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【春ですね】  きみさんち 田中

2023年03月31日 | きみさんち

ファイル 642-1.jpeg今年も春がやってきました。
昨年、きみさんちでは新しく2名の入居者さんをお迎えし、新たな年を6名で迎えることが出来ました。つい最近お正月の話をしていたかと思えば、もう3月。
コロナに翻弄されたここ数年、入居者さんもスタッフも早くこの現状が普通に戻ってほしいと願う日々が今も続いています。
ファイル 642-2.jpegファイル 642-3.jpegそんな中、きみさんち周辺では桜の花が咲き始め、外出も一部緩和されお散歩を楽し んでいる方もいらっしゃいます。
NAさんは外に出ることが好きなようで、声を掛ければ「行きます」と仰り、身支度を整え散歩に、お買い物にと外に出ることが多い方です。
この時は、近くの公園にでも寄って休憩中でしょうか。
コーラ片手に桜を眺めています。
花粉症もちの彼にとっては鼻水との戦いもあったはずで す。
今年の桜は皆と一緒に見に行くことが難しいですが、お一人お一人に合わせた外出を楽しんでいただきたいと思 います。
因みに、きみさんちで5~6年前に頂いた小さな桜の苗木、イチゴの苗にも小さな花が咲いていた事をこの原稿をかいているときに田中は知ったのです。
季節の流れに乗れないとは…

09:12 | Posted by kimisanchi

【幸せって何だっけ~♪】  お寺のよこ 倉澤

2023年02月28日 | お寺のよこ

お姉ちゃん、何かなぁ~い。おなかすいたぁ~と食欲旺盛なNさんは、まもなく97歳のお誕生日を迎えられます。歌が大好きでいつも『幸せって何だっけ~♪何だっけ~♪』と歌っておられます。そこでNさんに幸せって何でしょうかと質問すると怒らないこと、それが幸せの一直線と教えていただきました。2年前まで仲良しのIさんと一緒にトランプの七並べを楽しんでおられましたが、その年の1月にIさんが他界され、時折、1人は淋しいと訴えられるようになりました。その後2階の居室へ移動することが難しくなり、現在は居間で過ごされる時間が多くなっておられます。両目は少しの光を感じる程度で、右の聴力もほとんどないNさんですが、明るく陽気な性格は他の入居者、職員を和ませてくれる存在です。生きててよかったぁ~と喜んでいただく機会も多く、Nさんの言葉や歌を通して、われわれ従事者も沢山の人達に支えられて生きていることの有難さを実感しております。コロナ禍辛抱することが多い毎日ですが、お互いを認め合い、Nさんの仰るように怒らないで心豊かに過ごすことが、幸せの一歩なのかもしれませんね。春の足音が聞こえてきました。今年もNさんと一緒に桜の花を眺めることを楽しみにしております。

09:07 | Posted by kimisanchi

【とあるボードゲームから】  きみさんち 志寒

2023年02月28日 | きみさんち

皆さんは「はぁって言うゲーム」をご存知でしょうか?
若い世代を中心にすっかり市民権を得たボードゲーム。ボードゲームとは、カードやボード、駒などを使うテーブル上でプレイするゲーム全般のことです。もちろん、昔ながらのスゴロクやカルタもボードゲームに分類されます。この「はぁて言うゲーム」もそんなボードゲームのひとつです。日本語はひとつの言葉でもさまざまな意味合いを持つことが多いですが、このゲームはそうした日本語の特色を生かしたものです。たとえばゲームのタイトルにもなっている『はぁ』だと、怒りの『はぁ!?』もあれば、感心の『はぁ~』もあります。このゲームのカードには、同じ『はぁ』でも意味合いの違う8つの『はぁ』がお題として掛かれていて、演じ手となったプレイヤーは首から上の表情と声だけを使って、お題に与えられた『はぁ』を演じ、その他のプレイヤーはそれが、8つのうちのどの『はぁ』を表現しているのかを当てなければなりません。うまく伝えられたなら、当てたプレイヤーと演じたプレイヤーの双方に得点が入ります。もちろん、『はぁ』以外にもたくさんのお題があり、お題には『なんで』や『うん』などの一言もあれば、『にゃー』など鳴き声のようなものまであり、意外な人の意外な表情や、迫真の演技なども見ることが出来る楽しいゲームです。
私は憩いの場所や、つどいの場所づくりにボードゲームを利用していて、さまざまなボードゲームを集めているのですが、この「はぁと言うゲーム」もそのひとつ。先日もとある集まりでプレイをしていると、お題に『大丈夫』というものが出てきて苦笑してしまいました。このところ若年性認知症の当事者で、認知症希望大使として本人からの情報発信に活躍しておられる丹野智文さんと一緒に講師をする機会を何度か頂いているのですが、その丹野さんのお話に「大丈夫?ってイヤだよね」というエピソードがあるからなのです。丹野さんは当事者の集まりを主宰ざれているのですが、その集まりに参加した当事者が家族や支援者のもとに戻ると言われるのが「大丈夫だった?」の一言。その一言を聞いて、集まりで交流し笑顔になっていた当事者が暗くうつむいてしまうとのこと。「大丈夫って当たり前だよね、楽しく話してたんだから。大丈夫?って本当に大丈夫と信用している人には言わないよ。それって『私がいなくて大丈夫だった?』って言ってるんだよね」と。さらに続いて「介護職はよく言うよね、大丈夫?って」と言われ、内心、ドキッとしてしまいました。私はもともと、あまり「大丈夫?」を使わないのですが、つい口にしそうになる場面もたくさんあります。これまでその一言で相手の自尊心を傷つけていなかったか、改めて反省しました。
さて、ゲーム中で大丈夫の8つのお題で私が演技することになったのは「安心させるときの『大丈夫』」で、見事に他のプレイヤーに通じて胸を撫で下ろしました。なぜなら、お題の中には「そっけない『大丈夫』」や「詐欺師が言う『大丈夫』」があったからです。
「詐欺師が言う『大丈夫』」がもし、とても上手だと褒められてしまったら。きっと、大丈夫じゃない、複雑な表情になっていたことでしょう。

09:06 | Posted by kimisanchi

「無条件で」  のんびり家3F 新宮

2023年02月28日 | のんびり家::のんびり家 3F

Eさんがのんびり家3階に入居されたのが、2012年の夏。
その当時私は、のんびり家3階で、スポットヘルプで勤務に入らせて頂いていました。
そして、Eさんと挨拶をした後。「根津に帰る」と玄関に向かわれ、根津の方面に勢いよく歩かれ、私はその後を(どうしようかと)、どきどきしながら付いて歩いたこと半年。
時には「俺ここにおった」と、根津神社の裏手の住宅街を歩いては、高級マンションに勢いよく入ろうとされたり、「あっ、これ俺のバイクだ」とバイクに記名をしようとマジックをせがまれたり。夏の暑い中、汗をかきながら近所の交番に吸い込まれるように入り、水を頂いて交番の方に「これはポカリスエットですか?」と陽気に聞かれたり。洗濯物が干してあるのをみて「俺のだ」と何とか手に取ろうと真剣になったり。いろいろ悩ましいことがたくさんありましたが、なぜかホームの方々や地域の方々は、Eさんに対してとても優しく笑顔で接しておられました。
Eさんは、ベランダで熱心に野菜を育てておられました。トマトやピーマン、なすびを収穫され、毎日、「見てちょっと」と呼ばれ、自慢げに見せてくれました。夜勤明けで事務作業をしていると「これ、はい」と、つやつやしたピーマンを差し出され、受け取ったことがあります。
ご入居されてから今までのEさんのことを思い出していましたら、このピーマンを受け取ったときの一コマが一番鮮明に思い出されました。Eさんは日々本当にしたいことをされ、人に分け与える、無条件の姿が私には映ったからなのかなと感じました。
現在、93歳。車椅子の生活をされ、よく人の動きや心情など細かく観察され、ご自分の思った事や感じたことなどを、感情豊かに話して下さっています。
これからも、お元気で陽気に暮らされますように。

09:06 | Posted by kimisanchi

【自分の健康を守りましょう】  きみさんち ラン

2023年01月31日 | きみさんち

今月末に、ベトナムに一時帰国します。ベトナムに帰るのは4年ぶりくらいなので、両親に会うことはすごく楽しです。荷物も整理できました。
今月は始めてずっと勤務だったのですが、頑張りました。介護職員初任者研修の授業も受けています。日本語は、まだまだ上手じゃないですから、他の人の2倍3倍努力しないといけません。
現在、きみさんちに入居者さんは6人いますが、一人入院しています。スタッフは一人コロナ感染しています。日本は、コロナ感染症の影響により、まだ厳しい状況にありますから、コロナにかからないように、手洗い、うがい、消毒などを積極的に行いましょう。いつもみんなの健康を祈っています。

18:04 | Posted by kimisanchi

【気持ちが上がるコミュニケーションの力】  のんびり家 松山

2023年01月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

こんにちは、のんびり家3Fスタッフの松山です。
最近、のんびり家でとっても嬉しいなと感じる事がありました。
それは3Fの利用者さんの中でも一番ご高齢94歳のUさんが、最近とっても食欲があるということです。私は夜勤専門なので、ご一緒するのは朝ごはんだけなのですが、朝はずっとあまり召し上がっていただけませんでした。特に白米はほとんど手をつけていただけず…
お痩せになってはいらっしゃらないので、他の時間帯は召し上がっていらっしゃるのだと心配はしておりませんでしたが、でも少し寂しい気持ちでした。
ところが、最近はよく召し上がるようになってくださいました。
その姿を拝見して私はとっても嬉しく感じています。
やはり人間は、食べることが元気のもとです。
いっぱい食べて、まだまだお元気でいらしていただきたいなと思っています。
Uさんは、他人に気遣いをされる素敵な方で、そして寂しがりやの一面が垣間見えます。
サポートさせていただくたびに、「ありがとう」、「美味しいわ」、「あなたによくして頂いたこと忘れませんよ」、「ここに一緒に座っておしゃべりしましょうよ」、などと、気持ちが上がる言葉をかけてくださるのですが、コミュニケーション上手だなあと感心してしまいます。そして私はそんなUさんが大好きです。

18:04 | Posted by kimisanchi

【餅つき大会】  お寺のよこ 佐藤

2023年01月31日 | お寺のよこ

2023年になりましたが、お寺のよこでは毎年年末12月30日前後に恒例の餅つき大会を行っております。
長年使用していた餅つき機の調子が悪く、炊飯器でもち米を炊き石臼へ移し、入居者さんが順番で杵を持って『よいしょ』の掛け声と共にスタートしました。
男性の入居者さんから順番に行い、Kさんは毎年1番に力強く餅つきされ、Oさんも「昔はやったけど」と仰りながら餅つきし、その後は御自分のスマホのカメラで撮影された為、お寺のよこのデジカメの方でもとお願いした所、あちこち移動され撮影して下さりました。
今回が2回目参加のHさんは「初めてだなー」と仰りながら、掛け声と共に餅つきを楽しまれ、続いて女性のKさんも『よいしょ、よいしょ』とご自分のペースで餅つきし、今回、初参加のMさんは餅つきをしますとお伝えした時から「いいわね」と笑顔があり、誰よりも餅つきの雰囲気を楽しまれていらっしゃいました。杵を持つ手はスタッフと一緒でしたが、餅とり粉で顔を真っ白にされていらっしゃいました。Nさんも「出来るかしら」と仰りながらスタッフと一緒に行い楽しそうにされていました。車椅子で参加のNさんともう一人のNさんも、スタッフと一緒に杵を持ち餅つきに参加し、最後はTさんでしたが、椅子移動してスタッフと一緒に杵を持って、餅つきされていらっしゃいました。
入居者さん全員のあと、スタッフも餅つきを行い、皆の連帯感が高まり、喜びを分かち合う、とても良い時間が流れていました。
ついた御餅はお供え用ですので、餅つき後は入居さんと一緒に鏡餅を作って神棚へ飾り、皆さんでおしるこをいただき、コロナの関係でのんびり家さんを御呼び出来なくなったのが残念ですが、沢山の笑顔が見られた餅つき大会になりました。

18:04 | Posted by kimisanchi

【何が起きるか分からない】お寺のよこ 岡田

2022年12月31日 | お寺のよこ

ワールドカップが開催され、世界中で盛り上がりました。その中で、日本代表が優勝経験のあるドイツとスペインを下して1位通過した時は、日本中大盛り上がりでした。残念ながらベスト8は今回も逃しましたが、日本代表なりには良い大会だったと感じている事でしょう。
サッカーのみならず、勝負の世界では数々の番狂わせがあるから、本当に何が起きるか分からない展開が、一番盛り上げてくれると思います。あの時あの試合の驚きと興奮、または、感動を見せてくれて大いに喜んだ人が何人もいますし、自国の事じゃなくても、あの場面が、心に残った試合が、数知れずあります。
私はスポーツには興味はありませんが、皆さんはスポーツを通じて興奮した事、感動した事が多々あると思いますが、その事を思い出してあの頃は良かったと感じてみてはいかがでしょう。

10:43 | Posted by kimisanchi

【散歩】  のんびり家3F 永辻

2022年12月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

また一段と寒い季節になりましたが、天気が良い日に入居者さんのAさんと一緒に近所を散歩して来ました。
Aさんは外に出るとスタスタと自分のペースで歩かれます。外の景色を見ながら、話しながら大概笑顔で散歩をしています。しばらく歩くとだんだんと歩くペースが遅くなり、姿勢が前傾姿勢になり、自分から「少し休みましょう。」と言い、休憩出来る場所を探して腰を下ろします。Aさんから「少し休みましょう。」と2~3回言われたら、疲れた合図として帰ります。Aさんがいつもの散歩を自分の足でいつまでも出来る様に支援して行きたいと散歩の道中にいつも思います。
これからが冬本番ですが体調を崩さずに、暖かい服装をしてAさんまた一緒にいつもの散歩に行きましょう。

10:03 | Posted by kimisanchi

【お歳を召した子供】  きみさんち 松林

2022年12月31日 | きみさんち

ある日の夕方のお話です。
午後3時頃から2階の居室で眠ってしまったTさん。
何時もなら、一時間もすると起きられて、トイレに行かれたり、リビングに下りて来られて、お茶を飲んだりされるのですが、その日は、朝からリビングの掃除をされたり、昼食にゴマ味噌が食べたいと仰って、スタッフとゴマ味噌を調理したりと、積極的な活動をされたせいか、ぐっすり眠っておりました。
夕方6時頃、リビングに夕食時の準備が整い始めたので、様子を伺いに行くと、横になったまま目を覚ましていました。
「Tさん、お目覚めですか。良く寝ていましたね」と声を掛けると、布団を跳ね除け、素早くベッドに座り「あ~ん、嬉しいよ、会いたかったよ~」と、両腕を大きく広げました。
その言動が、私の子供(3歳)のものとオーバーラップされて、思わず私も両手を広げて、抱っこをする形になりました。
そして、背中をポンポンしながら、「どうしたのTさん。夢でも見たの?」と言うと、「ああ~ん、違うよ、寂しかったんだよ~」「気持ち良さそうに寝ていたから、、、」「今起きたら、あんたが居たから嬉しかったんだよ~。良かったな~」
どうやら、グッドタイミングの訪室だった事がかなり嬉しかった様で(寝起きの半覚醒が大きいとは思いますが)、抱っこの状態から開放してくれません。
仕方なく、その状態のまま「そろそろ夕食が出来るみたいだよ。食べに行きますか」「うん、食べたい。連れてってよ」「え!何?子供みたいに甘えて。お幾つになったんですか?」「昭和
13年12月10日生まれです」
暫く笑って立ち上がれませんでした。
こういう瞬間って、たまらないですね。

10:02 | Posted by take

【初めまして】  のんびり家3F 長島

2022年11月30日 | のんびり家::のんびり家 3F

皆さまこんにちは。のんびり家3階の長島裕作と言います。
昨年12月からのんびり家3階で勤務しています。簡単に自己紹介をします。
自分は昭和47年生まれの50歳になります。神奈川県川崎市出身です。
介護のお仕事は10年前に多少経験ありましたが、その後飲食関係、販売のお仕事をして、10年ぶりに介護のお仕事にもどりました。のんびり家3階に勤務して最初は久しぶりの仕事で全然分からない所が多くて大丈夫かなと思いましたが、入居者様、スタッフの皆様に助けられ何とか仕事もできるようになりました。
のんびり家3階には男性4名、女性2名の合計6名の入居者様が暮らしています。最初は全然コミュニケーションが取れなく悩みましたが、人生の大先輩の入居者様から声を掛けて頂き徐々に会話をしていき今では冗談も言えるようになりました。
これからは気温が下がり、乾燥する季節になります。入居者様の体調管理はもちろん、自分もより一層体調管理には気を付けて、皆様と楽しく過ごしていきたいと思います。
まだまだ未熟者ですがよろしくお願い致します。

17:06 | Posted by kimisanchi

【その人のために、を考える】  お寺のよこ 荒野

2022年11月30日 | お寺のよこ

私がのんびり家からお寺のよこに異動してきてあっという間に半年が過ぎ去ってしまいました。まさに光陰矢のごとしを肌で実感しております。お寺のよこで新たにご入居者を支援していく中で、改めて支援のあり方について考える日々です。
特に大事にしているのは、ご入居者の「したい、やりたい」の実現に力を尽くす事と、職員側の都合で支援しないという考え方です。
入居者のOさんはご入居当初から一人で自由に外に行きたいというのが望みでした。
しかし我々職員からすると、外に出て迷わずに帰ってこられるのか、信号や通行人や車などから身の安全を守れるのか、困ったときに回りに助けを求める事が出来るのかなど等、あらゆるリスクが頭をよぎります。そこで何かと理由をつけて同行を申し出て見守ろうとするわけですが、Oさんは言います。『なんで一人で出ちゃいけないの。』と。これと同様のことを同じく入居者のKさんもよく仰います。『いい大人がなんで一人で外に出ちゃいけないんですか。』と。確かにその通りだと私は思いました。日ごろからその人の尊厳を守る事を強く意識しながら仕事をしていますが、結局、「認知症だから」という目線で考えている事に気づかされました。
しかしながら、前述したリスクは現実問題として存在します。「わかりました。じゃあいってらっしゃい。」では、ただの無責任なわけです。そこでご本人が一人で散歩するにあたり、どんなリスクがあるのか、こっそりと後ろから見守りながらアセスメントすることにしました。毎回、散歩したルートを帰宅後に「今日はどんなところを散歩したんですか。」と自然な感じで尋ねます。そして記憶と実際に歩いた道とに違いはないのか、そして本人がしっかりと意図して通った行程なのか、たまたまうまく帰ってこられただけなのかを検証し、同時にルート上で想定しうるリスクの洗い出しを行い、回数を重ねてアセスメントの確度を上げていきました。そしてデータを積み上げること3ヶ月、お一人で外出されても大丈夫と判断するに至りました。それをご家族に説明し、同意を得たほか、万が一の備えとしてGPSでの位置確認サービスの導入をし、晴れてOさんは自由に外出を楽しまれるようになりました。そしていまやOさんは毎日散歩に出かけられています。帰ってきて、今日の散歩の話をされる時はいつも饒舌です。たまに職員も一緒に誘ってくれる事も出てきました。
介護業界は慢性的に人手不足です。そしてそのせいで安全確保を優先するあまり、ご本人のニーズに対して職員の都合で諦めてもらうことが往々にしてあります。これ自体の是非はケースバイケースですし、一概には言えませんが、「どうすれば諦めてもらえるか。」よりも、「どうすれば実現できるか。」に知恵を絞っていきたいものです。

17:06 | Posted by kimisanchi

【ちょっと寄り道】  きみさんち 田中

2022年11月30日 | きみさんち

先日、夜勤出勤時あまりにも早く武蔵関についてしまったため、きみさんち近くにある武蔵関公園まで時間つぶしのため足を伸ばしました。
溜池の周りにはベンチがたくさんあり、その一つで缶コーヒーを飲みながら時間をつぶしていますと、通りかかったお婆さんが、良い天気ですねと声をかけてくれました。
その方はご近所に住んでいる方のようで、昔話を話してくれていましたが、娘さんであろう女性の方が来られ、「お母さんかってにいかないでって言ってるでしょ」と、言いながら、その女性を連れて帰ろうとしました。「ごめんなさいね、変な事言っていなかった?もう認知症が進んでいて、道もわからなくなるのに・・・」と、ぼやきながらお母さんの手を引き、帰って行かれました。仕事柄、そんなに言わなくても大丈夫なのになと思いつつ、ふと、きみさんちの事を考えていました。何も集団でいるからといって、他人に合わせなくても良いきみさんちでの時間の流れって、とても大切なものなんだなと。
きみさんちに新しく入られたFさんは、きみさんちに来る以前の利用施設で、時間の決められた生活を送っていたのでしょう。所々で「前のとこはこうだった」と仰ったり、何かを使おうとすると、「これ勝手にもっていって良いんですか?」と聞いてくる事があります。
生活の習慣は、すぐに変わるものではないのかもしれませんが、もっと自由に時間や物を使っていただける声かけや環境作りが必要なんだなと、改めて思いました。
公園には色々な人がいます。ランニングをしている人、ベンチで読書をしている人。
みんな違ってそれで良い。公園でのひと時で仕事を振り返ることが出来た、2022年の秋でした。

17:05 | Posted by kimisanchi

【高齢者の時間】  お寺のよこ ホアン

2022年10月31日 | お寺のよこ

Oさんのお寺のよこでの生活は、少し退屈そうな時もありますが、明るく平和です。これが今年80歳を超えたOさんの年相応の生き方だと思います。若い頃はインドネシアに2回、それぞれ半年以上、何度にもヨーロッパに出張に行っていたそうです。 50年以上仕事をされ、彼が休憩する時が来たのだと思います。
しかし、私の母国ベトナムを含む発展途上国では現代化の波により、若者は自分自身や家族のために使える時間が少なくなっています。これにより、これらの国の高齢者は、自分の子どもたちに代わって孫の世話をするという仕事が現役引退後も担っています。
多くの高齢者にとって、育児は大したことではないかもしれませんが、それ以上に心配なのは、子どもたちの不満や、親と一緒に過ごせない寂しさです。
ベトナムにいる母は兄夫婦と同居しています。両方ともビジネスマンで、早朝に家を出て帰宅も遅いです。毎日、母は午前 6 時に起き、孫に食事を与え、洗濯をし、家を掃除し、昼食を準備します。午後、私が寝ているとき、彼女はよく夕食を作っていました。4時に、彼女は一番上の子を幼稚園に迎えに行きました。夕方になると料理を作り、子供たちに食事を与え、入浴し、片付けをして、午後9時に就寝します。低血圧で働き続けていた母は、2度倒れたことがあります。父に実家に帰るように促されたものの、「都会は保育料が高いし、見知らぬ人を雇うのは危険」という理由で兄夫婦の家に居続けたといいます。どんなに疲れていても、彼女は自分の子供や孫を助けようと自分に言い聞かせました。ベトナムでは、祖父母が孫の世話をする事に関する具体的な調査や統計はありませんが、実際にはこの数は少なくありません。2020年に発表された人口健康開発研究所の最新の調査によると、全国の高齢者の約61%が少なくとも1人の孫と暮らしています。
一緒に暮らし、子供たちを助けるために孫の世話をすることは、ほとんど避けられません。
専門家によると、祖父母が彼らの健康を維持しながら孫の世話をする場合、彼らには特定の時間枠のみを割り当てて、自由に休む時間を与えるべきという意見があります。
祖父母が年金を持っていなかったり、お金があまりない場合は、少額でも与えるべきだと私は思います。
人生を一生懸命に頑張ってきたと思うし、高齢者の生活は引退したら伴侶の隣でゆっくりと過ごさせてあげたいと私は思います。小さな子どもを中心に生活を展開すべきではありません。「自分の子供は自分で世話をしなければならない。」と思います。

17:21 | Posted by kimisanchi

【長い間、本当にお疲れ様でしたです。】  のんびり家 伊藤

2022年10月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

みなさんお久しぶりです。のんびり家の伊藤です。
季節も秋ですね、肌寒い日も増えてきました。体調崩される事ないよう注意し手洗い、うがい行って感染予防していきましょう。
秋は、少し寂しい気持ちになることもありますが食べ物がおいしい季節です。
おいしい物いっぱい食べて元気、元気で生活していきたいと思います。自分は、食欲の秋が優先です。どの季節でもおいしいですけどね。(笑)
今回のお話ですが先日、今の建物でなく、のんびり家がまだ引っ越す前から働いている先輩スタッフが、ステップアップの為に退職されました。
自分は、その方と5年程働かせてもらいましたが、入居者さんとの対応、自立支援の行い方や考え方など、たくさんの事を教わりました。
やはりそれぞれの特徴はありますが、特別養護老人ホームや老人保健施設との仕事と違い、入居者一人一人に深く、細かく関われるのがグループホームだと思うのですが、最初に感覚を感じるのに時間がかかりました。今でも満足ではありませんが、支援や考え方、働き方の指針になる事、学ばせて頂いた事を糧にして頑張りたいと思います。
本当にありがとうございました。長い間本当にお疲れ様でした。のんびり家の基盤を作って下さりありがとうございます。
一緒に働けなくなる事は寂しいですが、先輩スタッフならどこでも働けると思いますのでこれからも頑張って下さい。

17:20 | Posted by kimisanchi