いているようなものです。
今回の事で、「一人暮らしをさせておくのは危険だ、とにかく一刻も早く一緒に住むように段取りしなくちゃと」、家族に関しては、ものすごいずぼらでマイペースな主人もやっと動く気になった気配です。皆さんも詐欺電話には気を付けてくいださいね。

11:03 | Posted by kimisanchi

【誕生日】  きみさんち 松林

2022年08月31日 | きみさんち

8月は、私の誕生日の月であります。
周りは、おめでとうと言ってくれますが、50歳も後半に差し掛かると、おめでとうの言葉が、もうそんな年なんだね、もうすぐ還暦なんだねと言っている様に聞こえて、落ち込んでしまいます。
と言うのはオーバーですが、ここまで生きてこられた事には、諸手を挙げての感謝の気持ちが止みません。
そして、8月は、入居者Kさんの誕生日もあり、毎年、色々な所に出掛けました。
誕生日に食べたい物を伺うと、天麩羅が食べたいと仰るので、池袋東武デパート上階にある天麩羅屋さんに出掛けたり、とんかつが食べたいと仰り、新宿のとんかつ屋さんに出掛けたりしました。
8月10日は、毎年晴天に恵まれ、とても暑く、浅草に出掛けた時に食べたソフトクリームは、みるみるうちに溶けてしまい、Kさんの手をべとべとにしてしまいました。Kさんは、もったないからとその手を舐め始めて、二人で大笑いしたのを思い出します。
異常な猛暑日の時があり、流石に日にちをずらした事もありましたが、やはり、誕生日の日にお出掛けをして頂きたいと思い、暑い中、お祝いのお出掛けをしました。
目当ての場所まで歩いている途中、少し休もうかと声を掛けると、「せっかくお宅が誘ってくれたんだから」と、泣ける様な事を言い、球の様な汗を額に浮かべながら歩いてくれた事もありました。目的地に到着すると、出された水を一気に飲んで、「あ~、美味しい。さて、出掛けようか」と、いつものKさんの言葉で笑わせて頂きました。
そして、帰宅後は、ケーキとプレゼントでお祝いをするのですが、毎回、「こんなに贅沢なものどうしたの?」「Kさんの誕生日だから」「あぁそうなの?」「○○歳ですね」「へ~、そんなになるの?」と、他人事の様に仰って、ケーキに舌鼓を打っていました。
そんなKさんは、5月9日に91歳で人生の幕を閉じられ、今年の誕生日をお祝いする事が叶わなくなりました。非常に残念ですが、Kさんからは、笑いと感動を沢山頂きました。
感謝の思いでいっぱいです。
ですので、これから毎年8月10日は、Kさんを偲び、誕生日を祝う日としたいと思います。
そして、自分の誕生日を忘れてしまうかもしれません。「へ~、そうだったの?」って。

11:00 | Posted by kimisanchi