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【編集後記】  林田

2021年01月06日 | 編集後記

 相変わらず、コロナの情報ばかりで本当に嫌になってしまいますが、まだまだ収まっていませんので、生活の仕方を変えて楽しまなければと思います。
 私がはまっているのが、YouTube等の動画を見ることです。まあ、これだけ外出を禁じられると室内にこもりがちになりますし、禁じられていなかったとしてもやはり外出は自嘲します。そこで、YouTubeの出番となります。YouTube自体は、もう何年も前から見ていたのですが、このくらいこだわってみるのは無かったので新しい生活習慣だと思います。
 ただ、動画を見続けると目が悪くなります。これは、思った以上で眼鏡の度を少し上げなければならないほどになってしまいました。まあ、動画をみつづけたからではなくて、近視老眼が進んだだけなのかもしれませんが、、、。
 こんなに動画を見る機会が増えたのですが、無駄なことばかりではないようです。テレビと違い、あまりに多数で何を見ようかと考えてしまうこともあります。その中には、正しいか間違っているかわからないものもありますし、そこは冷静に対応が必要だと思います。そこを区別すれば内容の濃い情報を手に入れることができます。コロナで規制が必要な時期ですから、違う角度で世の中を見ることも必要ではないでしょうか。

11:06 | Posted by kimisanchi

【難攻不落の小石川植物園です。】  のんびり家3F 伊藤

2021年01月06日 | のんびり家::のんびり家 3F

ファイル 528-1.jpgみなさんお久しぶりです。のんびり家3階の伊藤です。まだまだ新型コロナウイルスには十分に注意して下さいね。秋になり少し肌寒い季節になってきました。風邪やインフルエンザにも注意して生活して下さいね。ちなみに自分は元気で食欲の秋なのでご飯がおいしいです。食べ過ぎて体重増加です恐ろしやです。
ファイル 528-2.jpg今回のお話しは、担当の入居者のEさんとお誕生日外出で小石川植物園に行ってきました。本人と話しコロナの影響も考えて、人混みを避けて野外の小石川植物園に決定です。
ファイル 528-3.jpg当日は、あいにくの曇り模様ですがEさんと張り切って行ってきました。10時過ぎにのんびり家を出発してタクシーにて小石川植物園に向かいます。到着しチケットを購入していざ行かんと入場すると出迎えたのは、なかなか長くて急な坂です先制パンチをありがたく頂戴しEさんとふんばりながら登ります。
 しばらく歩くと芝生と温室植物コーナーがあり、Eさんは植木やお花が大好きです。植木をみて喜んでました。温室コーナーを出て芝生で車椅子から降りて少し歩きます、少し座りたいとの事で芝生の上で座り、そのままころんと横になり気持ち良さそうに笑っていました。ちなみに自分もコロコロしときました。
 その後、お茶をしてまったりです、小石川植物園の攻略はちょろいぜと思った矢先、パンフレットを見ていたEさん「この建物キレイだな、行きたい」との事、もちろんお供します。Eさんの選んだ東京大学総合研究博物館、マップでみると真反対です。でも向かいます。     
芝生を通り過ぎると木がいっぱいの所に入り砂利や木の根っこに足をとられながらもつき進みようやく近くまで来たと安心も束の間近くまでくると階段を降りないと建物に着かず車椅子では降りられず、違うルートで行ってもそこも階段、時間があったのでそこで建物を断念し帰路につきます、帰り道自分は「ここどこ」と迷い遭難したと何度も思いましたが他のお客さんに着いて行きなんとか出口に着きました。その間、Eさんは大きい松ぼっくりを拾い大満足していました。
一つ言える事は、小石川植物園はとにかく広い本当に遭難したかと思いました。難攻不落はだてじゃないです。必ずEさんと一緒にリベンジしたいと思います。なんにしても楽しんでもらえたようで良かったです。まだまだ楽しい所はいっぱいあるので行って一緒に楽しみましょうね。

11:05 | Posted by kimisanchi

【節目の3年目】  のんびり家2F 荒野

2021年01月06日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家の隣の公園には生垣に金木犀が植えられており、この季節になり芳醇な香りを漂わせています。コロナ禍で世界中の生活の有り様が一変しましたが、自然は今年も変わらぬ姿を見せていると感じる事が出来て少し心がほっとします。
さて、私がのんびり家に入職して8月で2年が経ち、3年目に突入しました。この3年目というのは介護の仕事をする上で一つの節目になります。
というのも、私のように福祉系の学校を出ていない人間は「介護福祉士」の受験資格を得るためには3年の実務経験が必要になるからです。
私は来年度にようやく条件を満たし受験する予定です。そこで、現時点での到達度を計るために過去問に挑戦してみることにしました。
介護福祉士の試験は制限時間120分で1問1点の125問マークシート方式で、合格ラインはおよそ60%程度と言われています。
ちなみに4年前までは筆記試験に加えて、実技試験があったそうですが現在は実務者研修を修了していると免除されます。
この実技試験は5分前まで問題が伏せられ、考える間もなく「はい、やってください。」というものだったらしく、緊張しいの私は免除になって心底良かったと胸をなでおろすばかりです。
話は戻って、過去問に挑んだ結果は…65点でした。ちょうど合否ラインの微妙な結果です。介護福祉士というと高齢者福祉を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は大きく分けて「高齢者福祉」「障害者福祉」「児童福祉」の3つがあります。
当然、職務上、高齢者福祉の問題は分かるのですが障害者福祉と児童福祉の問題が全くわかりませんでした。試験は1年に1回なので万が一にも不合格になるわけにはいきません。   今回過去問をやって自分の弱点を明確化出来て本当によかったと思います。
これからの1年をかけてじっくりと課題を克服して、来年のどっこいしょで無事合格した事をご報告出来るよう頑張ります。

11:05 | Posted by kimisanchi

【皆さんこんにちは。】  お寺のよこ 崔所為

2021年01月06日 | お寺のよこ

お寺のよこでアルバイトをしている崔と申します。
周りの留学生に「私はグループホームで介護のアルバイトをしている」というと、必ず「へぇー、グループホームって、何ですか?」と「大変でしょう。どうして介護にしますか?」と聞かれています。
 日本に留学してから、日本語を教えてくださるK先生が「私のお母さんが暮らしたグループホームへ見学してみませんか?」とお勧めしてくれました。それがきっかけで、お寺のよこで働き始めました。最初は「未経験の私は自分より60歳、70歳年上の入居者の方の生活支援ができるのでしょうか」と不安と緊張の思いばかりで、認知症の方々になんでもやって差し上げると思い込んでしまったこともあります。
日常生活で皆様はよく生け花したり、食材を切っていただいたりして生き生きとしています。たまにカラオケ、温泉旅行にも行かれます。(今年入居者さんの一人は東京都知事選挙まで投票されました。)その中で、お寺のよこのスタッフさんは毎日入居者の方の側に見守りして、何かをうまく行えない、できない部分だけを手伝いながら、一緒に物事を終わらせます。
実際に働いて、その姿を見て、私は介護の意味について考え直しました。どんな要介護レベルであっても、入居者の方の一人一人の何かできることを見つけて、それを引き出していくのが介護なのだと思い始まりました。私の仕事はただただそのレベルに合って、その人それぞれの暮らしと生活を支援することです。
今も不安と緊張の思いが決して消えていないですが、生活支援の意味を理解してから、より深く入居者の方と関わりを持てることを楽しみながら、笑顔で見守りしていきたいと思っております。それもこれからこのアルバイトを続けていきたい理由です。

11:04 | Posted by kimisanchi

【9月までの出来事 】  のんびり家2F 池田

2020年10月13日 | のんびり家::のんびり家 2F

先月はとても暑い日が続きとてもクーラーなしでは過ごせませんでした、さらにコロナや台風といろんな事が重なり嫌になってしまいます。
新しく入った入居者がいれば去っていった入居者も居てあっという間に今年の半分以上が過ぎてしまいました。
新しい入居者が入ってきました。名前をKGさんと言います。何とこのお方、大正生まれの100歳越えをしているお方で、ご飯もしっかりとお召し上がりになりますし、更に、杖なしで歩いていて、とてもお元気なお方です。テレビが好きなようで色んなチャンネルを見ています。特にサスペンスが好きなようで良く見ています。夜遅くまで見ていることもあります。お風呂にも一人で入っていただけます。身体を洗う際は念入りに洗っています。少しふらつくこともありますが、一人何でもできるお方です。
逆に去っていった入居者も居ます。名前はNさんです。自分が担当をしていました。兎に角元気なお方でした。食べ物や飲み物に強いこだわりを持っており、自分の食べたくない物や今まで食べたことのない食べ物などは絶対に食べませんでした。そればかりか、飲み物も嫁いびりをしている姑のごとく、ついさっきまでいいと言っていたのに、いざ出すと、これには毒が入っているから飲まないなどと、良くも悪くもとても元気なお方でした。自分の生きてきた人生に誇りを持っており、急に馬鹿にするななどと言ってくることもあります。
亡くなる前日まで自分が対応をしていたので信じられませんでした。元気にご飯を食べて、元気に飲み物を飲んで、元気に自分の主張を押し通すお方でした。まだ介護の仕事を始めて4年目程度ですが、とても印象に残っているお方です。
これからもこの仕事を続けて行きたいので、皆様コロナに気をつけて、暖かい目で見守っていただければ幸いです。

19:22 | Posted by kimisanchi

【知ること、認めること】  きみさんち 金井

2020年10月13日 | きみさんち

先日、若年性認知症の方のお話を聞く機会がありました。
その中で私は、出来ることを奪わないでくださいとおっしゃられたことが忘れられません。
出来ること・出来ないことを「認め」、本人のことを「知って」ほしいと、そういう病気なのだとおっしゃっていたことを忘れないと思います。
その方のご家族は、「心配はしているけれど、信用している」と仕事に送り出しているそうです。そういう寄り添いを私も出来るだろうろうかと自問自答しました。
日々の生活の中で失敗を恐れて、待つことをせず、成功する喜びを奪うことのないよう人に向き合うことの大切さを改めて感じられた2時間でした。

19:22 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  林田

2020年10月13日 | 編集後記

最近、些細なことですがとても気になることがあります。喫茶店でたまに仕事をするのですが、まあまあ大きい喫茶店で隣に2回同じ女性が座ったのです。1度目は私が先に座っていて、2度目は私が後から座りました。
なんということは無い話ですが、不思議な感じがしました。それ以上のことは無いのですが、長年生きていると、ちょっとしたことが気になることがあります。例えば、大切なものを壊してしまったり無くしてしまった時、自分の身代わりになってくれたのだ。などと考えてしまいます。この考えは、母親が行っていたことの受け売りですが、そうやって、何かをなくして何かを失わな意。という力関係を具体的に自分でイメージすることにより、そのダメージからの距離を確保し自分を冷静に保つのかもしれません。
私より長生きさんの入居者さんにこのことを今度聞いてみたい思います。みなさん、何と答えられるでしょうか。とても気になります。
こんなにSNSが流行っていますが、自分の周りに起きる些細なことの積み重ねみたいなことは、起きた後はSNSで伝えられますが、そう思う瞬間は伝えることができません。
このちょっとした瞬間の積み重ねが、生きていくには大切だなーと感じることがあります。みなさんも、日常的に感じるこのちょっとした瞬間を心にとめて、大切にしてみてはどうでしょうか?

19:22 | Posted by kimisanchi

【お手つないで 野道を行けばと歌いながら散歩するご入居者のSさん】  お寺のよこ 倉澤

2020年10月13日 | お寺のよこ

脳生理学者有田秀穂氏のセロトニン学説によれば、人間に精神的な豊かさをもたらす脳内物質が3つあるそうです。
人に対する思いやり、共感力を育てるセロトニン、意欲を掻き立てるドーパミン、ストレスに抵抗して集中力を高めるノルアドレナリン。これらをバランスよく高める方法のひとつがリズム運動で具体的には咀嚼と呼吸、そして歩行が有効であると。つまりよく歩く人は人間としてレベルの高い生活ができるということのようです。脳内物質の不思議ですね。
現在お寺のよこでは8名の入居者さんが生活しておられます。(1名入院中) 先日Sさん(93歳)が体調不良となりご家族も同席しながら往診を受けられました。職員がSさんの日常の様子を伝え診断をしていただくと熱中症の疑いがあるかもしれませんねと伝えられました。ご家族は入院して点滴することで早く元気になってもらいたいと希望されました。
しかし長年Sさんとおつきあいのある診療所の看護婦長がSさんにとって入院し環境が変わることで不安になり精神的に弱くなる可能性がありますよ。またコロナの影響でご家族も面会が出来なくなるとしたら、お寺のよこで様子を見ながら見守ってあげることはいかがでしょうかと提案してくださりご家族も納得され皮下点滴を行うことになりました。本来であれば2階の居室で行うのですが、お腹に刺した点滴の針が外れてしまった場合に気がつくように1階の居間にベットを用意して対応することになりました。最初は入居者さんも驚いておられましたがSさんは安心して皮下点滴をしながらゆっくりと過ごされました。結果数日でお元気になられ、10日後には職員と手つなぎ歩行で散歩することも出来るようになりました。今回のことでお世話になった診療所の先生、看護婦長、訪問看護ステーションのIさん、ありがとうございました。出会った全ての人が協力してSさんも頑張ってくれました。これからも一緒に歌って散歩して元気にリラックスしましょうね。

19:21 | Posted by kimisanchi

【早いですね。】  のんびり家3F 新宮

2020年10月13日 | のんびり家::のんびり家 3F

9月、Kさんのお誕生日の外出企画で、テーブルを買いに出掛けました。
その後、巣鴨の鰻屋さんにて昼食を摂りました。
息子様ご夫婦とご一緒でしたので、そこはかとなく安心感もありながら、どこか仕切っておられるような、そんな印象にみえました。
Kさんは耳が殆ど聞こえず、言葉でのコミュニケーションは無理な状態です。
手の動きで意思の見当をつけたり、メモを読んでいただいたりしていますが、コミュニケーションをとることに難しさを感じます。
今回の外出中は、私の言動のひとつ一つを振り返ることを意識してご一緒に過ごしました。
うんうんと頷いておられたら、私も同じように頷いているのは何故か。車椅子を商品が手に取れない距離に止めた理由は。興味深そうに親子の買い物客を見ておられたので、暫く止めてみたのはどんな気持ちがあったからか、などなど10分に1回は振り返っていたので、その日は自分の事を沢山知ることができました。そもそも自分のことなので答えられますね。あとは自分の考えるクセ、みたいなものも笑ってしまいます。もう認めるしかありませんね。
今回、ご自分のお気に入りの商品を購入できましたので、日常に使われ豊かな気持ちになられますように。

19:21 | Posted by kimisanchi

【笑顔の大切さ】  のんびり家3F 松山

2020年09月14日 | のんびり家::のんびり家 3F

のんびり家3階の利用者さんの中で、一番重い介護度5のSさんは、とても可愛いらしい方です。何が可愛いらしいのかと言いますと、それは時々魅せてくださる、とびきりの笑顔です。介護の仕事に関しては、のんびり家が初めてで、携わっている期間もそれほど長くないので介護施設や認知症の方の施設については詳しくないのですが、現状、利用者さんの笑顔に触れる機会はなかなかないように思います。そんな中でのSさんの笑顔は、ほっこりとした気持ちにさせてくれるとても癒しの存在です。
 私には、のんびり家とは別に長年、携わっているライターの仕事で、インタビュー記事を書くことが多いのですが、「仕事をしていて一番の喜びを感じるのはどんな時ですか?」という質問を投げかけることが度々あります。そうすると、「お客様に喜んでもらった時、お客様の笑顔に触れた時」との回答が返って来ることが大半です。そう、笑顔というのは人の心を明るくしたり、幸せにしたりする力があるのです。私がSさんの笑顔に遭遇するのはいつも夜勤明けの起床や朝食のサポートをしている時。“やりがい”という意味とは少しずれてしまいますが、何かの拍子に魅せてくれる屈託のないSさんの笑顔に出会うと、徹夜の疲れが吹き飛んでしまいます。そしてそのたび事に“笑顔でいることの大切さ”を改めて感じさせていただいています。

09:37 | Posted by kimisanchi

【入居者さんとの会話】  お寺のよこ 佐藤

2020年09月14日 | お寺のよこ

コロナが流行る前の話しですが、近所のスーパーへ大正15年生まれのNさんと出掛けると、家を解体し更地になり雑草が生えているのを見て私から「宝くじが当たったらNさん、この土地を買ってここに一緒に住みましょうか」と声がけをすると
『お姉ちゃん、宝くじ買ったの?』「いや買い忘れたんです。」『何だよー、買ってないのかよー買ってないなら駄目だよー夢も希望もないじゃん。買っておいてよー。それからだよー』と仰り二人で大爆笑しながらスーパーに向かうことがありました。
昭和2年生まれのU さんは皆さんがそれぞれの居室へ行き独り居間で夜の時間を楽しまれている時に新聞を読みながら『銀座とかに美味しい物を食べに行きたいなー銀座をブラブラして鰻とかかなー』と「今、コロナっていう流行病でなかなか出掛けられないから落ち着いたら一緒に行きましょうね」と答えると『二人じゃなくて3人でな。誰に見られるか分からないから、貴女の知り合いでも良いし3人でな。何が良いかなー銀座かー』と紳士な発言をされ穏やかの表情で銀座の街並みを思い浮かべるような、ご様子がありました。
お二人が若い頃の銀座を古い映画とかテレビでしか観ることが出来ませんがハイカラな時代から令和の時代をお元気に過ごされ何気ない会話を楽しまれている姿を近くで支え、支えられていると実感し、1日のほんの数分、数十秒でも会話の時間を大切にしたいと思っています。

09:37 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  林田

2020年09月14日 | 編集後記

手塚治虫の書いた作品に『火の鳥』があります。様々な作品が作られているのですが。その中に、源義経を題材にしたものがあったと思います。話はエピソードから始まります。
 蟻の世界で種類の違うふた種類の蟻が、餌をめぐって争いを起こしているシーン、またあるときは、小さいころに仲良く育てられた犬と猿が、大きくなってそれぞれのボスになり、やはり縄張り争いが必要となり争いを起こしてしまうという話です。
 義経と頼朝は実の兄弟(異母兄弟)であるにもかかわらず、最初のころは、義経の活躍もあり平家を追い落とすのですが、それ以降の義経と頼朝は、兄弟であるが故の残酷さを感じます。
 今は、兄弟での争いではありませんが、政治の世界が非常にドタバタとしています。
 政治家は菅さんで一致でしょうけど、まだまだ、残りの二人の動きを気にしている人たちもいることでしょう。そこには、猿と犬の争いに似たものを感じてしまいます。
 それぞれの、支援者を集めているように見えて、実は支援者たちに抱えあげられている人もいるのではないでしょうか。
 いつの時代も、どこの集団にも権力争いは尽きません。しかし、誰かをけなすのではなく、ほんのちょっぴり許容するだけで何かが変わるのではないでしょうか。
 私は、今回の総裁選挙で、そのような姿を見せてもらえたらと心から願います。本当に力で抑え付けるのではなく、正々堂々と戦った間であれば、その戦いが終わったらノーサイドです。お互いの健闘を心から認めてその姿を褒めあってもばちは当たらないと思うのです。
 安倍さんが政治を仕切って、7年と8カ月がありました。この長い期間に政治家も進歩したのではないでしょうか?その進歩した姿を、ぜひ私たちに権力争いではなく、ノーサイドの姿で見せてもらいたいものです。

09:37 | Posted by kimisanchi

【Nさんと過ごした時間】  のんびり家2F 飛鳥井

2020年09月14日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。のんびり家2階の飛鳥井です。
新型コロナウイルスの猛威は留まるところを知りませんね。
一体日本は、いや世界はこの先どうなってしまうのでしょうか?
このような不安な毎日ではありますが、日常生活は続いて行きます。
そんな中、のんびり家2階では悲しい出来事がありました。
8月8日の朝、ご入居者のNさんがご逝去されました。享年99歳でした。
当日の朝、背中の痛みを訴えられ、身体状況が急変し、救急要請しました。
救急隊の方が心臓マッサージなどの蘇生を行ってくれましたが、搬送先の病院でお亡くなりになりました。
前日は暑い中買い物に出掛け、入浴もされていつも通りに就寝されました。
Nさんですが、前号のどっこいしょに佐藤さんが書いた記事に登場していた方です。また、以前に私が「今日も一日」というタイトルで書かせて頂いた方です。Nさんがお亡くなりになったことはあまりにも突然であったため、私たち職員も未だに実感が湧きません。前日一緒に買い物に出掛けた入居者の方や、居間でいつもNさんのお隣に座っていた方にはNさんがお亡くなりになったことをお伝えしました。お二人ともNさんの不在を分かっていらっしゃるご様子でした。
Nさんはとても偏食気味の方で、召し上がるのはほぼ和食中心でした。そのNさんが、昨年ののんびり家合同日帰り旅行で、横浜中華街に出掛けた際には、中華のコース料理を箸が止まらない勢いで誰よりも沢山召し上がり、私たちは事あるごとに「あの時のNさんは凄かったね」と笑い話になるほどでした。
また、入浴の際に湯船に浸かっていると、「私は水泳をしていたの。指ヶ谷小学校にプールがあってね」と実際に泳ぐ仕草をしながら良く話してくださいました。
Nさんはとても自立心の強い方で、「誰にも迷惑を掛けたくない」と言う気持ちが人一倍あったように思います。ご入居後に転倒して足を骨折され、車椅子の生活となっていましたが、支援をする職員に対して「あんたに迷惑かけて済まないね。ありがとう」といつも労いの言葉をかけてくださる優しい方でした。
職員が「Nさん、お互い様ですから」と答えると涙ぐむこともありました。
Nさんの就寝支援をする際、「今日も一日」と私が言うと、Nさんが「お疲れさまでした。ありがとう。あんたも早く休んでね」と言うやり取りをしていましたが、もうそれが出来ないと思うととても寂しいです。
Nさんは最期の時まで「誰にも迷惑を掛けたくない」と言う気持ちを貫かれたようで、Nさんらしい最期の迎え方であったなと思います。今は、Nさんが苦しまずに最期の瞬間を迎えられたのであるならと思わずにはいられません。
Nさんがのんびり家で過ごされた時間は2年半ほどですが、私にはそれ以上に濃密な時間に思えます。Nさんから沢山のことを学ばせて頂きました。もっとNさんと沢山の時間を共有したかったのでお亡くなりになったことは残念ですが、教えて頂いたことやNさんとの思い出を忘れないようにしたいと思います。
Nさんと過ごした時間は、私にとってとてもかけがえのないものです。 
最後になりましたが、Nさんのご冥福を心よりお祈り致します。

09:36 | Posted by kimisanchi

【異次元空間きみさんち】  きみさんち 松林

2020年09月14日 | きみさんち

新型コロナウィルスが世界的に猛威を振るっています。
日本も例外ではなく、沢山の感染者が出ています。
東京では、連日200人を超える感染者が発表されているほどです。
そんな状況ですから、人々は感染予防のために、外出を控えたり、他者との距離を取ったり、マスクを嵌めて会話をするのが常識となっています。
きみさんちでもそれは例外ではなく、勤務中はマスクをしたままですし、入居者さんと買い物に出掛ける事はなくなっています。
ウィルスの終息までは仕方の無い事ですが、常識の変化に対応して行かなければならないと思っています。
しかし、きみさんちの入居者さん達は、それぞれの常識を貫きながら生活されております。
一日の殆どを外のベンチで過ごされる方。
帰らなきゃと仰って外に出られる方。
大きな声で歌を歌っている方。
新型コロナウィルスの猛威は、世界的に広がっていますが、どうやらきみさんちの周りにはバリヤーが張り巡らされているようで、その猛威が振るわれる恐れは無さそうです。
また、窓辺にしがみ付くカマキリの姿や、庭から玄関先まで行列を作っている蟻達を見付けたり、神社の木々から聞こえる蝉の声を聞いていると、新型コロナウィルスが猛威を振るっているなんて嘘なのではと思ってしまいます。
どこかのんびりとしたいつもと同じ風景といつもと同じ入居者さん達に囲まれていると、ウィルスが蔓延している世界とは別次元の世界にいるかの様な錯覚に囚われてしまいます。
しかし、現実は、、、。
何時でも何処にでも気兼ね無く出掛けられ、誰とでも会話を楽しめる日が早く帰って来る事を節に願います。

09:35 | Posted by kimisanchi

【「当たり前」の有り難さ】  のんびり家2F 佐藤

2020年08月11日 | のんびり家::のんびり家 2F

Nさんは先日99歳のお誕生日を迎えられた、生まれも育ちも「東京の人間」です。ご本人の話では、ご自宅にいた頃、近所の某天丼チェーン店によく出掛けていたとの事。のんびり家にご入居してからも、おいしいのはもちろんの事、「安いのよ」が口癖で、何度も出掛けて美味しい天丼を頬張ってきました。
ですが、この状況下。出掛けたい想いは募りますが、入居者の皆さんのご年齢を考え、皆さんと一緒の買い物や外食は暫く控えていました。
6月、対策をしながら、近所の買い物に出掛けることを少しずつ再開しました。
下旬、混雑していない時間を狙い、久し振りにNさんを某天丼チェーン店にお誘いしました。Nさんにとって本当に久し振りの外食です。二つ返事で出掛けることになりました。
店内に入り、いつもの天丼を注文して暫くした後の事。Nさんが穏やかな笑顔で「心が躍る。あんたと来られて嬉しい」との言葉。そして、「今度はお母さん連れて来なさいよ!」と。
こんな状況になり改めて、自由に往来できた世の中の有り難さを感じます。私も心が躍りましたよ、Nさん。
まだまだ油断ならない状況ではありますが、また空いている時に天丼食べに行きましょうね!

11:49 | Posted by kimisanchi