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【人の気持ちや心・生き方】  お寺のよこ 伊藤

2020年01月10日 | お寺のよこ

今回は少し自分のことを書いてみようかと思います。
今、季節は秋で街には銀杏並木が並びハラハラと黄色い落ち葉が舞っています。以前はそんな景色を綺麗だと思いながら歩いていました。
桜並木や桜吹雪、新緑、雪景色。四季を愛おしく想い、楽しめていたはずなのに。今の私はどれも物悲しい気持ちになってしまうのです。

「人は日々、何のために生きているのか」そんな疑問を抱いています。
「お寺のよこ」は仕事場といってもオフィスではないのでデスクワークや営業職とは違い、仕事という認識はもちろんありながらも、ご入居者皆さんと日々を共にし暮らし、ほんのちょっと支援をさせていただいているという感じでいます。
入居者さんとの会話や生活は大変ながらも毎日楽しく、いろんな発見や勉強になることがあり自分を向上させてくださっていると思います。人生の先輩たちの話は今のこんな私の助けになっています。また、「お寺のよこ」はスタッフにも恵まれ本当に皆さんが私のことを心から気遣ってくださいます。だからこそ働かせて頂けていると感謝するばかりです。
こんなに恵まれた環境の中で働けているのに、どうして私はいつも悲しい気持ちになってしまっているのか。自分でもわからないのです。
入居者の皆さんは私よりも大先輩でいろんな経験や思いをされてきていると思います。今の私の状況を話して相談してみたくなってしまうことがあります。

話は変わって、今年の秋も毎年恒例の一泊旅行に熱海温泉まで出かけることが出来ました。大浴場にカラオケ、和洋折衷のコース料理と海が見えること。皆さんに喜んでいただけていればと思っています。
誕生日企画でもそれぞれの入居者さんご希望の場所に出かけることが出来ています。私の担当のご入居者さんはご希望をお尋ねすると久しぶりに浅草へ行ってみたいということだったため、浅草にお出かけになられました。(私の体調不良で他のスタッフに同行をお願いすることになってしまいましたが。)仲見世通りは割りと空いていてゆっくりと散策が出来、浅草寺をお参りしてお線香の煙をいっぱい身体にかけ、昼食にはお寿司を召し上がって、人力車にも乗って楽しんでいらしたそうです。帰宅時には笑顔いっぱいで「楽しかったよ~」と言われ、私も本当に嬉しかったです。

この後、年末にはこれも毎年恒例の餅つき大会やお節作りが待っています。みんなで大掃除もしなくては。年が明けたら初詣にも毎年行っています。ご入居者の皆さん、スタッフの皆さんが元気に年が越せますように。
さあ、私はどんな気持ちで新年を迎えられますでしょうか。きっとこの皆さんと一緒なら、元の前向きで元気な私に戻れると信じて頑張ります。

17:47 | Posted by kimisanchi

【めぐり会えた奇跡】  お寺のよこ 倉澤

2019年12月18日 | お寺のよこ

喜びや楽しみは、人と分かち合った分だけ大きくなっていくと信じています。
笑顔がいいわね。自分にくっついているものだから。離れないからね。
自分を喜ばせることが大切ね。自分を励ますことも忘れずに。一緒にがんばりましょう。と、いつも私を元気づけてくださる女性のIさんは、来年の2月8日で90歳を迎えられます。独身時代に勤務先のボート部に所属し厳しい練習を重ねられた経験の持ち主です。お寺のよこでIさんと出会いたくさんのことを学び生きる力を与えていただきました。来年の東京オリンピックで運動が大好きなIさんと一緒に競技を観戦できることを今から楽しみにワクワクしております。

08:09 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  林田

2019年12月18日 | 編集後記

スターウォーズの最終回が行われます。もう行われているかもしれません。
大宇宙を駆け巡り、ハン・ソロ船長が宇宙船を操り、宇宙を駆け回る話です。(今公開されていたものには、ハン・ソロ船長は出ていないと思います)紹介は不要ですね。
そのスターウォーズが、私の中では盛り上がりません。
実際は、全米興行〇位!!などとCMが流れているかもしれませんが、私たちが子供のころに観た夢のような宇宙の話が、どこかにある映画の1シーンになってしまったような気がしてなりません。
いろいろ考えてみたのですが、いくつか思いつくことがありました。ひとつは、宇宙の冒険活劇が増えて特別な感じがしないこと。これは、ほかの映画でもっと刺激的な内容やキャラクターが、活躍する話が増えたために起きたものです。次は、話が長すぎて統一感が無いことです。最初に出ていた人はお亡くなりになった方もいらっしゃいます。第一作目は、今から40年以上前ですから。そして、一番大きな理由は、私が年を取ったのかもしれません。空想の世界に行かなくても現実世界で十分刺激がありますし、現実世界のほうが充実感があります。そう考えると、スターウォーズに悪いところは無いのですが。(笑)
スターウォーズも夢ではなくなってきています。世の中の進み方も早くなっているような気がします。
ここは、落ち着いて空を見上げましょう。何かいいことを思いつくかもしれませんよ。

08:09 | Posted by kimisanchi

【こんにちは】  のんびり家2F 池田

2019年12月18日 | のんびり家::のんびり家 2F

この業界に入ってもう3年目になります、最近は新しい入居者さんが入ってきて、こののんびり家も賑やかになってきました。入ってきた人はAさんという入居者さんで口髭がとてもダンディーで、カッコいい人だと思います。
Aさんは食事をよく食べる方で、丼で1杯は食べてしまいます。また、お酒が好きでよく飲むお方です。
買い物の際はお酒を必ず買って、開けたらその日に半分以上を飲んでしまうお方です。
Aさんはパスタがお嫌いらしく、以前お出した時に嫌いと言われてしまいました。ですがパスタ以外の麺類は好物らしく良く食べていました。
杖を突いているのですが、きりきり歩いたり、自分から入浴したいと言って来たりする、とても元気なお方です。見ているだけで笑顔になり元気を頂く事があります。
話は変わりますが、9月17日に日帰り旅行に行って来ました。江戸東京博物館に行って、江戸の頃の事や東京になってからの事などを展示していました。自分の対応はKさんでした。江戸や東京の初めの頃にとてもいろんなことに興味があったのか、駆け足位の感じで次々に見て行くので、付いて行くのがやっとでした。他の入居者さん達も、思い思い楽しんでいましたし、また江戸東京博物館の7階にあるレストランでは、皆様美味しいと言って食事をしていました。

08:08 | Posted by kimisanchi

【早いですね】  のんびり家3F 新宮

2019年12月18日 | のんびり家::のんびり家 3F

今年もあと1ヶ月。1ヶ月しかないと思うか、あると思うか、人それぞれですね。
北区にある、ぶなの実のスタッフルームの一部整理と片付けをお手伝いしました。
要不要に分ける作業はもとより、他人の所有物を自分の基準で判断し、なんとかすることはやってはいけないことです。
ですが、部屋を久しぶりに見たら、何とかした方が良い、なんとかしたいと感じました。何のためにかというと、目に見える物から整えていくと、時間、お金、思考など整理しやすくなるからです。ここまで終わらせよう。と目標をたてたのはよかったのですが、目的を見失ってしまい迷子になることもあり、何のためか意識を繰り返し。最後にスッキリしました。と感想を頂きうれしいかぎりです。
スッキリ、の感じ方も人それぞれですね。

08:08 | Posted by kimisanchi

【背中の表情】  きみさんち 志寒

2019年12月18日 | きみさんち

夏も過ぎ、疲れからか、このところKさんはスランプになっています。
お得意の料理をしようとしても、記憶が続かず、スムーズに行程が進みません。
食材を選び、洗い、切り、火にかけ、調味する。その流れがひとつひとつ止まってしまい、作業が次につながらない。Kさん自身もそんな状況がいたたまれないのか、やるせない表情でその場を離れることが多くなってきました。

そんなときのKさんの気分転換が外出。特に外のベンチに座り、風の薫りや心地よい木漏れ日を味わい、ご近所の方との語らううちに、心のもやもやが晴れるのか、表情もすっきりと「どっこい、どっこい」などと呟きながら、何か自分に出来ることはないかと、台所に戻られます。

そんなベンチで過ごしているひととき、「あれはひどいねえ」とKさんが指差しました。
ファイル 472-1.jpeg ファイル 472-2.jpeg少し離れたゴミ集積所に、収集日でもない日に出されたゴミがあり、それにカラスが集まり、ゴミが道の真ん中にまで多量に散乱していました。
「やってきましょ」とやおら立ち上がると、Kさんは竹箒を手にゴミ集積所に向かいます。私もゴミ袋と竹箒を持って後を追います。

かくして10分後、見事にきれいになったゴミ集積所。Kさんは誰にそれを見せ付けるわけでもなく、満足げに竹箒を手に、ベンチに戻っていきます。
安堵しているような、誇らしいような、輝いているその無言の背中。そんな背中をKさんだけではなく、他の入居者さんからも、たくさん見てきたような気がします。そして、そんな背中があるうちは、まだまだ、まだまだ、大丈夫。たくさんの背中が教えてくれました。

さて、いま、私がきみさんちで働いているとき。私の背中は、どんな表情をしているのでしょうか。

08:07 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  林田

2019年11月30日 | 編集後記

気が付くと、秋が終わり冬になりだしています。
皆様、いかがお過ごしですか?
私は、事業所の空室が埋まらず、入居者さん募集の毎日です。
現在、とちの実が深刻で、3部屋空いています。練馬区にお住まいの方、ご利用をお待ちしています。
あと、のんびり家(文京区)とつげの実(豊島区)も一部屋ずつ空きがありますので、それぞれご連絡をお待ちします。
そろそろ、師走になりますので、何とか空室を埋めたいのですが、耐えるしかありません。
うちの事業所は、食事つくりや外出など、ご入居された方の意思を尊重する対応をしています。入居者さんがお元気で生活していただけると思います。
ご連絡先は、090-8084-6657(林田)までお願いします。

08:42 | Posted by kimisanchi

【私の仕事】  のんびり家2F 荒野

2019年11月30日 | のんびり家::のんびり家 2F

今回お話しさせていただく事は、職員の誰しもが一度は経験したであろう「あるある話」です。
ある日の夕飯時、準備が整い入居者さんに「ご飯炊けたようです。」とだけ声を掛けました。この声掛けには、
1、ご飯を今食べるかどうか。2、食べるならば配膳という行動に考えが至るか。3、出来上がった料理を認識し、盛り付けに必要な器の選択と用意が出来るか。Etc…
入居者さんに残された能力を見極め、力を発揮してもらう意図があります。
それはさておき、ある入居者さんがご飯を食べるという意思をもって台所に来たものの、料理をよそう適当な器の選択にとまどい「私わかんないんだから、あんた達がちゃんとやってくれないとダメだよ!」と仰いました。この入居者さんには料理を認識し、それに対する器を選ぶ能力がある事を知っていた私は、「自分の分は自分で用意してください。」とハッキリ言いました。仮にみそ汁椀にご飯を盛ってもいいのです。大事なのは正しい器に盛りつけるという結果ではなく、自分で考えて配膳するという過程です。
結局、「そんなの聞いたことないよ。」と文句言いながらも、お皿にご飯を盛り付けご自分で配膳が出来たのですが、ここからが本題。
私は全介助の方の食事介助を行っていたのですが、それを見た先程の入居者さんがこう仰いました。
「その人はやってもらってるのに、あたしたちはやってもらえないの?そんなのおかしいよ。」
いつかは言われるだろうと思っていました。おそらくほとんどの職員がこの類の事を言われた経験があると思います。正直、至極当然のご意見だと思います。その人の能力に見合った支援を、というこちらの考えをご理解されているかどうかに関わらず、人間だれしも楽を出来る方がいいに決まっています。
口には出さねど同様の事を思っている方が他にもいらっしゃるはずです。
さて、なんと答えるべきなんでしょうか。私はその日の勤務が終わって家に帰ってからも考えました。そして思いました、なんと答えるかではなくて、そもそも入居者さんにそう言わせてしまった事が問題なのではないのかと。
私たちの仕事は可能な限り自立した生活を送れるようにサポートすることです。具体的には入居者さん自身が自発的にやる気を起こすような環境整備、仕掛け、声掛けをするという事が含まれています。
要するにやりたくない、面倒くさい事をやりたくなるようにするという事です。入居者さんが器選びにとまどったあの時、例えば一緒に配膳をする仲間がいたならどうでしょう。二人で協力しあってもっとスムーズに出来ていれば不満を漏らすこともなかったかもしれません。
入居者さんの1つ1つの生活動作にどう関わっていくのか常に考えていくのが私たちの仕事であると再認識させられた出来事でした。

08:41 | Posted by kimisanchi

【男の子ですよ】  きみさんち 松林

2019年11月30日 | きみさんち

私事ですが、きみさんちに来て10年が経ちました。
何も知らずに飛び込んだこの業界で、年数だけはいつの間にかベテランになってしまいましたので、仕事もベテランの域に達すべく、これからも精進して参ります。
もうひとつ私事を言いますと、10月に父親になりました。
勤続10年目にして父親になるという、記念すべき令和元年となりました。
関係者の皆様には、感謝の言葉しかありません。今後とも宜しくお願い致します。

きみさんちのリビングにて。
「この写真見て下さい、私の子供です。この間生まれたんですよ」
「あらあらあら~、なんて可愛いんでしょう。いつ生まれたの?」
10月3日に生まれたばかりの子供の写真を入居者さんにお見せしたところ、私の手から写真を奪い取って、満面の笑みを浮かべて下さいました。
「男の子?女の子?」「男の子です」「しっかりしたお顔をしてるから、そうかなと思ったけど、寝ながら笑って、女の子みたいに可愛いわね」「ありがとうございます」
「いつ生まれたの?」「10月3日です」「可愛いわね~。男の子?女の子?」「男の子です」
そんなやり取りが聞こえたらしく、傍で悶々と過ごしていた入居者さんが「何?どうしたの?」とこちらを気にされたところ、先の入居者さんが「お子さんが生まれたんですって」と、私から奪い取った写真をその方に手渡しました。「え~!あんたの子供なの?本当に?可愛いね~」と仰って、悶々としていた眉間の皺が無くなり、破顔されていました。

今年3月に、妻が妊娠しているのを知らされた時は、本当に驚きました。
結婚しているわけですから、そうなっても当然なのですが、年齢的なことや妻の身体の事情などがあったために、そうなる事を思ってもいませんでした。
そして次に、毎日の不摂生な生活や高齢であるという事が、無事な出産に繋がらないのではないかという思いがありました。
しかし、命の話。人生の話です。
沢山話をして、色々調べて、悩んで、その結果、運を天に任せる事にしたのです。

日毎に大きくなってくる妻のお腹を労わりながら、どんな子供が生まれるだろうか、立派な親になれるだろうかなど、不安と希望を胸に抱いて出産当日までの毎日を過ごしました。

その結果、元気な男の子が誕生したのです。

20年か30年後の老後を迎えるまで、夫婦二人で慎ましく暮らして行くものだとばかり思っていましたが、子供を養い育てて行くという人生が始まろうとは、想像を絶するばかりです。
経験や知識は勿論ありませんので、不安ばかりが襲ってきますが、恐れていては何も始まらないし、子供は育ちません。そして、親として成長はしませんね。
不安の先には必ず光が見える筈。そう信じてこれからの人生を楽しんで行こうと思っています。
そして、現在、生まれてから一月が経ちましたが、忙しく楽しい、大変で喜ばしい日々を送っています。
人生は、いつ何が起こるか分かりません。だから、面白いのかもしれないですね。

ファイル 469-1.jpegファイル 469-2.jpeg
写真の行方は、先の入居者さんの手に戻り「本当に可愛いね~。食べちゃいたいくらい。」
「そうはさせません(笑)」
「いつ生まれたの?」「10月の3日ですよ」
「男の子?女の子?」

08:41 | Posted by kimisanchi

【脳と身体の不思議な関係】  のんびり家3F 松山

2019年11月30日 | のんびり家::のんびり家 3F

ある日の夜勤明けの朝の出来事です。
Kさんは、左麻痺で左手が石のように全く動きません。
ですので、いつも就寝支援の際には、衣服の袖を通すのに細心の注意を払います。
私は、パートという立場にかまけて不勉強なこともあり、Kさんの腕は固まってしまってもう全く動かないものだと思い込んでいました。

いつもより早めに目覚めて起床されたKさんは、早番の吉田さんが出勤時刻には、朝食の途中にもかかわらず、ぐっすり眠ってしまっていらっしゃいました。

ところが「松山さん、ほら、こっちにきてKさんの腕をさわってごらん。」と熱心に促され、Kさんの腕を触ってみました。なんと驚きです。「わあ!軽い、柔らかい、ブラブラだ!動く!」と感嘆の声をあげてしまいました。

腕が動かないのは、脳からの信号が、そういう命令を発しているからで、熟睡している場合はその信号がでないので、腕の硬直が無くなるのだそうです。
だから腕を触ることで、熟睡しているか否かの判別ができるとのこと。

実は以前、私は様々な難病も改善できる!という不思議な整体の先生に支持して学んでいたことがあます。先生から「殆んどは脳からなんだよ。動かないとか痛いとかは思い込みや錯覚だ。」とのお話しを伺っていました。時間的に余裕がなくなってしまい、全く体得できないまま、足が遠退いてしまいましたが…。今回の体験で、あれは本当なのだなと納得することができました。

事故による怪我や手術で、肉体が衝撃を受けた時の記憶や、お医者様から何らかの病名を言われた時の刷り込みが、肉体の不調や痛みを招いている原因であるとしたなら、現代の対処療法的な医療のアプローチ以外に、もっと有効な方法があるに違いない!と心身の真の健康の追求をライフワークとしている代替療法大好き人間としては、とてもわくわくした体験でした。先輩の皆様、いつもご指導ありがとうございます!

08:40 | Posted by kimisanchi

【秋の一泊旅行】  お寺のよこ 佐藤

2019年11月30日 | お寺のよこ

お寺のよこは今年で6年連続の一泊旅行を予定しています。
私は入社して5年なので2014年の箱根旅行に参加していませんが2015年 湯河原、2016年 箱根、2017年 熱海、2018年 箱根へ行き2019年も熱海のホテルを予約しました。
毎年、旅行に行くと決めてから色々なホテルに問い合わせをするとあまり良い返事をもらえなかったり(認知症状態の方々と同行と伝えるため)、お風呂に手すりがなかったりなど泊まるホテルを確保するのが一番大変です。
マイクロバスに関しては2014年から車椅子対応のバスを所有しているバス会社さんと良い出会いがあり一泊旅行、日帰り旅行ともお願いし毎年、安心してバスの旅をしています。
毎年、出発当日に「行きたくない」と仰る入居者さんがいて出発時間が少し遅れることもありますがホテルに着くまでバスの中で歌を歌ったり、車の数を数えたり、居眠りしたりして過ごされホテルに着くと、お土産売り場でお土産を選んで買い物をしてカラオケで沢山、歌を歌いお風呂に浸かり夕食をみんなで食べ就寝時間になるのですが、いつもと違う場所で不安なのか夜中に泣き出してしまう入居者さんもいらっしゃり普段、お寺のよこの生活では見られない一面を見ることが出来てとても良い時間を過ごすことが出来ています。
朝風呂に行く!と早起きされる入居者さんと朝風呂へ一緒に行き湯船で幸せそうな顔をしている姿を今でも思い出すことがあります。
行きも帰りも海老名サービスエリアでトイレ休憩をするのですが女性の入居者さんがトイレの鍵をかけて開け方が分からないと出れなくなるハプニングもあったりと、毎年、沢山の笑顔と喜ぶ顔が見れて本当に良い時間を過ごすことが出来て入居者さんと職員の皆さんに感謝しています。

08:04 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  林田

2019年10月31日 | 編集後記

夏の暑さもあっと言う間に過ぎて、やっと秋の気配を感じるようになって来ました。
これまで、NPO法人ミニケアホームきみさんちのほうは、20年を過ぎました。本当にありがとうございます。
そんな中ですが、有限会社自在のほうの事業所の空室がなかなか埋まりません。これまで長期間ご利用いただいた方々が、身体機能の低下で最後の最後に病院に移られたことなどが原因です。
練馬のとちの実と言う事業所なのですが、職員もそろっていますし、就職をして長い職員もおりますので、いつでもご入居いただけるのですが、利用希望の反応が少ないのです。
私の利用者募集の方法が不十分だと思うのですが、社員の少ないうちの会社では、なかなかいい方法がありません。
すこし、入居者さんの募集の記事を載せさせていただきます。
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とちの実 練馬区東大泉1-12-19
定員 9人 1ユニット
電話&FAX 03-3978-6955
内容 現在3部屋空室です。
居室の広さは、5.5畳
ひと月の利用料はおおむね18万円程度
生活保護の方も受け入れ可能です。
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よろしくお願いします。

08:48 | Posted by kimisanchi

【夕涼みで】  きみさんち 金井

2019年10月31日 | きみさんち

やっと夕方に涼しい風を感じられるようになった今日この頃。
数人の入居者さんと玄関先で花火をやりました。
私は途中から色が変わったり、勢いよく飛び出したりする炎の花に少しどきどきしながら楽しんでいらっしゃるみなさんの様子に嬉しくなったりしていました。
でも皆さんがいちばんの笑顔を見せて下さったのは、通りかかった小学生の女の子が花火を持ってくれて、ぱっと花が咲いたような笑顔を見せてくれた時でした。それまでいろんなと
ころを見ていた皆さんが一斉にその子のほうを向き、よかったねー、楽しかった?と話しかけ、ちょっと自慢げに花火を掲げている姿に表情を崩していらっしゃいました。

08:47 | Posted by kimisanchi

【小さなお子さんはいるの?】  のんびり家3F 吉田

2019年10月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

のんびり家3階の吉田です。
タイトルの質問ですが、ある入居者さんに連日質問されます。場合によっては数分おきに質問されます。
そのたびに、いないですと答えるのですが
続けて「あらぁ、作りなさい一人ぐらい」と残念そうな口調で諭されます。
さて、ここからは質問される入居者さんとは直接関係のない話しなのですが、私は結婚して7年になります。
7年間、意図的に子供を作ってきませんでした。最初に話しておきますが、これは私個人の話しでして皆さんが同じような環境なわけではないと思います。
30歳を過ぎて介護の仕事を始めて来年で10年になりますが、月に6回前後ある夜勤の手当がなかったら給料は18万程度です。最初の5年間は毎年昇給がありましたが、それ以降はありません。
頼みの綱は月額にすると1万円程度になる処遇改善手当だけです。退職金もなく、体が壊れたら終わりのお仕事です。
妻は事情があって働くことが難しい状況でもあったので、夫婦2人で楽しく暮らすことができればいいと思って7年間過ごしてきました。
そんな中、一昨年ぐらいから月額8万円程度の特別処遇改善手当の話が出てきました。
月額8万などという大きな金額であったので、眉唾物だと思っていたのですが現実的になりました。
そもそも8万という設定は、介護職の平均給与が全国の平均給与より8万程度少ないということから来ていたそうで、しかも該当する介護士は勤続10年以上の介護福祉士資格を持って働いているという条件でした。
これが現実のものとなったのですが、施行されるものは条件の大幅に緩くなったもので、介護福祉士資格を持っていて勤め先で能力があると判断されている。だけで良くなってしまいました。
8万円という金額も、最低一人だけ8万円程度の増額を行えば他は問われない仕組みですので、おそらく管理者かそれに準ずる方が対象になる事業所が多いと思います。
しかも会社もそれなりの金額を負担することになりますので、のんびり家のようなNPO法人だったり、小さな会社では生活が楽になるような金額は見込めないかも知れません。
しかし、手当てが増えるのは間違いないと思います。
そこで最初の話しに戻るのですが、「小さなお子さんはいるの?」
この質問に最近はこう答えています。
来年からお給料が上がりそうだから、作ろうと思ってます。
「そうよ作りなさい、一人ぐらい」と凄く嬉しそうに返されます。
実際子供を作れるとしたら、自分と妻の年齢的に後一二年だと思います。今年の夏は妻の両親にも事情を話し、年齢も35を越えているし高齢出産になるから、もし子供が出来ても最悪は娘さんの体がどうにかなってしまうリスクもある。それでもいいかと相談しました。
応援すると言ってもらえました。
ずっと諦めていましたが、頑張ってみようと思います。そして一年後か二年後か
「小さなお子さんはいるの?」と聞かれたら今年生まれましたと答えることが出来たらいいなと思っています。
この入居者さんは91歳になられましたが、私の迷っている背中を間違いなく少し押してくれました。その時まで元気でいてくださいね。

08:46 | Posted by kimisanchi

【繰り返している】  のんびり家2F 石川

2019年10月31日 | のんびり家::のんびり家 2F

この仕事を始めて3回目の冬を迎えようとしています。
嬉しい出会いもあれば悲しいお別れもあります。
今まで圧倒的に女性に出会う事が多く男性は本当に少ないです。
今から書く事はほんの一例ですし私が感じたことでもあるので全員がそうとは言い切れませんが書かせてください。
出会った頃の女性の入居者さまは夕方になると「家に帰らなきゃ」「子供たちがお腹を空かせて待っている」と言います。
数か月後のある日の夕方に「こんな時間まで外に居たら怒られる」「ご飯作らなきゃ」「お父さんが会いに来た」と言います。この時の「お父さん」は「旦那さん」の事です。また子供の事は勿論ご自分の両親や兄弟姉妹の事も心配したりもしています。
更にその数か月後は「お父さんとお母さんに会いたい」「お父さんが会いに来た」「お姉ちゃんに会いたい」とも言います。この時の「お父さん」は「父親」の事です。
愛情いっぱいに育てられた「娘」は素敵な人と出会って「妻」となり子宝に恵まれて「母」となり毎日を奮闘してきた事と思います。
そして子供たちも独立し大好きな旦那さんも少しだけ先に旅立って行きました。
認知症はあまりいいイメージはないかもしれませんが「母」から「妻」になり そして「妻」から「娘」になって時空を超えて旦那さんに会ったり生まれ育った故郷に帰って両親や兄弟姉妹に会う事が出来るのは少し羨ましいと思ったりもします。
縁があってグループホームで過ごされています。
残りの時間もゆっくりのんびりと大好きな人に沢山会えて そしてまた「娘」として過ごして数十年後にまた私と出会って一緒に過ごす事が出来たらいいな…なんて思ったりしていま
す。
その時はもう少し私は仕事が出来るようになっているといいなぁ…。

08:46 | Posted by kimisanchi